律「ムギー!」
紬「ん?」
横断歩道で信号待ちをしてる紬に、律達4人が来た。
律「おっはよー!」
紬「おはよー!」
律「ごめんごめん!」
澪「途中で律がハンカチ忘れてさ。」
駿「1回戻って取りに行ったんだ。」
律「あれ?唯と陸はまだ?」
紬「うん。」
豊「一緒に登校しようって言った本人がまだ来てないのか。」
澪「流石に今日遅刻するのは・・・」
駿「今日は重大な日だってのに。」
律「メール打ってみよ。」
携帯を出して、唯にメールを送る。
”ブー”
律「お!返信来た。」
澪・駿・豊「早!」
メールの内容は。
律「鮭に痛てて?」
澪「何があったんだ・・・?」
駿「鮭が痛んだのか・・・?」
紬「それ、先に行っててじゃない?」
律「それだ!電話してみる。」
今度は唯に電話してみる。
律「・・・出ない。」
澪「どうする?先行くか?」
紬「もうちょっと待とう?」
律「そうだ。陸に電話してみよ。」
今度は陸に電話してみる。
陸『もしもし律?』
律「お!出た。陸。今何処?」
陸『前前!』
律「前?」
前を見ると。
息を切らしてる唯と、手を振ってる陸が居た。
律「お!」
澪「居た!」
紬「唯ちゃーん!」
駿「陸ー!」
唯「ん?うぅぅ・・・!」
泣きながら律達の方へ走った。
唯「ごめーーーん!」
陸「ごめんごめん。遅くなって。」
駿「また唯が寝坊したのか?」
陸「寝坊って言うか・・・」
唯「早く起きて、ギー太触ってたらこんな事に・・・」
豊「それか。」
律「大丈夫大丈夫!ホラ、行くぞ!」
唯「うん!」
7人が学校へ走り出す。
そう。今日は卒業式。唯達7人が全力で校舎へ走ってる。
3年2組では。
さわ子「おはよう。皆揃ってるかしら?」
クラスメイト「揃ってませーん!」
クラスメイト「秋山さんと琴吹さんと、田井中さんと西原君と、平沢さんと古川君と真中君がまだです。」
2年1組では。
先生「卒業生に付ける花を持ったら、講堂に移動して下さい。」
卒業生に付ける花を取って回す。
純「梓。行くよ?」
皐「皆移動してるよ。」
梓「あ。うん。」
4人が講堂へ移動する。
憂「とうとう卒業式だねぇ。」
梓「うん。」
皐「お兄ちゃん達卒業かぁ〜。」
純「あぁ・・・先輩ともお別れだよ・・・」
梓「うん。」
???「早くー!」
???「何とか間に合うね!」
???「ギー太重いー!」
梓「ん?」
走って教室へ向かう7人の姿が見えた。
憂「お姉ちゃん!?りっくん!?」
皐「お兄ちゃんまで!」
純「流石軽音部だね!ギリギリで生きてる感じ!」
皐「そうかな?」
唯達が走って行った3階を、梓が覗いて歩いた途端。
梓「あ痛!!」
皐・憂・純「何!?」
前の壁に頭をぶつけた梓。
梓「ぶつけたぁ・・・!」
皐「大丈夫!?梓!」
一方3年2組では。
7人「すみませんでした!!」
さわ子「もう。何やってるのよ?」
唯「ごめんねさわちゃん!」
陸「皆を待ってたら遅れてしまって!」
さわ子「もう・・・あ!平沢さん!!」
唯「へ?」
陸「ああ!唯!足!」
唯「足?」
足を見ると、タイツが破れて膝が出てた。
律「あ!」
澪「唯!穴穴!」
唯「わあ!!朝来る時に転んじゃって!」
紬「どうしよう・・・!」
駿「替えのタイツは?」
唯「それが無いんだよ・・・!」
和「大丈夫です!憂から替えのタイツ預かってるから!」
全員(凄い!エスパー!)
陸(憂!有能!)
