けいおん`S   作:naogran

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夏休みのある日。中野家にて。

梓「残暑見舞い申し上げます。夏休みも半分が過ぎましたが、先輩方は如何お過ごしで・・・」

途中でメールを打ったが、すぐに全部削除した。

梓「・・・何か堅苦しい・・・トンちゃんは今日も元気です。今朝は何時もの餌5つの他に、きゅうりのスライスは・・・いやぁ、トンちゃんの事詳しく報告してもなぁ・・・」

これもすぐに全部削除。

梓「勉強は捗っているでしょうか?いや、明らかに捗ってないだろう先輩が約1名・・・」

”ピリリン”

梓「ん?唯先輩からだ!」

唯『あずにゃん元気〜?夏休みの間、トンちゃんを預かってくれてありがとう!私たちは今図書館で勉強中だよ〜〜』

梓「先にお見舞いされた!?しかも勉強捗ってる!?」

写メも来た。ピースしてる唯と、勉強を捗ってる澪と律と、その横で本を読んでる陸と駿が写ってる。

梓(やっぱり皆勉強忙しいんだな。でも陸先輩と駿先輩と豊先輩は上京するって言ってるから受験する必要ないし。それにムギ先輩はフィンランドだし。高校生活最後の夏。悔いのないよう頑張って下さい!)

だがこれも全部削除。

梓「はぁ・・・何かつまんない・・・いいもん!私はいっぱい遊ぶもん!!」


#27「残暑見舞い!」

その日。梓がスイカを持って何処かへ向かっている。

 

 

 

 

向かったのは平沢家。憂にスイカを渡した。

 

憂「おっきい〜!」

 

梓「えへへ。お土産。お母さんが持って行きなさいって。」

 

憂「ありがと〜!」

 

梓「唯先輩は?」

 

憂「図書館から帰って来て、お昼ご飯食べた後、また勉強中。」

 

梓(へぇ〜。唯先輩もやる時はやるんだ。)

 

”〜〜〜〜♪”

 

ギターの音が聞こえた。

 

梓「ん?やってない・・・」

 

憂「あれ?休憩中かな?それじゃあスイカ持って行ってあげよ?」

 

まな板の上にスイカを置き、包丁でスイカを半分に切った。そしてその半分をそのまま皿に乗せた。

 

梓「え!?このまま!?」

 

憂「うん!半分に切ったスイカの、種のない真ん中の部分だけをスプーンで掬って食べる事がお姉ちゃんの夢だったの!」

 

梓「・・・・」

 

憂「お姉ちゃーん!梓ちゃんがスイカ持って来てくれたよー!ここ置いとくねー!」

 

部屋のドアの前に置いた。

 

憂「ドアの前に置いて来たー!」

 

”ーーーーー♪”

 

ギターの曲調に変化が。

 

梓「曲調が変わった?」

 

憂「お姉ちゃん喜んでるみたい。」

 

梓「ギター弾きながら食べてるって事・・・?」

 

憂「お昼もこんな感じだったんだよ?」

 

梓「へ?お昼?ざるそばだったんだ。」

 

岡持ちにざるそばの容器が入ってる。

 

憂「うん。でもお蕎麦だけだと夏バテしちゃうから、天ざるにしたの。」

 

梓「ハッ!てんぷら・・・スイカ・・・!食べちゃダメーーーーー!!!!」

 

憂「食べ合わせ?」

 

梓「唯先輩!!!」

 

リビングから唯を呼ぶと、またギターの曲調が変化した。

 

梓「そんな・・・!」

 

 

 

 

 

 

梓「ハッ!!」

 

ふと目が覚めると、梓は自分の家に居た。

 

梓「夢・・・?」

 

”ピーンポーン”

 

家のインターホンが鳴った。

 

梓「はーい!」

 

憂「こんにちはー!」

 

皐「ヤッホー!」

 

2人のお客さんが来た。

 

梓「入って入ってー!ごめんごめん。ちょっと寝ちゃってて。」

 

憂・皐「誰?」

 

日焼けした梓に2人が首を傾げる。

 

梓「家まで来てそれはないでしょ!後皐はシャレにならないよ!」

 

皐「冗談冗談。」

 

