仮面ライダーレオン   作:堕天使 かよ

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かよです。
待っていた方がいたとしたらすみません。
今回やっと変身します。


第二話

屋敷を出てからしばらくして、小原が暴れているという現場に着いた。麗奈と零士はその惨状に絶句する。

 

「見たところ、けが人は少なそうすけど、建物の方がかなりやられちゃってますね。さっき説明された、エビルグラム?でしたっけ。こんなにエグいこともできちゃうんすね…」

「そうね…でも、ビビってちゃいられないわよ!小原は煌くんに任せるとして私たちはやれることをやりましょ!」

「了解っす!」

「煌くんも、お願いできる?」

「ああ、引き受けた以上はきっちりこなすさ。」

 

話を済ませた3人はそれぞれのやるべきことに取り掛かる。麗奈と零士の2人は怪我人の救助をしたり、逃げ遅れ人の避難を手伝ったりし始める。一方煌は、小原の方に歩み寄り、声をかける。

 

「おい。」

「あぁ…?」

「大人しく人間に戻って身体に刺したチップをよこせ。使い続ければ理性を失うぞ!」

「うるせえよ!俺はこの力を使って社会に復讐してやるんだよ!」

「復讐…?」

「ああそうさ、上司に濡れ衣を着せられて会社をクビなったと思ったら不良に脅されて、有り金やらなんやらを巻き上げられて!ここまで堕ちた俺の気持ちがお前に分かるのかよ!?」

 

小原が怒鳴り口調で過去の話をしていたのを少し離れていたところで2人も聞いていた。辛い過去の話に2人は思わず息を飲む。

 

「確かに、小原がやったと思われる事件の被害者って結構上の立場のサラリーマンだったり不良ばっかりだったっすね…」

「そうね…」

 

2人は思わず本音を口からこぼしていた。同じように話を聞いていた煌が口を開く。

 

「確かに、本人しか理解できない屈辱や苦しみを味わったのかもしれない。でも、どんなに辛い境遇だったとしても、1度道を踏み外した以上、罪を償え!」

 

煌は胸元から真ん中に何かを入れるスロット、右側には押し込むタイプのレバーがついたバックルを取り出し、それを腹部にあてると、そこからベルトの帯が伸びて腰に巻き付く。

《クロスドライバー》

更に取り出したアームドチップの起動スイッチを押す。

《LEO…!》

ベルトの真ん中のスロットに起動したアームドチップをセットするとベルトから音楽が流れ出す。煌はポーズをとると、己の姿を変えるために必要な覚悟の言葉を大きく叫ぶ。

 

「変身!」

 

左手でレバーを押し込むと、ベルトから新たに音声が流れる。セットしたアームドチップの一部が開かれ、描かれていた獅子座のあらわになる。

《CROSS UP!》

《Crimson head LEO〜!》

音声がなり終わり、煌の姿を確認すると、そこには獅子がイメージされた真紅の甲冑を身にまとった1人の戦士が佇んでいた。

 

「んなっ…!この前のやつか…!」

「お前は俺がここで止めてやる。」

「舐めんじゃねぇぞ!」

 

2人は戦いを始める。小原(スパイダーエビル)は怒りで我を忘れかけているのか、大振りかつ単調な動きでレオンに襲いかかる。対して、レオンは繰り出された拳を持っている剣の刃や腹を使って攻撃を防いでいる。また、攻撃を防ぎながらも少しの隙を見つけては剣で少しずつダメージを与えている。

 

「ぐ…!うらっ!おらっ!」

「ふっ!はっ!やぁ!」

「うっ!ぐあぁ!」

 

倒れ、地面を転がるスパイダーエビル。何度も剣激を受けたためか、弱っているのが見て取れる。必殺技を放つためにレオンはもう一度ベルトのレバーを押し込む。

 

「お前に星の裁きを下す…!」

 

《LEO STAR Break!》

レオンは構えの姿勢をとると空へと跳び上がる。そこから右足を前へと突き出し蹴りの体勢になる。そのままスパイダーエビルへと向かっていく。

 

「はぁぁぁぁ!」

「ゔっ…ぐ…ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

両腕で一応の防御をするが意味をなすはずもなく。直撃をもらったスパイダーエビルは叫びながら爆発する。レオンは静かに地面へと着地し、爆発したスパイダーエビルの方に目を向ける。その視線は仮面に隠れていて分からないが、どこか憐れみや悲しみを含んでいるようにも感じれた。爆発の中から人間の姿に戻った小原と粉々に砕けたスパイダーアームドチップが姿を現す。小原は掠れた声で怒りを呟く。

 

