けいおん`S   作:naogran

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初春の季節。

律「ムギー!」

紬「ん?」

横断歩道で信号待ちをしてる紬に、律達4人が来た。

律「おっはよー!」

紬「おはよー!」

律「ごめんごめん!」

澪「途中で律がハンカチ忘れてさ。」

駿「1回戻って取りに行ったんだ。」

律「あれ?唯と陸はまだ?」

紬「うん。」

豊「一緒に登校しようって言った本人がまだ来てないのか。」

澪「流石に今日遅刻するのは・・・」

駿「今日は重大な日だってのに。」

律「メール打ってみよ。」

携帯を出して、唯にメールを送る。

”ブー”

律「お!返信来た。」

澪・駿・豊「早!」

メールの内容は。

律「鮭に痛てて?」

澪「何があったんだ・・・?」

駿「鮭が痛んだのか・・・?」

紬「それ、先に行っててじゃない?」

律「それだ!電話してみる。」

今度は唯に電話してみる。

律「・・・出ない。」

澪「どうする?先行くか?」

紬「もうちょっと待とう?」

律「そうだ。陸に電話してみよ。」

今度は陸に電話してみる。

陸『もしもし律?』

律「お!出た。陸。今何処?」

陸『前前!』

律「前?」

前を見ると。




息を切らしてる唯と、手を振ってる陸が居た。




律「お!」

澪「居た!」

紬「唯ちゃーん!」

駿「陸ー!」




唯「ん?うぅぅ・・・!」




泣きながら律達の方へ走った。

唯「ごめーーーん!」

陸「ごめんごめん。遅くなって。」

駿「また唯が寝坊したのか?」

陸「寝坊って言うか・・・」

唯「早く起きて、ギー太触ってたらこんな事に・・・」

豊「それか。」

律「大丈夫大丈夫!ホラ、行くぞ!」

唯「うん!」

7人が学校へ走り出す。


#38「卒業式!」

そう。今日は卒業式。唯達7人が全力で校舎へ走ってる。

 

 

 

 

 

 

3年2組では。

 

さわ子「おはよう。皆揃ってるかしら?」

 

クラスメイト「揃ってませーん!」

 

クラスメイト「秋山さんと琴吹さんと、田井中さんと西原君と、平沢さんと古川君と真中君がまだです。」

 

 

 

 

2年1組では。

 

先生「卒業生に付ける花を持ったら、講堂に移動して下さい。」

 

卒業生に付ける花を取って回す。

 

純「梓。行くよ?」

 

皐「皆移動してるよ。」

 

梓「あ。うん。」

 

 

 

 

4人が講堂へ移動する。

 

憂「とうとう卒業式だねぇ。」

 

梓「うん。」

 

皐「お兄ちゃん達卒業かぁ〜。」

 

純「あぁ・・・先輩ともお別れだよ・・・」

 

梓「うん。」

 

 

 

 

???「早くー!」

 

???「何とか間に合うね!」

 

???「ギー太重いー!」

 

 

 

 

梓「ん?」

 

走って教室へ向かう7人の姿が見えた。

 

憂「お姉ちゃん!?りっくん!?」

 

皐「お兄ちゃんまで!」

 

純「流石軽音部だね!ギリギリで生きてる感じ!」

 

皐「そうかな?」

 

唯達が走って行った3階を、梓が覗いて歩いた途端。

 

梓「あ痛!!」

 

皐・憂・純「何!?」

 

前の壁に頭をぶつけた梓。

 

梓「ぶつけたぁ・・・!」

 

皐「大丈夫!?梓!」

 

 

 

 

 

 

一方3年2組では。

 

7人「すみませんでした!!」

 

さわ子「もう。何やってるのよ?」

 

唯「ごめんねさわちゃん!」

 

陸「皆を待ってたら遅れてしまって!」

 

さわ子「もう・・・あ!平沢さん!!」

 

唯「へ?」

 

陸「ああ!唯!足!」

 

唯「足?」

 

足を見ると、タイツが破れて膝が出てた。

 

律「あ!」

 

澪「唯!穴穴!」

 

唯「わあ!!朝来る時に転んじゃって!」

 

紬「どうしよう・・・!」

 

駿「替えのタイツは?」

 

唯「それが無いんだよ・・・!」

 

和「大丈夫です!憂から替えのタイツ預かってるから!」

 

全員(凄い!エスパー!)

