けいおん`S   作:naogran

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ある朝。

”ジリリリリリ!”

平沢家・唯の部屋の目覚まし時計が鳴った。

唯「ん・・・!」

頑張って手を伸ばし、目覚まし時計を止めた。

唯「・・・・・・朝!?」

二度寝直前にバタッと起きた。






その日の放課後。軽音部の部室からデスメタルが流れてる。唯達4人が過激に弾いている。陸達3人は彼女達を黙視している。




2年1組。

梓「じゃあ部室行くね。」

憂「行ってらっしゃ〜い。」

純「バイバーイ!」

皐「また明日〜!」




部室まで来た梓と皐が。

皐「ん?何かデスメタルが流れてる?」

梓「うん。」




部室に入った瞬間。

唯「スカイハーーーイ!!!!」

梓・皐「・・・?」

スカイハイで演奏が止まった。すると律が立ち上がり。

律「違う!放課後ティータイムの目指している音楽は、こんなんじゃない!」

ゆっくりと唯の方へ歩み寄る。

唯「でも、私はこの路線で行きたいんだよ!」

律「何ぃ!?」

怒った律が、唯の胸ぐらを掴んで唯を揺する。

律「唯の癖に唯の癖に唯の癖に唯の癖に唯の癖に唯の癖に唯の癖に唯の癖に!」

紬「止めて!2人共!」

律が止まった。

梓「あの・・・何かあったんですか?」

皐「何で喧嘩してるの・・・?」

すると紬の口から、衝撃の言葉が走った。

紬「もう・・・軽音部は解散しちゃうかも・・・」

梓「解散!?」

皐「そんな!?」

梓「何でこんな時期に!?」

澪「皆・・・目指す音楽が違ってきたんだ・・・」

唯「音楽性の違いって奴だよ!あずにゃん!皐ちゃん!」

律「何が音楽性だ?」

澪「1つ行動を覚えれば3つ忘れるような唯が音楽性?」

唯「澪ちゃんだって。転んでパンツ見せた癖に。」

澪「ちょっ!?関係ないだろ!?」

喧嘩してる唯達を他所に、皐が陸達の方へ寄った。

皐「お兄ちゃん。これどう言う事?」

駿「・・・・・」

梓「あの・・・音楽性の話をしていたんじゃ・・・」

紬「梓ちゃんはどう思う!?」

梓「は、はい!やっぱり私達放課後ティータイムは明るくて元気な曲が・・・」

唯「正直!」

梓「!?」

唯「ふわふわしてるのはもう・・・キツイんだよね!」

律「どの口が言う!!お前が入部してきて、軽音部って軽い音楽やるんでしょって言われた日には馬場掴まされた所だったんだぜ!?」

梓「ババ!?」

唯「ゴロゴロしてるだけで良いからどうしても言ってたの、りっちゃんじゃんか!!」

梓「あの、ババ抜きしませんか?」

バッグから何故かトランプを出した。

律「馬鹿野郎!梓!軽音部が生きるか死ぬかの大事な話をしているんだぞ!」

唯「あずにゃん!」

梓「はい!」

唯「後で、やろうね?」

律「うん!」

皐「やるんだ。」

律「全く!入部したのは良いけどギターは弾けないわハーモニカは吹けないわ!」

唯「吹けるもん!ハーモニカ吹けるもん!」

律「え?そうなの?じゃあ吹いてみて!」

唯「ごめんなさい!吹けません!」

紬「ちゃんちゃら可笑しいわね!」

唯「ムギちゃん?」

律・澪「ムギ・・・」

陸「梓。」

梓「ん?」

手招きしてる陸に近付く。

梓「何ですか?」

陸「ん。」

ラジカセを指差した。

唯「も、元はと言えば!ムギちゃんがお菓子持って来るからいけないんだよね!!」

律「お前が1番飲み食いしてるだろ!?」

唯「美味しいの持って来るのが悪いんだよ〜!」

紬「それは悪うございましたね!」

唯「何だって!?澪ちゃんも何とか言いなよ!」

澪「え!?り、律が悪い!!」

唯「そーだそーだ!りっちゃんの癖に!」

律「なな!?何だとこの野郎!!」

”カチッ”

