けいおん`S   作:naogran

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季節が流れて衣替えの夏。

唯「ギターの弦って怖いよね。細くて硬いから指切っちゃいそう。」

律「そうだぜ。気を付けないと指がスパーっと切れて血がドバーっと・・・」

澪「キャー!!」

突然澪が悲鳴を上げた。

唯「澪ちゃんが悲鳴を・・・」

澪「い・・・痛い話はダメなんだ・・・」

唯「大丈夫だよ。ほら本当に血が出てる訳じゃないから。」

血が出てない右手を澪に見せて安心させた。

澪「オホン・・・まあ練習している内に指の先が硬くなるから血が出たりする事はないよ。ほら。」

自分に右手を唯に見せた。

唯「わあ~。本当だ。ぷにぷに~。」

ぷにぷにしてる澪の指を触る。

唯「ぷにぷに~。ぷにぷに~。」

澪「あの・・・もういいかな?」

唯「も・・・もうちょっとだけ!」

澪の指が癖になった。


#3「特訓!」

陸「この曲とかどうだ?」

 

駿「優しい歌。ミスチルだな。」

 

豊「今度練習してみるか。」

 

この3人はアーティスト達の曲のソングブックを見ていた。

 

 

 

 

 

 

実は以前駿と豊が陸に話した事とは、3人でグループ名を作った事だった。

 

駿『それでさ。グループ名を考えたんだ。』

 

陸『どんな名前?』

 

豊『cloverty(クローバティ)だ。』

 

陸『cloverty(クローバティ)?』

 

駿『coverに自由と解放を意味するlibertyをぶち込んだグループ名。実は俺達曲作りが苦手でな。YouTube動画の『演奏してみた』とか『歌ってみた』に肖ってカバー曲で曲を披露するとか。』

 

陸『へぇ〜!面白そうだな!』

 

豊『それでさ。俺達もYouTubeを始めようかって!』

 

陸『え?』

 

演奏して歌ってみたの動画をコンセプトにしたグループ・cloverty(クローバティ)がYouTubeを始めた瞬間、あっと言う間に人気を博した。

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

駿「ボーカルはまた陸で行くか?」

 

陸「だったら次の曲は駿が歌う番だな。」

 

澪「楽しそうだな。3人共。」

 

豊「まぁな。」

 

唯「ギターを練習するって言っても、一体何から始めていいやら分かんないや。」

 

陸・駿・豊「ん?」

 

澪「はい。取り敢えず最初はコードを覚えるといいよ。」

 

ギターの解説本を唯に貸した。

 

唯「ありがと〜!・・・ん?」

 

ダイアトニックコードがずらりとある。

 

唯「ま・・・まずは楽譜の読み方から教えて下さい。」

 

澪「そこから!?」

 

陸「パンクしちゃった。」

 

 

 

 

 

 

その日の帰り道。

 

唯「えーっと・・・CがこうでBがこう・・・」

 

陸「んでDがこれでAがこうだ。」

 

唯「ん〜・・・難しいなぁ・・・」

 

和「唯〜!陸〜!」

 

後ろから和が走って来た。

 

陸「よう和!」

 

唯「あ!和ちゃん!」

 

Cコードで手を振った。

 

和「何それ・・・?新しい挨拶・・・?」

 

陸「違う違う。ギターのコード。」

 

唯「そうだよ〜?実はギターのコードを教えて貰ったんだぁ〜。」

 

和「へぇ〜。頑張ってるのね。」

 

唯「そう言や和ちゃん今日帰るの遅いんだね。」

 

和「うん。図書館で中間テストの勉強してたから。」

 

陸「そっか。そんな時期か。」

 

唯「へえ~。・・・え!?中間テスト!?」

 

和「それもコード?」

 

唯「そっか〜・・・もう中間テストなのか。折角頑張ってギター練習しようと思ったのに。」

 

和「あんた中学の時から試験勉強なんてした事なかったじゃない。」

 

陸「何時も点数低かったもんな。そのせいで。」

 

唯「そっか!なら大丈夫だね!」

 

和「いや大丈夫じゃないけど・・・陸の方はちゃんと勉強してる?」

 

陸「当たり前だ。今日帰ってやる予定。」

 

 

 

 

 

 

そして、中間テストの時が来た。

 

唯は問題を悩みながら答えを書く。

 

