ほとんど前回の続きになると思います。
麗奈と零士は、星座の戦士「仮面ライダー」が使用している星の鎧が作られた経緯を知ったところだった。次はそのその鎧がどのようにして今まで受け継がれてきたのかについて話が始まるところだった。
「次に鎧がどんな風に伝わってきたかだけど、過去にも色んな思想や立場の人間が鎧を手にしては地球を守ったり、戦士同士で争ったりしてきてたな!」
「大抵の場合、力に溺れるのは1人か2人くらいで、残りの奴らが数の差でササッと終わらせるんだが、過去には戦士達が半分ずつに分かれてかなり大きな戦いになったこともあるらしくてな。」
「ま、今の俺たちがやってんのは、エビルグラムの討伐と道を踏み外したやつを他の奴らと一緒に止めることくらいだな。」
「なるほどね…」
「いや、色々と知れて良かったっす。」
一区切りついたところで、4人はそれぞれ一息つく。零士はもうひとつ質問をぶつけた。
「そーいや、エビルグラムってそもそもなんなんすか?あと、ソイツらが使ってるよくわかんないアームドチップも。」
「エビルグラムってのは、簡単に言えばアームドチップを直接人体に作用させた奴らの総称だな。直接やっちまうと、少しずつだけど挿し込んだアームドチップのデータに体が蝕まれちまうんだよ。」
「そんなに怖いもんだったんすね…」
「あぁ。それに、使ったやつの精神状態によってはチップのデータに体をのっとられて、人としての人格を失うこともある。」
麗奈と零士は少ないとはいえ、エビルグラムを見てきたが、あの怪人がそこまでリスキーなものであることに衝撃を受けていた。
「奴らが使っていたアームドチップは、鎧じゃなくて、追加装甲に近い感じだな。」
「実際のところ、昔の状態のまま受け継がれているのは俺たちが知ってる限りだと、12星座の鎧しか知らなくてな。他のはだいたい出力抑えて作られた模造品てところか。それに、模造品の方は、生物、非生物問わず作ることができる。」
「人体に直接作用させればエビルグラムになって、俺たちが使えば装甲や武装が増えるって感じだな。」
「ちなみに、俺たちのは別の仲間が各地を回ってデータ集めから作成までやってくれてる。」
そこまで聞いた上で、麗奈にひとつ疑問が生まれる。
「小原がアームドチップを持ってたけど、あれも小原がが作り出した、ってこと?」
「………いや、あれは誰かから譲り受けた可能性が高い。」
「実は、ごく稀にアームドチップが自然に生まれることはあったんだが、1年に1、2回くらいだったんだ。それがココ最近は1月に何回かのペースになってんだよ。」
「だから俺たちは、何者かがアームドチップをたくさん作り出し、それを一般人に売りさばいている可能性が高いとみててな。」
「今はさっきのやることにプラスアルファでその売人探しもやってる感じだな!」
「ま、そっちに関しては収穫はゼロなんだけどな。」
そう言うと、麗奈の携帯がなる。
「はい、早乙女です。」
『馬鹿者!長い時間も仕事を放ったらかしてどこで油を売っとる!早く署まで戻ってこんか!』
「すみません…!全力で戻ります…!……橘!帰るわよ!」
「あ、はい。んじゃあ、煌さんに魁さん。色々とお話ありがとうございました。」
「おう、気にすんな!」
「お礼と言っちゃなんですけど、俺と先輩新しく出来た『未確認生命体対策課』に異動になったんすけど、署まで来てくれるか、連絡くれればこれまでの元エビルグラムとかからの情報とかお話できると思うんで気軽に使ってく「橘!早く来なさい!!」……じゃ。今日はこれで。」
「これから世話になる。」
「今までの恩返しってことで。そんなに気にしないでください。」
2人は慌ただしく走りながら警察署まで帰って行った。
2人だけが残ったラボに静寂が訪れる。そこへ迅と紗奈がやってきた。
「御二方、少し早いですが、お食事の用意が出来ました。」
「煌様、少し疲れていらっしゃるのがお顔に出ております。今日は早めにお休みになってください。」
「なぁ、お前らはどう思った?」
「私は、面白いと思いますよ?」
「紗奈は?」
「別に面白い事など何もありません。むしろ何も起こって欲しくないです。」
「俺も面白そうだと思ったけどなぁ…。煌は?」
「その時になったら、としか言えないな。」
そう4人が会話していた部屋の中にあった1つの桃色のアームドチップが淡い光を放っていた…。
***
「くそ!なんでみぽりんは僕の告白をOKしてくれなかったんだ…!」
アイドルオタクの根木猛(ねぎ たけし)は苛立ってた。その理由は単純。自分が長年推してきたアイドルに一世一代の気持ちで告白をしたが、バッサリと切り捨てられてしまったのだ。周りにいたオタク仲間からも嘲笑されてしまい、恥ずかしさのあまり逃げ出してきたのだ。今は薄暗い路地に居て、ゴミ箱を蹴って八つ当たりをしている。するとそこへ、声が聞こえてくる。
「ねぇねぇ、おにーさん!なんでそんなにおこってるの〜?」
「ん…?小さな女の子?君、こんなとこにいたら危ないよ。お家に帰った方がいいよ。」
「そんなことはどうでもいいの〜!なんでおにーさんはおこってるの?」
猛は困惑した。こんな人が寄り付かないような場所に小学校高学年くらいの少女が一人でいて、更には自分に声をかけてきたのだから。明らかに普通ではない。しかし、失恋により弱っていた猛は藁にもすがる思いでその少女に愚痴を言い始めた。
「実はお兄さん、ずっと好きだった女の人がいてね、告白したんだけど、振られちゃったんだよね…。」
「そうなんだ!おにーさんかわいそう…。そんなおにーさんにはこれをあげる!」
そう言って少女が取り出したのは手のひらサイズの電子版のようなものだった。
「これ、なに?」
「おにーさんのやりたいことができるようになる『力』だよ…?」
「え…?」
「これがあれば、好きな人と一緒になることだってできるし、一緒になったあとも幸せにナレルンダヨ!」
猛は魅せられたかの様に電子版を手にして去っていく。
少女の元に1人の青年が近づき声をかける。
「あんな男にアームドチップを使ってもいいのか?」
「人の好きだ、って気持ちはね、案外バカにできないもんだよ〜?」
「ま、人選に関しては俺はお前に文句は言わんさ、メーア。」
「まぁ、今回はあたしに任せてよ!ギル。」
そう言って2人は暗い闇の中へ消えていった……。
少し短いですが、説明に関しては連続で見れた方が頭に入りやすいかと思ったので、連続で投稿させてもらいます。
新たなアームドチップが光ってたり、最後に出てきた2人はなんなんでしょうね?(白目)
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