けいおん`S   作:naogran

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季節は真夏真っ只中。桜高で放課後ティータイムがふわふわ時間を練習している。

律「ドラム死ねる・・・」

梓「今日も暑いですね・・・」

澪「あれ?そう言えば唯は?」

陸「唯ならホラ。」

全員「ん?」

唯「うぅ・・・暑い・・・」

部室の隅で力尽きていた。


#25「暑い!」

力尽きた唯をソファーに寝かせ、紬が冷えたタオルを頭に乗せた。

 

唯「あぁ・・・夏なんて無くなれば良いのに・・・」

 

駿「その理屈通じないぞ。」

 

律「とか言って、冬になったら逆の事言うんだろ?」

 

唯「No・・・・」

 

梓「先輩。お水ですよ。」

 

唯「まぁ!ありがとうあずにゃん!あずにゃ〜〜ん・・・」

 

何時ものように梓を抱き締めるが、汗がダクダク。

 

唯「暑い・・・」

 

豊「なら早く離れろよ。」

 

澪「でも確かに暑いよなぁ。髪が長いと首が濡れるよ。」

 

律「お!じゃあ髪括れば良いじゃん!」

 

皐「私もやってるよ?ホラ!」

 

サイドテールにしてる皐の髪。律が澪の髪をツインテールにしてあげた。

 

律「はい!出来ーた!」

 

陸「おぉ!似合うな!」

 

紬「梓ちゃんみたい!」

 

律「うん。やっぱり似合わなうぐっ!!」

 

言ってる最中に澪が律のリボンをキツく結んだ。

 

澪「お前がやったんだろ!」

 

律「ぐ・・・ぐるじい・・・!」

 

駿「・・・・」

 

澪「ん?駿?」

 

駿「俺、惚れちゃった。」

 

澪「え!?」

 

梓「あ!」

 

律「ん?どうした!」

 

澪「あ!トンちゃんが・・・」

 

トンちゃんの体に白い物体が付着していた。

 

駿「これは・・・」

 

律「日焼けしたのか?」

 

澪「んな訳ないだろ!」

 

紬「脱皮したのね。」

 

律・澪・梓・陸・駿・豊・皐「脱皮!?」

 

唯「脱皮!?」

 

梓「亀も脱皮するんですか?」

 

紬「爬虫類だからするのよ。ウチで飼ってた亀も脱皮してたわ。」

 

陸「成る程。」

 

梓「良かったぁ。病気かと思って心配しちゃいました。」

 

唯「そうだ!私達も脱皮すれば良いんだよ!」

 

律「人間が脱皮出来る訳がないだろ?」

 

唯「フフフ。それが出来るのです!」

 

 

 

 

物置で脱皮した。

 

唯「ホッ!よさこい!」

 

水着姿に脱皮した。

 

陸・駿・豊「水着かよ・・・」

 

律・澪「そう言う事か・・・」

 

 

 

 

水着姿でギー太を弾く。

 

唯「おぉ〜!以外と涼しいよ!しかも何か弾きやすいかも!」

 

律「ないない・・・」

 

誰も唯のアイディアに賛同してくれない。

 

唯「・・・ねぇ!澪ちゃんも着てみない?」

 

澪「無理無理無理無理!そんなの着るのは唯以外居る訳・・・」

 

紬・皐「ん?」

 

澪「うっ!!」

 

陸「居た。」

 

唯「居た〜!」

 

水着になった紬と皐を唯が抱いた。

 

澪「居るのか・・・」

 

唯「・・・机の上って冷たいのかなぁ?」

 

律「おいおいまさか・・・」

 

豊「嫌な予感・・・」

 

唯「よいしょっと。」

 

机の上に乗った。

 

紬「ど、どんな感じ?」

 

皐「冷たい?」

 

机の上に紬も乗ってみる。

 

唯・紬「おぉ〜・・・あぁ・・・」

 

皐「ねぇねぇどうだった?」

 

唯「思ったより冷たくなかったね・・・」

 

紬「うん・・・」

 

梓「・・・」

 

トンちゃんの水槽に梓がくっ付いてみる。

 

梓「あぁ・・・冷たくない・・・」

 

駿「常温か。」

 

 

 

 

唯と紬と皐が制服に着替えた。

 

澪「本当、今日は特に暑いな・・・」

 

陸「ゴクゴクゴクゴク・・・ぷはぁ。ダメだ。ポカリが常温になってる。」

 

梓「でも、これだけ汗を掻けば痩せられそうですね。」

 

それを聞いた澪と紬が、着ぐるみを装着!