憂「ごめん!一瞬本当分かんなかった・・・」

 

その場で梓が座り込む。

 

梓「もう・・・ふぁ〜・・・」

 

憂「眠そうだね。」

 

皐「何か猫みたい。」

 

梓「昨日テレビ観てたらついつい遅くなっちゃって・・・だから今日は朝から眠くて眠くて・・・」

 

憂「休みだとついダラダラしちゃうよね〜。」

 

皐「分かる分かる。」

 

梓「これからどうしよっか。」

 

憂「ん〜・・・純ちゃんも誘って何処か遊びに行かない?」

 

梓「でも、ジャズ研の練習が夏休みもあるって言ってなかったっけ?」

 

皐「誘うのは難しいと思うよ?」

 

憂「それじゃあ、差し入れ持って行こっか。」

 

差し入れのスイーツ。

 

 

 

 

 

 

桜高ジャズ研の部室前。

 

憂「居ないみたいだね。」

 

皐「ベースの音がしないね。」

 

梓「ジャズ研もお盆はお休みかぁ。そりゃあそうだよね。あ!あのさ、折角だからウチの部室で食べない?」

 

憂「え?良いの?」

 

梓「食べよ食べよ!」

 

皐「でも鍵貰わないとね。職員室へ行こ?誰か先生居るかもだよ。」

 

 

 

 

早速職員室へ向かった。

 

梓「失礼しまーす。」

 

皐「さわ子先生。」

 

職員室にはさわ子1人居た。

 

さわ子「あら。誰?」

 

梓「先生も夏フェス一緒だったでしょ!!」

 

皐「それわざと言ってない!?」

 

さわ子「や〜ね。ジョークよ。それよりどうしたの?」

 

梓「ジャズ研に差し入れ持って来たんですけど、誰も居なくて。」

 

さわ子「お盆だからね。先生達も皆実家に帰ったり旅行に行って居ないから私がこの時期の当直。お陰で仕事が捗る捗る。」

 

梓「そうですか・・・」

 

皐「ご苦労様です・・・」

 

憂「ん?」

 

さわ子のデスクにある調査票を見た。

 

梓「それで、ウチの部室の鍵を借りに来たんですけど・・・」

 

すると憂がさわ子に。

 

憂「良かったら。」

 

ゼリーを差し入れした。

 

さわ子「あらあら。悪いわねぇ。」

 

憂「いえ。何時も姉がお世話になってますから。」

 

皐「あ!何時も兄がお世話になっております!」

 

さわ子「いえいえ此方こそ。何時も一緒に部室でダラダラさせて貰って。」

 

梓・皐(出来た妹だ!)

 

 

 

 

 

 

部室から外を見る。演劇部が発声練習をしている。

 

皐「演劇部の皆頑張ってるね〜。」

 

梓「うん。・・・純からメール来た?」

 

憂「まだー。どうしてるかな?もうどっか遊びに行っちゃってるのかな?桃と梅とみかんどれが良い?」

 

梓「梅〜。」

 

皐「私みかん〜。」

 

憂「はい。」

 

梓「ありがと〜。」

 

皐「ありがと〜。」

 

3人でゼリーを食べる。

 

憂「何かぬるくなっちゃってる・・・」

 

梓「ね。」

 

皐「真夏だからね。」

 

 

 

 

ゼリーを食べ終えた3人が眠ってる。

 

憂「静か・・・」

 

梓(もし他に、部員が居れば今頃私と皐も・・・)

 

憂「ねぇねぇ!この後映画観に行かない?」

 

皐「あ!良いね!梓はどう?」

 

梓「・・・良いかも〜。夏っぽくホラー映画とか。」

 

皐「澪ちゃんが居たら拒否られるね。」

 

 

 

 

 

 

映画館。ポップコーンを食べながら鑑賞していると。

 

梓(え!?澪先輩!?)

 

前の座席に澪が座った。

 

梓(そっか。澪先輩は怖がりを克服する為に、1人でホラー映画を観て特訓してるんだ。もう既に怖いんですけど・・・でも、大丈夫かな?澪先輩・・・)

 

 

 

 

”キャアアアアア!!!!”

 

 

 

 

梓(おぉ!!)

