けいおん`S   作:naogran

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ある朝。

唯「フンフン〜♪」

今日の唯はご機嫌上昇で、靴を履いて外を出る。

唯「よぉ〜し!」

憂「お姉ちゃん。気を付けてね?」

唯「うん!じゃあ行って来まーす!」

憂「行ってらっしゃい!」




ジョギング中。

唯「あ!」

目の前で道を掃き掃除しているお婆ちゃんと会った。

唯「お婆ちゃんおはよー!」

とみ「あら唯ちゃん!今日は早いのね。」

お婆ちゃんの名前は『一文字とみ』。温厚で優しく、唯と憂と和と陸からは本当のお婆ちゃんと慕われている。

唯「兎に角一生懸命頑張ろうと思ってね!」

とみ「あら!偉いわね〜。」

唯「えへへ〜。行って来るねー!ホッホッホ。うわっ!」

走ってる最中に躓いたが、すぐに持ち直して走る。

とみ「あらあら。」


#23「期末試験!」

その後。唯が走って登校してる。

 

 

 

 

桜が丘高等学校・廊下の窓。

 

律「お!来た来た。」

 

 

 

 

唯「ホッホッホ!」

 

頑張って走ってる。

 

 

 

 

紬「青春って感じ〜。」

 

陸「けど遅刻ギリギリだな。」

 

和「唯ー!早くー!」

 

 

 

 

唯「ん?あははは!」

 

窓から見てる律達に手を振ってる。それも立ち止まりながら。

 

 

 

 

律・陸「早くの意味が分かってない!!」

 

 

 

 

 

 

何とかギリギリ間に合い遅刻回避。

 

唯「うい〜〜〜・・・ギリギリセーフ・・・」

 

駿「俺達の方がヒヤヒヤしたぞ。」

 

律「また寝坊か?」

 

唯「早起きしてジョギングしてたんだよね・・・」

 

澪「それで遅れたのか。」

 

唯「進路調査表に頑張るって書いたしね〜・・・」

 

豊「いや頑張るで受理されるか?」

 

紬「うん!頑張って!」

 

律「無意味に励ますなよムギ。」

 

澪「確かに。もうすぐ期末試験だしな。」

 

唯「もう・・・?」

 

陸「うん。もう。」

 

 

 

 

 

 

だが授業中。唯が熟睡している。

 

澪(早速居眠り・・・)

 

 

 

 

休み時間。

 

唯「うううう〜〜〜!?」

 

律「何をどう頑張れた〜?」

 

眠気に襲われてる唯の両頬を掴む。

 

唯「ちゃんと勉強します!!」

 

 

 

 

 

 

放課後。図書室でテスト勉強。

 

唯「ん?おぉ。ムギちゃん綺麗に書いてるね〜。欲しい・・・」

 

紬「後でコピー取る?」

 

唯「ありがと〜。」

 

豊「ムギは優しいな。」

 

唯「ん?」

 

澪「ん?・・・」

 

自分のノートを隠した。

 

唯「あ。澪ちゃんのノート可愛いね。」

 

澪「うるさい・・・」

 

駿「凄い茶化してる。」

 

唯「ん?りっちゃん。」

 

律「ん?」

 

唯「お主も授業中に居眠りを。」

 

ノートを見ると、文字がグニャグニャになってる。

 

唯「心の友よ。」

 

陸「自分が言うか。」

 

 

 

 

その後も勉強は続くが。

 

唯「ん〜・・・頭が『た』で、真ん中が『き』。最後が・・・」

 

クロスワードを考えている。

 

律「ヒント。食べ物です。」

 

澪「たぬきうどん。」

 

駿「早。」

 

紬「それってどんな食べ物?」

 

豊「たぬきうどんはな・・・」

 

律「丸ごと入ってるんだよ?たぬき。」

 

紬「おぉ〜。」

 

豊「嘘教えんなよ。丸ごと入ってたらかなりグロいぞ。」

 

澪「それに全然勉強にならないじゃないか。」

 

