けいおん`S   作:naogran

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新しい春。生徒が誰も登校していない桜が丘高等学校に平沢唯が登校した。




彼女は軽音部の部室へ駆け込み、愛用のギー太を出して弦の調整をしてコードレスをアンプに繋げた。

”〜〜〜♪”

ギー太の音が鳴ったのを確認し、私の恋はホッチキスを奏でた。




外では、生徒達が学校へ向かっている。

紬は駅を出た。

律と澪と駿と豊と皐が一緒に登校していると、前を歩いてる梓を発見した。

途中で紬、そして陸と会って登校。




桜が丘に登校した8人が、部室から聞こえるギターの音を聞いた。




部室へ入ると、唯が立ち上がって腕を振り回してギー太を弾いている姿が目に映った。

唯「おぉ!格好良い!」

律「何やってんだ?」

豊「こんな朝早く。」

唯「え?新歓ライブに向けて必殺技開発中!」

全員「へぇ〜。」

梓「それにしても唯先輩早いですね。」

陸「お前にしては珍しいな。」

唯「目覚まし時計見間違えて1時間早く登校しちゃった。」

陸「なるへそ。」

律「ん?何か付いてるぞ?」

唯「ん?え?」

口元に何かが付いている。

唯「あ!パン!食パン!」

それは、朝ごはんの食パンだった。


#15「高3!」

唯「あずにゃ〜ん!皐ちゃ〜ん!」

 

何時も通り梓に抱き付いた。今回は皐にも抱き付いた。

 

唯「2年生おめでとう〜!」

 

皐「ありがと〜唯ちゃん!」

 

梓「何ですかそれ!」

 

律「梓は2年生になってもあんまり変わらないな〜。」

 

梓「なっ!?律先輩には言われたくありません!!」

 

律「私は身長の事を言っただけだぜ?」

 

梓「胸見てたじゃないですか!」

 

皐「確かに見てた!」

 

澪「3年生になっても変わらないな。」

 

紬「そうね。」

 

駿「全くだ。」

 

律「よし!折角だから朝練して行くか!」

 

唯・皐「イエス!」

 

 

 

 

この9人が桜が丘高等学校の軽音部のメンバー。

 

『放課後ティータイム』

 

ギターとボーカルの平沢唯。可愛いと美味しい物が大好物。

 

ドラムで部長の田井中律。元気いっぱいで皆のムードメーカー。

 

キーボードの琴吹紬。おっとりでぽわぽわなお嬢様。

 

ベースの秋山澪。クールだが人見知りな一面あり。

 

ギターの中野梓。唯達の大事な可愛い後輩。

 

cloverty(クローバティ)

 

ギターとボーカルの古川陸。唯の幼馴染みでギターが上手い。

 

ベースの真中駿。律と澪と豊の幼馴染みでツッコミ気質。

 

ドラムの西原豊。律と澪と駿の幼馴染みでツッコミ気質。

 

キーボードの真中皐。梓と同じ1年生で駿の妹。

 

 

 

 

梓と皐が今年2年生になり、後の7人は今年で遂に3年生。そんな9人は、唯・律・澪・紬・梓の放課後ティータイム。陸・駿・豊・皐のcloverty(クローバティ)と言うバンドを組んで毎日楽しくお茶をしている。

 

 

 

 

 

 

朝練を終えて、唯達3年生がクラス表を見に行く。

 

唯「とうとう3年生かぁ〜。早いよね〜。」

 

律「何がそんなに嬉しいんだよ?」

 

唯「だって1番上の学年だよ?何か格好良いよ?3年生ってどうしたら良いのかな〜?」

 

律「まず目覚まし時計をちゃんとセット出来るようになろうな。」

 

唯「あ!りっちゃんや!ちょいと見ておくんなまし!」

 

陸「何で花魁?」

 

唯「どうよ!3年生っぽい?イメージ変わったかな?」

 

律「な〜にが変わったんだよこの一瞬に?」

 

陸「普段のお前だけど?」

 

紬「あ!分け目が!」

 

澪「逆!」

 

律「こ・・・これは・・・分かり辛いや。却下。」

 

唯「えええーーーー!?」

 

駿「早くクラス表見に行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

3年生のクラス表。生徒達の後ろから7人が見てる。

 

唯「クラス分けどうなったんだろう?」

 

律「ま〜た澪ちゃんと駿君が違うクラスだったりして?」

 

澪・駿「そんなの嫌だ・・・」

 

