仮面ライダーレオン   作:堕天使 かよ

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かよです。
ざっくりしたストーリー構成考えてたら執筆が遅れました。



第八話

「ふっ!はっ!」

「ちっ…!おらっ!」

 

煌と魁は鍛錬をしていた。前回、護衛の以来の際に「エビルマスター」を名乗る者達と戦い手も足もでなかったのだ。そのため、初心忘るべからずということで、それぞれ木でできた剣と槍を使って生身で仕合を行っていた。離れたところでは麗奈と零士、迅と紗奈も見守っている。

 

「ふっ!」

「……っ!セヤッ!」

「ぐあっ…!」

 

魁が煌を制した。一区切りついたと思い、4人は2人の方へ駆け寄ろうとするが…

 

「ま…まだだ…まだ終わっちゃいない…!」

「…!無茶よ煌くん!かれこれ3時間近くやってるのよ!?」

「煌様!さすがにお休み下さい!」

「おい煌!闇雲にやりゃあいいわけじゃねえんだぞ!」

 

煌は震える手足を木剣で支えながら立ち上がろうとするが、他の5人から止められる。煌はそんなことなど気にも止めず魁へと木剣を向ける。

 

「身体はまだ動く…だからまだ「はいはい、いいからさっさと休みなさいって」…うっ…!」

 

煌の後ろに1人の男が現れ、首へと一撃を入れ煌を気絶させる。一瞬の出来事に麗奈と零士は驚いていたが、他の3人は胸を撫で下ろしていた。その男は迅に煌を預ける。迅は煌を抱えて去っていく。

 

「久しぶりに会ったと思ったらいきなりエグいことすんなぁ…蓮」

「お久しぶりです。蓮さん」

「久しぶりだね。魁に、紗奈さん。…と、そちらの2人が協力してる警察の方かな?」

「あ、はじめまして。早乙女麗奈って言います。」

「はじめまして。自分は橘零士です。」

「どうもどうも」

 

蓮と言われたその男は煌や魁は違く、すこし軽い印象を受ける。麗奈は蓮に質問をする。

 

「あなたも、仮面ライダーなの?」

「そうだよ。僕は天秤座の戦士『ライブラ』。あとは、一応技術者でもあるのかな?」

「へぇ、すごいっすね…」

 

蓮はあくまでも謙遜しながら自己紹介をする。魁が思い出したかのように蓮に質問する。

 

「どうだった?何か成果はあったのか?」

「売人の方はあんまりいい情報はつかめなかったけど、鎧は3つ手に入ったよ」

「本当か!?」

「うん。ほら、これ」

 

蓮が4人に見せたのは水色、紫色、白銀色の3つのアームドチップ。その量に4人は驚く。

 

「お前のトレジャー力には毎度驚かされるな…」

「普通、10年に1つ見つかるかどうかの12星座の鎧を短期間で3つも探し出すとは…煌様がお頼みになったのにも納得がいきますね」

「改めて見ると圧巻ね…」

「一気に本物が3つも見れるなんてなかなかレアなんじゃないすか、これ?」

「まぁ、見つけたところで、鎧が誰を選ぶかによっては敵にも味方にも成り得るからね。そんなにメリットにはならないと思うよ。」

 

魁や紗奈は感情を出しながら話しているのに対して、あくまで蓮はひょうひょうと話す。そんな中、魁がとあることに気づく。

 

「なあ、これ…まさか見つかったのか?」

「あ、うん。やっと12星座以外にも遺されてたアームドチップが見つかったよ。」

「……っ!?なんでもっと最初に言わないんだよ!?」

「え、聞かれなかったし、気づいてるのかと思ってたし」

「はぁ…相変わらず言葉足らずなやつだなぁ…」

 

古くからの知り合いに久しぶりにあった嬉しさなのか、魁と蓮の会話が弾む。紗奈は一言失礼します、とつぶやくと煌が寝ている部屋に向かっていった。麗奈は蓮に質問する。

 

「これって、12星座の鎧じゃないの?」

「違うよ。昔に作られた12星座以外のアームドチップの中でも現存してる貴重なやつだよ。これを使えば、おそらく現れた『エビルマスター』?って奴らにも互角以上で戦えると思うよ。」

