紬「今年の、フィンランド・・・ん?」
携帯でメールを打ちながら駅を出ると、さわ子が車に乗った人物と何かを話している光景が見えた。車に乗ってる人物が去って行った。さわ子も学校へ向かった。
紬「ん?」
先生の1日は大変。
まずは朝のHR。
1時間目から3時間目まで連続授業。
昼休みは貧血で倒れた生徒を家に送り届ける。
5時間目は授業をサボっている子が居ないか校内を見回る。
放課後はブラバンの大会が近いから練習を見てあげてる。
唯「で。こうなってる訳ですね?」
さわ子「うい。」
軽音部の部室でさわ子が足湯に浸かってる。
澪「1日中立ちっぱなしですものね。」
陸「教師って大変なんですね。」
唯「健康サンダル履いたら?」
さわ子「ダメよ!1年生にもお淑やかな先生で通ってるんだから・・・」
駿「流石にプライドだけは捨てれないんですね。」
律「いっその事軽音部時代の事ぶっちゃけば?実は私・・・こんな子だったのーーー!!」
さわ子「ダメーーーーー!!」
自身の黒歴史の写真をすぐに取り上げた。
さわ子「分かってないわね!教育って言うのはちょっとの隙が大変な事態を招くのよ!こんな過去がバレたら・・・」
皐「学年崩壊?」
さわ子「なんて事に!」
梓「それは飛躍のし過ぎだと思います。」
豊「バラさなければ良い話だな。」
”ブーブー”
さわ子「ん?」
携帯のバイブ音が鳴った。
陸「先生。携帯。」
さわ子「ち、ちょっと失礼。」
律「取るのかよ。」
携帯を開いで電話に出た。
さわ子「も、もしもし?・・・ゲッ!?」
全員「ん?」
さわ子「な、何よ!こんな所まで電話して来て!あ・・・」
全員がさわ子をジーっと見てる。
さわ子「ち、ちょっと待っててねー!」
靴を履いて部室を出た。
梓「怪し過ぎる。」
皐「何時もの先生じゃないね。」
律「な、何よ!こんな所まで急に電話して来て〜!」
陸「先生の真似か?」
紬「あ。そう言えば今朝・・・」
律「ん?」
帰り道。
澪「ふぅ〜ん。そんな事が。」
駿「先生が。」
律「朝車で学校まで送られて来て喧嘩して・・・放課後急な電話にビックリ・・・普通に考えれば相手はさわちゃんの・・・」
紬「え!?」
梓「まさか!」
唯「お母さん!?」
陸「唯。お前は考えない方が良いぞ。」
唯「えぇ〜?何で〜?」
陸「子供の事情になるだろ?」
澪「あ。噂をすれば。」
目の前にさわ子が居た。
唯「さわちゃん発見!」
律「見ろよ!あの挙動不審な動き!」
駿「何時もの家路とは違う方向だな。」
木に隠れながら覗いてる。
唯「おぉ!駿君探偵みたい!」
駿「別に探偵じゃねえよ。」
律「よぉ〜し尾けるぞ〜。」
梓「えぇ?ちょ!良いんですか!?そんな事して!」
皐「流石に止めた方が身の為だと思うよ!」
梓「そうですよ!もしバレたら・・・」
紬「左に曲がったわ!さぁ早く!」
梓「ムギ先輩が一番夢中だ!」
皐「ムギちゃん待ってー!」
夕方になっても尾行を続く。駅前でさわ子が腕時計で時間を確認している。
律「よぉ〜し。目標確認。唯と陸は右方向を重点的に監視。ムギと豊はさわちゃんにバレないように細心の注意を払え!」
唯・紬「了解!」
陸・豊「何で俺まで!」
澪「張り込みか・・・」
駿「刑事ドラマか。」
唯「あ!そうだ!澪ちゃんと駿君もホラ!」
アンパンとクリームパンと牛乳。
澪・駿「本格的!!」
梓「あ!何か周りを気にしていますよ!」
澪「ハマってる!?」
駿「梓さん!?」
やたらと周りを気にしているさわ子。
唯「本当だ・・・」
梓「まさか本当に!?」
皐「嘘でしょ!?」
紬「でもずっと独り身で寂しいって言ってた気が・・・」
澪「まぁ、先生にも色々あるんじゃないかな?」
駿「だよな。誰にも言えない事情とか。」
唯「ん?色々?言えない事情?」
澪・駿「へ?」
皐「それって・・・」
澪「ち、違う!私は何もないぞ!」
駿「俺も何もない!断じてない!!」