 

ホラーシーンでも澪は動じてない。

 

梓(凄い澪先輩!特訓の成果!?でもこの流れだと、多分次のシーンが・・・ホラー映画のお約束的・・・物凄く怖いシーンが・・・)

 

 

 

 

”キャアアアアア!!!!”

 

 

 

 

梓(ハッ!!)

 

目を逸らして怖がる。だが澪は動じる気配を見せない。

 

梓(そんな!?こんな怖いシーンでも平気なんて!可能性があるとすれば・・・人違い?じゃないとすれば・・・)

 

動じない澪の顔を見る。

 

梓(気絶!?)

 

当たり前に絶賛気絶中だった。

 

梓(やっぱり・・・何か可笑しいと・・・)

 

”ジリリリリリ”

 

梓(ん!?澪先輩の携帯?上映中は電源オフって言ってたのに・・・せんぱーい!!)

 

 

 

 

 

 

皐「梓!梓!」

 

梓「ハッ!!」

 

目が覚めるとそこは部室。

 

梓「夢・・・?」

 

皐「何か苦しそうだったけど、大丈夫?」

 

梓「あ・・・ううん。ありがとう。ん?」

 

”ブーブー”

 

梓「憂!携帯!」

 

憂「ん・・・寝ちゃってた・・・」

 

携帯を見る。

 

憂「あ!純ちゃんからだ!」

 

純『やっぱり田舎は退屈!何もないよ〜〜〜〜〜!!』

 

田舎をバックの写メが送られた。

 

憂「やっぱりお盆はお休みで、田舎のお婆ちゃん家へ来てるって。」

 

皐「長閑な田舎だね〜。でも純泣いてるね。」

 

憂「寂しいね。純ちゃん居ないと。」

 

梓「うん。」

 

憂「帰ったら、いっぱいいっぱい遊ぼうね。」

 

メールを打って送信した。

 

 

 

 

 

 

その後3人で映画館へ向かった。

 

憂「梓ちゃんこれ観たいんだっけ?」

 

皐「ホラー観るの?」

 

梓「いや、やっぱりホラーは止めてこっちにしよ?」

 

『Teto』と言う感動映画。

 

皐「面白そう!」

 

憂「ん?でもこれだと次の回まで大分時間あるよ?」

 

梓「じゃあどっかで時間潰そっか。」

 

憂「うん。」

 

皐「だね。」

 

 

 

 

次の上映まで時間を費やす。

 

梓(そう言えば、まだ残暑見舞いのメール出してなかった。)

 

1つのお店に目を付けた。

 

梓(ポストカードか。でも夏フェスでいっぱい使っちゃったから、今月ピンチなのよね・・・)

 

 

 

 

近くのコンビニ。

 

梓「やっぱ私アルバイトとかした方が良いのかな?」

 

皐「どうしたの急に?」

 

梓「純が帰って来たらまた遊ばなきゃだし。」

 

憂「これなんかどう?」

 

バイトの本を見せた。

 

梓「時給安過ぎない?」

 

憂「じゃあこれは?」

 

皐「日給15000円?何か訳ありだね。」

 

憂「う〜ん・・・じゃあぁ・・・あれは?」

 

梓・皐「ん?」

 

外に貼られてる福引きアシスタントのアルバイト。しかも学生可。

 

梓・皐「福引きアシスタント?」

 

憂「じゃあ見に行こっか!」

 

 

 

 

福引きアシスタントのバイトを始めた。

 

憂「7等ポケットティッシュです。」

 

梓・皐・憂「ありがとうございました!」

 

皐「このバイト。何か良いね。」

 

梓(後残っているのは1等・・・フィンランドと7等のポケットティッシュ。)

 

今紬が居るフィンランドの旅行券とポケットティッシュのみ。

 

梓(と言う事は、この中には赤い玉と金色の玉が1つずつ・・・)

 

???「お願いしま〜す。」

 

梓「ムギ先輩!?」

 

なんとそこに紬が居た。

 

皐「ムギちゃん!?フィンランドに行ってたんじゃ!?」

 

紬「えぇ。でもどうしても商店街の福引きがしたくて、1日早く帰って来たの。私、このガラガラを回してポケットティッシュを貰うのが夢だったから。」

 

皐「本当に可愛いねムギちゃん。それではどうぞ。」

 

紬が新井式回転抽選器を回す。

 

梓(神様・・・どうかここは空気を読んで、ムギ先輩にポケットティッシュを!)