 

紬「サウナスーツ!」

 

澪「これでバッチリだな!」

 

唯「なんと!」

 

律「また・・・」

 

駿「絶対死ぬだろ・・・」

 

澪・紬「うん!」

 

”ボヘボヘボヘボヘ♪”

 

澪「汗は掻くけど・・・」

 

紬「上手く弾けない・・・」

 

陸「じゃあ脱げよ。」

 

 

 

 

着ぐるみを外した。

 

律「そうだ!連想ゲームしようぜ!」

 

唯「え?」

 

陸「急だな。」

 

律「日本の夏って言えばな〜んだ?」

 

唯「スイカ!」

 

紬「風鈴!」

 

陸「夏祭り!」

 

駿「海!」

 

豊「プール!」

 

律「チッチッチッチッ。」

 

唯「ん〜・・・あ!アイス!」

 

梓「花火ですかね?」

 

皐「向日葵!」

 

律「ノンノンノンノン。」

 

唯「じゃあ冷やし中華?」

 

律「違う違う。って言うか、唯は食べ物ばっかだな。」

 

唯「えぇ〜?何だろう・・・」

 

駿「まさかと思うが・・・怪談?」

 

律「正解だーーー!!」

 

澪「ヒィッ!!」

 

自分に顔を近付けた律をビンタした。

 

律「あ・・・ごめんなさい・・・」

 

陸「それで律。お前の知ってる怪談は何だ?」

 

律「この学校に伝わっている話なんだけど。ある生徒が、忘れ物を取りに夜の学校に来たらしんだ。そしたら、誰も居ないはずの音楽室から、ピアノの音が聞こえて来たんだってぇ〜。」

 

”ジャーン!ジャーン!”

 

澪「う、うわああああ!!」

 

陸「落ち着け澪!後ろ!」

 

澪「・・・ムギ!?」

 

紬「てへ。」

 

ムードを盛り上げてキーボードを弾いていた。

 

律「それで、可笑しいと思いながらも音楽室を覗いてみたら・・・」

 

皐「覗くと・・・?」

 

律「さわちゃんが音大を受ける子の特訓をしていたんだってーーーーーー!!!!!」

 

澪「うわあああああーーーー!!!」

 

机を乗り上げた律が澪に顔を近付けて脅かした。

 

澪「うわああああ!!!」

 

全員「ああああ!!」

 

しかし驚きのあまり後ろへ倒れてしまうが。

 

駿「グヘッ!!」

 

滑り込んだ駿が背中で澪を受け止めた。

 

澪「駿!」

 

駿「ギリギリ・・・」

 

 

 

 

その後怪談をした律に澪がゲンコツした。

 

駿「いててて・・・」

 

澪「駿大丈夫か?」

 

駿「なんのなんの。澪は軽いから。」

 

律「あぁ・・・もう何とか涼しくなんねーかな・・・」

 

梓「あんまりイライラしていると、体に良くありませんよ?」

 

陸「免疫が低下するから気を付けろよな?」

 

律「こうやって必死に扇げば扇ぐ程・・・」

 

団扇を必死に扇ぐが、涼しくならない。

 

唯「止めた時に一気に暑くなる・・・」

 

陸「それは分かる。」

 

紬「暑い暑いって思うから余計に暑く感じるんじゃない?」

 

梓「気の持ちようですかね。」

 

皐「成る程。」

 