律「まぁ確かに澪は美人だし、駿もイケメンだしなぁ。女子だけじゃなく男子にも憧れる奴は居ても可笑しくはない。」
梓「そうですね。」
皐「流石お兄ちゃん。」
澪「な、何でそんな話になるんだ!?」
駿「俺達に話題を振るな!!」
唯「澪ちゃんおめでとう・・・」
豊「駿もおめでとう・・・」
澪・駿「勝手に話を進めるな!!」
紬・陸「ジー。」
澪「見詰めるな!!」
駿「こっち見るな!!」
澪「わ、私はそう言うのに興味はない!!って言うか、今は軽音が恋人みたいなもんだから・・・」
駿「軽音部は俺の家族みたいなもんだしな・・・」
唯・律・紬・梓・陸・豊・皐「おぉ〜。」
皆が澪と駿に拍手する。
駿「バカ!」
律「あ痛っ!!」
豊「うげっ!!」
ゲンコツ食らった。
律「何で私だけ・・・」
豊「何で俺だけ・・・」
???「あ!悪い遅れて!」
全員「ん?」
さわ子「学校に電話して来ないでって言ってるでしょ?」
そこに、1人の女性がさわ子の方へ駆け寄った。
???「ごめんってば。」
唯「あれ?女の人だね。」
梓「なぁんだ。」
紬「女の人・・・」
豊「スイッチが入った。」
律「深読みしなくていいから・・・」
ファミレスでさわ子と謎の女性を監視。
澪「つい尾けて来てしまった・・・」
唯「ドラマみたいだね〜。」
律「あの女狐め!今日こそ年貢の納め時だぜ!」
梓「聞こえますよ?」
店員「・・・あのぉ。」
9人「は、はい!」
店員「9名様・・・ですか?」
9人「は、はい!」
さわ子の後ろのテーブル席へ移動。陸と駿と豊と皐は唯達の後ろのテーブル席へ座る。
唯「制服のまま来ちゃったね・・・」
澪「ムギ!頭下げろ!」
紬「う、うん・・・」
唯「あずにゃん詰めてー!」
梓「そっち行って下さいよー!」
唯「えぇ〜?酷いよ〜。」
するとギー太が倒れた。
唯「あ!」
???「ん?」
さわ子「ん?どうしたの?」
???「あぁ。何でもないの。」
さわ子「ん?」
唯「はぁ・・・はぁ・・・危なかった・・・」
危機一髪テーブルの下に隠れてやり過ごした。
律「唯。お前そこな。」
唯「え!?」
律「これやるから。」
アンパン。
唯「嫌だよぉ・・・」
一方陸達は、スイーツを食べてる。
陸「あ〜、早く帰りたい。チョコパフェおいちい。」
駿「何で俺達、唯達の同情に付き合ってるんだ?ティラミス美味え。」
豊「何か自然と。バナナパンケーキ良いね。」
皐「ん?静かに。チーズケーキ美味しい。」
さわ子「へぇ〜。場所彼処なんだ。」
???「そうよ。」
唯「あれ?あの人・・・」
店員「あのぉ・・・ご注文は?」
律「あぁ・・・紅茶5つ。」
店員「あちらのドリンクバーになりますが。」
ドリンクバーへ行くには、さわ子と謎の女性を横切りなければならない。
律「無理だな。」
店員からメニューを貰う。
律「じゃあ、このチョコレートケーキ。」
唯「あ!りっちゃんばっかズルい!」
律「しょうがないだろ。」
梓「じゃあ私はパンプキンプリンアラモードで。」
唯「え!?そんなトキメキの物体が!?」
紬「私はクリーム餡蜜を。」
唯「あぁ!取られた・・・」
澪「同じ物頼めば良いだろ?」
唯「嫌だよぉ!折角こんなにあるのに!え、えっと・・・じゃあ・・・えっと・・・えっと・・・ハッ!!」
特大パフェが目に入った。
唯「こ・・・これを・・・」
梓「当初の目的を完全に忘れています・・・」
律「自分で食べた分は自分で払うんだからな?」
唯「へ!?そうなの!?」
律「当たり前だろ?」
唯「えっと・・・じゃあ・・・」
梓「早くして下さいよ!気付かれちゃいます・・・あ!」
唯・律「ん?」
謎の女性がこっちを見てる。その女性は唯達に笑顔を送った。
唯・律・澪・紬・梓「え!?」
さわ子「ねぇどうしたの?さっきから。」
???「ううん?何でもない。」
さわ子「嘘ぉ。変よ?向こうばっかり見て。」
後ろを見てみるが、店員しか居なかった。