「くそっ!なんでだ!こいつさえあれば、無敵になれるんじゃなかったのかよっ…!どいつもこいつも俺の事をバカにしやがって…!ふざけ「おい」あ"ぁ"?」

「あんたの味わった苦しみはわかる、なんて偉そうなことを言うつもりはないが、お前は1番最初の罪を犯した時からずっとあんたはただの恩人にまでも復讐をしようとしてたんだぞ。あんたにだって味方になってくれる人の1人や2人はいるんじゃないのか?」

「んなもん…!っ……!「先輩!おつかれさまです!」「自分の試験を顧みずにご老人を助けた君はとても素晴らしい!是非とも我が社で働いてくれないか!?」あ…」

 

冷静さを取り戻した小原は煌に言われて、自分にも味方をしてくれていた人達がいた事を思い出した。素直に自分のことを慕ってくれていた直属の部下達。大切な採用試験の日に重そうな荷物を抱えて辛そうにしていた老人を見過ごせず、助けたために試験に遅れてしまい受験すらさせてもらえず、落ち込みながら帰ろうとしたところに、自ら走って駆けつけてきてくれ褒めて採用までしてくれた社長。今思えば、自分が会社で追い詰められていた時も部下や社長だけは最後まで味方でいてくれていた。そのことよりも一瞬で多くの人が自分を罪人扱いしてきたことへの怒りで我を忘れてしまっていたのだ。

 

「そうだ…あいつらや、社長さんは…最期まで…俺の事、見ててくれてたんだ…なのに俺、そんな人達にまで酷いことしちまった…。う…うわぁぁぁぁ!」

「どんなに絶望的な状況になったとしても自分のことを心配して手を差し伸べてくれる人は絶対にいる。あんたはそれに気づけなかっただけさ。おい、優男。逮捕するんだろ?」

「え?優男って俺の事すか!?ったく…ハイハイ、さっさと逮捕すればいいんでしょー。15時37分、連続殺人及びその他の罪で現行犯逮捕。」

 

大人しくなった小原は手錠をはめられ、 駆けつけたパトカーに橘と共に乗って警察署へと向かっていった。その場には煌と麗奈だけが残っていた。麗奈は2度目も助けてくれたことについて煌にお礼を言う。

 

「助けてくれてありがとうね。あなたのおかげでより多くの犠牲者が出ることは無かったし、小原も自分の誤ちに気づけたみたいだし。何から何まで助けられてばっかりね…。」

「俺はただ頼まれたことをやっただけだ。別に礼を言われることじゃあない。前の時に逃がしてなければ今日の惨状は起きなかっただろうしな。」

「何よ!?人がせっかく下に出てお礼言ってるんだから、素直に受け取ったらいいでしょ!?このツンデレ!」

「はぁ!?なんで今のでツンデレになるんだよ!俺がいつお前の前でデレたんだよ!?訳の分からないこと言うな?この男勝り女!」

「なんですって…!素直に折れてやっつけてくれたんだから十分デレてるじゃないのよ!あとお前ってなによ、お前って!私にはちゃんと「麗奈」って言う名前があるの!わかったなら名前で呼びなさい!あと、男勝りは一言余計よ!」

「それのどこがデレてるんだよ!?それに、お前みたいに偉そうなやつは「お前」で十分なんだよ!それに、さっきの優男の使いかただったり今のキレ方的に男勝り以外の何物でもないだろうが!」

 

せっかくひと段落したというのに子供のような口喧嘩を始める2人。口論して疲れたのか2人とも肩で息をしている。

 

「「ハァ…ハァ…」」

「はぁ、わかったよ…素直に受けとりゃ良いんだろ?」

「そうよ!最初からそうしなさいよ…。もう…あ・り・が・と・う!」

「ハイハイ…どーいたしまして。もう帰る。お前といると無駄に疲れるしな。」

「ふん!さっさと帰んなさいよ。」

 

煌は現場へ向かう時の同じように手袋をはめ、ヘルメットを被ってバイクに乗り込む。エンジンをかけ、来た道をもどるように帰っていく。そんな後ろ姿を見えなくなるまで麗奈は見送っていた。

 

「獅子崎煌…か。素直じゃないけど、面白い人ね。」

 

そう一言呟くと、新たに迎えに来ていたパトカーに乗り込み警察署へと帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの男じゃあ、大したことはできなかったか…。最初から期待はしてなかったが想像以下だったな。まぁ、獅子座の戦士の戦いが見れただけでもよしとするか。」

 

その戦いを遠いビルの屋上から見ていた1人の男がいたが、誰も気付くことは無かった。




次回の仮面ライダーレオンは?
「獅子崎って、あの超有名な資産家の!?」

「あなたのおかげで色んな悩みが解決出来て助かってるのよ!」

「俺はお前のせいで悩みが増えまくりだよ…」

「随分と手こずってるようだし、手を貸してやろうか?」

「変身!」

2人目の仮面ライダー登場!?

つづく
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