唯「じゃありっちゃん。涼しい事考えようよ。」

 

律「涼しい事かぁ。」

 

唯「ザッブーン♪」

 

 

 

 

涼しいイメージ。それは唯と律が南極でビーチチェアに座っているイメージ。

 

唯「涼しいね〜りっちゃん〜。」

 

律「涼しいよなぁ〜。」

 

唯「気の持ちようだねぇ〜。」

 

律「そうかもなぁ〜。」

 

しかし真夏の太陽は容赦なく2人に日光を浴びさせる。

 

唯「暑い・・・」

 

律「負けるな唯!涼しいと思うんだ!」

 

唯「う、うん!涼しい!涼しい!涼しい・・・涼しい・・・?」

 

真夏の太陽は容赦せずに2人を苦しめる。

 

律「涼しい!涼しい!」

 

 

 

 

イメージが失敗し、唯と律が倒れてしまった。

 

梓「唯先輩大丈夫ですか!?」

 

陸「お前煙出てるぞ!?」

 

唯「難しいよぉ・・・」

 

律「やっぱこんな暑いのに涼しいなんて思えない・・・」

 

豊「涼しいイメージが失敗に終わったのか。」

 

澪「あぁ・・・そう言えばここの整理した時、物置に扇風機を仕舞ったような・・・」

 

律「それだ!!」

 

唯「澪ちゃん天才!!」

 

 

 

 

物置部屋で扇風機を探す。

 

澪「あった!」

 

黒い布を被ってる扇風機を出した。

 

律「あ・・・古・・・」

 

豊「昭和の扇風機・・・」

 

昔の扇風機だった。

 

陸「じゃあ回してみるか。」

 

 

 

 

放課後ティータイムに扇風機を首振りにして回してあげた。

 

唯「・・・・」

 

しかし唯が扇風機を独占するように首振りを横向きに追ってる。

 

澪「まぁ、気持ちは分かるな。」

 

豊「練習にならないな。」

 

 

 

 

扇風機を右にずらした。

 

陸「これで皆に風が行くだろう。」

 

唯・律・澪・紬・梓「おぉ〜!」

 

陸「じゃあ回すぞ。」

 

扇風機を回す。

 

唯・澪・紬・梓「あぁ〜・・・」

 

4人が涼んでるが、肝心な律には風が届いてない。

 

律「あの!すみません!風全然来ないんだけど!!」

 

豊「律お前後ろだししゃあねえだろ?」

 

律「くぅぅ・・・!!ふんぬ!!!」

 

全員「ああ!!」

 

扇風機を取り上げた。

 

陸「おい何してんだ!!」

 

扇風機をドラムの横に置いた。

 

駿「自分だけ涼しむ気かお前!!」

 

律「ではでは!最強パワーでスイッチ・・・」

 

皐「待ってりっちゃん!それは!」

 

律「オン!!」

 

風速を最大にした。

 

律「おぉーーーー!!涼しいーーーーー!!」

 

”ガタガタガタガタガタ!!!!”

 

扇風機が音を出したその時。

 

”バシューーーン!!!”

 

放課後ティータイム「うわああああ!!」

 

クローバティ「おわっと!?」

 

扇風機の羽が飛び回り、クローバティがしゃがんで避けた。

 

”ボシューン!”

 

律「うわあ!!」

 

煙を吹いた扇風機が壊れてしまった。

 

唯「壊れちゃった・・・」

 

陸「ご臨終した。」

 

 

 

 

壊れた扇風機をお菓子とサボテンで供養した。

 

律「打つ手無しかぁ・・・」

 

紬「皆〜。実は氷持って来てたの〜。」

 

律「おぉ!」

 

唯「ヤッター!!」

 

クーラーボックスを開ける。中に大量の氷が入ってる。唯が氷を食べる。

 

唯「ちべた〜い!」

 

律「どれどれ?おぉ〜!」

 

澪「ムギ。これ何時の間に・・・」

 

律「ヒョイ。」

 

後ろから澪の背中に氷を入れた。

 

