けいおん`S   作:naogran

10 / 40
夏休みの日。平沢憂と真中皐は、梓を待ち合わせをしていた。

梓「おーい!」

憂「あ!梓ちゃん!」

皐「ヤッホー!」

梓「ごめ〜ん!」

ようやく梓が待ち合わせ場所に到着。

憂「服可愛い〜!」

皐「キュート!」

梓「えへへ。」




ハンバーガーショップ。

憂「今度軽音部で合宿行くんだよね?」

梓「うん。3泊4日だって。」

皐「学園祭に向けての強化合宿。」

憂「去年はね。お姉ちゃんがすっごく楽しかったって言ってた。」

梓「楽しかった?・・・あ!それって練習が充実してたって事かな!」

憂「え・・・う・・・うん。そうだと思う・・・」




合宿前の唯の様子を見に行った時。

唯『あ。憂~!可愛いでしょ~!』

買った水着を憂に見せた姉であった。




皐「私のお兄ちゃんも練習が楽しくてしょうがないって言ってたよ?」

梓「そっか。皆さんあんな良い演奏する先輩だもんね。合宿位は・・・(大丈夫かな・・・?)」


#10「また合宿!」

憂「お姉ちゃん軽音部でどんな感じ?」

 

梓「う・・・うん・・・ちょっとあれかな・・・」

 

憂「何何?」

 

梓「全然練習しないし、変なあだ名付けて来るし、やたらスキンシップして来るし・・・」

 

皐「唯ちゃんは本当梓に懐いてるもんね。まるで犬みたいに。」

 

梓「私は唯先輩の飼い主?」

 

憂「お姉ちゃんてあったかくて気持ち良いよね。」

 

梓「いやそう言う話じゃなくて・・・」

 

皐「包容力の方なの?」

 

憂「ほえ?」

 

梓「今日唯先輩は何してるの?」

 

憂「家に居るよ。お姉ちゃん暑いの苦手だから。冷房も嫌いだし。」

 

梓「垂れてる姿が眼に浮かぶ。」

 

皐「本当に自由人だねぇ。」

 

憂「最近は1日中グッタリしてるよ?」

 

梓「だらしないわねえ。」

 

憂「でもゴロゴロしてるお姉ちゃん可愛いよ~♡」

 

梓(何だろう。この私と憂の感覚の違いは・・・)

 

皐(もしかして、唯を子供みたいに思ってるのかな・・・?)

 

梓「あ、皐の方はどう?駿先輩は今日何してるの?」

 

皐「何時も通りだよ?学園祭に向けて練習中。りっくん達も練習してるって。」

 

梓「やっぱり陸先輩達は凄いなぁ。」

 

梓「私、澪先輩みたいなお姉ちゃんだったら欲しいなぁ。」

 

憂「澪さん優しくて格好良いもんね。」

 

皐「おまけに可愛い一面もあるし。ねぇ梓。お兄ちゃん達の中で誰をお兄ちゃんにしたい?」

 

梓「う〜ん・・・陸先輩かな?ギターを丁寧に教えてくれるし。」

 

憂「りっくんも格好良いよね。律さんは?」

 

梓「う~ん。あの人はいい加減で大雑把だからパス・・・かな?」

 

律「ほ~。誰が大雑把だって?」

 

梓「あー!!」

 

真後ろの席に律が居た。

 

憂「こんにちは律さん!」

 

皐「りっちゃんヤッホー!」

 

律「ヤッホー!外から見えたから来ちゃった。」

 

自分を大雑把と評した梓をグリグリしてる。

 

憂「今日は1人なんですか?」

 

律「うん。澪は夏期講習行ってるよ。」

 

梓「律先輩は行かなくていいんですか?」

 

律「え?私が?夏期講習?何で?」

 

梓・皐「ですよね~・・・」

 

梓「所でずっと気になってたんですけど、ムギ先輩って自前のティーセット持って来たり、別荘持ってたり凄いお嬢様なんですか?」

 

律「そうだぞ~。家には執事さんが居て、長期休暇には外国行ったりしてるんだぞ~。」

 

梓「本当ですか!?」

 

律「だったら面白いよね~。」

 

皐「言っただけですかい。」

 

律「じゃあ今から電話してムギんち遊びに行こうぜ!」

 

皐「良いの?ちょっと迷惑なんじゃ。」

 

携帯で紬に電話するが。

 

律「あれ?携帯に出ないな。家電に掛けてみるか。」

 

今度は彼女の家電に電話してみる。すると。

 

???『はいもしもし。』

 

律「あ。繋がった。あ、紬さんのお父さんですか?」

 

執事『いえ。私琴吹家の執事でございます。』

 

律・梓(本当に執事居たー!)