さわ子「ん?」
唯・律・澪・紬・梓「シー!シー!」
身体を伏せて隠れてる。
陸「何やってんだお前等?」
ファミレスから出た。
???「じゃあ。もう1回考えといてね。」
さわ子「しつこい。」
陸「本当に誰なんだ?あの人。」
駿「益々謎が深まるばかりだ。」
唯「うぅ・・・税込1480円・・・お気遣い飛んだ・・・」
梓「本当に食べるからですよ・・・」
唯「だって!負けたくなかったんだもん!」
豊「その勝負心は立派だな。」
澪「結局さわ子先生の相手は誰だか分からなかったな。」
紬「そうね。」
唯「あの人知ってるよ?」
皐「え?本当に?」
澪「唯分かるのか?」
唯「うん。ホラ。昔の写真でさわちゃんと一緒に写ってた人だよ。」
皐「そうなの!?」
陸「お前記憶力凄えな。」
澪「昔の・・・」
駿「写真・・・」
澪・紬・駿・陸「あ!」
昔の写真でさわ子の隣の女性を思い出した。
澪「デス・デビルの!」
???「クリスティーナだ!」
澪「うわああああ!!」
後ろからの声で澪が立ち上がって固まった。
???「ごめん。ビックリさせ過ぎた?」
駿「すみません。何時もこんななので。」
???「そう。あなた達。桜高の軽音部よね?」
唯「え!?ここにも名探偵が!?」
陸「制服でギター。分かるのは当たり前だろ。」
唯「あぁ・・・」
???「軽音部OGとして、ちょっと話があるんだけど。部長は誰?」
豊「この子です。」
律「え!?・・・・・!!」
彼女の笑みで律が怯える。
律「み・・・澪です。」
豊「逃げるなアホ。」
その夜。軽音部OGの女性と一緒におでんの屋台へ。
???「へぇ〜。結構シブいの使ってるんだ。」
唯「あ、はぁ・・・」
ギー太を女性に持たせてる。
陸「可愛いから買ったようなんです。そのレスポール。」
???「そうなんだ。久し振りだなぁ。」
ギー太を華麗に弾いた。
澪「う・・・上手い・・・!」
駿「流石元軽音部・・・!」
梓「さわ子先生より上手かも・・・!」
???「あら。ありがとう。さわ子とは毎日ギターテクで競い合ってたのよ?」
唯「そうだったんだぁ。」
豊「じゃあライバルって事ですね?」
???「あ。遠慮しないで注文してよ?おじさん。この子達にジュース追加ね?」
大将「はいよのりちゃん。」
唯「のりちゃん?」
???「あぁごめん。私紀美って言うの。」
軽音部OGの河口紀美。
唯「え!?外国の方ではなかったのですか!?」
律「当たり前だろ。」
唯「だってぇ・・・」
河口「あはは!まぁこっちも名乗るの遅れたしね。ホラ。何か食べたい物があったら遠慮せずに言ってね?」
陸「奢り・・・ですか?」
のりちゃん「まぁね。」
唯・律「何か良い人だ・・・」
駿「大将。ちくわ1つ。」
陸「俺は大根。」
豊「こんにゃく!」
皐「私は・・・餅巾着!」
大将「はいよ。」
紬「じ、じゃあがんもどきを!」
大将「はいよ。がんもね。」
梓「好きなんですか?」
紬「ううん。見た事ないから、何か凄そうな名前じゃない?がんもどきって。」
梓「そうですかね?」
皐「がんもどきはウチのお父さんの好物なんだよ?」
紬「そうなんだ〜。」
澪「あの。話って言うのは?」
河口「うん。大した事じゃないんだけどね・・・」
皐「何か深刻そうですね・・・」
河口「実はさわ子・・・結婚する事になったんだ。」
9人「・・・・えええええええええ!?」
河口「と言うのは冗談で。」
陸・駿・豊「ガクッ!!」
律「冗談ですか!!」
皐「脅かさないで下さいよ!!」
河口「軽音部で同期だった子が結婚する事になって。二次会で私達に演奏して欲しいって言うの。」
陸「ああ。余興ですか?」
河口「そう。でも、さわ子だけが乗る気じゃなくてさ。」
律「軽音部に居た頃は封印された過去だからなぁ・・・」
澪「うん・・・」
大将「はい。がんもお待ち。」
紬「あ!」
がんもどきが来た。