 

陸(憂!有能!)

 

さわ子「早く着替えて来なさい?」

 

唯「はい!」

 

和「私も付き合います。」

 

 

 

 

タイツを着替えに走った唯と和。

 

さわ子「走っちゃダメよー!」

 

唯・和「っ!!」

 

注意されて止まって、歩く。

 

さわ子(もうバタバタ。)

 

 

 

 

駿「兎に角。卒業式前に着いて良かった。」

 

クラスメイト「これ。まだ書いてなかったでしょ?山中先生への寄せ書き。」

 

律「うん。分かった。」

 

寄せ書き用の色紙を受け取った。

 

クラスメイト「後りっちゃん達だけだから。」

 

澪「ごめんな。」

 

 

 

 

 

 

一方梓は、保健室から出た。

 

純「おかえり。」

 

梓「はぁ・・・卒業式の日にこんな・・・」

 

ぶつけたおデコに絆創膏を貼って貰った。

 

皐「痛そう・・・」

 

憂「大丈夫。前髪で隠れて見えないよ。」

 

梓「本当?」

 

憂「うん!」

 

純「いやぁ〜。無事に終わると良いね。卒業式。」

 

梓・皐・憂「・・・!」

 

3人が不穏な空気を感じた。

 

皐「失敗したら涙が涸れちゃいそう・・・」

 

憂「平気平気!もう何もないから!」

 

 

 

 

 

 

グラウンド。

 

先生「それでは、在校生は卒業生に花を付けて下さい。」

 

2年生が卒業生に花を付けてあげる。

 

皐「お兄ちゃん。卒業おめでとう。」

 

駿「ありがとう。皐。」

 

妹に花を付けて貰った。

 

和「すみませーん!」

 

さわ子「来た!」

 

タイツを着替えた唯と和が来た。

 

唯「お待たせしましたー!」

 

さわ子「良かったぁ!ホラ。花付けて貰って?」

 

唯「はい!」

 

2年生に花を付けて貰った。

 

2年生「おめでとうございます!」

 

唯「ありがと〜!」

 

律「唯!」

 

唯「あ!」

 

皆も花を付けて貰った。

 

律「出来た?」

 

 

 

 

梓「おめでとうございます。」

 

3年生「ありがとう。」

 

梓「・・・」

 

和気藹々と話す唯達を梓がジッと見ている。すると風が吹き、梓の前髪が揺れた。梓が急いでおデコを隠した。

 

 

 

 

 

 

その後。3年生が1人ずつ講堂へ入って行く。陸達3人も入って行った中。

 

律「そうだ。唯、これ書いて。」

 

唯「何?」

 

律「さわちゃんへのサプライズプレゼント。クラス全員の寄せ書き。」

 

唯「おぉ!」

 

紬「持って来ちゃったの?」

 

律「えへへ。つい。」

 

さわ子「田井中さん達ー!早く中に入りなさーい!」

 

唯「っ!!」

 

律・澪・紬「はーい!」

 

すかさず唯が寄せ書きを後ろに隠した。

 

さわ子「何してるの?」

 

唯「何でも!」

 

さわ子「え?」

 

唯「何でもないよ〜!さわちゃん!」

 

誤魔化しながら講堂へ向かった。

 

 

 

 

 

 

講堂へ入った。

 

唯「これどうしよう。」

 

律「えっと・・・」

 

紬「団扇にしちゃうとか?」

 

澪「いや。そう言うのいらないから。卒業式に。」

 

唯「さわちゃんに預かって貰うか。」

 

澪「ダメだろ。それは。」

 

唯「そだね〜。あ!ずっとこうやって持ってれば。」

 

寄せ書きの色紙をお腹に隠した。

 

澪「式の最中ずっと?」

 

律「ごめんよ・・・」

 

澪「まぁ、それしかないか。」

 