 

律「ええと・・・紬さんはいらっしゃいますかしら?」

 

皐「りっちゃん落ち着いて!冷静に!」

 

梓「皐も落ち着いてよ!」

 

執事『紬お嬢様はただいまフィンランドで避暑中でございます。』

 

律「そ、そうですか!?ありがとうございます!失礼しました!」

 

通話を終えた。

 

律「ほら見ろ・・・私の言った通りだろ・・・」

 

梓・憂「おぉ・・・」

 

皐「嘘から出たまこととはこの事だね。」

 

 

 

 

 

 

会計を済ませて外へ出た。

 

律「ああ~・・・何か疲れた・・・」

 

皐「さっきはお疲れ。」

 

憂「うち寄って行きます?スイカありますよ。」

 

律「行く!」

 

 

 

 

 

 

平沢家へお邪魔する。

 

唯「ただいま〜!お姉ちゃん。律さんと梓ちゃんと皐ちゃんが来たよ〜。」

 

唯「お〜か〜え〜り〜。」

 

仰向けになって団扇を扇いでグータラしてる唯を発見。憂と律と皐がうっとりしてる。

 

律(何かほっとするな。)

 

皐(気持ち良さそうだ。)

 

梓(聞いてたとおりだ。)

 

 

 

 

 

 

後日の学校。

 

律「失礼しま〜す。」

 

唯「あ。居た居た。」

 

陸「さわ子先生。」

 

さわ子「ん?」

 

律「夏休みなのに大変ですね〜。」

 

さわ子「研修とか色々あってね・・・あなた達も練習?」

 

唯「はい。」

 

さわ子「何か用?」

 

律「軽音部で合宿するんだけど!」

 

唯「先生も来るかなと思って。」

 

さわ子「合宿ねぇ・・・」

 

律「あはは、面倒臭そうな顔・・・」

 

唯「じゃあいいよ。私達だけで行くから。」

 

律「声掛けなかったら怒るのに声掛けたらこれだ~。」

 

陸「そう怒るなよ。先生も色々大変なんだから。」

 

律「それはそうだけどよ・・・」

 

唯「泳いだりバーベキューしたり出来るのにね。」

 

さわ子「え!」

 

唯「わ~楽しみだね合宿!」

 

陸「いや趣旨変わってないか!?」

 

 

 

 

その日の夕方。

 

律「おーし。久し振りに皆揃った事だし合宿の買い物に行くか!」

 

 

 

 

 

 

皆で商店街へ。

 

梓「所で何を買いに行くんですか?新しい機材とか?」

 

澪「え〜と・・・」

 

唯「水着だよ!」

 

皐「泳ぐの!?」

 

梓「遊ぶ気満々!」

 

梓「どうせこんな事だろうと思いました。」

 

律「別にずっと遊ぶ訳じゃないよ。」

 

梓「信用出来ないです!」

 

澪「まあ息抜きも必要だから。な?」

 

陸「練習も必要だけど。」

 

梓「そっか・・・そうですよね。」

 

笑顔で梓を優しく撫でる澪。

 

律(この寂しさは何だろう・・・)

 

 

 

 

 

 

合宿当日。

 

全員「お〜!」

 

琴吹家が所有するもう1つの別荘に到着。

 

律「こりゃまた一段と凄えな・・・」

 

駿「前よりデケェ別荘だ・・・」

 

唯「これが去年言ってた借りれなかった別荘だね?」

 

豊「そうだろムギ?」

 

紬「ごめんなさい。その別荘は今年も駄目だったの。多少狭いと思うけど我慢してね。」

 

唯・律・澪・陸・駿・豊(まだ上があるのか!?)

