仮面ライダーレオン   作:堕天使 かよ

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しばらくの間投稿できてなくてすみません…!(o_ _)o
第十一話、どうぞ


第十一話

「変…身…」

 

《CROSS UP》

《One shot deadly thrust》《SCORPION!》

煌が蠍座の鎧を用いて変身したことに魁と蓮は戸惑う。それもそのはず。本来の予定では、新たに資格者が現れるまで蠍座の鎧を一時的に保持しておくだけのつもりだったのだ。しかし、其の蠍座の鎧が煌を資格者に認めたのは異例中の異例。過去に1人の人間が2つ以上の鎧に選ばれた記録も無いためただ戸惑うことしかできなかったのだ。

 

「…………」

「…煌…なのか?」

「多分身体はね。でも、精神は乗っ取られてると思ってもいいと思う。あれは間違いなく蠍座の戦士『スコーピオ』だろうね」

 

タウレス、ライブラは警戒を強める。スコーピオはヴァンパイアエビルの方へとゆっくり歩みを進める。

 

「先程よりも少しは楽しませてくれるんだろうねぇ?フッ!………っ!」

 

不意をつく形でスコーピオに拳を繰り出すが、それは片手で難なく受け止められる。下から上へ大きく切り裂く。

 

「ぐおぉぉぉ…!今度こそ撤退した方がいいだろうねぇ。これを使ってみようか」

 

そう言ってヴァンパイアエビルが取り出したのはアントアームドチップ。それを起動しただけでたくさんのアントエビルが現れる。

 

「ここまで技術力が上がってるなんてね…。技術者としてなんか負けた気分だよ…。」

「んな事言ってる場合か!さっさと片付けるぞ!」

「…………」

 

ヴァンパイアエビルはいなくなってしまったが、代わりに多数のアントエビルが現れる。そのままにしておく訳にもいかないため、その場に残った戦士達はアントエビルを倒し始める。

 

3人はアントエビルを倒し終え、タウレス、ライブラの2人は再びスコーピオの方を向く。

 

「…………」

 

煌は言葉を何も発していないが、鎌を振り回し、タウレス、ライブラの2人に襲いかかる。しかし、星座の戦士一人一人は同程度のスペックしか持たないため、スコーピオがタウレス、ライブラの2人を圧倒することは無い。

 

「おい蓮。どうすんだ。」

「魁にはちょっとだけ煌を止めて欲しいかな。そこに僕が攻撃をして隙を作るから、そしたら2人で思いっきり蹴ってやろうか。」

「いいな、それ。やるか!」

 

短い会話を交わすと、タウレスはスコーピオへと近づき、膠着状態へともっていく。

 

「へっ、お前の相手は俺だよ…!」

 

動きが止まったライブラに向かって二丁拳銃による銃撃を浴びせる。銃撃を食らったスコーピオは大きく吹っ飛ぶ。その隙をついて2人はベルトのレバーを2回押し込む。

《TAURUS》《LIBRA》

《STAR Destroy》

 

2人は大きく飛び上がり、蹴りの体制をとる。

 

「でぇやっ!」

「はぁっ!」

 

ゆっくりと立ち上がるスコーピオに向かって2人は『ライダーキック』を放つ。キックをもろに食らったスコーピオは大きく吹き飛ばされ、爆発する。爆発が収まったところに残っていたのは、フラフラになっていた煌だった。

 

「「煌(くん)!」」

 

近くで隠れてみていた麗奈も合流して煌の元へ駆け寄る。

 

「はぁっ…はぁっ…」

「こ、煌くん!大丈夫…なの?」

「あ、あぁ…身体はな。にしてもお前ら、手加減なしかよ…」

「悪ぃ悪ぃ。強めにやった方がいいと思ってな。」

「ま、結果オーライってことでさ。」

 

少し会話を交えると、煌は意識を失ってしまった。

 

「ねぇ…。あのエビルグラムと何かあったの…?」

「とりあえず煌の家に戻るぞ。あいつについても話してやるよ。」

 

4人は煌の家へと向かって行った。

 

 

 

***

 

 

 

「つまりあのエビルグラムは、煌くんの恋人の仇なの?」

「まぁ、そういうこと。前に戦った時にギリギリ勝ったと思ってたけど、あそこまで強くなって生きてるとはね〜」

 

麗奈は魁、蓮の2人からヴァンパイアエビルについての説明をされた。麗奈は先程の煌の怒り方などについても納得している様子だった。

 

「たしかに、それならあれくらい怒っても仕方ないのかもしれないわね…」

「俺たちは手を出すつもりはねぇ。あいつは煌自身が倒さねえと踏ん切りがつかないだろうしな。」

「なんだけど、いまに限ってその煌にイレギュラーが起こるっていうね…」

 

蓮はやれやれ、といった感じで肩を竦めながら言う。

 

