憂『間に合った?電話が掛かって来ないって事は、多分集合時間に間に合ったんだと思います。もう駅に着く頃かな?忘れ物しないと良いけど。』
唯の部屋へ入ると。
憂「ん?」
机の上にデジカメが置かれていた。憂が唯のデジカメを撮って、唯の携帯に送信した。
憂「行ってらっしゃい。お姉ちゃん。」
これは、3年生が修学旅行へ行ってる間の梓達の物語である。
学校にて。唯から送られた写メを梓と皐と一緒に見てる。
梓「今、富士山の中。新幹線が見える。はぁ・・・」
憂「お姉ちゃんすっごく楽しそうだね!良かった!」
皐「立派な富士山!生で見てみたいなぁ〜。」
梓「もう。憂がそんなんだから唯先輩は何時まで経ってもダメなんだよ。」
憂「え?ダメ?」
皐「どゆ事?」
梓「もう3年生なのに、部室でだら〜っとしててお菓子ばっかり食べてるし。私が怒らないと練習しないし。」
憂「じゃあ梓ちゃんは、お姉ちゃんビシッとしてた方が良いの?」
梓「・・・勿論。唯先輩がちゃんとすれば。」
ちゃんとした唯を想像。
唯『中野!皆と息が合ってないぞ!』
梓『はい!先輩!』
皐「何で眉毛太いの?」
梓「あはは・・・」
純「あれ?何見てるの?」
皐「ヤッホー純♪」
憂「あ。これ?お姉ちゃんからのメール。」
純「へぇ〜。・・・プッ!憂のお姉ちゃんって面白いよね!」
憂「そうかな?」
純「私もね。さっきジャズ研の先輩からメール届いたんだ。」
ジャズ研の先輩から送られたメールを見せる。
憂「1年の事頼むね。」
梓「ちゃんとしてる・・・」
皐「唯ちゃんと大違いだ・・・」
”ブーーー”
梓「ん?あ。唯先輩からだ。」
唯からのメールが来た。
梓「トンちゃんの餌宜しくね・・・」
送られた写真は、律が澪を弄ってる場面だった。
梓「格好悪い・・・」
純「・・・あ!もしかして軽音部って!」
夕方の桜が丘。
澪『今日は缶蹴りをしよう!』
唯・律・紬『わーーい!』
陸・駿・豊『よっしゃー!!』
ただの帰宅部になった。
梓・皐・憂「そこまで酷くないもん!!」
純「フフッ♪」
”ブーーー”
皐「あ。お兄ちゃんだ。」
今度は駿からのメールが来た。
皐「えっと何何?お土産に八つ橋買って来る。ありがとうお兄ちゃん。」
梓「駿先輩はしっかりしてるよね。」
皐「当たり前だもん!私の自慢のお兄ちゃんだもん!」
昼休み。
純「わぁ〜!幻のゴールデンチョコパン!2年にして初めて出会った!」
購買部でゴールデンチョコパンを発見した。
憂「そんなのあるんだぁ!」
皐「しかも限定3個!」
純「何時もは3年生が先に買っちゃうみたい。」
ゴールデンチョコパンを無事購入。
憂「あ!純ちゃん!記念写真!」
純「あ!良いね!」
記念写真を撮る。純がゴールデンチョコパンをバットのように振り翳す。
憂「純ちゃん可愛い〜!」
皐「バット代わり。」
”ブーーー”
撮ろうとした時、メールが来た。
憂「あ。お姉ちゃんだ。」
梓「ん?どうしたの?」
憂「・・・プッ。教室にお弁当箱忘れたから、家に持って帰ってって。」
皐「ありゃりゃ。」
梓「あぁ〜。」