 

これより上の別荘があるのだと言う。

 

 

 

 

別荘に入った直後。

 

律「よーしあっそぶぞ~!」

 

唯「おー!」

 

一瞬で水着に着替えた唯と律が外へ飛び出した。

 

澪「うおーい!遊ぶのは練習してから!」

 

陸「遊ぶ為に来たと思ったら大間違いだ!!」

 

律「チェー!」

 

唯「遊びたい!」

 

陸「ならば多数決だ!お前達5人中3人の同意見に従う。」

 

澪「私は練習が先だ!」

 

律・唯「遊ぶ!」

 

梓「練習が良いです!」

 

紬「遊びたいで~す。」

 

澪(まさかの裏切り!)

 

陸・駿・豊(ムギさん!?)

 

皐「海なんて久し振りだよ!」

 

 

 

 

 

 

仕方無く遊ぶ事になった。

 

梓(でもムギ先輩の遊びってもしかして・・・)

 

クルーザーの腕で優雅に遊ぶのを想像する。

 

梓(まさかね・・・)

 

陸「ん?何だあれ?」

 

1隻のクルーザーが出て来た。

 

陸「クルーザー?」

 

駿「それに見ろよ。」

 

更にはビーチチェアやパラソルまでもあった。

 

豊「ビーチチェアにパラソル?」

 

紬「いらないって言っておいたでしょ!浜辺にあるものをすぐに片付けて!お船もいらない!」

 

何処かに電話して泣きながらお強請りしてる。

 

澪「ムギ・・・」

 

梓「先輩・・・」

 

陸・駿・豊「去年もそんな感じだったな・・・」

 

 

 

 

『BGM:君がいる夏or夏色』

 

全て片付けさせ、パラソルの下にシートを敷いた。唯と律と皐がビーチバレーで遊んでる。

 

紬「よいしょ♪よいしょ♪」

 

謎の踊りをしてる紬。

 

陸・駿・豊「・・・・」

 

この3人はウォークマンで音楽聴いてる。陸は天体観測。駿は秩序のない現代にドロップキック。豊はシスター。

 

梓(ちゃんと練習出来るのかな・・・)

 

唯「あずにゃーん!」

 

梓「ん?」

 

唯「あずにゃんも一緒に遊ぼうよ!」

 

皐「ビーチバレー楽しいよ?」

 

梓「結構です。」

 

律「はは〜ん。さてはスポーツとか苦手な人?」

 

梓「うっ!そんな事ありません!やってやるです!」

 

皐「煽り耐性が無い・・・」

 

 

 

 

ビーチバレーに梓も参戦した。

 

紬「梓ちゃんもすっかり皆と仲良くなったね。」

 

澪「そうかな・・・」

 

陸「逆に弄ばれてるように見える。」

 

 

 

 

その後皆で岩場へ行った。

 

梓「澪先輩。フジツボの話って知ってます?」

 

澪「え!?」

 

陸・駿・豊「あ。」

 

梓「昔フジツボで足を切った少年が・・・」

 

澪「わ~!!」

 

大声を上げて耳を塞ぐ。

 

梓「あ・・・あの澪先・・・輩・・・?」

 

澪「わ〜〜〜〜〜!!!!」

 

そのまま逃げてしまった。

 

律「グッジョブ!」

 

フジツボの話をした梓に律がサムズアップした。

 

 

 

 

スイカ割りの時も。唯の身体が砂に埋められてる時も。海で遊んでる時も。紬がリアル砂の白を作ってる時も。唯が梓にくっ付いてる時も。

 

澪「あああ・・・・」

 

陸「何時まで逃げてるんだよお前!」

 

律「澪。」

 

澪「ん?アハハハ。私とした事が・・・」

 

しかし律は海藻を被って海坊主の真似で澪を脅かせた。

 

澪「・・・・・・・」

 

それを見た澪が倒れそうになった。

 

駿「澪ーーーー!!」

 

倒れる寸前に駿が滑り込み、背中で澪を受け止めた。

 

 

 

 

 

 

その後。

 

唯「・・・ん・・・?」

 

浜辺で唯が目を覚ました。

 

唯「ここは・・・?無人島・・・?」

 

彼女の横に倒れている律が。

 

唯「りっちゃん!」

 

律「ん・・・?ゆ・・・唯・・・?はっ!・・・唯!」

 

唯「りっちゃん・・・」

 

律「遂に来たんだ・・・」

 

唯・律「新大陸だーーーーー!!!」

 

そんな茶番劇を梓が見てた。

 