律はシャーペンを頭に突っ突きながら答えを書く。

 

澪と紬と陸はスラスラと答えを書く。

 

駿と豊はペン回しをして答えを書いた。

 

 

 

 

 

 

中間テストが終わった。

 

律「やっとテストから解放された~!」

 

陸「これで自由だぁ〜。」

 

紬「高校になって急に難しくなって大変だったわ。」

 

澪「そうだな。」

 

駿「そしてもっと大変そうな奴がここに居るけどな・・・」

 

放心状態で笑ってる唯がここに居た。

 

澪「そんなにテスト悪かったのか?」

 

唯「ふっふっふ。クラスでただ1人追試だそうです。」

 

数学のテストの点数は12点。

 

全員「うわぁ・・・」

 

紬「だ・・・大丈夫よ!今回は勉強の仕方が悪かっただけじゃない?」

 

律「そうそう!ちょっと頑張れば追試なんて余裕余裕!」

 

豊「追試に向けて勉強すれば良いだけだ!」

 

唯「勉強は全くしてなかったけど。」

 

律「励ましの言葉返せコノヤロー!」

 

豊「励まして損した!!」

 

 

 

 

 

 

反省会。

 

律「何で勉強しなかったのさ。」

 

唯「いやぁ〜。しようと思ったんだけれど、何か試験勉強中ってさ、勉強以外の事に集中出来たりしない?」

 

律「あぁ〜。それはあるなぁ〜。部屋の掃除捗ったりなぁ〜。」

 

豊「テレビや動画に夢中になってたりとか〜。」

 

唯「勉強の息抜きにギターの練習したら抜け出せなくなっちゃって、結局全然勉強出来なかったの。でもね。お陰でコードいっぱい弾けるようになったよ!』

 

律「その集中力を少しでも勉強に回せば・・・」

 

豊「追試免れた可能性あったじゃないか・・・」

 

唯「そう言うりっちゃんとゆー君はどうだったのさ!」

 

律「私達?」

 

豊「余裕ですよこの通り!!律に負けたけど!!」

 

律の点数は89点。豊の点数は79点。

 

唯「こんなの、ゆー君は兎も角・・・りっちゃんのキャラじゃないよ・・・」

 

律「おーほっほっほ!私位の人間になると何でもそつなくこなしちゃうのよ。」

 

唯「りっちゃんは私の仲間だって信じてたのに・・・」

 

律「おーほっほっほ!」

 

駿「そう言や澪、テストの前日に泣き付いて来たのは何処の誰だっけ?」

 

澪「そうだなぁ〜駿。何処の誰だっけ〜?」

 

律「バラすなよ!」

 

唯「それでこそりっちゃんだよ!」

 

律「赤点取った奴に言われたくねえ!」

 

唯「澪ちゃんとムギちゃんとりっくんと駿君は何点だったの?」

 

紬「はい。」

 

陸「まぁまぁだな。」

 

駿「俺もそんな感じ。」

 

4人の答案用紙を見た。

 

律「っ!?」

 

唯「・・・・」

 

4人の点数は圧倒的に高かった。

 

律「ま・・・まあそんなもんだよな。私ポカミスしちゃったからさ・・・はは・・・」

 

だが唯は何も言わずに頷くだけ。

 

律「頼むから何か言ってくれ・・・」

 

 

 

 

 

 

別の日。

 

唯「失礼しました。」

 

職員室から唯が出た。

 

 

 

 

部室へ行くと。

 

唯「あ!今日は羊羹〜♪」

 

今日のお菓子は羊羹。

 

陸「よう唯。用事済んだか?」

 

唯「うん。追試の人は合格点取るまで部活動禁止だって。」

 

全員「・・・ええ!?」

 

澪「結構厳しいな・・・」

 

律「そしたらここに居るのもマズイんじゃ・・・」

 

陸「追試勉強どうすんだよ!」

 

唯「大丈夫だよ。お菓子食べに来てるだけだし。」

 

律「そっか。それなら安心だ~・・・って何でやねん!」

 

両腕で首を絞める。

 

陸「お菓子だけで来るんじゃねえ!」

 

唯の髪をグリグリする。唯が律の腕をタップする。

 

紬「追試は何時あるの?」

 

唯「1週間後。」

 

豊「1週間後かぁ。」

 