唯「あ!ねぇ!何か講堂が何時もと違う!」

 

卒業式である為、内装が変わってる。

 

唯「・・・卒業式なんだね・・・」

 

陸「おーい!」

 

唯「あ!りっくん!」

 

既に座ってる陸を発見。

 

陸「早く座れよー!」

 

 

 

 

 

 

その後保護者の方々が来た。その中に梢の姿も。

 

梢「弟が遂に卒業かぁ。早いわね。」

 

 

 

 

 

 

遂に、卒業式が挙行された。

 

掘込先生「それでは、第85回。桜が丘高等学校卒業式を執り行います。学校長式辞。起立。」

 

一同起立した。

 

校長「えぇ〜、卒業生の皆さん。ご家族の皆様。本日は誠におめでとうございます。どうぞお座り下さい。」

 

一同着席した。

 

校長「卒業生の皆さんには、この3年間多くの出会いと出来事があり・・・」

 

澪(気になって卒業式に集中出来ない・・・)

 

色紙を隠し持ってる唯が気になってしょうがない。

 

校長「これからの皆さんの活躍と健康を、職員一同心から祈っております。」

 

さわ子(ん?皆唯ちゃんを気にしてる?)

 

色紙を隠し持ってる唯を皆が気にしてる。

 

さわ子(一体何があったの?)

 

掘込先生「一同。起立。」

 

一同起立する中、唯はゆっくり起立する。

 

さわ子(もしかして・・・お腹が痛いとか!?)

 

勘違いをしてしまった。

 

さわ子(いや、さっき何かを隠してた・・・何を・・・?ハッ!!)

 

お菓子を隠してると思ってる。

 

さわ子(お菓子!?ギター!?まさかトンちゃん!?)

 

全部間違ってます。

 

さわ子(違うか・・・)

 

掘込先生「着席。」

 

さわ子(何だろう・・・)

 

掘込先生「卒業証書授与。クラスの代表は、壇上へ上がって下さい。」

 

澪「ん?っ!!」

 

唯を見てるさわ子に澪が気付いた。

 

澪(唯の事を気にしてる!?凄く気にしてる!?)

 

掘込先生「卒業生起立。」

 

卒業生が起立し、澪が隣のクラスメイトに。

 

澪「唯に伝えて?さわ子先生が心配してるって。」

 

クラスメイト「唯ね。」

 

伝言がこっそりとクラスメイトを渡った。

 

 

 

 

クラスメイト「澪ちゃんから伝言。さわ子先生が、()()してるって。」

 

唯「え!?」

 

心配じゃなく失敗と言われてしまった。

 

唯(え!?さわちゃんが失敗!?何を!?どうして私に!?)

 

卒業生着席。

 

唯(澪ちゃん・・・何を伝えたいんだろう・・・!?)

 

掘込先生「卒業生答辞。」

 

和「はい!」

 

唯(和ちゃんの挨拶!)

 

壇上に上がった和が、答辞を読む。

 

和「答辞。本日は、私達の卒業式の為にお集まり頂きましてありがとうございます。振り返ってみますと、この学校で過ごした3年間は、とても充実していました。」

 

 

 

 

 

 

卒業式が終わった。

 

唯「守り抜いたよ!」

 

紬「良かったぁ〜。」

 

澪「式の間。気になって仕方なかったよ。」

 

陸「まさか寄せ書きの色紙を守ってたなんて。」

 

唯「私も気になって仕方なかったよ。澪ちゃん。さわちゃんの()()って何?」

 

澪「え?私はさわ子先生が()()してるって。」

 

唯「そうなの?」

 

律「!?」

 

紬「私の所までは心配だったよ?」

 

陸「俺も心配って言ってたぞ。」

 

駿「同じく心配。」

 

豊「俺も心配って言ってたけど・・・ん?おい律?」

 

律「え?なぁに?」

 

豊「何で目を逸らしてる?」

 

律「まぁまぁそう言わずに〜。」

 

澪・豊「間違えたのお前か。」

 

律「で?唯は書いたのか?色紙。」

 

唯「まだだよ?」

 