紬「大丈夫よ澪ちゃん。駿君。」

 

豊「今年は一緒かもだぞ?」

 

律「・・・やや!?衝撃の結果が!!」

 

澪「え!?」

 

駿「衝撃!?」

 

律「つーか見えねえ。」

 

陸「でしょうね。」

 

澪「もう帰りたい・・・」

 

唯「りっちゃん!」

 

律「ん?」

 

唯「私ちょっと見て来るよ!」

 

律「おぉ!頼んだぜ!」

 

生徒達の中を掻い潜る。

 

 

 

 

何とか見える所まで出た。

 

唯「ん?」

 

クラス表を見た唯に。

 

唯(これは!?)

 

衝撃が走った。すぐに引き返した。

 

 

 

 

6人が待ってる後ろへ戻ったが。

 

唯「あ、あれ?」

 

バランスを崩して、後ろに倒れた。

 

6人「ええ!?」

 

唯「・・・・」

 

陸「唯?大丈夫か?唯?」

 

唯「うぅ・・・転んだぁ・・・」

 

転んで泣いてしまった。

 

陸「何やってんだよ。泣くなよ。」

 

倒れた唯を起こした。

 

律「で?どうだったの?」

 

唯「え・・・?何が・・・?」

 

駿「クラス分けだ。」

 

唯「あ!私達皆同じクラスだよ!!」

 

律「嘘!?」

 

紬「本当に!?」

 

唯「うん!凄いよね!」

 

駿「唯!俺の苗字ちゃんとあったか?」

 

唯「あったよ!真中駿君!間違い無いよ!」

 

駿「ーーー!!よっしゃ!!」

 

陸「俺達やっと3人揃ったな!」

 

律「良かったな澪!3年は皆一緒のクラス・・・」

 

ボーッとしてる澪。

 

澪「よ・・・良かった・・・」

 

律「少しは強がったりしろよ。」

 

嬉し泣きしたのだった。

 

 

 

 

 

 

7人のクラスは3年2組。

 

陸「まさか俺達7人が一緒のクラスとは。改めて凄いな。」

 

律「だな。」

 

唯「ねぇ見て!和ちゃんも一緒!」

 

なんと和も一緒のクラスだった。

 

律「おぉ!」

 

駿「和もか!」

 

和「騒がしいクラスになりそうね。」

 

唯「良いクラスだね〜。」

 

豊「本当凄えやぁ〜。」

 

澪「誰かが仕組んだみたいに揃ったな。」

 

紬「本当!凄い偶然!」

 

律「もしかして!生徒会長パワーを使ったとか!」

 

和「ないない。そんな事出来る人が居る訳・・・」

 

すると教室に山中さわ子が入って来た。

 

さわ子「皆〜。席に着いて下さ〜い。」

 

唯・律・澪・紬・陸・駿・豊(居たーーー!!)

 

 

 

 

HRが始まった。

 

さわ子「教師になって初めて担任になったので。至らぬ所があるかも知れませんが、宜しくお願いします。」

 

生徒A「ラッキーだね。山中先生が担任って。美人だし優しそうだし。」

 

律「上部だけに騙されちゃダメだぜ〜?さわちゃんって実は・・・」

 

さわ子「田井中さん?」

 

律「ゲッ!は、はい!!」

 

さわ子「私語は慎んで下さいね?」

 

律「す、すみません・・・!」

 

陸(先生は地獄耳持ってるのか?)

 

 

 

 

HRの後。

 

律「先生!さわちゃん。ちょっとちょっと。」

 

豊「ちょっと聞きたい事があって。このクラス分けは先生が選んだんですか?」

 

さわ子「そうよ?皆一緒にしてあげたの。」

 

豊「やっぱり!」

 

律「良いのかよ?職権乱用じゃ・・・」

 

陸「下手したら懲戒免職ですよ?」

 

さわ子「何よ?嬉しくないの?」

 

澪「嬉しいのは嬉しいんですけど・・・」

 

さわ子「私も名前覚えなきゃいけない子減るし。」

 

駿(それが本音ですか・・・)

 

唯「私はすっごく嬉しいよ!ありがとうさわちゃん!」

 

さわ子「どう致しまして。」

 

律「唯はちょっと落ち着きなさい。」

 

唯「ええ!?だって高校最後の年に皆と一緒なんだよ!?」

 

陸「まぁその気持ちは俺達も同じだ。」

 

澪「一緒なのは嬉しいけど、進路とかも考えないと。」

 

唯・律・澪・紬・和・陸・駿・豊「はぁ・・・」

 

そう。高校3年生は進路や受験があって忙しい学年なのである。

 

唯「でもね!修学旅行も一緒だし!学園祭のクラス発表も一緒だし!テスト勉強見て貰えるし!宿題写させて貰えるし。」

 

澪・紬・和(最後の何?)