ラジカセの再生ボタンを押すと、先程唯達が弾いてたデスメタルが流れた。

皐「え?」

梓「これってさっきの曲じゃ・・・」

後ろを見ると、唯と律と紬がエアーで奏でてる。

”カチッ”

一時停止ボタンを押すと、3人が止まった。

”カチッ”

再生ボタンを押すと、3人が動いた。

”カチッ”

一時停止ボタンを押すと、また3人が止まった。

梓「・・・」

フェイントで押そうとすると、3人がちょびっとだけ動いた。

梓「何やってるんですか?」

律「バレちゃった?」

唯「デスデビルごっこだよ!」

紬「楽しかったわね〜!」

澪「いい加減練習の合間に小芝居挟むの止めないか?」

唯「澪ちゃんだってノリノリだったじゃん!」

皐「え?皆芝居やってたの?」

唯「そうだよ!」

皐「じゃあ解散は嘘?」

唯「うん!一度はやってみたいじゃん!音楽的な対立って言うの!」

律「バンドの定番だしね〜!」

唯・律「ね〜。」

豊「もうお前らの茶番はシュール過ぎる。」

駿「いや、シュールって言うかカオスだな。」

梓「そんな事だろうと思いましたけど。」

紬「じゃあ梓ちゃんと皐ちゃんが来た事だし。」

梓「あ!待って下さい!」

ギターケースからムスタングを取り出そうとした時。

唯「お茶にしよっか〜。」

梓「え?え!?」

これは、卒業を控えた軽音部3年生7人と2年生2人の最後の放課後(ものがたり)である。


映画前編「旅行編!」

お茶の用意が出来た。

 

律「さっきの反省会でもするか。」

 

唯「もうちょっとあずにゃんをドキドキさせられると思ったんだけどな〜。」

 

梓「練習の反省会じゃなかったんですね。」

 

トンちゃんの餌が入った缶ボックスを開ける。

 

陸「あ。梓、さっきトンちゃんに飯あげておいたぞ。」

 

梓「あ。ありがとうございます。」

 

紬「皆今ひとつだったよねぇ〜。」

 

箱を開けてバウムクーヘンを出した。

 

澪「ムギのちゃんちゃら可笑しいもどうかと思うよ。」

 

紬「おぉ。ドンマイ♪」

 

駿「自分で言うか?」

 

梓「私、こう言ういい加減な部だと知らずに入部しちゃったんですよね・・・」

 

律「あ〜ら!生意気な事言って!」

 

唯「その紅茶!軽音部に入ってなかったら、飲めなかったのかも知れないよ〜?」

 

梓「ウッ!」

 

紬「琴吹家自慢の紅茶よ?」

 

梓「すみません美味しいです・・・」

 

皐「ん〜。今日の紅茶も良い香り〜。」

 

陸「琴吹家と言っときながら、殆どは王室御用達クラスのだろ?」

 

駿「何か俺達、VIP扱いされてる気分。」

 

律「お!ムギ!バウムクーヘンじゃん!1枚ずつ皮剥がして食べようぜ〜!」

 

澪「止めろ!何か痛そうだ!」

 

豊「バウムクーヘンは大丈夫だろ?」

 

律「ムギ早く開けて〜!」

 

紬「ん〜〜〜!でも硬くて・・・!」

 

頑張って袋を開ける。

 

 

 

 

唯達7人は3年間、ここで皆とお菓子を食べたり、お茶したり、練習したりもした。

 

 

 

 

その活動がもうすぐ卒業する事になる。

 

唯「後は卒業するだけだぁ〜。」

 

梓「確かにそうですけど、良いんですか?こんな風にのんびりしてて。」

 

唯「だって。もう大学受かったし〜。ね〜りっちゃ〜ん。」

 

律「えへへ。」

 

皐「よく頑張りましたね皆。」

 

梓「奇跡ですよね。澪先輩やムギ先輩は兎も角。

 

律「ちょ!?」

 

梓「ムギ先輩。私ハサミ持ってますよ。」

 

律「今この子何て言った!?」

 

豊「お前の気のせいだろ。」

 

律「うわあぁーん!」

 

豊「はいはい泣くな泣くな。」

 

梓「ん?」

 

ハサミを開くと、刃先にいえ〜いと書かれた付箋が貼られてあった。

 

皐「あ!可愛い!」

 