律「ジパング!」

 

唯「黄金の島~!」

 

梓「何やってんすか?」

 

唯「ふは~遊んだ遊んだ。」

 

律「もうご飯食べて寝ようよ。」

 

澪「練習はどうした?もう陸達は先に練習しに行ってるぞ。」

 

梓「やっぱり遊ばずに先に練習した方が良かったんじゃないですか?」

 

律「梓が一番遊んでたじゃん。真っ黒んなって。」

 

梓「私はちゃんと練習もするもん!」

 

見事な日焼け梓。

 

律「じゃあ一晩中?」

 

梓「ううっ・・・!するもん!」

 

 

 

 

 

 

着替えて防音室へ。そこでは陸達が練習中。

 

律「疲れた・・・お腹空いた・・・」

 

澪「我慢しろ。」

 

陸「お。来たか。」

 

梓「わぁ〜!凄〜い!」

 

陸「お!来たか諸君!」

 

皐「この別荘の防音室凄いよ!」

 

駿「見ろよこの機材達!」

 

揃っている機材を唯達に見せた。

 

澪「確かに凄いな・・・!」

 

梓「あのアンプ使った事ないです!」

 

陸「最新型で音が良い!こんなアンプ欲しかったんだよな〜!」

 

律「澪!早く練習しようぜ!スネアが新品だ!」

 

澪(現金な奴・・・)

 

豊「んじゃ交代だな。」

 

 

 

 

交代して唯達が準備に入る。

 

唯「ん?」

 

そんな中唯は、梓のムスタングに付いてるアクセサリーに目に入った。

 

唯「あずにゃん。それな~に?」

 

梓「これですか?ただのチューナーですけど。」

 

陸「あ。俺の使ってるチューナーと同じだ。」

 

梓「これでチューニングするんですけど、唯先輩チューナー知らないんですか?」

 

唯「うん。初めて見た。」

 

梓「え?陸先輩は教えてなかったんですか?」

 

陸「部室で使ってるけど、その時の唯はお茶に夢中だったから。」

 

梓「え?じゃあどうやってチューニングを?」

 

唯「え?適当に・・・ほら。」

 

”ジャ〜〜ン♪”

 

適当に調整したら良い音が出た。

 

梓「ぜ・・・絶対音感!(陸先輩の言う通り、凄いのか凄くないのか分からない人だ・・・)」

 

ある意味天才肌の唯であった。

 

律「じゃあ行くよー!ワンツースリーフォー!」

 

 

 

 

 

 

ノンストップで演奏が進み、唯達の練習が終わった。

 

梓「今の凄く良い感じでしたよね!」

 

唯「うん!」

 

紬「ピッタリ合ったね!」

 

梓(皆何時の間に練習してたんだろう。)

 

澪「律もちゃんとリズムキープ出来てたな。特訓でもしたのか?」

 

律「お腹が空いて力が出ない・・・」

 

豊「力尽きてる・・・」

 

澪「お腹空いてるから無駄な力抜けたのね。」

 

律「うう~・・・もうご飯にしよう。メシ食わせろ~!」

 

紬「私も。」

 

陸「んじゃ、飯にするか。」

 

 

 

 

 

 

練習を終えて夕飯の支度に。

 

唯「戻ったよ~。」

 

陸「ただいま〜。」

 

駿「おう。おかえり。」

 

買い出しから唯と紬と梓と陸が帰って来た。

 

唯「りっちゃん!お肉だよ~お野菜だよ!」

 

律「待ってました~!丸ごとキャベツ!生でも食ってやる~!」

 

澪「ちょっとは我慢しろ。」

 

駿「先に食うな。」

 

梓(何時も遊んでばかりなのに、演奏すると何か良いんだよなぁ。)

 

律「離せー!」

 

澪「皆で手分けしてやったらすぐ出来るから。」

 

梓「じゃあ私コンロの火を見ます。」

 

澪「ほら。後輩が率先して頑張ってるんだから。」

 

豊「先輩なら後輩に手本見せてやれ。」

 

律「・・・分かったよ・・・」

 

 

 

 

野菜と肉は唯と律と陸と豊が包丁で切る。

 

唯「うううおおおぉぉぉ・・・・目が痛い・・・」

 

律「唯・・・大丈夫か・・・?」

 