澪「うわあああ!!つ、冷たい!!何するんだよ!!」

 

律「まぁまぁ。お約束じゃん。」

 

紬「実はこれでかき氷を作ろうと思ってたんだけど・・・でも、かき氷機持って来るの忘れちゃった。」

 

陸「あらら。それは残念。」

 

唯「ブー。」

 

皐「じゃあこの氷で足に浸かったらどう?」

 

 

 

 

バケツに氷を入れて、唯が足を入れる。

 

唯「ふぅ〜・・・冷たくて気持ち良い〜・・・」

 

律「マジ!?私も私も!クゥ〜!本当だ冷てぇなぁ〜!」

 

陸「あぁ〜。氷のお陰でポカリがキンキンに冷えてやがる・・・」

 

 

 

 

しかし数分後。バケツの氷があっと言う間に溶けて水になってしまった。

 

唯「何かぬるくなって来たね・・・」

 

律「暑いから溶けるのが早いんだろ・・・」

 

唯「・・・りっちゃん、氷取って来て?」

 

律「えぇ?唯が取って来いよ。」

 

唯「暑いの嫌だもん。」

 

律「冬のこたつか?」

 

唯「じゃありっちゃん取って来て?」

 

律「え?・・・あいたたたた!持病の腰痛が!」

 

唯「ズルいよ。私が先に入ってたのに。」

 

律「足を浸けてた時間は私の方が短い!」

 

唯「りっちゃん行って〜!」

 

律「唯が行けって!」

 

唯「りっちゃん!」

 

律「唯!」

 

唯「りっちゃん!」

 

律「唯!」

 

ポカポカ喧嘩していると。

 

唯・律「うわあああああ!!!」

 

”バシャーーーン!!!!”

 

バランス崩して倒れて水を溢してしまった。

 

澪・陸・駿・豊「いい加減にしろ・・・」

 

 

 

 

溢した水を唯と律が雑巾で拭く。

 

澪「全く。」

 

陸「小学生かお前等は。」

 

律「この氷、捨てちゃうの勿体無いよな。」

 

唯「じゃあトンちゃんの水槽に入れてあげよっか!」

 

駿「おいバカな考えは止せ!!温度調整の装置があるから氷を入れるんじゃねえよ!!」

 

唯「冗談だよ駿君。」

 

駿「お前の冗談は冗談には聞こえねえぞ。」

 

梓「そうですよ。・・・あ!でも水槽に合わせて大きくなるらしいので、成長させるには水槽を変えないといけないそうです。」

 

 

 

 

トンちゃんは水槽を泳いでる。

 

澪「そうか。脱皮してるって事は。」

 

唯「トンちゃんも成長したがってるんだよ。」

 

紬「だったら。これより大きい水槽がウチに余ってるわ。」

 

梓「そうなんですか?」

 

陸「けどどうやって持って来るんだ?」

 

唯「じゃあ梢ちゃんに頼んでみようよ!車運転出来るんだし。」

 

陸「姉ちゃん今日友達と遊びに行ってるからダメだ。」

 

澪「あ。さわ子先生って車持ってなかったっけ?」

 

梓「あ!そうですね!先生に頼んでみましょう!」

 

唯「そう言や最近さわちゃん来ないね。」

 

律「いいよ。居たら余計暑苦しくなるだろ?って言うか、この暑さにやられて何処かに倒れてるんじゃないのか?」

 

唯・律「プププププププ。」

 

澪「お前等人の事笑えないだろ?」

 

 

 

 

 

 

職員室へ行くと。

 

唯・律「・・・・・」

 

さわ子「2人共どうしたの?職員室に何かご用?」

 

職員室にはクーラーが完備されている。唯と律が無言でさわ子を連れ出す。

 

さわ子「え?何?何処に連れて行くの?」

 

 

 

 

 

 

蒸し暑い部室へ。

 

さわ子「暑い・・・」

 

梓「先生トンちゃんを見て下さい!」

 