律「早く書きないちゃいね〜。」

 

陸「子供をあやす母親かお前。」

 

紬「はい。ペン。」

 

ポケットからペンを出して唯に貸してあげた。

 

唯「ありがと〜。」

 

ペンを借りて寄せ書きを書く。

 

唯「さわちゃん。お幸せにっと。」

 

律「それ何か違うぞ?」

 

陸「嫌味に聞こえる。」

 

澪「結婚するなら兎も角・・・」

 

駿「あ〜あ。もう書きやがったこの子・・・」

 

さわ子「あなた達?」

 

全員「ッ!?」

 

後ろからさわ子に声を掛けられてビックリした。

 

さわ子「1度教室戻って?卒業証書渡すから。」

 

唯「はい〜!」

 

陸「すぐ戻ります!」

 

さわ子「そうだ唯ちゃん。式の最中何してたの?」

 

唯「別に?」

 

さわ子「嘘。気になって卒業式に集中出来なかったじゃない。」

 

唯「守ってました!」

 

さわ子「何を?」

 

律「後で分かるよ〜ん!」

 

さわ子「今言いなさい!今!」

 

紬「教室へ行こ?さわ子先生〜。」

 

豊「早く行きましょ!」

 

 

 

 

 

 

教室に戻り、卒業証書を授与された。

 

和「唯も陸も卒業ね。」

 

唯「お陰様で。」

 

陸「何か寂しくなるな。」

 

唯・和「うん。」

 

さわ子「皆卒業証書に名前の間違いはないわね?各自確認したら、大事に仕舞って持って帰ってね。」

 

”ポン””ポン”

 

賞状筒をポンポンする。

 

陸「何してんだ?」

 

唯「この音好き〜。」

 

陸「分かる。」

 

さわ子「それでは。皆さんの高校生としての生活は以上を持って終了となります。えっと・・・私にとっては初めて受け持った担任クラスでしたが、皆元気にこの日を迎える事が出来て良かったです。卒業しても皆・・・元気でね。」

 

皆がさわ子を見て笑顔になる。

 

さわ子「じゃあ・・・解散。」

 

クラスメイト「先生!」

 

さわ子「ん?」

 

クラスメイト「あの・・・私達から先生に感謝を込めて・・・渡したいものがあります!」

 

さわ子「え?」

 

クラスメイト「今は持ってるの誰だっけ・・・?」

 

陸「唯。」

 

唯「はい!私私!」

 

クラスメイト「じゃあ唯ちゃん。贈呈をお願いします。」

 

 

 

 

寄せ書き色紙を贈呈。

 

唯「ちゃ〜んちゃ〜んちゃちゃ〜んちゃ〜ん。」

 

クラスメイト「それ、優勝旗返還・・・」

 

唯「へ?」

 

駿「今日体育祭じゃねえぞ。」

 

クラスメイト達「あはははは。」

 

唯「えへへ〜。・・・山中先生!お世話になりました!」

 

改めて、寄せ書き色紙を山中さわ子先生にご贈呈。

 

さわ子「もしかして、式の間持ってたのは・・・」

 

唯「これです!」

 

さわ子「ありがとう。」

 

寄せ書き色紙を受け取った。

 

さわ子「・・・大切にするね!」

 

クラスメイト達「ありがとうございます!先生!」

 

さわ子「私・・・私こそ・・・本当にありがとう・・・初めての担任がこのクラスで良かった・・・卒業してもまた・・・遊びに来てね!」

 

そして、大きく息を吸って。

 

さわ子「お前等が来るのを待ってるぜ!!!!」

 

あの頃の自分になった。

 

陸・駿・豊「よっ!さわ子先生!!」

 

 

 

 

 

 

卒業生が帰って行く中。梓はまだ教室に居た。

 

梓「・・・・」

 

彼女はボーッとしてる。

 

純「あ〜ずさ!」

 

梓「・・・・」

 

純「梓?」

 

まだボーッとしてる梓。

 

皐「日本人形ちゃん。」

 

梓「っ!おぉ!純!皐!」

 

純「大丈夫?」

 