さわ子「早く着替えて来なさい?」
唯「はい!」
和「私も付き合います。」
タイツを着替えに走った唯と和。
さわ子「走っちゃダメよー!」
唯・和「っ!!」
注意されて止まって、歩く。
さわ子(もうバタバタ。)
駿「兎に角。卒業式前に着いて良かった。」
クラスメイト「これ。まだ書いてなかったでしょ?山中先生への寄せ書き。」
律「うん。分かった。」
寄せ書き用の色紙を受け取った。
クラスメイト「後りっちゃん達だけだから。」
澪「ごめんな。」
一方梓は、保健室から出た。
純「おかえり。」
梓「はぁ・・・卒業式の日にこんな・・・」
ぶつけたおデコに絆創膏を貼って貰った。
皐「痛そう・・・」
憂「大丈夫。前髪で隠れて見えないよ。」
梓「本当?」
憂「うん!」
純「いやぁ〜。無事に終わると良いね。卒業式。」
梓・皐・憂「・・・!」
3人が不穏な空気を感じた。
皐「失敗したら涙が涸れちゃいそう・・・」
憂「平気平気!もう何もないから!」
グラウンド。
先生「それでは、在校生は卒業生に花を付けて下さい。」
2年生が卒業生に花を付けてあげる。
皐「お兄ちゃん。卒業おめでとう。」
駿「ありがとう。皐。」
妹に花を付けて貰った。
和「すみませーん!」
さわ子「来た!」
タイツを着替えた唯と和が来た。
唯「お待たせしましたー!」
さわ子「良かったぁ!ホラ。花付けて貰って?」
唯「はい!」
2年生に花を付けて貰った。
2年生「おめでとうございます!」
唯「ありがと〜!」
律「唯!」
唯「あ!」
皆も花を付けて貰った。
律「出来た?」
梓「おめでとうございます。」
3年生「ありがとう。」
梓「・・・」
和気藹々と話す唯達を梓がジッと見ている。すると風が吹き、梓の前髪が揺れた。梓が急いでおデコを隠した。
その後。3年生が1人ずつ講堂へ入って行く。陸達3人も入って行った中。
律「そうだ。唯、これ書いて。」
唯「何?」
律「さわちゃんへのサプライズプレゼント。クラス全員の寄せ書き。」
唯「おぉ!」
紬「持って来ちゃったの?」
律「えへへ。つい。」
さわ子「田井中さん達ー!早く中に入りなさーい!」
唯「っ!!」
律・澪・紬「はーい!」
すかさず唯が寄せ書きを後ろに隠した。
さわ子「何してるの?」
唯「何でも!」
さわ子「え?」
唯「何でもないよ〜!さわちゃん!」
誤魔化しながら講堂へ向かった。
講堂へ入った。
唯「これどうしよう。」
律「えっと・・・」
紬「団扇にしちゃうとか?」
澪「いや。そう言うのいらないから。卒業式に。」
唯「さわちゃんに預かって貰うか。」
澪「ダメだろ。それは。」
唯「そだね〜。あ!ずっとこうやって持ってれば。」
寄せ書きの色紙をお腹に隠した。
澪「式の最中ずっと?」
律「ごめんよ・・・」
澪「まぁ、それしかないか。」
唯「あ!ねぇ!何か講堂が何時もと違う!」
卒業式である為、内装が変わってる。
唯「・・・卒業式なんだね・・・」
陸「おーい!」
唯「あ!りっくん!」
既に座ってる陸を発見。
陸「早く座れよー!」
その後保護者の方々が来た。その中に梢の姿も。
梢「弟が遂に卒業かぁ。早いわね。」
遂に、卒業式が挙行された。
掘込先生「それでは、第85回。桜が丘高等学校卒業式を執り行います。学校長式辞。起立。」
一同起立した。
校長「えぇ〜、卒業生の皆さん。ご家族の皆様。本日は誠におめでとうございます。どうぞお座り下さい。」
一同着席した。
校長「卒業生の皆さんには、この3年間多くの出会いと出来事があり・・・」
澪(気になって卒業式に集中出来ない・・・)
色紙を隠し持ってる唯が気になってしょうがない。
校長「これからの皆さんの活躍と健康を、職員一同心から祈っております。」
さわ子(ん?皆唯ちゃんを気にしてる?)
色紙を隠し持ってる唯を皆が気にしてる。
さわ子(一体何があったの?)