 

 

 

 

 

テスト勉強を一通り終えてコンビニへ。

 

陸「喉乾いた。」

 

ポカリを買った。

 

駿「お。新作スイーツ。」

 

新作スイーツを買った。

 

豊「帰って食うか。」

 

ポテチを買った。

 

律「ん?お!」

 

何かの商品を見付けた。

 

澪「・・・」

 

ジャズの雑誌を読んでる。

 

唯「ムギちゃんありがとうね。」

 

紬「ううん。」

 

ノートのページをコピーで取ってる。

 

律「唯。ムギ。」

 

唯・紬「ん?」

 

律「口開けて?」

 

唯・紬「あー。」

 

律「ハイパーウルトラサディスティックミント。」

 

買ったハイパーウルトラサディスティックミントを唯と紬に食べさせる。

 

唯「・・・辛い!」

 

紬「痺れる〜!」

 

澪「何やってんだ・・・?」

 

 

 

 

 

 

帰り道。

 

澪「本当に勉強出来るのか?」

 

陸「赤点取ったら追試確定だぞ?」

 

唯「帰ったらちゃんと頑張るよ。」

 

陸「その言葉がフラグとしか思えない。」

 

 

 

 

律達と別れて、唯と陸が家路を歩く。

 

唯「ん?あ!お婆ちゃ〜ん!」

 

前を歩くとみが居た。

 

とみ「あら!唯ちゃん!」

 

陸「とみお婆ちゃん!」

 

とみ「あらりっくんも!」

 

唯「ただいま〜!」

 

とみ「おかえり!はい。これ筑前煮。丁度持って行く所だったの。沢山作ったから皆でどうぞ。」

 

筑前煮が入ったお弁当箱。

 

唯「ありがと〜!何時もすみませ・・・痛っ!」

 

頭を下げた瞬間、背中のギターが頭に当たった。

 

とみ「あら。何やってんの。」

 

唯「てへへ〜。」

 

陸「気を付けろよな?」

 

とみ「それ続けてるのね。えっと・・・」

 

唯「ギー太だよ!」

 

とみ「そうそう。ギー太。」

 

唯「ギターのギー太だよ!」

 

とみ「高校に入ってからずっとよね〜。唯ちゃん本当に頑張ってるのね。偉いね〜。」

 

唯「・・・・」

 

陸「でも勉強に関してはちょっとあれだけど。」

 

唯「りっくん〜言わないでよ〜。」

 

陸「事実だろ?」

 

とみ「あらあら。」

 

 

 

 

 

 

その夜。唯はギー太を弾いてる。

 

唯「褒められた〜。」

 

 

 

 

小さい頃からとみのお世話になっており、飴を貰ったり、無くしたおもちゃを一緒に探してくれたりもした。とみも唯達を本当の孫のように可愛がってくれてる。

 

 

 

 

唯「お世話になってばっかりだなぁ・・・」

 

”コンコン”

 

唯「ん?」

 

憂「お姉ちゃん。ご飯。」

 

唯「ハッ!ギターの練習頑張ってしまった!!」

 

 

 

 

今日の晩ご飯は、とみのお裾分けの筑前煮。

 

憂「美味しい〜!」

 

唯「ね〜!何かお礼したいけど・・・」

 

憂「お姉ちゃんの修学旅行のお土産はお裾分けしといたよ?」

 

唯「近所付き合い上手!」

 

憂「そっかな〜?またクッキーでも焼いて持って行こうかな?」

 

唯「あ!憂のクッキー!」

 

憂「期末終わったらね?」

 

唯「はうっ!・・・」

 

 

 

 

 

 

晩ご飯を食べ終えて部屋で勉強に励む。

 

唯「頑張るって決めたんだもん!!ふんすっ!!」

 

憂「お姉ちゃ・・・」

 

部屋を覗くと、唯が真剣に試験勉強をしている。

 

唯「ん〜・・・」

 

憂「ふふっ。」

 