純「あの・・・結構恥ずかしいんだけど・・・」
皐「あ!忘れてた!」
その後。3年2組の教室へ向かう。
皐「3年生が居ないと暗いねぇ。」
3年2組。
憂「ごめんくださ〜い。」
純「静かだねぇ。」
皐「誰も居ないね。」
梓「本当に入って良いのかな?」
憂「忘れ物取りに来ただけだし。」
弁当箱を探す。
梓「えっと、唯先輩の席はその辺だったと思うけど・・・」
憂「あ!本当だ!」
唯の席を発見。机の横に弁当箱があった。
純「ねぇねぇ。澪先輩の席は?」
梓「確かここだったかな。」
澪の席に純が座る。
純「あ!何か格好良くなった気分!」
梓「気のせいじゃない?」
純「ヘヘッ。ん?」
机の中に『引け』の紙を見付けた。
純「引け?」
引けの紙を引いた。
梓「あ!ダメだよ勝手に!」
オモロイ顔が出て来た。
純「・・・何これ?」
梓「律先輩・・・」
純「あれ?憂と皐は?」
皐「ここがお兄ちゃんの席なんだね・・・」
憂「お姉ちゃんの机だ・・・」
2人は自分達の姉と兄の席に座っていた。
梓「何か嬉しそうだね。」
純「でも、そんなにお姉ちゃんとお兄ちゃん好きで寂しくないの?」
憂「え?」
皐「何が?」
純「明後日まで帰って来ないんだよ?」
皐「大丈夫大丈夫。子供じゃないんだし。お兄ちゃんが修学旅行で楽しんでるならそれで良いよ。ねぇ憂。」
憂「・・・そっか・・・お姉ちゃん帰って来ないんだ・・・」
梓「今気付いたの!?」
憂「っ・・・」
姉が帰って来ない事を知った憂が涙を流してる。
梓「あわわわわ!」
皐「憂大丈夫!必ず帰って来るから!」
純「ごめん!今日遊びに行ってあげるから!何なら泊まっても良いから!」
皐「皆が帰って来る間に私達と遊ぼうよ!ね?」
3人が泣いてる憂を宥めてあげた。
と言う事で、3人が泊まりに行くと言ったので、そのお礼にジャズ研の手伝いをする事となりました。
梓・皐・憂「わぁ〜!」
ジャズ研の部室には楽器が勢揃い。
憂「いっぱいあるんだねぇ〜!」
皐「流石ジャズ研!バイオリンにスーザフォンまで!」
純「フフン♪楽器の数ならブラバンには負けないもんね!」
梓「こんなに弾く人居るの?」
純「まぁね。」
憂「え!?凄いね!」
純「そう!ジャズ研はサバイバルなの!だから、先輩が居ない間頑張って練習をして・・・あ!ベース!教室に忘れて来た!」
急いでベースを取りに行った。
梓・皐(ダメダメだ!!)
憂「・・・」
梓「相変わらずだなぁ純は。」
”ガチャ”
そこに2人の1年生が入って来た。
1年生2人「あ。」
梓「あ、えっと・・・」
皐「えっと私達は・・・」
憂「ごめんなさい!私達、純ちゃんの友達で。」
皐「そうそう!だから怪しい者じゃないよ?」
1年生A「もしかして、梓先輩ですか?」
梓「え?」
1年生B「純先輩に言われてたんですよ!軽音部に凄いギターが上手い先輩が居るから教えて貰えって!」
梓「え・・・そ・・・そうなんだ。」
皐「純ったら、何でも盛り上げ過ぎな気がする。」
純「あ!丁度良かった!」
ベースを取りに戻って来た。
1年生2人「おはようございます!」