玉ねぎ切って涙を流してるだけ。

 

唯「りっちゃん・・・」

 

律「唯・・・」

 

唯「死ぬ時は一緒だよ・・・」

 

律「ああ・・・」

 

陸「また茶番劇が始まった。」

 

豊「好きだねぇこう言うの。」

 

2人はゴーグルを着けてから玉ねぎを切ってる。

 

 

 

 

丁度ご飯が炊けた。

 

駿「澪。梓。ご飯炊けたぞ。」

 

澪「よし。じゃ、おにぎりでも作るか。」

 

梓「はい!」

 

皐「了解!」

 

4人がおにぎりを握る。澪と駿はデカイおにぎり。梓と皐は小さいおにぎり。

 

澪(こんなに違いが・・・)

 

律「澪ちゃんの手が大きいのかしら?」

 

澪「うるさい!」

 

 

 

 

切った肉と野菜を陸と豊が串で刺す。澪は手が大きい事をまだ気にしてる。

 

 

 

夕飯の支度が早く出来、皆でバーベキューを楽しむ。

 

 

 

 

 

 

唯「あ〜・・・美味しかった〜!」

 

梓「美味しかったです!」

 

皐「美味でした美味でした♪」

 

陸「いやぁ〜、腹一杯。」

 

駿「久々のバーベキュー楽しかったな。」

 

紬「じゃあ!花火やろう!」

 

 

 

 

 

 

皆で花火を楽しむ。男達と皐はネズミハナビで楽しむ。唯達は線香花火。

 

紬「あ・・・終わっちゃった・・・」

 

律「あはは。最後消える時ってもうちょっと頑張れ~頑張れ~ってなるよな。頑張れ〜頑張れ〜。」

 

紬「うん!よーしもう1本。頑張れ。頑張れ・・・あ。また落ちちゃった。」

 

唯「あ!りっちゃん消えちゃうよ!」

 

律「よ~し!そんな時は合体で大きくするんだ!」

 

唯・律「合体!線香花火マン!」

 

紬「あ!ずるい・・・」

 

澪「アホ・・・」

 

 

 

 

 

 

ネズミハナビを終えた4人が戻って来た。

 

陸「いやぁ〜、逃げ切れたぜ。」

 

駿「流石ネズミハナビだな。」

 

豊「面白かった〜。」

 

皐「危なかったけどね。」

 

律「肝試しをやろう!」

 

唯「おー!」

 

陸「え?急だな。」

 

澪「次から次へと・・・」

 

律「いいじゃん!やっぱり夏と言えば肝試しだよね!」

 

澪「私はやらないぞ。」

 

律「そっか~。澪は怖いの苦手だもんね。」

 

澪「なっ!全っ然余裕よ!やってやろうじゃないの!」

 

律(中々ご飯食べさせて貰えなかった恨み晴らさせて貰うぜ!)

 

飯の恨みは怖い。

 

 

 

 

 

 

森の中を澪・梓・駿・皐組が歩く。駿が懐中電灯を持ってる。

 

澪「こ・・・高校生にもなって肝試しもないよな~。」

 

駿「そう言ってるけど澪。」

 

梓「手が痛いんですけど・・・」

 

駿「お前それ、怖がってる証拠だぞ。」

 

澪「うぐっ!」

 

皐「澪ちゃんったら怖がりだねぇ。」

 

澪「う、うるさい皐!」

 

”ガサガサガサ!”

 

澪・梓「ひっ!」

 

駿「何だ!?」

 

皐「何?」

 

後ろから茂みの音が聞こえ、澪と梓が怯え、駿が懐中電灯を照らし、皐が構える。

 

駿「2人共、俺の後ろに隠れろ。」

 

澪と梓が駿の後ろに隠れる。

 

皐「何か来そうだよ。」

 

梓「な、何でしょうか・・・?」

 

澪「き、きっと・・・り、律の仕業だよ・・・」

 

駿「見えた!」

 

奥から近付いて来る人影が。

 

???「うう・・・うう・・・」

 

駿・皐「!!」

 

???「うう・・・うう・・・」

 

その人影が近付き。

 

 

 

 

 

 

”澪ちゃああああん!!!”

 

 

 

 

 

 

澪「キャアアアアアアアアアア!!!!!