皐「何かボーッとしてたけど。」

 

梓「うん。」

 

純「私ジャズ研の部室行って来るから。しっかりしなよ?お先。」

 

憂「うん。」

 

皐「じゃあね〜!」

 

純がジャズ研の部室へ行った。

 

憂「梓ちゃんと皐ちゃんも音楽室でしょ?」

 

皐「うん。この後行く予定。」

 

梓「憂は?」

 

憂「家族でお姉ちゃんとりっくんの卒業のお祝いするから。帰って支度しないと。」

 

皐「へぇ〜!楽しそう!」

 

梓「お祝い・・・かぁ・・・」

 

憂「そうだよ!お祝いだよ!お姉ちゃんと一緒の制服を着る事がなくなるのは、ちょっと寂しいけど・・・」

 

梓「・・・」

 

憂「何時も何時も。お姉ちゃんはちょっとだけ私の先を行っちゃう・・・お姉ちゃんだから仕方無いけど・・・」

 

梓「憂・・・」

 

皐「お姉ちゃんが恋しいんだね。」

 

憂「うん・・・」

 

すると梓が憂の両手を握った。

 

梓「ごめん!私もちゃんとお祝いする!」

 

憂「・・・うん!」

 

梓「うん!皐も!」

 

皐「・・・うん!そうだね!」

 

 

 

 

 

 

3年2組では、唯達がクラスメイトとの写真を撮って貰っていた。

 

クラスメイト「ありがとう!」

 

和「うん。」

 

クラスメイト「あの・・・私も軽音部と一緒に・・・」

 

律「勿論!」

 

唯「はい!真ん中真ん中!」

 

駿「俺?」

 

澪「お前じゃない。」

 

クラスメイト「ありがとう!あの・・・唯達は同じ大学・・・陸君達は東京へ行くんでしょ・・・?これからも音楽続けてね?学園祭とか凄く・・・面白かった!」

 

唯(面白かった!?)

 

澪(格好良いとか上手いとかじゃなくて!?)

 

陸「面白かったか!嬉しいなぁ〜!」

 

駿「ありがとう!学祭ライブを見に来てくれて!」

 

豊「是非我々の動画も見て!」

 

唯・律・澪・紬(然り気無く宣伝!?)

 

 

 

 

唯「さわちゃん人気者だねぇ〜。」

 

卒業生達がさわ子と一緒に撮った。

 

豊「多分先生の人気は生涯現役だろうな。」

 

紬「後で部室来てくれるかな?」

 

律「お茶しに来るよ。」

 

唯「そだね。」

 

和「私、生徒会室に寄って行くわ。」

 

唯「うん!」

 

陸「分かった。」

 

律「じゃあな和!」

 

紬「じゃあね〜。」

 

澪「またな。」

 

駿「じゃあな。」

 

豊「また会おうぜ。」

 

唯「・・・和ちゃん!」

 

和「ん?」

 

生徒会室へ行く和を呼び止めた。

 

唯「今日!帰れたら一緒に帰ろ?」

 

和「うん。」

 

唯「電話するね〜!」

 

 

 

 

 

 

その後さわ子は、誰も居ない3年2組の教室を歩き回る。

 

さわ子「・・・あ!」

 

黒板に、さわ子への感謝の言葉が書かれてあった。

 

さわ子「・・・っ・・・!消せないじゃない・・・!」

 

嬉し泣きした。

 

 

 

 

 

 

部室。

 

律「サンキュー。」

 

紬「はい。」

 

”ガチャ”

 

全員「ん?」

 

部室に梓と皐が来た。

 

澪「おぉ!梓!皐!」

 

皐「お待たせ!」

 

梓「すみません。」

 

紬「え?」

 

梓「今日位は私がお茶を淹れようかと思ったんですけど・・・」

 

紬「ダメよ〜。」

 

律「あ〜ずさ!さ〜つき!こっちこっち!」

 

 

 

 

椅子に座ってお茶を戴く。

 

皐「もう今日で最後かぁ。皆とのお茶。」

 

律「なぁ梓。皐。」

 

梓「はい。」

 

皐「何?」

 