純「おはよう!この2人、ウチの1年なんだ。梓。ちょっとギター教えてあげてよ。」
梓「あ・・・うん。」
早速1年生にギターを教えてあげた。
梓「1234。1234。」
1年生A「あ!すみません・・・」
梓「今の所難しいからね。」
1年生A「指が上手く動かなくて・・・」
梓「じゃあ、指のストレッチとか良いよ?こうやって、行動を抑える方の手を指をくっ付けたまま前に出して?人差し指と中指の間を開いて、次にこうで。それから薬指と小指の間を開いて。1234。1234。」
しかし2人は上手く動かせず。
1年生A「ダメだ!」
1年生B「指つるー!」
純「いててて・・・あれ?憂と皐は出来るんだ。」
憂「うん。お姉ちゃんのストレッチに付き合ってたから。」
皐「私はお兄ちゃんの真似をしてたら自然とね。」
梓「お風呂の時とか演奏の前の時とかやってみると、段々と指が動くようになって来るから。」
1年生2人「はい!」
皐「純?どうしたの?」
純「うっ・・・」
憂「純ちゃん!?」
純「ど、どうしよう!指が動かなくなって!」
全員「え!?」
純「ううぅぅ・・・・・・豚!!」
両手で豚の足。
純「・・・す・・・滑った・・・」
その日の夜。平沢家にて。
純「ごめんくださーい!」
憂「はーい!」
ドアを開けて純を招いた。
純「こんばんはー!」
憂「いらっしゃ〜い!」
純「これ、つまらない物ですが。どうぞお納め下さい。」
星柄の四角い袋を渡した。
憂「わぁ〜!ありがとう!あ、ドーナツ?」
純「うん!スーパーオールスターパック!1度買ってみたかったんだぁ〜。」
憂「へぇ〜!可愛いねぇ〜!あ、そうだ!」
リビングに豪華な料理が並べられていた。
純「す、凄い・・・!」
憂「今日は5人だからちょっと多めに作ったの。えっとね・・・あ!後足りなかったらちらし寿司とピザもあるから。」
純「足りる!十分足りるから!ん?5人?」
???「純。私も居るわ。」
キッチンから梢が出て来た。
純「梢さん!」
梢「元気そうね。」
”ピンポーン”
今度は梓と皐も来た。
梓「こんばんは。」
皐「こんばんは〜!」
憂「いらっしゃーい!」
梢「いらっしゃい。2人共。」
梓「あ!梢さん。」
皐「梢さん!久し振り〜!」
梢「久し振りね。去年の大晦日ライブ以来ね。」
梓「あ、これお母さんが持って行けって。」
皐「これはお父さんからの差し入れだよ。」
2人から差し入れが入った袋を受け取った。
憂「わぁ!ありがと〜!」
梢「ありがとうね。」
純「・・・な・・・中身は?」
梓「え?お寿司だけど?」
皐「私のはメロンだよ?」
純(ドーナツ遠のいたーーー!!)
豪華な夕食を食べ終えた。
梓「ふぅ・・・」
純「食べ過ぎたー・・・」
皐「もう食べれません・・・」
梓「ん?」
ドーナツが1個ずつ一口齧られた状態。
梓「どう言う食べ方してるの?」
皐「何で1個1個一口ずつ?」
純「だって味確かめてみたかったもん・・・梓。皐。後食べて良いよ。」
皐「食い掛けを?」
梓「入る訳ないでしょ?」
純「甘い物は別腹だよ。チョコの奴とか美味しいよ?」