 

彼女の強烈な断末魔が周囲に響いた。

 

梓「先輩!!先輩!!」

 

皐「澪ちゃん!!しっかり!!」

 

駿「え!?」

 

梓「ん?」

 

駿「さわ子先生!?」

 

その人影の正体は、さわ子だった。

 

駿「先生どうしたんですか!?しかもボロボロになって・・・」

 

さわ子「よ・・・ようやく会えた・・・」

 

するとそこに、唯・紬・陸組が合流した。

 

唯「あれ?さわちゃん先生?どうしたの?て言うか何で居るの?」

 

陸「どうやって来たんですか?」

 

さわ子「後から合流して皆を驚かせようと思ったんだけど道に迷って・・・」

 

梓「驚かせようって言う目標は達成出来たみたいですけど・・・」

 

紬「澪ちゃん!大丈夫だから!」

 

皐「しっかりして澪ちゃん!先生だから!」

 

気絶してしまった澪を必死に起こす。

 

梓(澪先輩ってこんなに怖がりだったんだ・・・)

 

 

 

 

その頃律・豊組は。

 

律「誰も来ねえ・・・」

 

豊「来る気配すらない・・・」

 

こんにゃく釣竿を持って奥で待機していたが、誰も来なかった。

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで肝試しが終わり、皆で風呂へ。

 

女風呂。

 

澪「酷い目に遭った・・・」

 

紬「まぁまぁ。」

 

律「澪!澪!」

 

皐「見て見て!」

 

2人がアチョンブリケをした。

 

女性陣「アハハハハハ!!」

 

皆が笑って、澪も元気になった。

 

 

 

 

男風呂。

 

豊「あぁ〜、蚊に刺された。」

 

駿「いや、流石に俺達が来るまで待つのもしんどかっただろ?」

 

豊「仕方無えだろ。律が待つって言ったんだから。」

 

陸「まぁかゆみ止めの薬持って来て良かった。後で渡しとく。」

 

豊「サンキューな。」

 

 

 

 

女風呂。

 

律「ん?梓。熱いのダメなの?」

 

1人だけ湯船に立ってる梓。

 

梓「あ、いやそうじゃないんですけど・・・」

 

唯「あずにゃん。こう言うのは勢いよく入った方が良いんだよ。えい!」

 

勢い良く梓を湯船に入れた。

 

梓「痛い!!!!」

 

唯「あ・・・日やけで痛かったのか・・・」

 

紬「唯ちゃん少し痩せた?」

 

唯「ううん。前にも言ったと思うけど、私幾ら食べても体重増えないんだ。」

 

皐「あ!それ私と同じだね!」

 

澪・紬・さわ子『羨まし過ぎる!」

 

唯「え?さわちゃん先生まで?」

 

皐「え?そんなに羨ましいかな?」

 

さわ子「しっかし・・・メガネ取ってるとあんた達2人見分け付かないわね。」

 

澪・梓「はあ。」

 

皐「確かに。澪ちゃんと梓は姉妹みたいだね。」

 

さわ子「ん!?胸の大きさで判断すれば良いじゃな~い!」

 

澪・梓「ヒイィィィ!!」

 

”ゴチン!!”

 

しかし殴り返されてしまった。

 

 

 

 

 

 

その夜。皆が寝静まっている。

 

律「キャベツ美味ー!・・・」

 

変な寝言を言って上半身を起こしたが、すぐに倒れる。

 

 

 

 

起きた梓がトイレを済ませて、寝室へ戻ろうとした時。

 

陸『違うこうじゃない。』

 

梓「ん・・・?」

 

唯『こうかな?』

 

陸『そうそう。そんな感じ。』

 

防音室で唯が陸からギターを教えて貰ってる。

 

 

 

 

それを見た梓が練習に参加する。

 

唯「ごめんね私の練習に付き合わせて。」

 

陸「まだ眠たいんだろ?」

 

梓「全然気にしないで下さい。私も唯先輩と陸先輩ともっと一緒に練習したいと思ってたんです。」

 

唯「ありがと〜。」

 

陸「悪いな。」

 

梓「えっと・・・」

 

”〜〜〜〜〜〜♪”

 

唯「あずにゃん上手いね!」

 

梓「え!?そんな事ありませんよ!」

 

陸「いや、実際上手いよ。」

 