唯「そんだけあれば毎日ここに来ても大丈夫だよね。」

 

全員「ズコー!!」

 

律「そんだけしかないの!」

 

駿「追試受からないとお前は一生部活出来なくなるかもだぞ!」

 

唯「そうだよね。皆と部活続けたいから私頑張る!」

 

 

 

 

 

 

その夜。

 

唯「さてと・・・やるぞー!!」

 

追試勉強を始めようとしたが、机に物が散らかってる。

 

唯「何でこう散らかってるのかなぁ。」

 

自分で散らかした癖に文句を言いながら片付けると。

 

唯「あ。」

 

ギターコードの本を発見し、勉強そっちのけでギターの練習を始めてしまった。

 

唯「ん?あ!もうこんな時間!」

 

時間を見てすぐに勉強を始めようとする。・・・が。

 

唯「お風呂入って寝なきゃ!」

 

勉強じゃなく風呂へ行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

追試まであと6日。部室には唯を除いた7人がプリンを食べてる。

 

律「何か唯が居ないと張り合いがないな。」

 

澪「その割にはよく食ってるな。」

 

駿「プリンを美味しそうに食ってる。」

 

律「えへへ〜。それとこれとは話が違いますワン。」

 

豊「何で語尾が犬なんだよ。」

 

澪「なぁ陸。唯はちゃんと勉強してるかな。」

 

陸「いや、あの唯に限っては・・・」

 

 

 

 

その夜。

 

唯「えっと・・・x二乗yマイナス4yは最初yでくくって・・・私ってばやれば出来るんじゃない?ん?」

 

ギターを見たが、勉強を続ける。しかし、誘惑に負けてギターの練習を始めてしまった。

 

 

 

 

 

 

追試まであと3日。今日のお菓子はカステラ。

 

澪「唯・・・勉強進んでるはずだよね?」

 

律「進んでるかなあ・・・なぁ陸?」

 

陸「いや、あの唯に限っては・・・」

 

 

 

 

部屋でベッドをゴロゴロしながら漫画を読み、おやつのポテチを食べる光景を想像する。

 

 

 

 

陸「ってなってるかもな。」

 

律「心配になって来た・・・」

 

紬「今晩励ましのメールしてあげるのはどう?」

 

律「お!名案だな!」

 

澪「うん!私もやってみるよ!」

 

駿「少しでも唯が頑張れるようにな!」

 

 

 

 

その夜。唯が勉強をしていると。

 

唯「ん?」

 

携帯のメールを開く。

 

唯「澪ちゃんからだ!」

 

『ちゃんと勉強やってる?油断大敵だよ。』

 

唯「フム。了解です。」

 

返信して勉強を再開。するとまた携帯が鳴った。

 

唯「ん?ムギちゃんからだ!」

 

今度は紬からのメール。

 

『夜分に失礼いたします。無理のないようにがんばってください。おいしいお菓子がまってますよ。』

 

唯「おお!ありがとうムギちゃん!」

 

返信して勉強を再開した直後に今度は。

 

唯「あっ。りっちゃん。」

 

『私からのエールを受け止めろーーーーーーー!!』

 

唯「ん?」

 

動画が始まり、律が映った。律がカールを右手に乗せて左手で右手を叩いてカールを飛ばし、それを口でキャッチした。もう1個カールを高く飛ばした。

 

律『・・・・うわああ!!』

 

バランスを崩して倒れ、テーブルのカールとコーラを溢してしまった。溢したコーラを雑巾で拭くまで流れた。

 

唯「あはははははは!」

 

 

 

 

勉強を続けてしばらくすると。

 

唯「あ。りっくんだ。ん?駿君にゆー君?」

 

それは陸からのメールと画像が送られた。そこには、陸と駿と豊がBUMPのファイターの文字を掲げたエールの画像だった。

 

唯「おぉ!凄いな〜。ありがと〜。」

 

 

 

 

 

 

追試まであと2日。

 

唯「私ってやっぱり集中力が足りないんだよね。」

 

彼女はある本を買った。それは、『サルでも出来る!!5分間集中トレーニング』と言う必勝本だった。

 

唯「でもこれさえあればもう大丈夫。取り敢えず最初の5分はこれで集中力を付けて・・・」

 

5分間集中して勉強を始めたのだが。

 