梓「え・・・」
皐「じ、じゃあ頂こうかな?」
憂「食べるの?」
梢「お腹いっぱいなんでしょ?」
梓「・・・甘い。」
皐「・・・美味しい。」
”ブーーー”
憂「あ!お姉ちゃんだ!」
梓「どれどれ?」
唯からのメールを見た。
梓・憂「あははは!」
憂「修学旅行って感じだね!」
枕投げを楽しんでる写メ。
梓「憂達もお泊り楽しんでる?だって。」
”ピロリン”
梢「陸からだわ。」
憂「見せて見せて。」
梢「これ。」
憂「わぁ〜!綺麗〜!」
バスからの風景。
皐「良いなぁ〜。京都良いなぁ〜。」
梢「京都良いわね。今度行ってみようかしら?」
純「・・・・」
梓・皐・憂・梢「ん?」
寝転んだままジッとこっちを見てる純を見てる。
純「何?とぉ!」
ゴロゴロ転がって起きた。
梓・純「あいたっ!」
2人の顔がぶつかった。
憂「大丈夫?」
梢「もう純ったら。」
風呂から上がった後の憂の部屋。
梓「寝ちゃった・・・」
憂「よく寝てるよね。」
皐「うん。遊び疲れたんだね。」
憂「じゃあ私達も寝よっか。」
梓「まだ眠たくないよ。」
皐「まだ起きたいよ。」
憂「じゃあお布団でお話ししよっか。消すよ?」
部屋の電気を消した。
一方梢はリビングで布団を敷いて寝ている。
再び憂の部屋。
梓「唯先輩達、きっと今頃楽しんでるだろうなぁ。」
憂「もう寝ちゃってたりして。」
皐「うん。多分お兄ちゃん達も寝てると思うよ?」
梓「それはないよ。合宿の時とか皆遅くまで遊んでたし。きっと・・・」
唯『お土産?あ!楽し過ぎて忘れちゃったー!』
澪『ごめんなー!』
駿『堪忍なー!』
紬『お茶ですよー!』
憂「流石にそれはないと思うけど・・・」
皐「ウチの兄に限ってそれはないよ。」
梓「・・・あ〜あ、良いなぁ・・・」
憂「・・・ねぇ。明日どっか遊びに行こうよ。」
梓「え?」
皐「良いの?」
憂「うん。行きたい所、何処かない?」
梓「え?えっと・・・動物園・・・かな?」
憂「あ!私も行きたい!」
皐「動物園良いね!私も私も!」
梓「本当!?」
憂「うん!」
”ブーーー”
憂「ん?お姉ちゃんだ。」
唯からのメールを見る。
憂「ん?しゃれこうべ?」
梓「・・・何?」
皐「しゃれこうべって?」
翌朝。天気は生憎の雨。
梓「っ・・・」
目を覚ました梓に誰かの足が当たった。
梓「ちょっ・・・」
寝相が悪い純の足だった。
起きて外を見ると。
梓「雨だ・・・」
梢「・・・雨かぁ。」
洗面所。
憂「梓ちゃん。位置上過ぎない?」
梓「こんなもんでしょ。」
憂の髪を結んであげた。その後ろで純が梓の髪をブラシで真っ直ぐにしてあげてる。
純「良いな〜梓。真っ黒で真っ直ぐで。」
皐「本当に。それに可愛いし。」
梓「そう?よく日本人形みたいって言われて嫌なんだけど・・・」
純「良いじゃんそれ!私なんて毎日大変なんだから!特に今日みたいな雨の日は・・・」
”ボヨヨン!”
純「こんな感じだし・・・」
憂「本当!凄い癖毛!」
皐「ボサボサだね!」
梓「き、今日は帽子とかどうかな?」
純「うっ!」
”ビヨーン!”