真剣に勉強してる唯に憂が笑顔になり、静かにドアを閉めた。

 

 

 

 

 

 

翌日の2年1組。

 

梓「へぇ〜。唯先輩頑張ってるんだ。」

 

皐「流石にこの時期は試験時期だからね。」

 

憂「でもジョギングは1日で挫折したけどね。」

 

純「私靴だけ買って走んなかった。」

 

梓「それはダメだね・・・」

 

皐「宝の持ち腐れだね。」

 

梓「あ。」

 

外を見ると、唯が庭のベンチで勉強しているのが見えた。

 

皐「頑張ってるね唯ちゃん。」

 

憂「ね?」

 

純「おぉ〜。」

 

憂「でもね?昨夜は机で寝てたの。」

 

皐「頑張り過ぎて寝ちゃったのかな。」

 

梓「まぁ唯先輩だからね。」

 

 

 

 

 

 

放課後の商店街。

 

唯「おぉ!バーゲンの季節だね!」

 

紬「バーゲン?」

 

陸「季節の商品が安くなるんだ。ホラ。今年の水着が30〜50%OFFになってるんだ。」

 

紬「それはダイナミックね!」

 

駿「そうか?」

 

律「試験が終わったら服買いに行きたいな〜。」

 

澪「それも良いな!」

 

豊「俺も。試験終わって漫画の新刊買わなきゃな。」

 

唯「ん?おー!どれもこれも30%引き!」

 

30%引きのTシャツ。『NEO』と書いてある。

 

律「ビミョーなセンスだなぁ。おい。」

 

 

 

 

 

 

夕方の平沢家。

 

唯「ん〜・・・・」

 

憂「あ!」

 

リビングで試験勉強をしていると、憂が突然声を上げた。

 

唯「どしたの?」

 

憂「お醤油切れてた・・・」

 

唯「買って来るよ!」

 

憂「いいよ。私が行くから。」

 

唯「憂!ご飯作ってる途中でしょ?」

 

憂「う〜ん・・・じゃあ、なるべく急いで貰っていい?」

 

唯「うん!」

 

憂「大丈夫?」

 

唯「大丈夫〜!」

 

憂「お醤油だからね!」

 

 

 

 

唯「お醤油お醤油お醤油〜♪お塩じゃないよお醤油だよ〜♪」

 

お醤油の歌を歌いながら醤油を買いに行く。

 

とみ「あら唯ちゃん!」

 

唯「あ!お婆ちゃん!」

 

偶然とみと出会った。

 

唯「この間はご馳走様でした!」

 

とみ「はいどうも。唯ちゃんこれからおつかい?」

 

唯「お砂糖を切らしてて〜。」

 

醤油じゃなく砂糖と言ってしまった。

 

とみ「あら。」

 

 

 

 

その後。

 

とみ「はい。」

 

唯「ありがと〜。」

 

砂糖のお裾分けを貰ってしまった。

 

とみ「丁度良かった。唯ちゃんに話があったのよ。これなんだけどね。」

 

1枚のチラシを唯に見せた。

 

唯「演芸大会?」

 

とみ「毎年やってるんだけど、今年は出場者は少ないんですって。」

 

唯「そうなんだ・・・」

 

とみ「唯ちゃん出てみない?」

 

唯「え!?私!?」

 

とみ「若い人が出ると、商店街の人達が喜ぶと思うのよ。」

 

唯「ん〜・・・」

 

とみ「ギターのギー太を弾いてる唯ちゃん私も見てみたいし。」

 

唯「ん〜・・・日にちは?はっ!(期末が終わる次の日・・・)」

 

とみ「あら?予定あった?」

 

唯「あ!ううん?」

 

とみ「今年もシゲさん出るかしら?何時もマジック面白いんだけどね〜。」

 

唯「・・・出よ・・・かな?」

 

とみ「本当に?」

 

唯「うん!私出るよ!」

 

とみ「あら!ありがとね唯ちゃん!楽しみだね〜。唯ちゃんの晴れ姿。」

 