陸「お!来た来た!」
そして陸達にはそれぞれ注文した具が来た。
紬「・・・思ったよりも普通ね。」
梓「どんな物を想像してたんですか!?」
紬「何かこう・・・トゲトゲした。」
駿「モヤっとボール?」
唯(何か格好良いなぁ・・・)
ギターを弾く河口に唯が惚れてる。
河口「あ。ごめんね。勝手に長々と。はい。」
唯「あ。いえ。」
ギー太を返して貰った。
唯「・・・」
少し弾いた。
河口「ごめん。何かマズかった?」
唯「ううん。何でもないです。」
翌日の学校。
さわ子「今日の英語は自習になります。静かにね。」
生徒「秋山さん。琴吹さんから。」
澪「ん?」
紬からの手紙が生徒に渡って来た。
澪「ありがとう。」
手紙で会話する。
紬『澪ちゃん何か考えた?』
澪『色々考えたんだけど、昔のメンバーが説得してダメだった物を私達が説得してもな。』
紬『二次会は他の先生とか、新聞部の子達が行くって言うし。』
澪『メイクでもすれば何とかなるかな?』
紬『でも気付かれた時の事を考えると・・・』
澪『そうだな。唯はどう思う?』
唯『澪ちゃん!字可愛いね!』
澪『・・・陸はどうだ?』
陸『難しいなぁ・・・俺でも解決し難いな・・・』
澪『駿の方は?』
駿『何か仮面とか被ればバレないんじゃないのか?』
澪『成る程なぁ。豊はどう?』
豊『シークレットゲストとして出演すれば行けるかも?』
澪『律はどうなんだ?部長だろ?』
戻って来たのは、変な顔の老婆の絵。
澪『ブッ!・・・真面目にやれ・・・!』
すぐ戻って来た。
澪『ブッ!』
今度は変な顔が指揮棒を振ってる絵。
澪『ブッ・・・!!』
さわ子「秋山さん?」
澪「うわっ!!あ・・・その・・・」
さわ子「これ、あなたが描いたの?」
澪「え?あの・・・」
律「i am a pen。」
勉強してるフリで逃げた。
澪(裏切り者!!)
紬「私です!!」
さわ子「琴吹さん?」
澪「ムギ?」
紬「あの・・・最初に手紙を送ったのは私なんです。だから!澪ちゃんは悪くありません!」
さわ子「そ、そう。でも・・・」
紬「だから!廊下に立っててもいいですか!?」
さわ子「え!?そ、そんな・・・」
紬「立ちたいんです!!」
陸(ムギがMに目覚めた!?)
廊下に軽音部7人が立つ事に。
紬「これが廊下に立ってなさい。小学校入学から12年。やっと夢が叶ったわ〜。これで思い残す事はありません。」
律「どんな夢なんだよ。」
駿「ムギの未練って・・・」
唯「ほっ!」
一方で唯は背伸びして教室のパネルに指を突いた。
唯「付いた!りっちゃん付いたよ!」
律「こっちはこっちで楽しんでるし・・・」
澪「そんな事より本当にどうするんだ?」
唯・律・紬「え?」
陸「いやいや。昨日の紀美さんの言葉を忘れたのか?」
律「あぁ〜。」
唯「何か言われたっけ?」
律「あのな・・・」
昨夜。
河口『それじゃあ。さわ子の説得お願いね。』
律『でもさわちゃん結構強情だからな・・・』
駿『そう簡単に許諾出来るのは・・・』
河口『最初から弱気でどうするのよ。ん〜・・・じゃあもし説得出来なかったら。』
澪『出来なかったら?』
河口『特訓が待っていると思いなさい!』
律・澪『えええ!?』
唯「そんな事が!?」
駿「この忘れん坊が!」
紬「特訓って一体何を?」
澪「OGの特訓って言ったら、大抵キツイ練習の事だろ?」
紬「でも、運動部じゃないし・・・」
律「いや?軽音部でも例えば。」
河口『はいじゃあ。それで音が聞こえるまで演奏してみて。』
唯『え?でも楽器は・・・』
河口『音楽は魂で奏でるものでしょ?魂が込もっていれば楽器なんかなくても音が聞こえるはず!さぁ!』
放課後ティータイム『は、はい!!』
澪『・・・』
律『・・・』
紬『・・・』
梓『・・・』
唯『ハァ!ハァ!』
河口『聞こえないわねぇ!あぁん!?』
放課後ティータイム『すみません!!』
陸「スパルタ過ぎる・・・」