皐「あ。アホ毛が立った。」
リビング。
梓「土砂降りだね・・・」
憂「うん。動物園は無理っぽいね。」
梓「あ〜あ。行きたかったなぁ・・・」
梢「仕方無いわよ。」
皐「ねぇ純。何かする事ないの?」
純「うん・・・」
皐「何処か行きたい所とかないの?」
純「うん・・・」
皐「寧ろゲームとか。」
純「うん・・・」
皐「漫画に夢中だね。」
純「憂。これの6巻ってある?」
憂「え?どうだったかな?」
梓「友達ん家でそれやってると友達無くすと思う。」
皐「え!?そうなの!?」
梢「嘘だと思うよ?」
唯の部屋。
憂「確かお姉ちゃんの本棚だったような気がするけど・・・」
純「ここがお姉ちゃんの部屋?」
憂「うん!」
皐「入るの久し振り〜。」
梓「あ。この間の。」
皐「あの時のぬいぐるみ。」
憂「あ〜。何かこの前沢山持って帰って来て。」
梓・皐(大掃除の時の・・・)
純「あ!これがギー太ね?へぇ〜!格好良いね!」
唯のギー太を発見。
梢「モデルはレスポールよ。」
憂「え〜っと・・・あ!あった!はい!7巻!」
純「え?欲しいのは6巻だよ。」
憂「あれ?でもここから先しかないよ?」
梓「1冊位良いじゃん。」
皐「それは流石に・・・」
純「読んで・・・みようかな・・・いや!やっぱダメだ!本屋さん行こ!本屋さん!」
憂「え?」
梓「まだ土砂降りだよ!?」
皐「読みたいが故の好奇心!」
純「えぇ・・・何か一気に退屈になった・・・」
梓「だからさっきから何かしようって言ってるのに。」
”ブーーー”
梓「ん?あ。唯先輩だ。」
唯からのメールが来た。
梓「あずにゃんたちは何してるのー?」
嵐山モンキーパークで撮った写メが送られた。
梓「・・・やっぱりどっか遊びに行こ!」
梢「じゃあ行きましょ。私の車で。」
皐「梢さん免許取ってるの!?凄い!」
純「zzzz・・・・」
梓「寝付き良過ぎ!!」
スポーツランド北百田。
梓「何でバッティングセンターなの・・・うっ!」
純「だって野球漫画だったんだから、やってみたくなったんだぁ〜。おわっ!!」
皐「あるよね〜。漫画読んでやりたくなるって。うひゃあ!・・・流石に150Kmは速いねぇ!」
純「こんなの当たる訳ないよ!私あっちでクレーンゲームして来る!」
梓「諦め早!」
皐「憂はどう?打てそう?」
憂「うん・・・やっぱり難しいなぁ・・・」
父親「もっとボールをよく見て。」
隣で父親の男性が子供にバットの打ち方を教えてる。
父親「手元まで引き付けて、ここに壁を意識して・・・打つ!分かったか?」
子供「うん!」
憂「へぇ〜。」
そのアドバイスを受けた憂が。
憂(手元まで引き付けて、壁を意識して・・・打つ!!)
”カキーン!!”
打ったボールがホームランに命中した。
父親「おぉ・・・!」
憂「あれ?」
子供「凄えー!」
皐「憂凄い!ホームランだよ!」
憂「やった・・・当たった!当たったよ梓ちゃん!居ない・・・」
皐「ありゃ?」
バッティングセンターから出た。
純「憂って本当飲み込み早いのよね。」
梓「そう言う所、唯先輩にそっくり。」
憂「へ?」
皐「天才肌かな?」
一方梢はアーケードゲームに没頭中。
梢「このCPU、中々ね。でも私にダメージ与えられるかしら?」
憂「お待たせ〜!」
純「デカッ!!」
景品のカメの巨大ぬいぐるみ。
純「それがホームラン賞!?」
憂「うん・・・」
梓「でもそんな大きいのどうするの?トンちゃんの10倍は・・・あ!」
純「ん?どうしたの?」
梓「トンちゃん・・・忘れてた・・・」
アーケードゲームを終えた梢が椅子から立った。