唯「よし!」

 

とみ「あそうそう。優勝の商品ね。温泉旅行なの。憂ちゃんやりっくんと梢ちゃんと行ったら?」

 

 

 

 

 

 

その後帰った。

 

唯「お砂糖じゃなかったね・・・」

 

憂「うん・・・」

 

醤油じゃなく砂糖だって事に今気付いた。

 

 

 

 

今日の晩ご飯は冷ややっこ。

 

唯「お醤油かけて食べたいよ〜・・・」

 

憂「ポン酢ならあるけど?」

 

唯「酸っぱいのはダメだもん・・・」

 

憂「間違えるから。ん?大会断って来ようか?お砂糖返しに行くし。」

 

唯「ううん!お婆ちゃん凄く楽しみにしてるんだよ!」

 

憂「でも期末の次の日でしょ?練習とか準備とか大変なんじゃ・・・」

 

唯「両方頑張るよ!」

 

憂「・・・うん!」

 

 

 

 

 

 

翌日。演芸大会のチラシを皆に見せた。

 

律「演芸大会?」

 

唯「そう!」

 

紬「面白そう!」

 

駿「しかも優勝商品は温泉旅行かぁ。」

 

澪「って、試験の翌日!」

 

唯「だから1人で出るよ。」

 

律・澪・紬・陸・駿・豊「え?」

 

唯「皆勉強あるだろうし。」

 

陸「お前が言うか。」

 

紬「本当に唯ちゃん1人で大丈夫?」

 

豊「何なら俺も出よっか?」

 

唯「ゆー君ありがとう。でも1人で出るよ。兎に角頑張るって決めたから!」

 

律「っつーか何で辞退しない?」

 

唯「お隣のお婆ちゃん喜ばせたいんだよ。」

 

紬「お婆ちゃん?」

 

陸「とみお婆ちゃんに?」

 

唯「うん。小さい頃からお世話になっててね。恩返ししようかと。」

 

律「へぇ〜。」

 

駿「良い子だな唯。」

 

唯「私の晴れ姿みたいって。優勝して温泉旅行プレゼントするんだ。お婆ちゃん。何かりっちゃんによく似てるんだよね。」

 

律「何処がだよ!」

 

陸「そのデコ。」

 

律「見るな!」

 

紬「素敵〜!助けた亀に竜宮城とか!」

 

陸「浦島太郎?」

 

紬「お地蔵様に笠とか!」

 

陸「笠地蔵?」

 

紬「そう言うお話大好き!」

 

澪「昔話?」

 

紬「頑張って!私に出来る事があったら手伝う!」

 

唯「じゃあ!差し入れに美味しいお菓子を・・・」

 

陸・駿・豊「おいおい・・・」

 

律「で?1人で何やんの?」

 

澪「演芸大会と言ったら・・・」

 

 

 

 

唯『はいはい回るよ〜!』

 

皿回しの芸。

 

 

 

 

澪「って感じか?」

 

唯「違うよ?ギターで弾き語りしようと思って。」

 

律「唯のソロか。」

 

紬「楽しみ〜!」

 

唯「えへへ〜。」

 

律「ピン芸人デビューとはなぁ〜。」

 

澪「ボケ倒して終わりそうだな。」

 

駿「ならツッコミ担当加えるか?」

 

唯「だから!演奏するんだよ!」

 

律・澪「あははははは。」

 

 

 

 

 

 

2年1組の体育の授業。

 

梓「この時期に演芸大会?」

 

皐「唯ちゃんが出るの?」

 

純「余裕だね。」

 

皐「でも期末試験終わった後でしょ?」

 

梓「何も考えてないだけなんじゃ・・・」

 

憂「お世話になってるお隣のお婆ちゃんが推薦してくれて。」

 

梓「え?」

 

皐「もしかして、そのお婆ちゃんの為に?」

 

憂「そうなの。お姉ちゃん張り切ってるの。」

 

梓「ふ〜ん・・・」

 

 

 

 