 

陸・駿・豊(欲望丸出し。)

 

唯「ワックワクだね!3年生〜!」

 

ワクワクする唯を他所に、さわ子が腕時計を見る。

 

さわ子「ホラ。始業式始まるわよ?早く講堂に行きなさい。」

 

全員「は〜い。」

 

 

 

 

 

 

講堂へ向かう途中。唯が桜の花を見付け、制服のポケットに入れた。

 

唯「よし!」

 

 

 

 

 

 

始業式で校歌斉唱。

 

 

 

 

 

 

始業式を終えた後。

 

梓・皐「よし!」

 

純「何力入ってるの2人共?」

 

梓「何としても新入部員を獲得しなきゃ!」

 

皐「私達は先輩なんだから新入部員が欲しい!」

 

梓・皐「よぉ〜し!」

 

 

 

 

 

 

一方3年2組の方では。

 

唯「ん〜・・・」

 

机の上に桜の花を並べて何かを悩んでいる唯の姿があった。

 

和「唯。」

 

唯「あ。和ちゃん。」

 

和「何やってるの?」

 

唯「後1個で1ダースなんだよ。」

 

和「そうなんだ。じゃあ私、生徒会行くね?」

 

唯「うん!私も新歓ライブの練習して帰る!」

 

和「新入部員入ると良いわね。」

 

唯「まぁこのままでも良いわね。」

 

和「本当に良いの?」

 

唯「うん!」

 

和「でも、唯達が卒業したら梓ちゃんと皐ちゃんの2人になるでしょ?」

 

唯「本当だ・・・」

 

和「もうしっかりしないと。じゃあね。頑張ってね。」

 

唯「うん!・・・そっかぁ・・・」

 

 

 

 

部室へ行く途中。階段の壁に幾つもの部活のチラシが貼られていた。

 

唯(あずにゃんと皐ちゃんの為にも。軽音部頑張らないと!)

 

 

 

 

 

 

部室。

 

唯「あぁ〜。部室は落ち着くなぁ〜。」

 

律「私も春休み中も何回も部室へ行きたくなったよ〜。」

 

梓「私もです!」

 

皐「同じく!」

 

律「よぉし!新学期だからやるべき事は!」

 

梓「新入部員・・・」

 

律「ムギのケーキを食べる!」

 

梓「むぅ!」

 

律「嘘嘘。お約束お約束。」

 

梓「もう!真面目にやって下さいよ!」

 

唯「そうだよりっちゃん!新入部員が入らなかったら、来年あずにゃんと皐ちゃん2人になっちゃうんだよ?」

 

律「その割に呑気なポーズだなおい・・・」

 

澪「それもそうだな・・・」

 

律「でも!このままなら梓は確実に部長になれるぞ?」

 

駿「だとしたら皐は副部長になるな。」

 

皐「副部長!良いかも〜。」

 

梓「・・・はっ!そ、そんなのはどうでも良いんです!」

 

律・豊(考えた。)

 

澪・駿(ちょっと考えた。)

 

梓「それより早く部員の勧誘に行きましょ!」

 

紬・皐(誤魔化した。)

 

唯・陸(焦って誤魔化した。)

 

唯「あ!私、ビラ作って来たんだよねぇ〜!」

 

全員「嘘!?」

 

唯「ウチの憂のススメでしてね〜。でへへへへへ〜。」

 

 

 

 

 

 

そしてチラシ配りは、あの着ぐるみで配る事に。因みに梓はブタの着ぐるみ。

 

 

 

 

ちょっと離れた所に陸達4人がチラシを配ってる。

 

陸・駿・豊「・・・」

 

皐「またあの着ぐるみでやってるね・・・」

 

 

 

 

 

 

部室に戻った。結果誰も来なかった。

 

紬「誰も来ない・・・」

 

律「これじゃあ来年は廃部かぁ・・・」

 

唯「あずにゃんと皐ちゃんの2人だけになっちゃう・・・」

 

澪「・・・」

 

 

 

 

