今回は少しだけ2人目のライダーを出すつもりです。
あと、話数の名前を変えました。色々手探りでやってるので、気になることがあったら遠慮なく指摘して貰えるとありがたいです。
どうぞ!
深夜の街中でレオンとヘッジホッグエビルは戦っていた。少し離れたところでは麗奈が戦いの行方を見守っていた。ヘッジホッグエビルの飛ばしてくる針のせいで煌は近づくことが出来ず、苦戦していた。
「ヒャッハー!串刺しにしてやるぜぇ!!」
「ふっ!チッ…くそ…!めんどくさいやつだな!」
最初は得物の剣で針を受け流しながら近づくことも考え実行してみたが、予想より攻撃の密度が濃く、失敗に終わってしまった。今のレオンは誰が見ても防戦一方と答えるような状態だった。
「ちょっと!何やられそうになってるの?さっさと倒しなさいよ?」
「お前がなにかするわけじゃないんだからちょっと黙っててくれ!」
「オラオラっ!」
「!くそっ!」
「何よ!心配して声掛けてあげたのに!黙ってろ、なんて言うことないじゃない!」
「今のどこが心配してるのか全くわかんないが…まぁいい。こいつを使ってみるか。」
《LUPUS》
煌はそう言って新たに「おおかみ座」のアームドチップを起動する。獅子座のチップとおおかみ座のチップを交換しレバーを押し込む。すると、レオンに鎧が追加で装着されていく。
《CROSS UP》
《Addition of Armor》《LUPUS!》
レオンの他の姿、レオン・ルーパス。両腕に付いた鉤爪と素早い動きを使ったヒットアンドアウェイを得意としたフォームである。素早い動きでヘッジホッグエビルを翻弄しながらも確実に攻撃を重ねていく。
「はっ!おりゃっ!」
「ぐおっ!がっ!」
「たく、手間取らせやがって…よっ!」
「ぎゃあ!」
地面を転がるヘッジホッグエビル。いきなり逆転されたことにキレたのか、針を地面へと撃ち始める。謎の行動に思わず煌は困惑するが、着弾すると地面が爆発し、目の前が煙で覆われる。
「うわっ!………くそっ!逃げたのか。」
煙が晴れて辺りを見回すがそこにはもうヘッジホッグエビルの姿はなかった。煌は変身を解除し、使っていたおおかみ座のアームドチップを見つめる。
「やっぱり、こいつじゃ決め手にかける「ちょっと!」痛てぇ!」
「何やってるの!姿まで変えといてなんで逃げられてるのよ!?また探すところからになっちゃうじゃない」
「逃がしたことは素直に謝るけどよ、何も引っぱたくことはないだろうが!そもそも、今俺が持ってるアームドチップとあいつの能力は相性が悪いんだよ。あいつに強いやつ呼んだからこの街に来るまで待ってろ。」
「はぁ、わかったわ。その代わりその人が来たら私にも連絡ちょうだい。」
「わかったからもう帰っていいか?」
「いいわよ。ありがとう。お疲れ様。」
「あぁ」
煌は少し気だるそうにしながらもバイクに乗り帰っていく。麗奈は橘が迎えに来るまでの少しの間1人だ。ふと、人の気配を感じ後ろに振り向くが、そこには誰もいなかった。怪人を追いすぎているせいで余計に気を張っていたのだろう。
「先輩〜!おまたせっす。」
あまり気にすることなく、麗奈も残りの仕事を片付けるために警察署へと帰って行った。
翌日
麗奈は零士と共に居た。麗奈がどこかに行くための用意をしていたので、零士はふと首を傾げる。
「あれ、先輩?今日外へ出る日でしたっけ?」
「いや、違うけど…」
「なら片付け手伝ってくださいよ〜。少ない人数で部署異動させられて人手が足りないんすから。」
「あ、あなたも行きましょ!ね?」
「え?ち、ちょっと…!」
麗奈は零士を半ば強引に連れて出かけて行ってしまった。麗奈は零士と一緒に表札に獅子崎と書かれた以前にも訪れた豪邸の目の前に居た。ここに連れてこられたことに零士は純粋に疑問が浮かぶ。
「なんでここに来たんすか?それに道にも迷うことなくすんなり来たし。」
「まぁ、いいからいいから!」
そういうと麗奈はいつもよりも少し明るい声でインターホンを押す。少しすると、インターホンから前と同じ執事の人の声が聞こえてきた。
「はい、獅子崎ですが。」
「こんにちは迅さん、早乙女です。」
「早乙女様でしたか。どうぞお入りください。」
零士はいつからこんなに親しくなったんだろう?と思いながらも案内されるがまま屋敷の中へと入っていく。てか、あの執事の人の名前迅って言うんだな、なんても思っていた。案内されたのは前に訪問した時と同じ部屋。自分たちが来ることを知っていたかのように紅茶が2つ用意してあった。
「煌様を呼んできますので、少々お待ちください。」
「はい、わかりました。」
そう言って迅と呼ばれた執事の人は部屋から出ていく。空いた時間で零士は麗奈に質問をする。
「なんか、いつの間にか執事の人と仲良くなってません?何かあったんすか?」
「ん?えぇ、まぁそうね。もう少ししたら理由がわかるから待ってて。」
「はあ…?」