梢「ん〜・・・!あぁ〜!今日もベリーハード全勝したわ。」
梓「梢さん!」
梢「ん?どうしたの?」
梓「トンちゃんが!」
梢「え?」
事情を聞いた梢が、梓達を車に乗せて桜が丘へ向かった。
桜が丘に着いて、守衛に事情を話して部室の鍵を受け取って部室へ向かった。梢も同行し、入校許可証を貰った。
部室。トンちゃんに餌をあげた。
憂「良かったぁ〜。ちゃんと元気だね。」
梓「ごめんね?トンちゃん。」
皐「餌あげられなくてごめんね。」
憂「この子がトンちゃんかぁ。確かに可愛いかも。」
皐「ね?軽音部のアイドルだよ?」
梓「可愛い?」
憂「うん。お姉ちゃん何時も言ってるよ?あずにゃんと同じ位可愛いって。」
梓「・・・私と同じ・・・」
ジッとトンちゃんを見詰めていると。
純「あー!ここにあったよ!第6巻!」
探していた6巻が、トンちゃんの水槽の下の棚にあった。
憂「来て良かったね。」
梓「・・・確かにトンちゃんの事は良かった。でも、何時まで降るんだろう・・・」
憂「折角の日曜日なのにね・・・」
皐「雨止まないかなぁ・・・」
梓「ん?」
そんな中。梢は部室を歩き回っている。
梢「ここが陸達の部室ね。居心地良いわぁ。」
梓「でも毎日お茶したりしてますけどね。」
梢「うん。それは聞いてる。良いなぁ。私も桜が丘に通いたかったなぁ。」
梓「梢さんは何処の高校に通ってたんですか?」
梢「私?三峰女子だけど。」
梓「三峰!?彼処、物凄い偏差値の女子校だって聞いてます!」
梢「そうなの。」
純「ねぇ。4人でセッションでもしよっか。」
梓「え?」
純「雨だし。結構大きい音出しても大丈夫なんじゃない?」
梓「4人で?」
皐「え?梢さんと?」
梢「皐の方でしょ?」
梓「それ面白いかも!」
憂「え?でも私上手く出来るかな?」
純「大丈夫!簡単なのにするから。」
梓「オルガンなら弾けるんじゃない?」
憂「あ!小さい頃弾いた事ある!」
梓「やってみよ?やってみよ?」
憂「あ、うん。」
梓「純。ジャズ研にギター置いてあったりしない?」
皐「キーボードもある?」
純「あるんだよそれが。ちょっと待ってて?」
皐「あ!キーボード取りに行くよ!」
ジャズ研からギターとキーボードを借りて、4人でセッションをする。梢が笑顔で見守る。
梓「じゃあ。」
皐「行くよ?」
純「1。2。3。4。」
むすんでひらいてを演奏。
憂「出来たー!」
梢「うん。可愛らしくて良かったわ。」
皐「エヘヘ〜。」
純「凄い!何か格好良い曲になった!」
梢「あら?ねぇ皆。外見て。」
4人「ん?」
外を見ると、雨が止み夕日が出て来た。
梓「あ。」
純「雨が。」
憂「止んだ。」
皐「晴れた。」
”ブーーー”
憂「ん?あ!お姉ちゃんだ!」
梓「うぅ。ギー太が恋しいよう。」
梓・皐・憂・純「あはははは!」
”ブーーー”
今度は皐と梢の携帯のバイブ音が鳴った。
皐「あ!お兄ちゃん!」
梢「陸からだわ。」
皐「えっと?お土産の八つ橋、楽しみにしてろよだって。」
梢「京都の土産沢山買ったぜだって。」
梓「うわっ。沢山買ってるね。」
皐「流石お兄ちゃん!」
梢「陸らしいね。」
梢「ホラ。梓もっと寄って?」
梓「は、はい。」
梢「良い?じゃあ撮るわよ。はいチーズ!」
4人の写真を憂の携帯で撮ってあげた。
憂『お姉ちゃんへ。良いでしょう?』
その後。梢が車で純を家まで送ってあげた。
純「じゃあまた明日ね。憂、7巻宜しく。」
憂「分かった。」
梢「じゃあね純。」
車を走らせる。
車内。
憂「何か楽しかったね。」