 

 

その日の夕方。梓が自転車でおつかいの家路を走っている。

 

梓「あ!」

 

河川敷でギターの練習をしている唯と、それを聴いてる陸の後ろ姿があった。

 

陸「〜〜〜♪」

 

梓「唯先輩。陸先輩。」

 

唯「ん?あ!あずにゃん!」

 

陸「おう梓!買い物の帰り?」

 

梓「はい。唯先輩はこんな所で練習ですか?」

 

唯「試験前は音楽室が使えない規則だし。ウチだと憂の邪魔になるかな〜って。」

 

陸「俺はサイクリングで勉強のリラックスしてたら唯とたまたま会ってな。」

 

唯「あずにゃん。お醤油とお砂糖を間違えちゃダメだよ?」

 

梓「は?」

 

陸「いやそれお前だろ。」

 

唯「そうだっけ?ま。よくある事だけどね〜。」

 

梓「ないです。」

陸「ねーよ。」

 

梓「・・・やっぱり演芸大会出るんですか?」

 

唯「あ。憂から聞いた?」

 

梓「はい。」

 

唯「初めてのソロだからね〜。緊張するよ〜。」

 

梓「1人で出るんですか?」

 

唯「そうだよ?」

 

陸「俺達は試験中だからな。唯が迷惑掛けたくないって。」

 

梓「大丈夫ですか?」

 

唯「うん。」

 

梓「試験勉強もしながら?」

 

唯「頑張るよ〜。」

 

梓「・・・」

 

陸「ん?梓?」

 

梓「分かりました!」

 

唯・陸「へ?」

 

梓「私も一緒に出ます!」

 

陸「え!?」

 

唯「良いの!?」

 

陸「でも梓も試験勉強中だろ?」

 

梓「ご心配なく。私、普段から一応勉強しているので試験は大丈夫です。と、思います。」

 

陸「確信なしか。」

 

唯「ありがと〜!あずにゃん!」

 

陸「おい唯!梓を抱き締めるなよ!」

 

梓「兎に角!曲決めて練習しないと!」

 

陸「梓がそう言うなら、俺が2人のサポーターになってやる。」

 

梓「え?」

 

唯「りっくんいいの!?」

 

陸「俺も勉強してるからな。試験は毎年余裕だし。」

 

唯「ありがと〜!」

 

梓「助かります!」

 

 

 

 

自転車に乗る梓。

 

梓「じゃあ早速明日から。いいですね?」

 

唯「うん!」

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

澪「梓が一緒に?」

 

唯「そう!」

 

澪「そして陸がサポーター?」

 

陸「まぁな。2人が心配だから。」

 

律「やっぱ私等も参加するかって話してたんだけどな。」

 

紬「2人のユニットも良いわね〜!」

 

唯「テヘッ。」

 

梓「唯先輩!陸先輩!」

 

そこに梓が。

 

唯「あ!あずにゃん!ヤッホーーーーー!!」

 

抱き付こうとしたが。

 

唯「うえっ!?」

 

1枚の紙を突き付けられた。

 

梓「スケジュール立てて来ました!」

 

陸「おぉ。ご苦労様です。」

 

梓「まずは図書館で勉強です!」

 

唯「あずにゃん・・・おやつの時間は・・・?」

 

梓「ありません。」

 

陸「無慈悲。」

 

唯「ああーーーーーー・・・・・」

 

梓「休憩の時にささっと食べて下さい。」

 

陸「泣いてないで行くぞホラ。」

 

泣いてる唯を陸が引っ張る。

 

 

 

 

紬「梓ちゃんと陸君頼もしい。」

 

律「今回は2人に任せるか。」

 

澪「うん。」

 

駿「んじゃ、俺達は俺達で勉強するか。」

 

豊「今回も赤点回避してやるぜ。」

 

 

 

 

 

 

図書室で試験勉強。

 

梓「練習問題解けました?」

 

陸「俺はバッチリ。唯は?」

 

唯「え?はい。」

 