さわ子「水の中で快適なんじゃないの・・・?」

 

トンちゃんを見る。

 

さわ子「・・・脱皮してるわね。」

 

澪「それで、ムギん家にある大きい水槽に変えたいんですけど。」

 

皐「先生の車で運んでくれませんか?」

 

さわ子「えぇ・・・面倒臭い・・・」

 

紬「先生。アイスフロートジュースですよ。」

 

さわ子「今すぐ取りに行きます!」

 

陸・駿・豊「現金な先生だ・・・」

 

律「扱い易い人・・・」

 

 

 

 

 

 

校門で待ってると、車に乗ったさわ子が来た。

 

さわ子「お待たせ。」

 

陸「すみません先生。本当は姉ちゃんに頼もうとしたんですけど、友達と遊びに行ってて。」

 

さわ子「気にしないで陸君。」

 

律「じゃあ行って来るから。部長として。」

 

唯「ええ!?りっちゃんだけズルいよ!私も行きたい!さわちゃんの車乗りたい!あ!あずにゃんズルい!」

 

さりげなく梓が助手席に乗ろうとしてる。

 

梓「え?ダメでしたか?」

 

澪「ムギの家に行くんだから、まずはムギから乗らないと。」

 

駿「そうだな。ムギが妥当だ。」

 

唯「良いな〜ムギちゃん。じゃあ!助手席にムギちゃんで、後ろに私とあずにゃんとりっちゃんと澪ちゃんりっくん駿君ゆー君が乗れば良いのか!」

 

豊「何か狭くね?それだと。」

 

さわ子「私の車は4人乗りだから、後2人よ。」

 

皐「確か梢ちゃんの車はワゴン車だったね。」

 

陸「でも姉ちゃん居ないから無理だな。」

 

唯「ん〜・・・じゃあさわちゃんの代わりにりっちゃん乗る?」

 

律「オッケー。」

 

陸「お前無免許だろ!!」

 

さわ子「そうよ!誰が運転するのよ!」

 

唯「もっと大きい車が良かったのにぃ・・・」

 

さわ子「皆に合わせて買ったんじゃないから勝手な事言わないの。」

 

陸「そうだムギ。水槽のデカさは?」

 

紬「それがね。水槽かなり大きくて。もしかしたらそれだけで車がいっぱいになっちゃうかも・・・」

 

澪「じゃあ水槽を後ろに乗せるとして。行けるのはムギだけだな。」

 

唯・律「なんと!」

 

陸「はい決定。」

 

助手席に紬を乗せた。

 

紬「行って来ま〜す。」

 

唯「行ってらっしゃ・・・」

 

車が琴吹家へ向かった。

 

駿「じゃあ部室へ戻るぞ。」

 

律「暑い・・・」

 

 

 

 

 

 

一方紬は、車窓から見える景色にワクワクしていた。

 

紬(わぁ〜!先生の車に乗ってる!)

 

バックミラーに括り付けてる縁結びのお守りを発見。

 

紬「ん?あの、これ何ですか?」

 

さわ子「お守りだけど?」

 

紬「へぇ〜!前の席ってよく見える〜!」

 

助手席のリクライニングレバーに手を触れた。

 

紬「あ!動く!」

 

リクライニングレバーを引いた。

 

紬「うわああ!」

 

背凭れが前に倒れて紬も前に倒れた。

 

さわ子「あら。お約束?」

 

 

 

 

 

 

水槽が部室に到着。

 

紬「ただいま〜。」

 

律「デカッ!!」

 

かなりデカイ水槽。

 

唯「おっきい〜!」

 

澪「凄いなぁ!」

 

豊「トンちゃん喜びそう!」

 

さわ子「凄かった・・・」

 

唯「何が凄かったの?」

 

陸「先生。顔ツヤツヤですよ?」

 

さわ子「兎に角凄かったの!また家庭訪問させて頂くわね。」

 

紬「宜しくお願いします。」

 

律「ふぅ〜ん。あ。先生ありがとうございました。」

 