唯「じゃあ次私ね!」

 

”〜〜〜〜〜〜・・・♪”

 

唯「ここが難しいんだよね~。」

 

梓「最初はスローテンポで弾いてみれば良いんですよ。」

 

唯「こう・・・?」

 

”〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪”

 

唯「出来たー!」

 

陸「凄え!もうマスターした!」

 

唯「あずにゃんに出会えて良かったよ!あずにゃ~ん!」

 

梓に感謝して梓に抱き付いた。

 

陸「おいおい!」

 

唯「ありがとうあずにゃん!」

 

梓「・・・・」

 

最初は戸惑ったが、自然に笑顔になった。

 

 

 

 

 

 

合宿が終わったその翌日。平沢憂と真中皐は、今日も梓を待ち合わせをしていた。

 

梓「おーい!」

 

憂「あ!梓ちゃん!」

 

皐「ヤッホー!」

 

梓「ごめ〜ん!遅れちゃった〜!」

 

ようやく梓が待ち合わせ場所に到着。

 

憂「もう遅いよ~・・・って誰?」

 

梓「!」

 

日焼けの梓が憂に誰と言われた。

 

皐「いやいや梓でしょ?」

 

 

 

 

 

 

ハンバーガーショップ。

 

憂「ふ~ん。あんまり練習出来なかったんだ。」

 

梓「でもないんだけど・・・もっと特訓するものだと思ってたのに、海水浴とか肝試しとか殆ど遊んでた。もっと練習したかったのに。」

 

皐「うんうん。遊ぶのは良いんだけどね。」

 

憂「そっかぁ。でもお姉ちゃんは全然焼けてなかったけど、何でそんなに日焼けしてるの?」

 

梓「そ・・・それは・・・私が一番はしゃいでたから・・・」

 

皐「それは事実だね。」

 

梓「でもね・・・やっぱり行って良かった。先輩達の色んな事が分かったもん。」

 

憂「へえ~。どんな風に?」

 

梓「う~ん・・・澪先輩は意外と怖がりだった。」

 

皐「肝試しの時はすっごい悲鳴上げてたよ?」

 

憂「そうなんだ~。律さんは?」

 

梓「やっぱ大雑把だったけど、澪先輩とは良い感じだった。」

 

憂「紬さんは?」

 

梓「ムギ先輩はね。皆の事を思いやってて優しいけど、案外子供っぽい所もあって可愛い人だったよ。」

 

皐「お兄ちゃん達は凄い頼りになるよ?りっくんなんて、梓と一緒に練習してたよ?」

 

憂「ふ~ん。で、お姉ちゃんは?」

 

梓「唯先輩は・・・ちゃんと練習してた!」

 

憂「でしょ!」

 

梓「でも・・・」

 

バッグから手帳を出して開いた。合宿で撮った写真が入ってた。

 

梓「相変わらず抱き付いて来られるんだけどね。」

 

憂「あったかいでしょ~?お姉ちゃん。」

 

梓「へへ・・・そだね。」

 

皐「今度私にも抱き付いて欲しいなぁ。お姉ちゃんの温もりを感じたい。」

 

憂「今度お姉ちゃんに言ってあげるよ?」

 

皐「本当!?約束だよ!」

 

梓「皐って、どんな物を求めてるの?」

 

とても素晴らしい合宿になりました。

 

『END』




         キャスト

       平沢唯:豊崎愛生
       秋山澪:日笠陽子
      田井中律:佐藤聡美
       琴吹紬:寿美菜子
       中野梓:竹達彩奈

       古川陸:土屋神葉
       真中駿:堀江瞬
       西原豊:深町寿成
       真中皐:小倉唯

     山中さわ子:真田アサミ
       平沢憂:米澤円

        執事:丸山詠二




『次回予告』

梓「うっ!弦錆びてるじゃないですか!」

陸「唯。最後に弦を交換したのは何時だ?」

唯「え?弦って交換するものなの?」

陸「へ・・・?」

全員「な、何!?」

店員「これ・・・ヴィンテージギターですか・・・?」

梓「すみません・・・ただ汚いだけです・・・」

唯「まだ買って1年です!」

梓「でも、もしこのまま戻って来なかったら・・・学園祭のライブ・・・どうなるんでしょう・・・」

#11「ピンチ!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。