梓「じゃあ答え合わせ付き合います。」

 

陸「お願いします。」

 

唯「え、えっと・・・」

 

梓「どうしたんですか?」

 

陸「おい見せろ。」

 

唯「あ!」

 

無理矢理ノートを取り上げ、梓に見せた。ノートには猫耳梓の絵が。

 

梓「真面目にやって下さい。」

 

陸「絵が上手いのは褒めてやる。」

 

唯「すみません・・・」

 

 

 

 

横のテーブル席では、憂と皐と純が見ている。

 

純「憂のお姉ちゃん、本当面白いよね。」

 

憂「うん!だから毎日楽しいよ〜。」

 

皐「いや多分そこじゃないと思う。」

 

 

 

 

 

 

夕方。河川敷で練習。

 

陸「それで、2人が何の曲を演奏するか決めないとな。」

 

唯「お年寄りが多いらしいよ?」

 

梓「じゃあ演歌・・・」

 

唯「うん!ふわふわタ〜〜〜イム!」

 

梓「その歌い方は・・・」

 

唯「拳を回す練習だよ!」

 

陸「ふわふわ時間の演歌バージョンかよ。」

 

唯「あずにゃんもやってみて?」

 

梓「え?・・・ふわふわタ〜〜〜イム!」

 

唯「拳じゃなくて体が回ってるよ。」

 

陸「指摘そこかよ。」

 

梓「・・・ふわふわタ〜〜〜イム!」

 

唯「演歌の心には遠いなぁ。」

 

梓「・・・すみません!演歌は無理です!」

 

陸「諦めた。」

 

唯「じゃあ民謡とか!」

 

何処からかロウソクを出した。

 

梓・陸「ロウソク?」

 

唯「これの火を消さずに歌うんだよ。」

 

梓「何ですかその特訓?」

 

陸「それ初心者がやらない方が・・・」

 

唯「じゃあ行くよ!こきりこの竹は 七寸五分(しちすんごぶ)じゃ 長いは袖(そで)の かなかいじゃ!」

 

梓「こきりこ節ですか・・・?」

 

唯「窓のサンサは!」

 

梓「・・・」

 

陸「へ?」

 

唯「ほれ。デデレコデンだよあずにゃん。」

 

梓「え?」

 

陸「梓に振るなよ。」

 

唯「ハレのサンサも!」

 

梓「デデレコデン・・・」

 

唯「元気に!窓のサンサは!」

 

梓「デデレコ・・・」

 

唯「もっと!ハレのサンサも!」

 

梓「デデレコデン!」

 

唯「行けるんじゃない!?」

 

陸「そうか?」

 

梓「自分を見失いそうです・・・」

 

陸「梓。今は苦しいが、自分を保て。」

 

とみ「唯ちゃん。りっくん。」

 

唯「ん?あ!お婆ちゃん!」

 

陸「とみお婆ちゃん!」

 

 

 

 

2つの紙袋を唯と陸にあげた。

 

とみ「はい。肉じゃがコロッケ。」

 

唯「わぁ〜!ありがと〜!」

 

陸「おぉ!これ好きなんだ〜!ありがとうとみお婆ちゃん!」

 

とみ「憂ちゃんからここだって聞いたのよ。練習頑張ってるのね。」

 

唯「そうなんだよ。あ!一緒に出場してくれるあずにゃん!」

 

陸「ちゃんと紹介しろ。とみお婆ちゃん。この子は中野梓さん。俺達の後輩だ。」

 

梓「初めまして。」

 

とみ「あらあらそうなの。梓さん。無理しないでね?」

 

梓「はい!」

 

 

 

 

休憩を入れて、とみからの肉じゃがコロッケを食べる。

 

唯「おいひい〜!」

 

陸「あ〜美味え!小さい頃の時と同じ味だ〜!」

 

梓「お隣のお婆ちゃん。優しそうな方ですね。」

 

唯「うん!お婆ちゃんの炊き込みご飯とか、お稲荷さんも美味しいよ?」

 