軽音部「ありがとうございました!」

 

さわ子「どう致しまして。」

 

 

 

 

水槽を陸達男性陣が置いた。

 

唯「トンちゃんお待たせ〜。」

 

バケツに入れてるトンちゃんを梓が優しく持った。

 

梓「さぁ。大きい水槽だよ。」

 

唯「良かったね。トンちゃん。」

 

新しい水槽にトンちゃんが入った。

 

唯「あ!でも端に日が当たっちゃってる!」

 

梓「本当だ!隠した方が良いですね。」

 

律「ガムテープあったっけ?」

 

駿「物置部屋にあったぞ。取りに行くわ。」

 

 

 

 

ガムテープと段ボールで窓を塞いだ。

 

豊「こんなもんかな?」

 

律「良いんじゃないか?」

 

さわ子「さてと。それじゃあ職員室に戻るわね。」

 

陸「はい。」

 

職員室に戻ろうとしたが、律に止められた。

 

律「ちょっと待って下さい!」

 

さわ子「まだ何かあるの?」

 

律「さわちゃんだからこそのお願いがあるんでちゅ!」

 

駿「でちゅ?」

 

さわ子「えぇ・・・?やっぱ帰る。」

 

律「さ〜わ〜ちゃ〜ん!」

 

さわ子「いーやーだー!」

 

律「ムギ!」

 

紬「うん!先生!チョコフラッペは如何ですか?」

 

さわ子「戴くわ!」

 

陸・駿・豊・皐(チョロい・・・)

 

 

 

 

チョコフラッペを平らげた。

 

さわ子「クーラーねぇ・・・」

 

唯「何とかならないかなぁ?」

 

さわ子「分かんない・・・」

 

澪「そうですか・・・」

 

律「よし!じゃあ自分達で買おうぜ!クーラー!」

 

澪「そんなお金何処にあるんだよ!」

 

陸「諸々50万位するぞ!」

 

律「バイトしようぜバイト!もしくは陸達の収入で!」

 

唯・律・紬「おー!」

 

梓「先輩達、受験勉強とかいいんですか?」

 

陸「後俺達の収入に頼るな。」

 

さわ子「あ、そうだ。生徒会に頼んでみるとか?」

 

律「それだ!」

 

澪「でも聞き入れて貰えるかな?」

 

駿「だよな。額は額だし。」

 

律「う〜ん・・・やっぱここは賄賂か。」

 

豊「買収すんな。」

 

唯「あ!そう言えば和ちゃん!前にパソコン欲しいって言ってた!」

 

律「よしムギ!パソコン用意してくれい!」

 

紬「分かった!」

 

澪「それ買うお金でクーラー買えるじゃん・・・」

 

陸「あれ?ん〜・・・」

 

駿「ん?陸どうした?」

 

陸「いや、何か大事な事を忘れているような・・・」

 

 

 

 

 

 

生徒会室。

 

律「大変だ和!唯が暑さで倒れた!」

 

和「え!?」

 

唯「り、りっちゃん・・・私・・・せめて一度で良いから指パッチン鳴らしたか・・・た・・・」

 

力尽きてしまった。

 

律「唯・・・唯いいいーーーーー!!」

 

唯・律「ッ!!」

 

ドヤ顔で和を見る。

 

和「・・・」

 

しかし和は理解していない。

 

唯・律「ん?」

 

次の打つ手に入った。

 

律「お前が欲しいのは金のクーラーかい?それでも銀のクーラーかい?」

 

唯「神様。私が欲しいのは普通のクーラーでございます。」

 

律「なんと言う正直者じゃ!ではお前には新品のクーラーをやろう!」

 

唯「神様ーーーーー!!」

 

唯・律「ッ!!」

 

再びドヤって和を見る。

 

和「何?その三文芝居・・・」

 

そこに陸と澪が来た。

 

澪「お騒がせしました・・・」

 

陸「変な芝居に付き合わせてしまって・・・」

 

和「あはは・・・で?何の用事?」

 