「確か、1人の人間に対して1つの星座の鎧しか扱えないって話?」

「そう……なんだけど、たった今目の前で例外を見ちゃったからね〜。あれが蠍座の鎧の気まぐれなのか、それともこれからは煌を資格者とするのか、全く検討もつかないよ。」

 

そう言って蓮、麗奈、魁の3人は煌が寝ている部屋のある方向に目を向けた……。

 

 

 

***

 

 

 

「ここは…?」

 

気づいた煌が居たのは周りに何も無い真っ白な空間。少し離れたところに紅い光を見つけ、その方向へ走っていく。たどり着いたところに居たのは紅いオーラを纏った煌と瓜二つの青年だった。

 

「こうして会うのは初めてだな。獅子崎煌よ。」

「お前、何もんだ?」

 

自分と同じ姿をした青年を警戒する煌。相対する青年はフッと鼻で笑い、話し始める。

 

「俺の名は『レオン』。獅子座の鎧の中に存在する魂のような物だ。」

「レオンだと…!?」

「いかにも。この姿は、実体を保つためにお前の姿を借りている。」

 

獅子座の鎧が自身にコンタクトをとってきたことに驚きながらも、質問をする。

 

「まず、ここはどこだ?んで、なんのために接触してきたんだよ?」

「まぁ、そう焦るな。まず、ここがどこかという質問についてだが、ここはお前の意識の根底にある精神世界のようなものだ。そして、なぜ接触したかについてだが、お前に会わせたい奴がいてな。」

「会わせたい奴?」

 

煌が聞き返すと、その場に紫のオーラを纏った同じく煌と瓜二つの青年が現れた。

 

「お前は…」

「紹介しよう。彼の名は『スコーピオ』。蠍座の鎧だ。」

「左様。我が名はスコーピオ。貴様が現代の獅子座の戦士か。」

 

蠍座の鎧が現れたことに煌は驚く。

 

「何の用だ?」

「貴様の奥底にある弱さを克服させてやろうと思ってな。」

「弱さだと…?」

「いかにも。貴様はいくつもの過去に囚われすぎている。そのままでは貴様はいずれ死ぬぞ。」

「……っ!」

「そうさせない為にも、吾輩が鍛え直してやる。」

 

スコーピオの姿が煌から変身した戦士の姿へと変わり、得物を構える。それに対応するように煌の姿も一瞬でレオンに変化する。

 

「フン…。んなもんさっさと克復してやんよ…!」

「その威勢がどれほど続くのか、見せてみよ!」

 

こうして精神世界の中での煌の特訓が始まった。

 

 

 

***

 

 

 

一方、エビルマスター達は4人とも変化した状態で集まり、ネイの報告を聞いていた。

 

「私としては、獅子崎煌は蠍座の鎧にも選ばれたのではないかと疑っております。」

「そうか…。それならば、獅子崎煌から奪い取る為には、奴の命を奪わねばならぬのか…。」

「…エトワール様。これからはど「待て…」は?」

「どうやら、客人がやってきたようだぞ…」

 

エトワールの一言で4人のエビルマスターは気配のする方へと警戒を強めた。そこに現れたのはヴァンパイアエビルだった。

 

「やぁやぁ、皆様。ごきげんよう。」

「貴様…なんのつもりだ…!」

「争うために来たわけでは無いですよ?ひとつそちらの御方におねがいがあって来たのです。」

「おねがい〜?」

「えぇ。わたくしもこちらの方々と同じように貴方様直属の配下に加えて頂きたいのです。」

 

ヴァンパイアエビルの願いを聞いた4人はとても驚いていた。

 

「よかろう…」

「っ!エトワール様!?」

「ありがたき幸せ…」

「ただし…1つ条件がある…」

「条件…ですか?」

「いかにも。獅子座の戦士、レオンが所持している蠍座の鎧。それを手に入れることができたならば、我が配下に加えてやろう。」

 

条件を聞いたヴァンパイアエビルはフフっと笑い答えはじめる。

 

「その程度の条件でしたら、すぐにこなして参ります。しばしの間お待ちください…。」

 

そういうと、ヴァンパイアエビルは身体がたくさんの小さなコウモリへと変化し、居なくなった。一部始終聞いていたギルは不服の声を上げる。

 

「エトワール様!あの様なものを招き入れるなど私は反対です!」

「わかっておる…そもそも奴を加える気など微塵も無い…。どのみち、奴が鎧を手に入れようと入れられまいと、消すつもりだ…」

 

エトワールの考えを聞いたギルは言葉を詰まらせる。

 

「お前たちは私が選んだ者たちだ…。たかがエビルグラム如きが我に意見できると思っている時点でもう奴に価値などないわ…」

 

そう言って、エトワールは不敵に笑い始めた…




冬休みの課題に追われててほとんど書く時間がありませんでした。冬休みが終わったら前よりは投稿できると思いますので、ゆっくり待っていただけるとありがたいです!
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