掘込先生「一同。起立。」
一同起立する中、唯はゆっくり起立する。
さわ子(もしかして・・・お腹が痛いとか!?)
勘違いをしてしまった。
さわ子(いや、さっき何かを隠してた・・・何を・・・?ハッ!!)
お菓子を隠してると思ってる。
さわ子(お菓子!?ギター!?まさかトンちゃん!?)
全部間違ってます。
さわ子(違うか・・・)
掘込先生「着席。」
さわ子(何だろう・・・)
掘込先生「卒業証書授与。クラスの代表は、壇上へ上がって下さい。」
澪「ん?っ!!」
唯を見てるさわ子に澪が気付いた。
澪(唯の事を気にしてる!?凄く気にしてる!?)
掘込先生「卒業生起立。」
卒業生が起立し、澪が隣のクラスメイトに。
澪「唯に伝えて?さわ子先生が心配してるって。」
クラスメイト「唯ね。」
伝言がこっそりとクラスメイトを渡った。
クラスメイト「澪ちゃんから伝言。さわ子先生が、
唯「え!?」
心配じゃなく失敗と言われてしまった。
唯(え!?さわちゃんが失敗!?何を!?どうして私に!?)
卒業生着席。
唯(澪ちゃん・・・何を伝えたいんだろう・・・!?)
掘込先生「卒業生答辞。」
和「はい!」
唯(和ちゃんの挨拶!)
壇上に上がった和が、答辞を読む。
和「答辞。本日は、私達の卒業式の為にお集まり頂きましてありがとうございます。振り返ってみますと、この学校で過ごした3年間は、とても充実していました。」
卒業式が終わった。
唯「守り抜いたよ!」
紬「良かったぁ〜。」
澪「式の間。気になって仕方なかったよ。」
陸「まさか寄せ書きの色紙を守ってたなんて。」
唯「私も気になって仕方なかったよ。澪ちゃん。さわちゃんの
澪「え?私はさわ子先生が
唯「そうなの?」
律「!?」
紬「私の所までは心配だったよ?」
陸「俺も心配って言ってたぞ。」
駿「同じく心配。」
豊「俺も心配って言ってたけど・・・ん?おい律?」
律「え?なぁに?」
豊「何で目を逸らしてる?」
律「まぁまぁそう言わずに〜。」
澪・豊「間違えたのお前か。」
律「で?唯は書いたのか?色紙。」
唯「まだだよ?」
律「早く書きないちゃいね〜。」
陸「子供をあやす母親かお前。」
紬「はい。ペン。」
ポケットからペンを出して唯に貸してあげた。
唯「ありがと〜。」
ペンを借りて寄せ書きを書く。
唯「さわちゃん。お幸せにっと。」
律「それ何か違うぞ?」
陸「嫌味に聞こえる。」
澪「結婚するなら兎も角・・・」
駿「あ〜あ。もう書きやがったこの子・・・」
さわ子「あなた達?」
全員「ッ!?」
後ろからさわ子に声を掛けられてビックリした。
さわ子「1度教室戻って?卒業証書渡すから。」
唯「はい〜!」
陸「すぐ戻ります!」
さわ子「そうだ唯ちゃん。式の最中何してたの?」
唯「別に?」
さわ子「嘘。気になって卒業式に集中出来なかったじゃない。」
唯「守ってました!」
さわ子「何を?」
律「後で分かるよ〜ん!」
さわ子「今言いなさい!今!」
紬「教室へ行こ?さわ子先生〜。」
豊「早く行きましょ!」
教室に戻り、卒業証書を授与された。
和「唯も陸も卒業ね。」
唯「お陰様で。」
陸「何か寂しくなるな。」
唯・和「うん。」
さわ子「皆卒業証書に名前の間違いはないわね?各自確認したら、大事に仕舞って持って帰ってね。」
”ポン””ポン”
賞状筒をポンポンする。
陸「何してんだ?」
唯「この音好き〜。」
陸「分かる。」