唯「実は和ちゃんにお願いがあって来たんだけど・・・」

 

律「待て唯!この部屋・・・涼しいぞ?」

 

唯「ッ!?」

 

生徒会室の周りを探ると。

 

律「あ!クーラーあるぞ!この部屋!」

 

唯「何だって!?」

 

律「職権乱用だ!!」

 

唯「和ちゃん信じてたのに・・・」

 

和「何言ってるの・・・?」

 

陸「本当にすまない・・・」

 

和「この前部長会議で言ったじゃない。この学校、部室にクーラー配備する事になったから、欲しいクラブは申請してって。」

 

陸「え?そうなのか?律ぅ〜?」

 

律「〜〜〜♪」

 

下手な口笛で目を逸らす。

 

澪「部長ぉ〜?」

 

陸「忘れた訳じゃないよなぁ〜?」

 

律「・・・言うの忘れ・・・」

 

”ゴチン!!”

 

律「あ痛!!ごめんなさい・・・」

 

澪「今からでも間に合う!?」

 

和「え?えっと・・・」

 

 

 

 

 

 

部室に戻った。

 

律「ただいま〜。」

 

梓「どうでした!?」

 

皐「クーラーゲット出来た!?」

 

律「取り敢えず明日の部長会議で提案する事になった。」

 

紬「会議?」

 

梓「会議って、どんな話し合いをするんですか?」

 

律「出てないから分からん!!」

 

陸「偉そうだなお前!!」

 

紬「その会議の結果、希望が通らない事はあるの?」

 

澪「そうだろうなぁ。」

 

唯「えぇ!?絶対欲しいよ!クーラー!」

 

澪「まぁ、真剣に訴えるしかないな・・・」

 

全員「う〜ん・・・」

 

澪「取り敢えず、会議のリハーサルでもしておくか。」

 

律「何それ?何で?」

 

駿「つまりあれか?反対意見を予想して、その意見を用意するって事か?」

 

澪「そうだ。」

 

律「おぉ!成る程!それイイじゃん!」

 

 

 

 

リハーサル開始。

 

澪「えぇ〜それでは。議題がある方は挙手をお願いします。」

 

律「はい!軽音部にクーラーを希望します!」

 

澪「今の田井中さんの意見に賛成の人。」

 

唯・紬・梓・皐「賛成!」

 

陸「ほぼ全員・・・」

 

澪「皆賛成したら意味がない!コホン。え〜では。反対の人。」

 

紬「はい!以前の会議でクーラーの希望を聞いていたのに、今頃になって言うのは遅いと思います!」

 

陸「正論過ぎる・・・」

 

律「あ・・・そ、それは・・・」

 

梓「はい!軽音部はそれ程練習しているようには見えないのに、クーラーが必要なのでしょうか!?」

 

駿「正論2コンボ・・・」

 

律「え・・・あぁ・・・すみません!!クーラーは諦めます!!」

 

澪「諦めたらどうするんだ!!」

 

律「あぁ・・・難しい・・・」

 

紬「兎に角。何か反論しないと。」

 

唯「大丈夫!りっちゃんなら出来る!部長だし!お姉ちゃんだし!ドラマーだし!」

 

律「そうだよな!よし来い!!梓!」

 

梓「では改めて、練習していない軽音部にクーラーは必要ないと思います!」

 

律「練習はしているけど!秘密の特訓だから・・・」

 

澪「どうして秘密にする必要があるんだよ!」

 

唯「はい!練習だけが部活じゃないと思います!」

 

律「おぉ!珍しく唯が真面な事を!」

 

唯「共に友情を深めたり!他の学年の人とも交流したり!」

 

律「そうだそうだ!」

 

唯「ケーキを食べたりとか!海に行ったりとか!」

 

陸「はい座って。」

 

梓「ほら!やっぱり軽音部にはクーラーは必要ないんじゃないでしょうか!!」

 

律「うぅ・・・」

 

唯「クーラーあったら練習します!」

 

梓「本当ですか!?」

 