質問をしたのに曖昧な答えしか返されなかった零士はモヤモヤしていると、煌が部屋へと入ってくる。が、その顔はあからさまに嫌なものを見た時の顔だった。
「お前…今日も来たのか…」
「いいじゃない。あなたのおかげで色んな悩みが解決出来て助かってるのよ。」
「こっちはお前のせいで悩みが増えまくりだよ…」
いつの間にくだらない話をする間柄になったのか。「今日も」とはどういうことなのか。零士の中に更なる疑問が浮かんできた。
「あの〜、色々と聞きたいんすけど…」
「お前は、優男か。なんだ?」
「また優男って…そんなことより、2人はいつの間に仲良くなったんすか?それに、今日もってどういう…?」
零士にとっては素朴な疑問だったのだが、煌にとっては聞かれたくない事だったのか、あからさまに嫌そうな顔をする。どういうことだ?と思案していると煌が口を開く。
「お前、こいつの部下なんだろ?ちゃんと上司が何してるのかくらい知っとけ。」
「え?」
「こいつはな、あの日以来スターエビルがやったであろうな事件が起きる度に家に来るんだよ。今も一体追っててな。それで昨日も家に来た。」
「なるほど…って、えぇぇぇぇ!!」
「ちょっと橘、静かにしなさいよ。」
「いやいや、先輩あの日からずっと来てたんすか!?どうりで意味わかんない時間帯に迎えに呼ばれることが増えたと思ったら…」
麗奈があの日以降頻繁にこの家に来ていたことを初めて知り、零士は本気で驚く。色んな時間にいなくなっては迎えに呼ばれることが増えていた理由がやっと理解出来た。相変わらずこの人は無茶苦茶やるな、と思っていたら麗奈の携帯がなり始める。
「はい、早乙女です。っ…わかりました。一緒に向かいます。」
電話に出る時も失礼も言わなくなるくらい本当に馴染んでるんだな〜と思っていたら、麗奈が2人に声をかける。
「煌くん、橘、エビルグラムが現れたわ。行きましょう。」
「あいつか?」
「えぇ、そうよ。」
「わかった、すぐに向かう。」
「ほら、私達も行くわよ?」
「あ、はい」
前と同じように煌はバイク「ソニックレオン」に乗り、2人は乗ってたパトカーで現場へ向かう。
***
現場へ着くと、ヘッジホッグエビルが暴れていた。前に見た小原と違い、闇雲に暴れている印象を受ける。
「見た感じチップに呑まれたか…」
「え?」
「精神的に弱ってたりすると、アームドチップに理性を奪われて、内蔵されたデータのままに本能で暴れるようになるんだ。ま、止めることに変わりはないけどな。」
そう言うと、煌はベルトを取り出し腹部に当てる。
《クロスドライバー》
アームドチップをセットして、ポーズをとり、レバーを押し込む。更に、姿を変える覚悟の言葉を叫ぶ。
《LEO》
「変身!」
《CROSS UP》
《Crimson head》《LEO〜!》
煌は仮面ライダーレオンへと変身する。
「行くか…はぁ!」
レオンはヘッジホッグエビルの方に向かうが前と同じように飛ばしてくる針のせいで攻めあぐねる。
「グギャァァア!」
「ぐっ!うわぁ!」
流石のレオンでも立て続けに撃たれる針を防ぎきれずに食らってしまい、大きく吹き飛ばされる。遠くから新たにバイクのエンジン音が聞こえてくる。音のするほうを見ると青年が1人こちらへやってきた。そのままヘッジホッグエビルへとぶつかり、レオンを援護するような形になる。
「やっと来たのか。遅せぇよ。」
「もう少しゆっくりでもいいかと思ったんだが、誰かさんがかなり苦戦してたみたいなんでな。」
「うるせぇよ、魁。」
魁と呼ばれた青年はバイクから降り、レオンとヘッジホッグエビルの間に立つ。
「ちょっとあなた!そこは危ないわよ!」
「刑事さん!心配しなくても大丈夫だぜ。俺もこいつと同じだからな。それに、俺にはちゃんと牡牛間魁(おうしま かい)って名前がある。」
そう言って魁が取り出したのは、煌が使用しているものと同じクロスドライバーだった。
「え、嘘!?」
「マジ?2人目?」
「そう、俺も煌と同じ、星の戦士「仮面ライダー」ってわけよ。ま、みてな。」
《クロスドライバー》
魁は手に取ったおうし座のアームドチップを自分の前に突き出し、起動する。
《TAURUS》
ベルトにセットしてポーズをとり、姿を変える覚悟の言葉を叫び、左手でレバーを押し込む。
「変身…!」
《CROSS UP》
《Deep blue giant horn》《TAURUS!》
変身が完了し、そこに立っていたのは1本の槍を携えた牛がモチーフの蒼い鎧の戦士である。今2人目の星座の戦士『仮面ライダータウレス』の正体が明らかになった瞬間であった。
「さぁ、やるか。」
つづく
2人目の仮面ライダー、タウレスが出てきました。名前の通り、牡牛座の戦士です。次回はタウレスの活躍を書きます。
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