陸「それだけじゃないぞ。ひじきとかカレーとか天婦羅も美味いぞ?」

 

梓「餌貰ってる猫みたいですね。」

 

陸「ありゃりゃ。」

 

唯「うふふ〜。」

 

梓「でも、頑張らないとですね。」

 

唯「そだねー。」

 

陸「なぁ。2人のユニット名は何にするんだ?」

 

梓「あ。放課後ティータイムじゃないですよね。」

 

唯「先輩後輩とか!」

 

陸「単純過ぎる。」

 

唯「ん〜。ゆいとあずにゃんとか?」

 

梓「あ!ゆいあずってどうですか?」

 

唯「おぉ!ゆいあず!」

 

陸(何かもえあずみたいなユニット名だな。)

 

梓「それより曲決めましょうよ。」

 

唯「そうだね。何が良いかな〜?」

 

梓「やっぱりふわふわが良いんじゃないでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

さわ子「・・・・・」

 

今日のさわ子はぐったりしてる。

 

律「ど、どうしたんだよさわちゃん・・・?」

 

さわ子「お茶とお菓子が足りないのよぉ〜!何で最近お茶会しないのよぉ〜!」

 

豊「今試験期間ですよね?」

 

さわ子「それがどうしたのよ!そんな規則と私!どっちが大切なの!?」

 

律「そりゃ規則だろ。」

 

 

 

 

 

 

遂に期末テストが始まった。皆が頑張ってる中、唯は密かに寝ている。

 

和「・・・」

 

眠っている唯に和が。

 

和「先生!」

 

唯「っ!・・・」

 

和「消しゴム落としたんで、拾って良いですか?」

 

先生「どうぞ。」

 

和のお陰で唯が目を覚まし、両頬を叩いて気合を入れる。

 

 

 

 

 

 

ようやく期末試験が終わり、演芸大会の日がやって来た。ステージの観客席には軽音部と憂と和とさわ子と梢が来てくれてる。勿論とみも。

 

 

 

 

ステージ裏では。

 

唯「zzz・・・・」

 

眠ってる唯が、梓の方に寄った。

 

梓「ん?こんな時に・・・」

 

唯「zzz・・・・」

 

梓「・・・・」

 

”キンコンカンコン!”

 

梓「あ!」

 

司会者『ありがとうございました!続きまして14番!ゆいあずのお2人です!』

 

梓「唯先輩!唯先輩!」

 

唯「・・・ん?」

 

梓「出番ですよ!」

 

唯「・・・おぉ!」

 

 

 

 

ステージにゆいあずが登場した。

 

唯「こんにちは〜!桜が丘高校3年の平沢唯です!」

 

梓「2年中野梓です!」

 

唯「2人合わせて!ゆい!」

 

梓「あず!」

 

唯「でーす!」

 

 

 

 

律「唯は何時も通りだな。」

 

紬「梓ちゃん。顔強張ってる。」

 

澪「私の方が緊張する・・・」

 

 

 

 

唯「最初は演歌やろうと思って、拳を回す練習をしてたんですよ〜!」

 

拳をブンブン回す。

 

梓「そ、その拳じゃなーい!」

 

それを梓がハリセンでツッコミ。

 

 

 

 

澪「梓がつっこんでる・・・」

 

律「仕込んで来たな?」

 

梢「良いわね。漫才出来そうだわ。」

 

 

 

 

唯「私の方が先輩ですが、あずにゃんの方がちゃっかりしてるんです。」

 

梓「それを言うならしっかりだー!」

 

またハリセンでツッコミ。

 

 

 

 

梢「中々可愛い漫才ね。」

 

陸「姉ちゃんが食い付いてる。」

 

 

 

 

唯「それでは行きますか!」

 

梓「行きましょう!」

 

唯「・・・あれぇ〜?何やるんだっけ?」

 

梓「いい加減にしなさい!」

 

最後のハリセンツッコミ。

 

唯「それでは!ふでペンボールペン・ゆいあずverです!1、2、3。」

 