「本物ってだけでそこまですごいんすね…」

「僕はラボに行って調整なり改良なりやってくるよ」

 

蓮はそそくさといなくなってしまう。残された魁、麗奈、零士の3人もそれぞれ帰ることにした。

 

 

 

***

 

 

 

「煌!お前は逃げるんだ!」

「嫌だよ、俺だって選ばれた戦士なんだ!最後まで戦う!」

「煌、あなたには可能性が秘められてるの。そんなあなたをここで失う訳にはいかない。」

「みんなはどうするのさ!」

「私たちは最後の力で封印をかける。だから煌にはそれを守り続けて欲しいの。お願いできる?」

「そんなの、嫌だ!そうすれば全員いなくなっちゃうだろ…?」

「大丈夫。私たちはどんなことがあっても、星の加護によって繋がっている。だから―――」

「みんな!みんなぁぁぁ!!」

 

 

 

「―――っ!またこの夢か…」

 

煌は目を覚まして1人つぶやく。全身汗まみれで着ていた寝間着も肌に張り付いてくる。手をなにかに握られている感触に気づき、その方向を見ると、紗奈が手を握ったまま寝ていた。そんな姿に煌は思わず笑みをこぼしてしまう。

 

「ん……ん…?あ、こ、煌様!お目覚めになられましたか!?お身体の方は悪いところはございませんか?」

「大丈夫だよ。寝たら良くなった。心配かけて悪かったな。」

「い、いえ...///煌様が謝ることではございません...///」

 

紗奈の顔が赤いことに首を傾げるが、まぁ、いいか、と納得し部屋の入口の方に視線を向ける。

 

「いるんだろ?蓮。入ってこいよ。」

「やぁ、久しぶりだね。あいかわらず部下には甘いところは治ってないみたいだね。」

「言ってろ。そんなことより、帰ってきたってことは何かしらの収穫があったんだな。」

「まぁね。鎧も2つ見つけたし、もう1つ、12個以外のも見つけれたよ。」

「そうか。なら、それをよこせ。早速試し打ちだ。」

「悪いけど、却下」

「なんでだ!?」

 

蓮に頼みをバッサリ切られたことで驚く煌。蓮は呆れたように淡々と理由を述べていく。

 

「今の危ない状態の君に使わせられるわけないでしょうよ。試し打ちしてる暇あるなら完全な状態で戦えるようにしっかり休みなさいって。」

「はぁ…。わかったわかった。」

 

そんな中ブザーのような音が部屋に鳴り響く。

 

「っ!煌様、エビルグラムが現れたようです。」

「よし、じゃあ行く「いいから。怪我人は休んでなさいよ。」………」

「ま、チャチャッと倒してくるからゆっくり休んでてね〜。紗奈さんも煌のことでよろしく〜。」

「かしこまりました。」

 

蓮は軽い態度を崩すことなく、部屋から出ていった。

 

 

 

***

 

 

 

「あれ、魁達も来たんだ。」

「あぁ。オレはともかく、2人は使用者を逮捕しなくちゃならねぇからな。」

「あれって、小原がなってた蜘蛛のエビルグラムじゃない!?」

「なるほどね。じゃあ敵さんは量産に成功したってことか…。じゃあ魁、行こっか。」

「おう!」

 

2人はベルトを取り出し、装着する。

《クロスドライバー》

アームドチップを起動し、スロットにセットする。

《TAURUS》《LIBRA》

 

「変身!」 「変身…」

 

《CROSS UP》

《Deep blue giant horn》《TAURUS!》

《Golden scale》 《LIBRA!》

 

「っしゃあ!んじゃ「はいはい、ササッとやっちゃうよ。」あ、おい!」

 

ライブラは得物の二丁拳銃でスパイダーエビルに銃撃を浴びせていく。スパイダーエビルは近づくことも出来ずにボロボロになっていく。

 

「よし。終わらせちゃうか。」

 