 

出て来たのは・・・

 

紬「えい!」

 

赤い玉だった。

 

憂「7等ポケットティッシュです。」

 

紬「ヤッター!」

 

梓(良かったぁ・・・でも、っと言う事は、この中に残っているのはフィンランドの旅・・・)

 

皐「ねぇ。梓もやってみれば?」

 

紬「抽選券もあるし。」

 

梓「はい!」

 

早速回してみる。

 

梓「えい!」

 

金色の玉が出て来た。

 

梓「ヤッター!!ん?」

 

憂「大当たり〜!」

 

皐「おめでとー!」

 

梓「ち、ちょっと待って!?これってひょっとして夢じゃ・・・皐!ちょっと頬っぺたつねって!」

 

皐「え?これで良い?」

 

梓「うん。やっぱり・・・」

 

皐「引っ張るよ?せーの!」

 

頬を思いっ切り引っ張った。

 

梓「いひゃくない!!」

 

痛みを感じない。

 

紬「夢でも良いじゃない。」

 

憂「フィンランド行けるんだよ?」

 

皐「良かったじゃん梓!」

 

憂「梓ちゃんおめでとー!」

 

 

 

 

 

 

『テトー!テトー!』

 

梓「ハッ!!」

 

目が覚めるとそこは映画館。

 

梓(行く前に目が覚めた・・・しかも映画・・・終わってた・・・)

 

もう物語は終わってしまった。

 

 

 

 

 

 

後日。駅前で皐と憂と純が梓を待っている。

 

純「遅〜い!」

 

憂「もうちょっとだよ。」

 

皐「怒らない怒らない。」

 

梓「ごめーん!準備に手間取っちゃって!」

 

ようやく梓が来た。

 

純「ん?誰?」

 

梓「言うと思った!」

 

皐「お約束になってるね。」

 

 

 

 

駅のホーム。

 

純「何でそんなに焼けてんの?」

 

梓「私、外に居たらすぐ焼けちゃうみたいで・・・」

 

純「外?」

 

皐「実は軽音部で夏フェス行ってたんだよ?」

 

純「夏フェス!?何それ良いなぁ〜!」

 

憂「純ちゃんも軽音部に入れば良かったのに。」

 

純「べ、別に羨ましくないもーん!」

 

皐「負けず嫌い?」

 

憂「一昨年と去年は、海で合宿したんだよね?スタジオ付きの別荘だったんだってお姉ちゃん言ってた。」

 

皐「うん。お兄ちゃんもその話してたよ。」

 

純「スタジオ!?別荘!?・・・」

 

梓「純も入る?」

 

皐「楽しいよ?」

 

純「悔しくないもん!!」

 

皐「可愛い。」

 

 

 

 

 

 

プールの更衣室。

 

憂「わぁ〜!純ちゃんの水着可愛い〜!」

 

純「えへへ!今年新しいの買っちゃった!」

 

皐「ねぇねぇ!これどう?」

 

憂「わぁ〜!皐ちゃんのパレオ可愛い〜!」

 

皐「新作だよ!梓!着替え終わった?」

 

梓「み、見ないで!!」

 

純「見事な・・・ツートンカラー・・・」

 

皐・憂・純「プククククク・・・!!」

 

梓「わーわーわー!!うぅぅ・・・」

 

タオルを被って泣いてしまった。

 

憂「梓ちゃん?」

 

純「あ!分かった!全身覆っちゃえば万事解決!」

 

梓「全身・・・?」

 

皐「海女さん?」

 

梓「それじゃあ余計目立つでしょ・・・私、端で身体焼いてるから3人で遊んで来てよ。」

 

 

 

 

プール。

 

純「行くよー!そーれ!」

 

憂「えい!」

 

皐「ほいっ!」

 

憂「冷た〜い!ん?」

 

端で身体を焼いてる梓を見る。

 

純「何か梓に悪いね。」

 

憂「そろそろ呼びに行こっか。」

 

皐「もう全身焼けてるはずだし。」

 

 

 

 

ウォータースライダー。

 