律「みたいな?」
唯・紬「そうなの!?」
澪「もう。冗談は良いから。」
唯「なんだぁ・・・」
紬「ジョーダン・・・」
律「よし。じゃあ放課後1度話してみるか。」
豊「大丈夫か?」
”ガチャ”
さわ子「何時まで立ってるの?自習続けるから戻りなさい。」
7人「はーい。」
放課後の職員室へ。
律「失礼しまーす。さわ子先生・・・あ!」
新聞部に写真撮って貰ってるさわ子を発見した。
新聞部員「ありがとうございます!」
さわ子「他の先生の邪魔になるから静かにね?」
新聞部員「はい。すみません。」
唯「さわちゃんって本当人気あるんだね。」
陸「誰からも慕われている先生だもんな。」
律「何か、頼み辛くなっちゃったな・・・」
説得出来なかった事を河口に話した。
河口「そっか。」
澪「すみません・・・」
駿「説得する隙がなくて・・・」
河口「あはは。今のさわ子も好かれてるんだ。」
澪「はい。」
律「あ、あのぉ・・・それで特訓って言うのは・・・」
河口「あーあれ?あはは!あんなの冗談!んな訳ないでしょ。」
唯・律・澪・紬・梓「えええ!?」
陸「まさかマジもんのスパルタ!?」
河口「あはは!まぁちょっと協力して欲しいのよ。」
その夜の平沢家。
唯「ん〜・・・難しいなぁ。」
憂「お姉ちゃんまだお風呂入ってないの?」
唯「うん。もうちょいしたら入る。」
憂「また寝坊するよ?」
唯「ねぇ憂。」
憂「ん?」
唯「大人って凄いね。」
憂「ん?どうしたの急に?」
唯「私も大人になったら大人になるのかな?」
憂「・・・お姉ちゃん。ジュース飲む?」
唯「今日はお茶にします!」
憂「はいはい。」
数日後。さわ子の友人の結婚式の二次会。
さわ子「おめでとう。」
友人A「あ。さわ子。」
川上「久し振り!」
さわ子「ごめんね?演奏出来なくて。先生になっちゃうと色々あってね。」
友人A「大丈夫。楽しみにしてるから。」
さわ子「え?」
その頃控え室では。
唯「ギー太ーーー!!」
澪「泣くな!余計顔怖い!」
紬「私以外と好きだけど。」
梓「ムギ先輩はやり過ぎです!」
河口「あ!ちょっと部長さん!あなたこれで口から火を吹いて貰いたんだけど。」
律「えええ!?あぁ・・・それは・・・無理です!!」
別の控え室。
陸「この曲かなり練習したな。」
駿「俺達の本領発揮が試されるな。」
豊「よし!デス・デビルに負けないようさわ子先生と新郎新婦に贈るぞ!」
皐「よぉ〜し!燃えて来たー!」
会場。
司会者『ではここで、新婦と共に青春時代を歩まれたご友人のバンド。デス・デビルによるライブを始めます。尚、今回は特別編成での登場です。』
さわ子「ん?・・・あ!」
ステージにデビルメイクを施された唯達も登壇した。
さわ子「ちょっと!あの子達・・・やだ唯ちゃんそのギター・・・」
ギー太がデビル化して唯が嫌がってる。河口がさわ子に笑顔を送った。
さわ子「何やってるのよもう・・・」
陸「先生。」
そこにクローバティが来た。
さわ子「陸君・・・どうなってるのこれ・・・?」
駿「紀美さんのアイデアで・・・」
豊「あ。俺達はデス・デビルの後にライブやりますので。」
さわ子「もう・・・」
河口「テメェ等今日は飛ばしとくぜーーー!!」
デス・デビル「おーーーー!!」
デス・デビルのライブが始まったが。
唯「ああ!間違った・・・」
梓「何やってるんですかもう!」
唯「すみません!もう1度最初から!」
招待客A「デス・デビルって言うからどんなバンドかと思ったけど、結構可愛いね。」
さわ子(か、可愛い!?)
招待客B「頑張れー!デス・デビルー!」
招待客C「応援してるよー!」
さわ子(応援!?)
招待客達「デス・デビル!デス・デビル!」
皆からデス・デビルコールが響く。
さわ子(違う・・・デス・デビルはこんなんじゃない・・・!もっとお互い魂をぶつけ合う激しさこそがデス・デビルの真骨頂!)