唯「・・・ダメだ!この本も読んでられない・・・」

 

集中出来なかった。

 

唯「ダメダメダメ!ここで諦めるからダメなんだよね!」

 

両頬を叩いて再び集中開始。だがまたギターにのめり込んでしまった。

 

 

 

 

 

 

追試前日。

 

唯「と言う訳で澪ちゃんりっくん助けて!」

 

澪「え!?勉強して来たんじゃないの!?」

 

陸「お前まさか出来なかったとか?」

 

唯「出来なかった・・・」

 

律「えええ!?」

 

紬「合格点取れなかったら唯ちゃんは一生・・・」

 

唯「それだけは絶対したくない!!」

 

澪「よし!今晩特訓だ!」

 

陸「お前の頭に色々叩き込んでやる!」

 

唯「本当!?」

 

律「澪に教えて貰えば確実に合格点取れるぞ!上手いんだぜ!一夜漬け教えるの!」

 

澪「うおーい!普通に教えるよ!」

 

駿「あの時は地獄だったな・・・」

 

豊「もう眠気が来るわ来るわ。」

 

澪「お前等同情してんじゃないぞ!!!」

 

 

 

 

 

 

放課後。平沢家へ。

 

唯「今日はお父さんが出張でね。お母さんも付き添いで居ないから気兼ねしなくていいよ。」

 

律「あれ?妹がいるって言ってなかった?」

 

唯「うん。妹は帰って来てると思う。」

 

紬「それだとお邪魔にならないかしら?」

 

全員「唯の妹か・・・」

 

 

 

 

唯に瓜二つの妹を想像する。

 

 

 

 

律「ぜーんぜん大丈夫なんじゃない?」

 

駿「何かシュールな光景を想像したような・・・」

 

 

 

 

 

 

平沢家に到着。

 

唯「さぁ。入って入って。」

 

全員「お邪魔しまーす。」

 

するとそこに。

 

憂『あ。お姉ちゃんおかえり。」

 

陸「おっす憂。」

 

憂「あ。りっくんいらっしゃい。あれ?お友達?」

 

陸「あぁ。皆軽音部の友達だ。」

 

憂「初めまして。妹の憂です。姉がお世話になってまーす。」

 

挨拶してスリッパ6足を出した。

 

憂「スリッパをどうぞ。」

 

律・澪・紬・駿・豊(出来た子だ~・・・)

 

???「あら陸。」

 

そこに陸の姉の梢が出て来た。

 

陸「あれ姉ちゃん?何で唯の家に?」

 

梢「昨日作り過ぎたカレーのお裾分けしに来てたのよ。ヤッホー唯。」

 

唯「ヤッホー梢ちゃん!」

 

梢「ん?友達?」

 

陸「そうそう。軽音部のな。」

 

梢「弟がお世話になっております。姉の梢です。」

 

澪「綺麗なお姉さんだな。陸。」

 

陸「学校じゃマドンナ的存在なんだ。」

 

 

 

 

 

 

唯の部屋。

 

律「いや~。姉妹でこうも違うもんかね。」

 

唯「何が?」

 

律「妹さんに唯の良い所全部吸い取られたんじゃないの?」

 

唯「ひどーい!」

 

”コンコン”

 

そこに憂と梢がお茶とお菓子を持って来てくれた。

 

憂「あの~。皆さん良かったらお茶どうぞ。買い置きのお菓子で申し訳ないんですけど。」

 

律・澪・紬・駿・豊(本当に出来た子だ!)

 

駿「なぁ陸。本当に唯の妹さんなのか?」

 

陸「な?ギャップが凄過ぎて風邪引くだろ?」

 

豊「いやどんな例えだよ。」

 

 

 

 

お茶とお菓子を置いた。

 

律「憂ちゃんは今何年生?」

 

憂「中3です。」

 

律「あ!1つ違いじゃん!」

 

紬「受験生ですね。」

 

憂「はい!」

 

駿「俺の妹と同じだな。」

 

澪「何処受けるかもう決めてる?」

 

憂「うーん・・・出来れば桜が丘に行きたいんですけど、私の学力で受かるかどうか・・・」

 

陸「でも憂頭良いんだよな。その実力があれば。」

 

律「そうそう。お姉ちゃんでも受かったんだから大丈夫だよ。」

 