さわ子「それでは。皆さんの高校生としての生活は以上を持って終了となります。えっと・・・私にとっては初めて受け持った担任クラスでしたが、皆元気にこの日を迎える事が出来て良かったです。卒業しても皆・・・元気でね。」
皆がさわ子を見て笑顔になる。
さわ子「じゃあ・・・解散。」
クラスメイト「先生!」
さわ子「ん?」
クラスメイト「あの・・・私達から先生に感謝を込めて・・・渡したいものがあります!」
さわ子「え?」
クラスメイト「今は持ってるの誰だっけ・・・?」
陸「唯。」
唯「はい!私私!」
クラスメイト「じゃあ唯ちゃん。贈呈をお願いします。」
寄せ書き色紙を贈呈。
唯「ちゃ〜んちゃ〜んちゃちゃ〜んちゃ〜ん。」
クラスメイト「それ、優勝旗返還・・・」
唯「へ?」
駿「今日体育祭じゃねえぞ。」
クラスメイト達「あはははは。」
唯「えへへ〜。・・・山中先生!お世話になりました!」
改めて、寄せ書き色紙を山中さわ子先生にご贈呈。
さわ子「もしかして、式の間持ってたのは・・・」
唯「これです!」
さわ子「ありがとう。」
寄せ書き色紙を受け取った。
さわ子「・・・大切にするね!」
クラスメイト達「ありがとうございます!先生!」
さわ子「私・・・私こそ・・・本当にありがとう・・・初めての担任がこのクラスで良かった・・・卒業してもまた・・・遊びに来てね!」
そして、大きく息を吸って。
さわ子「お前等が来るのを待ってるぜ!!!!」
あの頃の自分になった。
陸・駿・豊「よっ!さわ子先生!!」
卒業生が帰って行く中。梓はまだ教室に居た。
梓「・・・・」
彼女はボーッとしてる。
純「あ〜ずさ!」
梓「・・・・」
純「梓?」
まだボーッとしてる梓。
皐「日本人形ちゃん。」
梓「っ!おぉ!純!皐!」
純「大丈夫?」
皐「何かボーッとしてたけど。」
梓「うん。」
純「私ジャズ研の部室行って来るから。しっかりしなよ?お先。」
憂「うん。」
皐「じゃあね〜!」
純がジャズ研の部室へ行った。
憂「梓ちゃんと皐ちゃんも音楽室でしょ?」
皐「うん。この後行く予定。」
梓「憂は?」
憂「家族でお姉ちゃんとりっくんの卒業のお祝いするから。帰って支度しないと。」
皐「へぇ〜!楽しそう!」
梓「お祝い・・・かぁ・・・」
憂「そうだよ!お祝いだよ!お姉ちゃんと一緒の制服を着る事がなくなるのは、ちょっと寂しいけど・・・」
梓「・・・」
憂「何時も何時も。お姉ちゃんはちょっとだけ私の先を行っちゃう・・・お姉ちゃんだから仕方無いけど・・・」
梓「憂・・・」
皐「お姉ちゃんが恋しいんだね。」
憂「うん・・・」
すると梓が憂の両手を握った。
梓「ごめん!私もちゃんとお祝いする!」
憂「・・・うん!」
梓「うん!皐も!」
皐「・・・うん!そうだね!」
3年2組では、唯達がクラスメイトとの写真を撮って貰っていた。
クラスメイト「ありがとう!」
和「うん。」
クラスメイト「あの・・・私も軽音部と一緒に・・・」
律「勿論!」
唯「はい!真ん中真ん中!」
駿「俺?」
澪「お前じゃない。」
クラスメイト「ありがとう!あの・・・唯達は同じ大学・・・陸君達は東京へ行くんでしょ・・・?これからも音楽続けてね?学園祭とか凄く・・・面白かった!」
唯(面白かった!?)
澪(格好良いとか上手いとかじゃなくて!?)
陸「面白かったか!嬉しいなぁ〜!」
駿「ありがとう!学祭ライブを見に来てくれて!」
豊「是非我々の動画も見て!」
唯・律・澪・紬(然り気無く宣伝!?)