梓がギターを弾き、唯が手拍子する。

 

 

 

 

律「ガクッ!」

 

豊「ギター弾かないんかい!」

 

律「そう来たか・・・」

 

駿「手拍子かよ・・・」

 

 

 

 

年配の方々やとみも手拍子した。

 

唯「ふでペンFUFU ふるえるFUFU はじめてキミへのGREETINGCARD ときめきPASSION あふれてACTION はみだしちゃうかもね♪」

 

”カンコーン”

 

ゆいあず「ええー!?」

 

司会者『ゆいあずさん!ありがとうございました!』

 

 

 

 

 

 

演芸大会が終わった。結果は。

 

唯「参加賞でした!」

 

参加賞のタオル。

 

とみ「あら!私に?」

 

唯「本当は旅行プレゼントしたかったんだけど・・・」

 

陸「唯が優勝して温泉旅行をとみお婆ちゃんにプレゼントしようって言っててね。」

 

とみ「ううん。気持ちだけで充分。ありがとう。本当に2人共とっても素敵だったわ。唯ちゃん立派になっちゃって。ね。」

 

唯「・・・エヘヘ・・・」

 

陸「照れてる照れてる。」

 

唯「照れるよ〜。」

 

とみ「そうそう!ちらし寿司沢山作ってあるのよ!憂ちゃんや皆さんと一緒に食べましょ?」

 

唯「わーい!りっくんあずにゃん行こー!」

 

梓「はい!」

 

陸「おー!」

 

唯「甘い椎茸入ってる?」

 

とみ「えぇえぇ入ってるわよ。」

 

唯「わーーい!」

 

 

 

 

 

 

期末試験の答案用紙が帰って来た。

 

唯「おぉぉ!!」

 

律「何だ?」

 

全員「わあああ!!」

 

なんと。唯の点数が平均点を超えていた。

 

澪「高得点だらけ!」

 

陸「89点・90点・85点・93点・82点!?」

 

駿「439点!?」

 

豊「唯お前何時の間にこんなに勉強したんだ!?」

 

律「本当だよ!どうしたんだよ唯!」

 

唯「ヤマが当たった!」

 

和「そんなとこだと思ったわ。」

 

澪「でもまぁ唯も頑張ったよ。」

 

唯「そっかなぁ〜?」

 

紬「私も演芸大会出たかった・・・」

 

唯「じゃあ!今度はゆいむぎで!」

 

律「りつみおでどうだ?」

 

澪「ゆいむぎみおあずで良い。」

 

律「っておいー!!」

 

駿「しゅんみお。」

 

豊「ゆたみお。」

 

陸「りくみお。」

 

澪「あ。そっちも良いな。」

 

律「何だよお前等まで!!」

 

無事とみに恩返しが出来、期末試験を乗り越えた唯達であった。

 

『END』




         キャスト

       平沢唯:豊崎愛生
       秋山澪:日笠陽子
      田井中律:佐藤聡美
       琴吹紬:寿美菜子
       中野梓:竹達彩奈

       古川陸:土屋神葉
       真中駿:堀江瞬
       西原豊:深町寿成
       真中皐:小倉唯

     山中さわ子:真田アサミ
       真鍋和:藤東知夏
       平沢憂:米澤円
       鈴木純:巽悠衣子
       古川梢:平野綾

     一文字とみ:千々松幸子
       司会者:土門仁




『次回予告』

紬「今年の、フィンランド・・・ん?」

さわ子「な、何よ!こんな所まで電話して来て!あ・・・」

梓「まさか本当に!?」

皐「嘘でしょ!?」

紬「でもずっと独り身で寂しいって言ってた気が・・・」

澪「わ、私はそう言うのに興味はない!!って言うか、今は軽音が恋人みたいなもんだから・・・」

駿「ほう?」

唯「さわちゃんって本当人気あるんだね。」

律「何か頼み辛くなっちゃったなぁ・・・」

#24「先生!」
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