梓「わぁ〜!」

 

純「結構高いね〜!」

 

皐「良い景色〜!」

 

憂「梓ちゃんから滑りなよ。」

 

梓「え!?う、うん・・・」

 

滑ろうにも勇気が出ない梓に。

 

???「滑るなら、ほい!!」

 

梓「へ!?」

 

律「これ持って!」

 

焼きそばを持った律がそこに居た。

 

梓「律先輩!?どうしてこんな所に!?しかも何で焼きそば?」

 

律「この夏流行りの焼きそばスライダーだ!ホラ!ああやって滑るんだぞ?」

 

 

 

 

唯・澪・紬「ひゃあああーーーー!!!」

 

 

 

 

梓「え!?ちょっと待って!?あれって・・・唯先輩!?ムギ先輩!?澪先輩まで!?」

 

 

 

 

唯「ぷはー!ダメだ!」

 

紬「また食べられなかった・・・」

 

澪「律ー!もう1回頼むー!」

 

唯「私もー!」

 

紬「私もー!」

 

 

 

 

梓「えええ・・・!?」

 

律「ささっ。梓も早く滑った滑った。」

 

梓「え!?ちょ!私、焼きそばなんて聞いてない・・・」

 

無理矢理座らされた。

 

律「はい。」

 

梓「それはいいです!」

 

律「ダ〜メダメダメ〜。ほいっと。」

 

何故か頭に乗せて、梓を滑らせる。

 

梓「キャアアーーーーー!!!!」

 

皐・憂・純「行ってらっしゃーい!」

 

 

 

 

梓「うわあああああああ!!」

 

 

 

 

ウォータースライダーを抜けた瞬間に大ジャンプ。

 

梓「え・・・!?」

 

しかし落下する先には、唯達3人が。

 

梓「キャアアアアーーーーー!!」

 

”ザブウウーーーン!!!!!”

 

 

 

 

 

 

しかし目が覚めると。

 

男の子「ねぇ!僕の浮き輪取ってお父さん!」

 

これもまた夢だった。

 

梓「夢・・・?」

 

憂「梓ちゃーん!焼きそば買って来たー!」

 

そこに3人が焼きそばとラーメンを持ってやって来た。

 

皐「ラーメンもあるよー!」

 

純「並んでたら遅くなっちゃってさ。おぉ!全身隈無く焼けたね!」

 

皐「こげにゃん参上!」

 

梓「見事でしょ?後皐は新しいあだ名付けないで。」

 

 

 

 

パラソルの下で焼きそばとラーメンを食べる。

 

純「こう言う所で食べる焼きそばって美味しいよね〜。」

 

憂「うん。分かる分かる。」

 

皐「ラーメンも美味しいよ?」

 

梓「そう言えば。夏フェスでもムギ先輩が楽しみにしてたんだけど、売り切れで結局食べれなかったんだよね〜。」

 

皐「あの時のムギちゃん可哀想だったね〜。」

 

純「また夏フェスの話・・・」

 

憂「夜はテントに泊まって、皆で騒いで全然寝れなかったんでしょ?」

 

梓「そうそう!それがまた律先輩が可笑しくてさ。」

 

純「あああもう!!羨ましい!!」

 

皐「本音言った!!」

 

純「何でそんなに沢山合宿出来るの!?」

 

梓「え?何でって・・・」

 

皐「それは・・・」

 

 

 

 

紬『私、別荘持ってるの〜。』

 

さわ子『私が連れてってあげるわ!』

 

 

 

 

梓「ぶ・・・部員が少ないから部費に余裕があるんだよ!」

 

皐「余った部費で合宿が出来るんだよ!」

 

純「・・・そっかぁ。羨ましいなぁ。」

 

梓・皐(タダで行ってるとは言えない・・・)

 

純「良いな〜軽音部。澪さんとか美人だし。ベースも上手いし。」

 

梓「えへへ。良いでしょ?」

 

純「陸先輩や駿先輩や豊先輩はアレンジ弾いてるのに格好良いし。」

 

皐「でしょでしょ?」

 

純「唯先輩は歌上手いし。」

 

梓「そお?でも確かに最近はギターも段々上手くなって来てて、私もビックリしてる。陸先輩も唯先輩のギターの上手さに驚いてるし。」

 