唯「おいでおいで~。」

 

澪「お姉ちゃんに勉強教えて貰えば良いんじゃない?」

 

憂「え?それは・・・自分で出来るから・・・」

 

梢「目逸らした。」

 

律「あははは!断られたぞ~。」

 

唯「え?何で何で~?」

 

憂「で・・・でもお姉ちゃんはやる時にはやる人です!」

 

律・澪・紬・駿・豊(やっぱり出来た子だ~。)

 

梢(何でこんな立派な妹が、ダメな姉を持ってしまったんだろう・・・)

 

 

 

 

追試勉強が始まった。

 

澪「じゃあ。あんまり時間がないから集中して行くよ。」

 

唯「うん!」

 

陸「教科書20ページのこの式から始めるぞ。」

 

唯「うん!」

 

律「ふぁ〜〜・・・」

 

勉強中に律が退屈し、部屋中を見回す。

 

律「クルクルクルクル〜。」

 

椅子に座ってクルクル回る。

 

律「あ、マンガもある。」

 

本棚からマンガを拝借し、ベッドの上でゴロゴロ転がりながら読む。

 

律「あはははははは!」

 

駿「ああもう!」

 

 

 

 

怒った駿に殴られてタンコブが出来て大人しくなった。

 

律「ん?」

 

唯「・・・足が痺れた・・・」

 

律「っ!」

 

唯の痺れた足に律が。

 

律「ちょりん。」

 

突っ突いた。

 

唯「ぎゃああああああ!!」

 

豊「律お前!!!!」

 

今度は豊に殴られ、部屋を追い出された。

 

 

 

 

時間がしばらく経った。

 

唯「駄目だー!集中力が続かない・・・」

 

澪「おいおい。始めてまだ30分しか経ってないぞ。」

 

陸「本当集中が欠けてるなぁお前。」

 

紬「唯ちゃん。ケーキ持って来たから後で食べよう。だからもう少し頑張って?」

 

駿「いや、それで唯が・・・」

 

唯「む!?」

 

突然唯がやる気を出した。

 

澪「流石ムギ・・・」

 

豊「餌付けが有能過ぎる・・・」

 

 

 

 

一方追い出された律は、何かを考えていた。

 

律(うーん。どうやって中に入ったものか・・・)

 

出来上がったタンコブが一瞬で引っ込んだ。

 

 

 

 

部屋に入った。

 

律「おう!皆やっとるかね~!」

 

全員「・・・」

 

だが皆無視。律が部屋を出た。

 

 

 

 

部屋の外。

 

律「う~ん。駄目だったか。」

 

 

 

 

再び部屋に入った。

 

律「イエーイ!私だよん!」

 

全員「・・・」

 

だがこれも無視され、再び部屋を出た。

 

 

 

 

部屋の外。

 

律「うーん。やはりここはインパクトか。」

 

 

 

 

部屋のドアを勢い良く開けた。

 

律「うおおお~っ!」

 

「とりゃーっ!」

 

「ぐお~っと!」

 

「はあ~っと!」

 

謎の受け身を3カメ無駄に使った。

 

律「よいしょっと!たのもう!」

 

駿・豊「やかましい!」

 

待ち受けていた駿と豊に殴られた。

 

 

 

 

休憩を入れてケーキを食べる。

 

唯「美味しい~。この為に生きてるって感じ。」

 

澪「この子達の人生って一体・・・」

 

陸・駿・豊「さぁ?」

 

”ピンポーン”

 

唯「誰かな?」

 

部屋にお客が来た。

 

唯「あ!和ちゃん!」

 

和「どう?捗ってる?」

 

幼馴染みの和が来てくれた。

 

唯「うん。お陰様で。」

 

和「皆さんが軽音楽部の?」

 

唯「あ。紹介するね。此方秋山澪ちゃん。で田井中律ちゃんに琴吹紬ちゃん。」

 

澪・律・紬「宜しく~。」

 

陸「んで、こっちが真中駿と西原豊だ。」

 

駿・豊「宜しくお願いします。」

 

和「真鍋和です。唯と陸とは家が近所で幼馴染みなんだけど、高校でも同じクラスになりました。」

 

唯「幼稚園からほとんど一緒なんだよ。」

 

和「不思議な縁よね。」

 

陸「何か腐れ縁を感じるな。」

 