梓『先輩・・・寂しいよぉ・・・』

 

皐『皆・・・帰って来て・・・』

 

お化け屋敷と化した軽音部を想像してしまった。

 

 

 

 

澪「ヒッ!うわあああああああ!!」

 

唯「え!?何!?」

 

陸「どうした澪!?」

 

澪「梓ああああ!!皐いいいいい!!」

 

唯「廃部なんてダメッス!」

 

紬「自分もそう思いマッス!!」

 

駿「妹のタメッス!!」

 

陸「未来の後輩のタメッス!!」

 

全員「部長!!」

 

律「そうだな。部員が増えれば部費も増えるしな。」

 

唯「ブヒブヒ!」

 

陸「ブタかよ!」

 

律「よーし!部員獲得大作戦を実行だぜ!!」

 

唯「ブヒーーーーー!!!」

 

陸「んで、どうするんだ?」

 

律「なぁに!良い作戦があるんだ!」

 

 

 

 

 

 

廊下を律が歩いていると。

 

律「うわあ!!」

 

1年生の横で突然転んだ。

 

1年生A「あの・・・」

 

1年生B「大丈夫ですか・・・?」

 

律「すみません・・・音楽室へ・・・連れてってくれませんか・・・?」

 

わざと転び、1年生2人に音楽室へ連れてって貰った。

 

 

 

 

 

部室前。

 

1年生2人「ごめんください。」

 

澪「はい。」

 

駿「何でしょうか?」

 

 

 

 

1年生A「大丈夫ですか・・・?」

 

1年生B「着きましたよ・・・?」

 

1年生A「お気を確かに・・・」

 

律「ありが・・・とう・・・そして、軽音部へようこそ。」

 

1年生A「え?」

 

律「ウェルカーーーム!!!」

 

元気になり、唯と紬が律の後ろから参上。

 

紬「お茶如何?」

 

唯「はい!ここにサインしてね!」

 

1年生2人「ま、間に合ってます!うわあああああ!!」

 

恐怖を感じて部室から逃げ出した。

 

豊「逃げたな。」

 

律「行き倒れ作戦は失敗か。」

 

唯「りっちゃん!諦めるのは早いよ!」

 

 

 

 

 

 

次に実行したのはスパイ大作戦。他の部活に体験入部する形で入った。

 

 

 

 

 

 

その頃部室では。

 

陸「ここはもうちょっとテンポ早くした方が良いな。」

 

駿「それで行くか。」

 

豊「んじゃここも早くするか?」

 

皐「だね。」

 

そこに、スパイ作戦へ行った唯と律と梓が戻って来た。

 

律「青春の汗・・・ね。」

 

陸「戻って来たか。」

 

梓「あ!入部特典付いてますね。」

 

更に澪と紬も戻って来た。

 

陸「ようお2人さん。着ぐるみで配りに行ったのかよ・・・」

 

紬「ビラ配って来たの〜。」

 

澪「そっちはどうだった?」

 

律「特に成果な〜し。っつか、その格好で行ったの?」

 

陸「勇気あるな・・・」

 

”ガチャ”

 

全員「いらっしゃいませ!!」

 

だが入って来たのは。

 

律「ってさわちゃんかよ・・・」

 

さわ子「何よ?」

 

陸「どうしたんですか?」

 

さわ子「あなた達。明日の新歓ライブ何着て歌う?」

 

律・澪・梓「制服で良いです!」

 

さわ子「ミニスカフリルメイド・・・」

 

澪「制服で!!!」

 

さわ子「似合うのに・・・」

 

駿「最早何か着させるのはどうかと思いますが・・・」

 

”ガチャ”

 

放課後ティータイム・クローバティ「いらっしゃいませ!」

 

律「和かよ・・・」

 

和「何?衣装合わせ中?」

 

陸「を強制的にさせられ中。」

 

和「そう。明日の新歓ライブの事なんだけど・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日の部室。

 

澪「えっと、曲順はこれで良いよな。」

 

陸「こっちも確認してくれ。」

 

律「どれどれ?」

 

紬「どれどれ?」

 

最初は放課後ティータイムはわたしの恋はホッチキスとふわふわ時間。次はクローバティ。曲はチェリーとRPG。

 

律「うん。OK。」

 

唯(あずにゃんは、あの時の演奏を見て軽音部に入ろうと決めたんだよね。今年もきっと、あずにゃんと同じ気持ちになってくれる人が居る!と思う・・・居るはず・・・居るんじゃない?かな・・・?)