憂「えへへ・・・」

 

純「へぇ〜!流石憂のお姉ちゃん!」

 

梓「でもやっぱり専門用語覚えないし、楽譜もちゃんと読めないし、まだまだだけどね!」

 

純「なぁ〜んだ。」

 

憂「・・・・・」

 

驚きが隠せない憂が固まってる。

 

 

 

 

 

 

夕方。

 

純「遊んだー!」

 

皐「いっぱい遊んだー!」

 

憂「うん!夏が終わる前にもう1回行きたいね。」

 

梓「だね。」

 

唯「あ!憂?あずにゃん!」

 

偶然にも唯達とバッタリ会った。

 

梓「唯先輩?」

 

唯「あずにゃーん!」

 

皐「お兄ちゃーん!」

 

駿「よう皐。プール楽しかったか?」

 

皐「うん!」

 

憂「皆さん図書館の帰りですか?」

 

澪「うん。っで、これから息抜きに、皆で夏祭りに行く所なんだ。」

 

唯「クンカクンカ!あずにゃんからプールの匂いがする〜!」

 

陸「後輩を嗅ぐなよ。」

 

梓「そりゃあプール行ってましたから。」

 

唯「じゃあ!あずにゃん達も一緒に夏祭り行こうよ!ね?」

 

 

 

 

 

 

夏祭り。

 

律「おっちゃん!もっかい頼む!」

 

豊「おっちゃん!俺ももっかい!」

 

おっちゃん「はいよ!」

 

紬「・・・・」

 

梓「あ、そう言えばムギ先輩。フィンランド行ってたんじゃ?」

 

陸「旅行は明日までだったはずじゃ。」

 

紬「実はこの夏祭りの為に一足早く帰国したの。今度こそ焼きそばが食べたくって・・・」

 

澪「ムギー!あったぞー!」

 

駿「大量に売ってるぞー!早く来ーい!」

 

皐「早く早くー!」

 

紬「っ!!行って来るね!」

 

焼きそばを買いに行った。

 

唯「焼きとうもろこし如何っすか?」

 

陸「ん?唯。」

 

唯「食べ方はこうやって〜。ガシガシガシガシ!!!」

 

律「げっ歯類かお前は。」

陸「ハムスターかお前は。」

 

唯「あいて〜。・・・ゴクン!はい!あずにゃんも!」

 

梓「・・・・あぐっ!」

 

焼きとうもろこしを食べる。

 

唯「美味しいでしょ?」

 

梓「美味しいですけど・・・焦げてますね。これ。」

 

唯「えぇ〜?このお焦げが美味しいじゃ〜ん。」

 

律「よぉーし皆ー!次はカキ氷だー!」

 

唯「私スイカー!」

 

澪「いやそんな味ないだろ!」

 

純「私いちご!」

 

憂「私も!」

 

律「宇治金時!」

 

唯「お!りっちゃん渋ーい!」

 

陸「俺メロン。」

 

澪「私もメロン。」

 

駿「俺はレモン。」

 

皐「私もレモン!」

 

豊「抹茶にするか。」

 

紬「私はブルーハワイ。」

 

唯「じゃあ私は、パープルアルゼンチンで!」

 

澪「だからそんな味はない!」

 

梓「私はいちごミルクにしよっかな?」

 

 

 

 

カキ氷を買って石段に座って食べる。

 

唯「ねぇねぇ!ホラ見て!」

 

舌が紫になってる。

 

澪「や、止めろ!」

 

陸「そう言う澪も舌が緑だぞ?」

 

澪「え?」

 

手鏡で自分の舌を見る。

 

澪「っ!?」

 

憂「お姉ちゃん!あっちで金魚すくいやってるみたいだよ?」

 

唯「行く行く!トンちゃんの水槽に入れてあげよっか!」

 

紬「でもそれだと食べられちゃうかも・・・」

 

律「あぁ。食べられるな。間違いなく。バリバリガリガリムシャグチャ!とか言って。」

 

澪「止めろ!!」

 

駿「悍ましい咀嚼音だなおい!!」

 

梓(やっぱり、先輩達と居ると楽しい。)

 

”バァーーン!!”