和「それよりほら。サンドイッチ作って来たわよ。」

 

陸「マジか。」

 

唯「おお~!丁度お腹減ってた所!」

 

澪「今ケーキ食べてたじゃん・・・」

 

律「全然オッケー!出して出して!ごっつあんです!」

 

駿「食いに関しては一丁前だな・・・」

 

 

 

 

サンドイッチを食べながら、唯と和と陸の卒アルを見る。

 

和「中学の時、私が熱を出してしばらく休んでたんだけど、毎日唯と陸がプリントを持って来てくれたんだよね。」

 

陸「俺が風邪引いた時も、唯は和と一緒に見舞いに来てくれてたな。」

 

駿「良い幼馴染みだなぁ。」

 

唯「私風邪引いた事なくて~。」

 

和「でもね。その持って来てくれたプリントの中に唯のテストも間違って入ってて。」

 

陸「俺の時も。唯のテストと唯が描いた絵が混じってたり。」

 

律・澪・紬・陸・駿・豊・和・渚「あはははは。」

 

律「変わってないな~。」

 

和「でも本当に助かったんだよ。」

 

陸「唯には今も感謝してる。」

 

唯「えへへへへ~。」

 

澪「それだったら律も・・・」

 

律「うわあ!言うなよ!」

 

駿『実は律もさ・・・」

 

前に律がやらかした事を澪と駿と豊が話した。

 

全員「あはははははは。」

 

和「所で勉強大丈夫なの?」

 

全員「・・・・」

 

 

 

 

勉強を再開。しばらくして唯が眠ってしまった。

 

 

 

 

眠った唯が目を開けると。

 

唯「ここは・・・」

 

澪「唯!寝るな!寝たら死ぬぞ!」

 

コテージの中に居た。外は猛吹雪が吹き荒れてる。

 

唯「だあっ!危うく寝ちゃう所だったー!・・・あれ?隊長!りっちゃん隊員がいませーん!それにりっくん隊員と駿君隊員とゆー君隊員が居ません!!」

 

澪「・・・」

 

後ろを指差すと、陸と駿と豊が寝袋に被せられてる。

 

唯「そ・・・そんな・・・!!まさか・・・りっちゃん隊員は!?」

 

澪「・・・」

 

今度は外を指差す。窓から外を見る。

 

唯「あ!あんな所で遊んでます!」

 

外にあるかまくらで餅を焼いていた。

 

澪「残念だが・・・私の力ではどうする事も出来ない・・・」

 

唯「は・・・はい!」

 

 

 

 

 

 

現実世界。唯が涙を流していた。

 

澪「ちょっと?唯?」

 

唯「はっ!りっちゃん隊員・・・」

 

律「ん?」

 

唯「ご・・・ご武運を・・・」

 

律・澪・紬「?」

 

唯「りっくん隊員・・・駿君隊員・・・ゆー君隊員・・・」

 

陸・駿・豊「ん?」

 

唯「ご・・・ご冥福を・・・」

 

陸・駿・豊「へ?」

 

 

 

 

 

 

時間が過ぎ。

 

唯「出来た!」

 

陸「おぉ!やったか!」

 

澪「これだけ解けたら大丈夫だろう!」

 

紬「これで追試もバッチリね。」

 

唯「ありがとう澪ちゃん!ムギちゃん!りっくん!駿君!」

 

紬「それじゃあ私達はそろそろ。」

 

駿「お暇しますかな。」

 

澪「あれ?律は?」

 

豊「律ならリビングへ行ったぞ。」

 

澪「え?」

 

 

 

 

リビング。律が憂とゲームで対戦をしていた。

 

梢「やっぱ憂強いわね。」

 

律「また負けた~!」

 

澪(馴染み過ぎ・・・って言うか「また」って・・・)

 

”バシューンバシューン”

 

梢「死体蹴りしてる・・・」

 

 

 

 

 

 

そして追試当日。

 

先生「では、始め。」

 

追試を受ける生徒達に混じって唯が答案用紙に答えを記入。しかしこの前の唯とは違い、スラスラと答えを書いていく。

 

 

 

 

 

 

一方部室では。

 

紬「・・・」

 

陸「おいおい溢れてる溢れてる。」

 

ボーッとしながらお茶を淹れてる紬を止めに入った。

 