唯「さわちゃん人気者だねぇ〜。」
卒業生達がさわ子と一緒に撮った。
豊「多分先生の人気は生涯現役だろうな。」
紬「後で部室来てくれるかな?」
律「お茶しに来るよ。」
唯「そだね。」
和「私、生徒会室に寄って行くわ。」
唯「うん!」
陸「分かった。」
律「じゃあな和!」
紬「じゃあね〜。」
澪「またな。」
駿「じゃあな。」
豊「また会おうぜ。」
唯「・・・和ちゃん!」
和「ん?」
生徒会室へ行く和を呼び止めた。
唯「今日!帰れたら一緒に帰ろ?」
和「うん。」
唯「電話するね〜!」
その後さわ子は、誰も居ない3年2組の教室を歩き回る。
さわ子「・・・あ!」
黒板に、さわ子への感謝の言葉が書かれてあった。
さわ子「・・・っ・・・!消せないじゃない・・・!」
嬉し泣きした。
部室。
律「サンキュー。」
紬「はい。」
”ガチャ”
全員「ん?」
部室に梓と皐が来た。
澪「おぉ!梓!皐!」
皐「お待たせ!」
梓「すみません。」
紬「え?」
梓「今日位は私がお茶を淹れようかと思ったんですけど・・・」
紬「ダメよ〜。」
律「あ〜ずさ!さ〜つき!こっちこっち!」
椅子に座ってお茶を戴く。
皐「もう今日で最後かぁ。皆とのお茶。」
律「なぁ梓。皐。」
梓「はい。」
皐「何?」
律「これからの事なんだけど・・・」
梓「大丈夫です!」
唯「でも、私達今まであんまり・・・」
梓「本当に大丈夫ですから!新入部員ビシビシ勧誘しますし!絶対絶対!ぜーーったい廃部にはしません!!」
紬「梓ちゃん・・・」
陸「梓、無理してないか・・・?」
梓「それより!今まで私、先輩方にちゃんとお礼を言ってなかったような!」
バッグの中を探る。
梓「だから、お礼の手紙を書いて・・・えっと・・・最後まで書いてたんですけど。」
皐(梓・・・)
手紙を出した。
梓「律先輩。」
律「サンキュ。」
梓「澪先輩。」
澪「ありがとう。」
梓「ムギ先輩。」
紬「ありがとう。」
梓「唯先輩。」
唯「ありがと〜!」
梓「陸先輩。」
陸「ありがとう。」
梓「駿先輩。」
駿「おう。」
梓「豊先輩。」
豊「ありがとな。」
7人に手紙を配った。
唯「ねぇ!今読んでも良い?」
梓「え!?あ、はい!!どうぞ!!」
唯「何が書いてあるのかしら〜?」
澪「ふふ。ありがとな、梓。」
梓「い、いえ・・・」
紬「わぁ〜!」
陸「おぉ!」
駿「ありがとう梓!」
豊「いやぁ〜、感謝感激!」
梓「先輩方!ご卒業おめでとう・・・」
バッグをソファーに置いた時。梓が唯達の賞状筒を見て言葉を止めた。
梓「・・・・」
唯「どうしたの?」
澪「梓?」
更には、机の上の花を見て梓が何も言わない。
皐「梓。もう強がりは・・・」
梓「卒業しないで下さい・・・」
律「梓?」
梓「もう部室片付けなくても・・・お茶ばっか飲んでても仕方無いから・・・卒業・・・しないでよ・・・!」
本心を打ち明けた梓が涙を堪えるが、涙が零れた。
梓「うわあああああ・・・・!」
しゃがみこんで泣いてしまった。
唯「あずにゃん!」
陸「梓!」
皐「梓・・・」
泣いてる梓を皐が優しく抱いて慰める。
梓「す・・・すみません・・・あの・・・」
涙を拭いてると、おデコの絆創膏が剥がれた。
唯「あ!おデコどうしたの?」
紬「怪我しちゃったの?」
澪「ぶつけたのか・・・?」
梓「はい・・・卒業式なのに・・・お祝いなのに・・・」
唯「私、絆創膏持ってるよ?」
絆創膏を持って来て、梓の怪我してるおデコに貼ってあげた。
唯「はい!」
梓「すみません・・・泣かないつもりだったのに・・・笑って・・・見送ろうと・・・」
唯「うん・・・」