律「これからの事なんだけど・・・」

 

梓「大丈夫です!」

 

唯「でも、私達今まであんまり・・・」

 

梓「本当に大丈夫ですから!新入部員ビシビシ勧誘しますし!絶対絶対!ぜーーったい廃部にはしません!!」

 

紬「梓ちゃん・・・」

 

陸「梓、無理してないか・・・?」

 

梓「それより!今まで私、先輩方にちゃんとお礼を言ってなかったような!」

 

バッグの中を探る。

 

梓「だから、お礼の手紙を書いて・・・えっと・・・最後まで書いてたんですけど。」

 

皐(梓・・・)

 

手紙を出した。

 

梓「律先輩。」

 

律「サンキュ。」

 

梓「澪先輩。」

 

澪「ありがとう。」

 

梓「ムギ先輩。」

 

紬「ありがとう。」

 

梓「唯先輩。」

 

唯「ありがと〜!」

 

梓「陸先輩。」

 

陸「ありがとう。」

 

梓「駿先輩。」

 

駿「おう。」

 

梓「豊先輩。」

 

豊「ありがとな。」

 

7人に手紙を配った。

 

唯「ねぇ!今読んでも良い?」

 

梓「え!?あ、はい!!どうぞ!!」

 

唯「何が書いてあるのかしら〜?」

 

澪「ふふ。ありがとな、梓。」

 

梓「い、いえ・・・」

 

紬「わぁ〜!」

 

陸「おぉ!」

 

駿「ありがとう梓!」

 

豊「いやぁ〜、感謝感激!」

 

梓「先輩方!ご卒業おめでとう・・・」

 

バッグをソファーに置いた時。梓が唯達の賞状筒を見て言葉を止めた。

 

梓「・・・・」

 

唯「どうしたの?」

 

澪「梓?」

 

更には、机の上の花を見て梓が何も言わない。

 

皐「梓。もう強がりは・・・」

 

梓「卒業しないで下さい・・・」

 

律「梓?」

 

梓「もう部室片付けなくても・・・お茶ばっか飲んでても仕方無いから・・・卒業・・・しないでよ・・・!」

 

本心を打ち明けた梓が涙を堪えるが、涙が零れた。

 

梓「うわあああああ・・・・!」

 

しゃがみこんで泣いてしまった。

 

唯「あずにゃん!」

 

陸「梓!」

 

皐「梓・・・」

 

泣いてる梓を皐が優しく抱いて慰める。

 

梓「す・・・すみません・・・あの・・・」

 

涙を拭いてると、おデコの絆創膏が剥がれた。

 

唯「あ!おデコどうしたの?」

 

紬「怪我しちゃったの?」

 

澪「ぶつけたのか・・・?」

 

梓「はい・・・卒業式なのに・・・お祝いなのに・・・」

 

唯「私、絆創膏持ってるよ?」

 

絆創膏を持って来て、梓の怪我してるおデコに貼ってあげた。

 

唯「はい!」

 

梓「すみません・・・泣かないつもりだったのに・・・笑って・・・見送ろうと・・・」

 

唯「うん・・・」

 

梓「私、大丈夫です・・・ちゃんと皐と一緒に軽音部続けて・・・あの・・・トンちゃんも居ますし・・・」

 

すると唯がメモ帳から何かを引き抜いた。

 

唯「これをあげよう。」

 

それは、1年生の時の唯達の写真。

 

唯「私達が、1年生の時の写真だよ?今のあずにゃんと皐ちゃんより若いよ・」

 

皐「・・・ふふ。本当だ私達より若いね。」

 

唯「はい!これもあげよう!花びら5枚と4枚の花!私達みたいだね〜!あずにゃん!皐ちゃん!」

 

花びら5枚の花を梓、花4枚の花を皐が受け取った。

 

梓「・・・!」

 

皐「・・・あ・・・私も涙が・・・」

 

律「な〜に格好良い事やってんだよ!唯!」

 

紬「唯ちゃんばっかズルい!」

 

駿「俺の妹を口説きやがって!」

 

豊「俺達にも2人に良い事させろ!」

 