澪「唯、大丈夫かな・・・?」

 

律「大丈夫なんじゃないの~?」

 

澪「もっと心配しろ!」

 

駿「もっと緊張感持てよ!!」

 

 

 

 

 

 

追試が終わり、唯がグッタリしながら教室を出た。

 

山中先生「あ。平沢さん。」

 

唯「あ・・・先生・・・」

 

山中先生「どうだった?追試。」

 

唯「はいー・・・」

 

魂が抜けたかのように真っ白になった。

 

山中先生「頑張って勉強したみたいね・・・な・・・何事も諦めなければ結果は付いて来るものよ?」

 

 

 

 

 

 

そして数日後。

 

澪「今日返却日だよね?合格点取れてるかな・・・?唯。」

 

紬「あれだけ勉強したんだから大丈夫なはず。」

 

”ガチャ”

 

そこに唯がやって来た。だが唯は放心状態になっていた。左手に追試の答案用紙が握られてる。

 

澪「ど・・・どうだった?」

 

陸「放心状態になってる・・・まさかお前・・・!!」

 

唯「どうしよう澪ちゃん・・・りっくん・・・

 

澪「またダメだった!?」

 

陸「不合格になったのか!?」

 

唯「ああ・・・・100点取っちゃった・・・!!」

 

澪「極端な子!」

 

陸「別な意味で放心状態になってる!!」

 

何と100点満点。

 

 

 

 

100点の答案用紙と2ショット写真を撮った。

 

澪「でも良かった~。取り敢えずこれで一段落だな。」

 

紬「そうだね!」

 

唯「皆のお陰だよ!本当にありがとね〜!」

 

律「いやぁ〜。それ程でも!」

 

澪・駿・豊「お前は何もしていない!!」

 

紬「じゃあ早速練習しましょう!」

 

澪「試験勉強中にもコードの練習をしたって事だし、ちょっと弾いてみてよ。」

 

唯「えへへ~。バッチリだから!xでもyでも何でもごじゃれ!」

 

全員「?」

 

澪「じゃあC。エーマイナーセブン、ディーマイナーセブン、ジーセブンって弾いてみて?」

 

唯「はいはい。」

 

しかし何もせずにボーッとしてる。

 

澪「どうしたの?」

 

豊「お前まさか・・・」

 

唯「忘れた。」

 

全員「ズコー!!」

 

唯「ずっとxとかyとか勉強してたから・・・」

 

澪「また1から!?」

 

唯「ええと・・・これがxだっけ?」

 

澪「そんなコード見た事ないぞ!」

 

陸「新たなコード作る気か!?」

 

唯「澪ちゃんりっくん。これがxだよ。」

 

澪・陸「だからそんなのないってば!」

 

”〜〜〜〜〜〜”

 

陸「またラーメン屋台かよ!!」

 

澪「それは弾けるんかい!!」

 

何はともあれ、追試をクリア出来て部活動を再開出来た唯であった。

 

『END』




         キャスト

       平沢唯:豊崎愛生
       秋山澪:日笠陽子
      田井中律:佐藤聡美
       琴吹紬:寿美菜子

       古川陸:土屋神葉
       真中駿:堀江瞬
       西原豊:深町寿成

     山中さわ子:真田アサミ
       真鍋和:藤東知夏
       平沢憂:米澤円
       古川梢:平野綾
        先生:宮川美保




『次回予告』

澪「合宿をします!」

唯「合宿?」

澪「そう!もうすぐ夏休みだし!」

駿「唐突だな。」

律「もしかして海!?もしかして山とか!?」

澪「遊びに行くんじゃありません!バンドの強化合宿!朝から晩までみっちり練習するの!」

豊「面白そうだな!」

陸「強化合宿なんて初めてだ!」

紬「わぁ!行きましょう!是非!皆でお泊まり行くの夢だったの!」

#4「合宿!」
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古川梢(ふるかわこずえ)

声-平野綾



モデル・土屋炎伽

誕生日・2月18日

学年・三嶺女子高等学校3年生

制服、白いブラウス、紺色のジャンパースカート、紺色のローファー

好きなバンド・スキマスイッチ、ゆず

古川陸の姉で、唯と憂と和の幼馴染みでもある。
学校ではマドンナ的存在。

両親の影響でギターを弾いており、エレキよりアコースティックギター派。
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