 

陸「花火か?」

 

唯「お!あっちで花火やってるよ!」

 

律「ナニィ!?何故それを早く言わない!そんなに遠くはなさそうだな。よぉーし早く行くぞー!」

 

梓「・・・・」

 

唯「何してるの?あずにゃんも早く!」

 

梓「・・・」

 

律「走れー!!」

 

皐「おーーーー!!」

 

豊「おい待てよ!!」

 

唯が梓の手を握って走った。

 

梓(綺麗・・・また私・・・夢見てるのかな・・・?)

 

 

 

 

花火が見える場所。

 

梓「ああ!!」

 

人混みに入って行った唯と逸れてしまった。

 

梓「ん?」

 

花火が終わってしまった。

 

憂「梓ちゃーん!お姉ちゃん達はー?」

 

梓「私も逸れちゃってて・・・」

 

憂「大丈夫かな?」

 

皐「迷子になってないかな?」

 

梓「・・・大丈夫だよ。きっと。」

 

憂「そうだね。」

 

純「そろそろ帰ろっか。」

 

憂「うん。」

 

 

 

 

その帰り道。

 

梓「ねぇ純。今からでも軽音部入らない?」

 

純「そうだねぇ〜・・・良いよ!」

 

梓・憂「え!?」

 

皐「あっさり!?」

 

憂「良かったね!梓ちゃん!皐ちゃん!」

 

純「来年の新入部員が入って来なかったら。」

 

皐「うぐっ!」

 

梓「それは考えたくないな・・・」

 

純「あ。でも澪先輩達が居ないんじゃ意味ないか。」

 

梓「え!?」

 

皐「どゆ意味!?」

 

梓「なにおう!?」

 

純「嘘嘘!」

 

憂「あははははは!」

 

 

 

 

 

 

家に帰った梓がシャワーで身体を洗う。

 

梓(今日は楽しかったなぁ〜。でも、ひょっとして・・・また夢だったりとか・・・)

 

お湯で身体を洗い流す。

 

梓「いった〜〜い・・・!!夢じゃない・・・」

 

湯船に浸かる。

 

梓(そっか・・・私、もうすぐ・・・皐と2人になっちゃうんだ・・・っ!ダメダメ!暗くなっちゃ!皆で頑張って!学祭のライブ成功させるんだもん!)

 

梓の母『梓ー!スイカ食べちゃうわよ?』

 

梓「ダメ!待ってー!」

 

 

 

 

 

 

平沢家。

 

唯「ただいまー!憂ー。・・・あれ?私の方が早かったのかな?ムムッ!お昼の残り発見!」

 

昼のてんぷらの残りがテーブルにあった。

 

唯「ラッキー♪戴きまーす。」

 

ラップを外してエビ天を食べたその時。

 

”ジリリリリ”

 

携帯の着信音が鳴った。

 

唯「もしもしあずにゃん?どうしたの?・・・え?何を?手紙?ハガキ・・・来てないよ?あ!これかな!」

 

てんぷらの横の残暑見舞いのハガキがあった。

 

唯「カキ氷とてんぷらは食べ合わせが悪いので、一緒に食べちゃ・・・あ・・・あずにゃん・・・どうしよう・・・」

 

気付く前にてんぷらを食べてしまった唯なのであった。

 

『END』




         キャスト

       平沢唯:豊崎愛生
       秋山澪:日笠陽子
      田井中律:佐藤聡美
       琴吹紬:寿美菜子
       中野梓:竹達彩奈

       古川陸:土屋神葉
       真中駿:堀江瞬
       西原豊:深町寿成
       真中皐:小倉唯

     山中さわ子:真田アサミ
       平沢憂:米澤円
       鈴木純:巽悠衣子

     映画の少女:杉浦奈保子
     映画の少年:中村知子
     おっちゃん:木島隆一




『次回予告』

梓「ケーキが1つ多い・・・これ、5等分は難しいですよ?」

澪「じゃあじゃんけんで。」

梓「ええ!?私じゃんけん弱いから嫌です!」

唯「はいはい!じゃあこれで決めようじゃないか!」

梓「・・・良いでしょ。受けて立ちます!」

和「あむ。・・・」

唯「和・・・ちゃん・・・?」

#28「夏期講習!」
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