ライブラは、二丁拳銃を1つに繋げてライフル型にし、ドライバーのレバーを1回押し込む。

《LIBRA》

《STAR Break》

 

「はっ!」

 

銃口から大きなエネルギー弾が発射され、スパイダーエビルへと直撃、スパイダーエビルは爆散する。

 

「よし。終わったね。」

「んだよ。俺の出番なしかよ…。っ!蓮、下がれ!」

 

魁に言われて、蓮は素早く魁がいるところまで後退する。そこに現れたのは、エビルマスターだった。だが、前回とは違い全員で4人いる。

 

「お前らは…!まだ居たのかよ!」

「ふん。そもそも2人しか居ないとも言ってないんだがな。」

「そうだよ〜。牡牛座の戦士さんはおバカさんなのかな〜?」

「んだと!?」

 

煽られたことでタウレスが苛立つ。

 

「そんなことより、なんの用?闘るなら容赦しないけど?」

「なに、今日は、戦士共に挨拶しようと思ってな?」

 

そんな言葉に魁と蓮は怪訝そうな表情をする。

 

「改めて挨拶させてもらおう。オレはバットマスターの、『ギル』」

「あたしは〜、タイガーマスターの『メーア』よろしくね!」

「ライノスマスター…『スパルタス』…」

「私はワスプマスター、『ネイ』よろしくね、坊やたち。」

 

4人のエビルマスター達のプレッシャーはとてつもないものだった。今まで相手にしていたエビルグラムとは似ても似つかない明確な敵意。魁と蓮は戦士になってからの歴が長いため、尚更その差を感じ取っていた。

 

「ところで、獅子座の戦士が見当たらないが…何かあったのか?」

「煌は今忙しいんだよね。僕たちだけじゃ不満かな?」

「つまりは彼は来られるような状態じゃないってことよね?」

「さあね。」

 

こういった話術は蓮からしたらお手の物ではあるが、今の状態からしてはただの時間稼ぎにしかなっていない。エビルマスター達の気が変われば、戦闘になることも有り得るからだ。

 

「まぁ、いいか。なら伝言をお願いしようか。『そのうちにお前が大切にしているものを奪い取る』とだけ伝えてもらおうか。」

「「……っ!」」

「ではな。次に会う時は容赦はしないぞ。」

 

そう言い捨てて、エビルマスター達は姿を消す。魁と蓮も変身を解除する。駆けつけた麗奈が魁と蓮に質問をする。

 

「ねえ、煌くんの大切なもの、ってなんなの?」

「今は言えない…かな。それに僕たちが軽々しく言えることじゃないしね。煌が覚悟を決めなきゃしれないと思うよ。」

「そっか…待ってるしかないのね。」

「それにしても…僕たちの代に、歴史にはないエビルマスターとの戦いが始まるのか…。余計な犠牲を出さないためにも、早く決着をつけなきゃな…。」

 

蓮はどこか遠くを見つめながら小さな声でつぶやく。その言葉は吹いていた風に流されて消えていった…。

 

 

 

***

 

 

 

「エトワール様、戻りました。」

「御苦労。」

「お身体の方は大丈夫でしょうか?」

「普段よりは調子がいいな。ところで、お前たちに新たに命令を与えよう。」

「新しい命令…ですか?」

「左様。メーア、ネイ。お前たちは今確認できている3人の戦士たちの相手を引き続き頼みたい。そして、ギル、スパルタス。お前たちには資格者の居ない鎧の回収、もしくは奴らと合流していない戦士を見つけた上での資格者の抹殺・鎧の強奪を頼みたい」

 

4人は目を見開く。今までは確認できている戦士を倒し、鎧を奪うことを目的としていたのに、急ぐかのように自分たちも鎧を探すことになったのだから。しかし、4人は異を唱えることなく、命令を了承する。

 

「「「「かしこまりました。」」」」

「うむ。頼んだぞ。」

 

エビルマスター達の陰謀も刻一刻と始まろうとしていた…。

 




エビルマスター実は4人いたんですね。しかも親玉まで。エトワールというのはフランス語で「星」って意味です。安直すぎましたかね?
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では、また次回で。
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