梓「え?・・・うん。楽しかった。」
梢「また皆で遊びましょうか?」
憂「うん。」
”ピリリリン”
梓「ん?」
携帯の着信音が鳴った。
梓「唯先輩だ!もしもし?」
唯『あ!あずにゃん?私達今、迷子になってるんだよ。』
梓「え?」
皐「ほえ?」
澪『梓に電話してどうすんだよ!!』
唯『あ!そっか!』
”ブツン”
この時の唯達は住宅街で迷子中だった。
梓「何・・・?」
後日の桜が丘。
梓「え?本当?」
憂「うん。お姉ちゃん、あずにゃん分が足りないって言うから。」
梓「隠れようかな・・・?」
皐「唯ちゃんから姿を晦ます?」
純「何があるの?」
唯「あ〜ずにゃん!!」
梓「にゃ!」
後ろから唯に抱き着かれた。
唯「久し振り振り〜♡」
梓「止めて下さいよ!廊下ですよ!」
純「何時もこんななの?」
憂「うん!そうなの。」
皐「唯ちゃ〜ん!」
唯「皐ちゃ〜ん!久し振り振り〜!」
皐「久し振り振り〜!」
唯「あ!そうだ!お土産も買って来たんだよ?皆部室で待ってるんだから行こ?」
皐「皆からのお土産!」
梓「え?後で良いですよ。」
唯「ダメだよ!ムギちゃんお茶淹れてたんだもん。じゃあね〜!」
皐「梓も行こ!」
梓「ちょっと唯先輩!皐!」
3人が部室へ走った。
部室。
唯「はいあずにゃん!」
渡されたお土産は。
梓「ぶ?」
皐「ん?」
”ぶ”のキーホルダーだった。
梓「お土産ですか?」
唯「そう!私のはこれ!」
”ん”のキーホルダー。
梓「ん?」
4人「せーの!」
4人が”け””い””お””ん”キーホルダーを出した。
梓「あ!これって・・・」
皐「こ、これはまさか!」
律「おけぶいん!桶を愛する部員の事だ!」
澪「違うだろ!」
豊「何だよ桶部員って!」
律「ぶおんけ!東北地方に生息する妖怪だ!」
澪「それも違う!」
陸「嘘情報出すな!」
律「何ぃ!?じゃあ次は・・・」
梓「けいおんぶ・・・」
8人「ん?」
紬「正解!」
5つのキーホルダーを並べて『けいおんぶ』になった。
皐「何か運命を感じるよ。」
豊「そうだ。皐にも土産あるぞ。」
陸「俺からも受け取ってくれ。」
2人からお土産を貰った。
皐「おぉ!ゆー君から木刀!」
豊からは木刀。
皐「りっくんは京都タワーのキーホルダー!可愛い!」
陸からは京都タワーのキーホルダー。
皐「ありがとう2人共!大切にするよ!木刀なら、不審者が来ても大丈夫だね!」
陸「どっちかと言うとお前が不審者になりそうなんだが・・・」
梓「・・・練習しましょうか!」
唯「えぇ〜?今日はお茶で良いよ。」
律「時差ぼけだし〜。」
梓「うっ・・・」
皐「あはは!軽音部と言ったらこれだよね!」
今度こそ、3年生の修学旅行は無事に終わったのであった。
『END』
キャスト
平沢唯:豊崎愛生
秋山澪:日笠陽子
田井中律:佐藤聡美
琴吹紬:寿美菜子
中野梓:竹達彩奈
古川陸:土屋神葉
真中駿:堀江瞬
西原豊:深町寿成
真中皐:小倉唯
平沢憂:米澤円
鈴木純:巽悠衣子
古川梢:平野綾
1年生:中村知子
大亀あすか
父親:寺島拓篤
『次回予告』
梓「・・・・!」
皐「これって・・・!」
純「これ、何かのお呪いかも。」
梓・皐・憂「え!?」
純「誰かを恨んでて、呪いを掛けるとか。」
梓「そんな・・・!」
純「一体誰が・・・」
さわ子「ん?平沢さん?」
和「どうしたの?」
唯「折角だからもっと違う服が着たい。」
唯「イエ〜イ!」
澪「って!何でお前はそれを選ぶ!」
律「なっ・・・!!」
唯「皆期待してるのに・・・」
和「別に期待に応えなくて良いの。」
#20「梅雨!」