 

皐「あ!大変!ライブの時間だよ!」

 

律「よっしゃ!!このライブに賭けようぜ!!」

 

全員「オーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

新歓ライブ。

 

唯「皆さん!ご入学おめでとうございます!軽音部です!」

 

放課後ティータイムとcloverty(クローバティ)を拍手で迎えた。

 

唯「私達は、放課後ティータイムと言うバンドをやっていて、毎日お茶とかしているんです。」

 

陸「そして我々はcloverty(クローバティ)と言うバンドをやっていて、人気バンドの曲のカバーを披露するコンセプトで結成しました。」

 

唯「皆で音楽をやるのって、とっても楽しいです!良かったら是非軽音部へ!」

 

陸「何時でも待ってます!」

 

 

 

 

 

 

その後。憂と純は急いで講堂へ向かっていた。

 

憂「早く早く!」

 

純「もう始まってるの?」

 

憂「間に合ったのかな?」

 

 

 

 

講堂に入ると、ふわふわ時間が終わっていた。

 

唯「それでは次は、cloverty(クローバティ)の出番です!どうぞ!」

 

 

 

 

 

 

新歓ライブの後の部室。律が水をゴクゴク飲んでる。

 

律「ゴクゴクゴク・・・ぷはぁ!!いやぁ〜!今回のライブも良かったなぁ〜!」

 

澪「梓と唯のギターの絡みもバッチリだったしな!」

 

梓「本当ですか!?」

 

豊「駿と陸のコンビネーションも良かったぞ!」

 

陸「本当か!」

 

駿「やったぜ!」

 

紬「唯ちゃんは力を果たして突っ伏してるけど。」

 

唯「ぽへ・・・」

 

燃え尽きて真っ白になっていた唯を見た。

 

梓「ダメですよ先輩!ビラ配りです!」

 

皐「ホラホラ唯ちゃん早く!」

 

 

 

 

 

 

放課後。新入部員は来なかった。

 

梓「来ませんね・・・」

 

皐「来る気配もない・・・」

 

澪「まぁ。まだ時間あるんだし。」

 

陸「焦らなくても大丈夫。」

 

梓「そうですよね。」

 

椅子から立った。

 

紬「ビラ配って来るの?」

 

梓「いえ。トイレです。」

 

皐「行ってらっしゃ〜い。」

 

トイレへ行った梓。

 

律「皆でまたビラ配るか?」

 

唯「可笑しいなぁ。誰も来ないなんて。部室入りやすくしといたのに・・・」

 

陸「入りやすくしといた?」

 

唯「うん。」

 

”ガチャ!!”

 

そこに、トイレへ行ったはずの梓が焦って戻って来た。

 

駿「梓?慌ててどうしたんだ?」

 

梓「はぁ!はぁ!唯先輩!これ片付けて!」

 

彼女の両手には、カエルのオブジェが。そして『軽音部へようこそ』のプレートがあった。

 

唯「ええ!?良いと思ったのに!」

 

陸「余計入り難いだろ!あれ置いたら!」

 

唯「ケチケチ!」

 

 

 

 

 

 

翌日の昼。2年1組では。

 

憂「あ!梓ちゃん!皐ちゃん!」

 

純「お疲れ〜!」

 

皐「お待たせ〜!」

 

梓「はぁ・・・」

 

純「新入部員まだ入ってないの?」

 

皐「残念ながらそうなんだ〜。」

 

梓「軽音部って人気ないのかな・・・」

 

憂「そんな事ないと思うよ?」

 

純「新歓ライブ格好良かったし。」

 

憂「そう言ってた新入生結構居たよ?」

 

梓「え!?」

 

皐「本当!?」

 

純「多分軽音部は、5人と4人が結束して外から入り難いんじゃないかな?」

 

梓「あ・・・そっかな・・・」

 

皐「純。何か名推理だね。」

 

純「そうかな?」

 

憂「皆仲良くて楽しそうだもん。」

 

梓「うん。」

 

皐「皆仲良しで楽しいよ?」

 

純「それか。軽音部の怪しい臭いを嗅ぎ取ってるとか!」

 

梓「えぇ・・・?」

 

皐「それだけは勘弁だなぁ・・・」

 

憂「純ちゃん!?」

 

純「嘘嘘!あ!憂の卵焼き美味しそう!」

 

憂「食べる?」

 