メガネを外そうとしたが。
さわ子(だ、ダメ!私は教師!あの時の魂はあの時に置いて来たの。それに・・・私の為に頑張っている皆に悪い・・・)
唯「いやぁ〜ごめんなさい。失敗失敗。」
さわ子(違う・・・デス・デビルは・・・私が追い続けてたデス・デビルは・・・私の・・・デス・デビルは!!!!)
すると照明が切れた。
唯「え?何?どうしたの?」
皐「何が起こったの?」
”カツッカツッ”
パンプスの音が響いた。
陸「あ!あれ!」
照明が点いた時、さわ子がステージに登壇していた。河口がさわ子を待っていたかのように笑った。
唯「さわちゃん!?」
川上「さわ子だ!来るよ!」
ギー太を借りて、さわ子がギターを激しく早弾きする。
さわ子「テメェ等・・・デス・デビルはこんなぬるっちい音楽じゃねえ!!今本物ってものを見せてやる!!!」
メガネを外して覚醒した。
河口「フッ。オーケー!!行くぜ!!」
ドラマー「ワンツー!!」
本物のデス・デビルのライブが始まった。
『ラヴ』
さわ子「甘い言葉にご用心wow あんまそんなの慣れてない かなり警戒注意報wow だけどどうやら裏がない♪」
川上・友人「キャサリーン!イエーイ!」
応援してる新婦に、新郎が。
新郎「よし!イエーイ!!」
一緒に応援してあげた。招待客と司会者も応援する。
陸「イエッヘーイ!!」
駿「先生格好良い!!」
豊「燃えるぜー!」
皐「ヤッホー!!」
さわ子「ちょっと高めの理想論wow 余裕ぶって見下ろして 出来るつもりで無理してwow ああ 強がって♪」
「計算してgetの予定 降り回されfail! でも 恋に落ちちゃ負けって嘘さ ホントは負けじゃない♪」
「もう小悪魔より 誘惑より マジでマジで天使になりたいよ 愛の味はどんなって言うけど もうすぐ解りそう♪」
「シンプルすぎるほど 自分に正直な欲望 愛の未来をちょうだい♪」
デス・デビルの後のクローバティの「Save The One, Save The All」でも大盛り上がりを見せた。
さわ子「あ・・・やっちゃった!!!」
9人「やらせちゃった・・・・」
後日の部室。
さわ子「終わった・・・ずっとずっと頑張ってお淑やかなキャラで来たのに・・・」
9人「誠に面目ない・・・」
さわ子「クッ・・・いいのよ・・・元はと言えば・・・」
律「そうだよ!さわちゃんが勝手に切れちゃうんだもん・・・うわっ!?」
突然さわ子の顔が律の前まで来た。
さわ子「悪かったって言ってるでしょ。」
律「ご・・・ごめんなちゃい・・・」
陸「あの姿を見られたら・・・」
駿「さわ子先生の今後が・・・」
”コンコン”
紬「は〜い。」
1年生「あのぉ。さわ子居ますか?」
さわ子「・・・へ?」
記念写真を撮られた。
1年生2人「ありがとうございました!」
さわ子「へ・・・?」
1年生A「昨日のライブ!すっごく格好良かったです!」
1年生B「次も楽しみにしています!」
3人の1年生が満足して行った。
さわ子「・・・何故・・・?」
唯「なぁ〜んだ。結局どのさわちゃんでも人気あるんだね。」
豊「これで良いのやら悪いのやら・・・」
皐「でも、皆が楽しんでたしこれで結果オーライだね。」
律「しっかし、バンドってあの位やらないと印象に残らないのかもな。」
紬「そうね・・・」
律「よぉし!やるか!澪にメイクして!」
澪「絶対嫌だ!」
紬「私は結構好きだけど。」
梓「ムギ先輩はやり過ぎです!」
紬「そうかしら?」
アルバムには、さわ子達デス・デビルの高校時代の思い出が今でも残っている。
『END』
キャスト
平沢唯:豊崎愛生
秋山澪:日笠陽子
田井中律:佐藤聡美
琴吹紬:寿美菜子
中野梓:竹達彩奈
古川陸:土屋神葉
真中駿:堀江瞬
西原豊:深町寿成
真中皐:小倉唯
山中さわ子:真田アサミ
平沢憂:米澤円
河口紀美:浅川悠
川上:中村千絵
1年生:ゆりん
新婦:山川琴美
新郎:越田直樹
大将:中谷一博
『次回予告』
唯「うぅ・・・暑い・・・」
#25「暑い!」