唯「一生懸命楽器を弾くと、汗を掻きます!」

 

律「ドラムは体力を使うので、クーラーがないと夏場は大変です!」

 

梓「そ、それは・・・」

 

皐「お!押してる押してる!」

 

唯「それに!クーラーがあればもっとクールな演奏が出来ます!」

 

律「出来ます!!」

 

梓「う・・・うぅ・・・わ・・・分かりました・・・」

 

陸「勝った。」

 

律「よーし!これで本番はバッチリだな!」

 

唯「行け行けりっちゃん!!」

 

律「部長の本気を見せてやるぜーーー!!」

 

駿「なぁ陸。忘れている大事な事を思い出せたか?」

 

陸「いやぁ、今も何か思い出せねぇんだ。」

 

 

 

 

 

 

翌日の部長会議。

 

和「では。他に議題がる方。」

 

律「はい!」

 

和「田井中さん。」

 

律「軽音部にクーラーを買って下さい!」

 

和「今の提案に反対の方。」

 

反対する者は誰も居ない。それ所か、ポカンとしている者が殆ど。

 

律「あ、あれ?OKって事?」

 

生徒会会計「でも会長。生徒会の今年度の予算はもういっぱいですけど・・・」

 

律「うっ!」

 

予算表を和が見る。

 

和「この生徒会のコピー機の交換、来年度でも良いんじゃない?」

 

生徒会会計「あ。そっか。そうですね!」

 

律「え?良いの・・・?え?え?本当に?」

 

 

 

 

 

 

後日。部室に待望のクーラーが舞い降りた。

 

全員「おぉ〜!」

 

唯「天国だ〜!」

 

紬「涼しい〜!」

 

皐「快適だ〜!」

 

澪「これで真面な練習が出来るな。」

 

律「今日はもうお休みで良いんじゃね〜?」

 

澪「おい!」

 

 

 

 

ゲンコツ喰らった。

 

律「冗談だよぉ〜!テヘッ☆」

 

豊「クーラーが入った事で有頂天になってるな。」

 

澪「全く・・・」

 

律「それじゃあ行くぞ!!ワンツー!」

 

陸「あ!思い出した!!」

 

全員「?」

 

律「何だよ陸!急に叫んで!」

 

陸「大事な事が思い出した!クーラーが入ったって事は・・・」

 

梓「どうしたんですか?」

 

駿「ん?唯?」

 

全員「ん?」

 

何故か唯がグッタリしてる。

 

澪「唯?どうした?」

 

陸「唯お前。冷房病だろ?」

 

唯「そうだった・・・私クーラー苦手なの忘れてた・・・」

 

駿・豊・皐「何だって!?」

 

澪「どうすれば良いんだよ!!」

 

陸「何でそんな大事な事忘れちゃったんだ俺・・・!?」

 

唯「ちょ・・・具合が・・・」

 

律「ダメじゃん・・・」

 

念願のクーラーが入ったものの。冷房病の唯には大ダメージであった。

 

『END』




         キャスト

       平沢唯:豊崎愛生
       秋山澪:日笠陽子
      田井中律:佐藤聡美
       琴吹紬:寿美菜子
       中野梓:竹達彩奈

       古川陸:土屋神葉
       真中駿:堀江瞬
       西原豊:深町寿成
       真中皐:小倉唯

     山中さわ子:真田アサミ
       真鍋和:藤東知夏

     生徒会会計:牧口真幸




『次回予告』

唯「合宿をしよう!」

全員「え?」

唯「合宿ですよ!」

陸「急だな。」

唯「・・・」

梓「あのぉ、本当に良いんですか?合宿。」

駿「お前等受験生だろ?」

唯「食べられちゃったりしないよね・・・?」

澪「何考えてるか知らんが、絶対違うからな。」

さわ子「ダメかも・・・」

澪「あぁ〜!音楽まみれの2日間!」

唯「これからもずーっと、皆でバンド出来たら良いね〜。」

#26「夏フェス!」
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