純「いっただきー!」

 

梓「・・・」

 

皐「・・・そっか。」

 

 

 

 

 

 

放課後の部室。

 

澪「今日も来ないな。新入部員。」

 

律「だなぁ・・・」

 

紬「何でだろう・・・」

 

豊「やっぱり皆他の部活に入ってるかもな。」

 

澪「それも一理あるな。」

 

律「何か悪い事したのかなぁ・・・」

 

澪「そんなはずは!」

 

陸「俺達何も犯してねえぞ?」

 

紬「まぁでも何とかなるでしょう。ね?」

 

澪「うん。」

 

駿「それもそうだな。」

 

律「よし!じゃあ次の作戦考えようぜ!」

 

陸「何か思い付いたのか?」

 

律「虫取り網大作戦とか!」

 

澪「何だよそれ!?」

 

陸「新入生を虫扱い!?」

 

唯「・・・私。しばらくこのままで良いな。」

 

全員「え?」

 

唯「今はこのままで良いよ。」

 

 

 

 

外から梓と皐が唯の言葉を聞いてる。

 

 

 

 

唯「こうやって皆と部室に集まって。あ、今あずにゃんと皐ちゃんは居ないけど。お茶飲んで。練習して。演奏して。ずっと9人で。」

 

律「・・・そうだな。」

 

陸「まぁ唯らしい意見だ。」

 

律「あと1年で何とかしようぜ!」

 

さわ子「あなた達。1年って短いわよ?」

 

唯「え?365日もあるよ?」

 

陸「いや。先生の言葉何か説得力あるぞ。」

 

唯「そうかな?所でムギちゃん!今日のおやつは?」

 

紬「はいどうぞ〜。」

 

9つのカップケーキ。

 

唯「わぁ!皆何味が良い?」

 

律「迷うなぁ〜!」

 

駿「あ!俺の好きなモンブランもあるじゃねぇか!」

 

唯「あ!あずにゃんはバナナだと思うんだ!残しといてあげて?」

 

駿「皐はオレンジケーキが好みなんだ!譲ってあげてくれ!」

 

”ガチャ”

 

そこに梓と皐がやっと入って来た。

 

唯・律「ん?ブー!」

 

食べていたケーキを吹いた。

 

唯「ごめんごめん!すぐビラ配りに行くから!」

 

梓「ムギ先輩。私ミルクティー下さい。」

 

皐「ムギちゃん。カフェオレ淹れて?」

 

唯「え!?」

 

梓「後、バナナケーキも。」

 

皐「オレンジケーキも食べたい。」

 

梓「私。今年だけはこの9人だけでやりたくなりました。」

 

唯「あずにゃん・・・」

 

皐「この9人が好きだし。来年は頑張って新入部員集めるから。」

 

駿「皐・・・」

 

唯「あずにゃん!!」

 

抱き付こうとした時梓が。

 

梓「唯先輩。これからはもっと厳しく行きますからね。」

 

唯「え?」

 

梓「はい!ギター出して?」

 

唯「え!?」

 

皐「唯ちゃん。梓にスイッチが入っちゃったみたいだから頑張って?」

 

唯「・・・やっぱ新入部員カモーーーーーーン!!!!」

 

『END




         キャスト

       平沢唯:豊崎愛生
       秋山澪:日笠陽子
      田井中律:佐藤聡美
       琴吹紬:寿美菜子
       中野梓:竹達彩奈

       古川陸:土屋神葉
       真中駿:堀江瞬
       西原豊:深町寿成
       真中皐:小倉唯

     山中さわ子:真田アサミ
       真鍋和:藤東知夏
       平沢憂:米澤円
       鈴木純:巽悠衣子

       1年生:山村響
           平田真菜




『次回予告』

澪「と言う事で、大掃除をします!」

唯「何か出て来た〜!」

陸「こっちも出たぞ!」

律「おぉ!高そうなケース!金目の物が入ってないかなぁ〜?ん?」

唯「おぉ!」

陸「これは!」

紬「こっちは古雑誌を纏める簡単なテープ!」

梓「でも、良いんですかね?皆で貰っちゃって・・・」

皐「流石に相談した方が良いと思うよ?」

律「仕方無いだろ?さわちゃんが部費にしろって言ったんだから。」

唯「ブヒブヒ!」

陸「ブタ止めろ。」

律「何処の部も新入部員が入って本格的に活動開始だな。」

紬「うん。」

#16「整頓!」
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