澪「梓。皐。聞いて欲しい曲があるんだ。」

 

陸「お前達2人へのサプライズ。」

 

律「あ〜!澪と陸まで〜!」

 

唯「あずにゃんと皐ちゃんの為に作ったんだよ!」

 

紬「あ!唯ちゃん!それは私の台詞!」

 

梓・皐「あははは。」

 

唯「あずにゃん。こっちにおいで?」

 

駿「皐もこっちへ来てくれ。」

 

 

 

 

 

 

2人をソファーに座らせ、唯達7人が楽器の調整をする。豊は律の隣にドラムをセッティングした。

 

陸「準備良いか?」

 

律「うん。」

 

豊「ワンツースリー。」

 

 

 

 

『天使にふれたよ!』

 

唯「ねぇ 思い出のカケラに 名前をつけて保存するなら “宝物”がぴったりだね♪」

 

澪「そう ココロの容量が いっぱいになるくらいに 過ごしたね ときめき色の毎日♪」

 

律「なじんだ制服と上履き ホワイトボードの落書き♪」

 

紬「明日の入り口に 置いてかなくちゃいけないのかな♪」

 

放課後ティータイム「でもね、会えたよ! すてきな天使に 卒業は終わりじゃない これからも仲間だから 一緒の写真たち おそろのキーホルダー いつまでも輝いてる ずっと その笑顔 ありがとう♪」

 

唯「ねぇ 桜の木もちょっと 背丈が伸びたみたい 見えないゆっくりなスピードでも♪」

 

陸「きっと あの空は見てたね 何度もつまずいたこと それでも 最後まで歩けたこと♪」

 

駿「ふわり放課後の廊下に こぼれた音符の羽根♪」

 

豊「ふかふか積もるまで このままでいれたらいいのにな♪」

 

cloverty(クローバティ)「でもね、ふれたよ! 愛すべき天使に ただいまって言いたくなる この場所は変わらないよ メールの受信箱 ○(マル)したカレンダー とびきりの夢と出会いくれた 音楽にありがとう♪」

 

放課後ティータイム・cloverty(クローバティ)「駅のホーム 河原の道 離れてても 同じ空見上げて ユニゾンで歌おう!♪」

 

「でもね、会えたよ! すてきな天使に 卒業は終わりじゃない これからも仲間だから 大好きって言うなら 大大好きって返すよ♪」

 

唯・陸「忘れ物もうないよね ずっと 永遠に一緒だよ♪」

 

 

 

 

”パチパチパチパチパチ!”

 

素敵な曲を聴いた2人が立ち上がって拍手した。

 

唯「えへへ〜。」

 

皆が褒められたと思いきや。

 

梓・皐「あんまり上手くないですね!」

 

全員「え!?」

 

陸「えぇ〜!?今日まで練習したのに・・・」

 

梓「でも私・・・もっともっと聴きたいです!」

 

皐「うん!私も!」

 

梓・皐「アンコール!!」

 

唯「じゃあ次はあずにゃんも一緒に!」

 

陸「皐も来てくれ!」

 

梓・皐「はい!」

 

”ガチャ”

 

そこにさわ子と和と梢が来てくれた。

 

唯「あ!私達の曲、聞いてくれる!?」

 

3人が快く頷いた。

 

律「ワンツー!」

 

放課後ティータイム・ふわふわ時間。

 

『END』




         キャスト

       平沢唯:豊崎愛生
       秋山澪:日笠陽子
      田井中律:佐藤聡美
       琴吹紬:寿美菜子
       中野梓:竹達彩奈

       古川陸:土屋神葉
       真中駿:堀江瞬
       西原豊:深町寿成
       真中皐:小倉唯

     山中さわ子:真田アサミ
       真鍋和:藤東知夏
       平沢憂:米澤円
       鈴木純:巽悠衣子
       古川梢:平野綾

    クラスメイト:北村妙子
           伊藤実華
           杉浦奈保子
           佐藤有世
           陰山真寿美
           七沢心
           中村知子
        校長:谷内健
      堀込先生:金谷ヒデユキ




次回・映画編
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