梓「私、大丈夫です・・・ちゃんと皐と一緒に軽音部続けて・・・あの・・・トンちゃんも居ますし・・・」
すると唯がメモ帳から何かを引き抜いた。
唯「これをあげよう。」
それは、1年生の時の唯達の写真。
唯「私達が、1年生の時の写真だよ?今のあずにゃんと皐ちゃんより若いよ・」
皐「・・・ふふ。本当だ私達より若いね。」
唯「はい!これもあげよう!花びら5枚と4枚の花!私達みたいだね〜!あずにゃん!皐ちゃん!」
花びら5枚の花を梓、花4枚の花を皐が受け取った。
梓「・・・!」
皐「・・・あ・・・私も涙が・・・」
律「な〜に格好良い事やってんだよ!唯!」
紬「唯ちゃんばっかズルい!」
駿「俺の妹を口説きやがって!」
豊「俺達にも2人に良い事させろ!」
澪「梓。皐。聞いて欲しい曲があるんだ。」
陸「お前達2人へのサプライズ。」
律「あ〜!澪と陸まで〜!」
唯「あずにゃんと皐ちゃんの為に作ったんだよ!」
紬「あ!唯ちゃん!それは私の台詞!」
梓・皐「あははは。」
唯「あずにゃん。こっちにおいで?」
駿「皐もこっちへ来てくれ。」
2人をソファーに座らせ、唯達7人が楽器の調整をする。豊は律の隣にドラムをセッティングした。
陸「準備良いか?」
律「うん。」
豊「ワンツースリー。」
『天使にふれたよ!』
唯「ねぇ 思い出のカケラに 名前をつけて保存するなら “宝物”がぴったりだね♪」
澪「そう ココロの容量が いっぱいになるくらいに 過ごしたね ときめき色の毎日♪」
律「なじんだ制服と上履き ホワイトボードの落書き♪」
紬「明日の入り口に 置いてかなくちゃいけないのかな♪」
放課後ティータイム「でもね、会えたよ! すてきな天使に 卒業は終わりじゃない これからも仲間だから 一緒の写真たち おそろのキーホルダー いつまでも輝いてる ずっと その笑顔 ありがとう♪」
唯「ねぇ 桜の木もちょっと 背丈が伸びたみたい 見えないゆっくりなスピードでも♪」
陸「きっと あの空は見てたね 何度もつまずいたこと それでも 最後まで歩けたこと♪」
駿「ふわり放課後の廊下に こぼれた音符の羽根♪」
豊「ふかふか積もるまで このままでいれたらいいのにな♪」
放課後ティータイム・
「でもね、会えたよ! すてきな天使に 卒業は終わりじゃない これからも仲間だから 大好きって言うなら 大大好きって返すよ♪」
唯・陸「忘れ物もうないよね ずっと 永遠に一緒だよ♪」
”パチパチパチパチパチ!”
素敵な曲を聴いた2人が立ち上がって拍手した。
唯「えへへ〜。」
皆が褒められたと思いきや。
梓・皐「あんまり上手くないですね!」
全員「え!?」
陸「えぇ〜!?今日まで練習したのに・・・」
梓「でも私・・・もっともっと聴きたいです!」
皐「うん!私も!」
梓・皐「アンコール!!」
唯「じゃあ次はあずにゃんも一緒に!」
陸「皐も来てくれ!」
梓・皐「はい!」
”ガチャ”
そこにさわ子と和と梢が来てくれた。
唯「あ!私達の曲、聞いてくれる!?」
3人が快く頷いた。
律「ワンツー!」
放課後ティータイム・ふわふわ時間。
『END』
キャスト
平沢唯:豊崎愛生
秋山澪:日笠陽子
田井中律:佐藤聡美
琴吹紬:寿美菜子
中野梓:竹達彩奈
古川陸:土屋神葉
真中駿:堀江瞬
西原豊:深町寿成
真中皐:小倉唯
山中さわ子:真田アサミ
真鍋和:藤東知夏
平沢憂:米澤円
鈴木純:巽悠衣子
古川梢:平野綾
クラスメイト:北村妙子
伊藤実華
杉浦奈保子
佐藤有世
陰山真寿美
七沢心
中村知子
校長:谷内健
堀込先生:金谷ヒデユキ
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