梓「唯先輩?」

 

唯「え?可愛いでしょ?」

 

陸「またお前梓に余計な事を・・・」

 

紬「ん〜〜〜・・・あ!」

 

やっとバウムクーヘンの袋が開いた。

 

紬「開いた〜。」

 

 

 

 

バウムクーヘンを切って、皆に配った。

 

律「では、改めて!」

 

紬「皆一緒の大学に受かって良かったね〜。」

 

律「って事で乾杯しようぜ〜!」

 

唯「ホレ。あずにゃんも。」

 

梓「あ。あ、はい。」

 

駿「皐も乾杯しようぜ。」

 

皐「そうだね!お祝いお祝い!」

 

陸「え〜、では。唯。律。澪。紬。4名の大学合格を祝して!乾杯!」

 

全員「かんぱ〜い!」

 

さわ子「かんぱ〜い♪」

 

何時の間にかさわ子が居た。

 

全員「うわああ!?」

 

唯「さわちゃん!?」

 

陸「さわ子先生!?」

 

さわ子「ウフフ♪」

 

豊「相変わらずの神出鬼没っぷり・・・」

 

さわ子「いやぁ〜、私もホッとしたわ〜。皆無事に合格して。」

 

梓「3年生の先輩って大変ですね。」

 

さわ子「うん。でも、あっと言う間だったわね。もう唯ちゃん達が卒業なんて。」

 

陸「何か、寂しい気もしますね。」

 

唯「私達、3年間でどれ位お茶飲んだんだろう?」

 

紬「軽く1000杯は行ってるかも〜。」

 

律「サウザンド!?」

 

澪「まさに放課後ティータイム!」

 

陸「流石先生が決めた事だけはあるな!」

 

梓「体張ってバンド名を表してますね!」

 

さわ子「まぁ、兎に角これで後はもう送り出すだけね。留年しなければね。」

 

唯「留年?」

 

さわ子「うん。」

 

腕を組んで、唯と律の後ろに回った。

 

さわ子「来週会議があるの。出席日数が足りてるか赤点取った数が多くないか審査するのよ?」

 

唯「そんな大事な会議が!?」

 

さわ子「フフッ。」

 

ニヤリと笑ったさわ子が、唯と律の肩を掴んだ。

 

唯・律「っ!?」

 

さわ子「フヒヒヒヒ♪」

 

肩を掴まれた唯と律が怯えた。

 

唯「ささささわちゃん・・・!!私達さっきデスデビルの真似してたんだよ・・・!?」

 

律「デスデビルサイコーーーー!!」

 

唯「流石さわちゃん達のバンド・・・!!だから・・・!!」

 

さわ子「だ〜か〜ら〜?」

 

唯「ヒィ!?けけ、軽音部の先輩としてここは1つ!」

 

律「夜露死苦ーーー!!」

 

澪「今、漢字で言った・・・」

 

陸「分かるの?」

 

さわ子「今更ゴマ擦ってもねぇ〜。」

 

唯「そこを何とか!!!」

 

律「山中さわ子大先生ーーーーー!!」

 

そんな中、梓はお茶を飲んでごちそうさました。

 

 

 

 

 

 

その後、3年生7人は古本とゴミ袋を持って解放廊下を歩いている。

 

唯「あ〜あ。」

 

途中で唯が解放廊下から外を眺める。

 

陸「ん?」

 

全員「ん?」

 

陸「どうした唯?」

 

唯「ん?」

 

陸「さっきのさわ子先生の話か?」

 

唯「じゃなくてね?」

 

陸「じゃあ何だ?」

 

 

 

 

 

 

2階の廊下では、梓がゴミを拾ってる。

 

梓「これ絶対先輩だなぁ・・・」

 

皐「梓。あれ見て?」

 

梓「ん?」

 

皐「ゴミが道標みたいに落ちてるよ?」

 

梓「はぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

解放廊下。

 

唯「もしかして私達、先輩としての威厳がないまま卒業しちゃうんじゃないかな?」

 

全員「え!?」

 

豊「何それ!?嫌だ!!」

 

律「そんな事ないぞ!私達は!」

 

紬「背が高い!」

 

律「年上だ!」

 

紬「元気!」

 

豊「優秀!」

 

澪「他にないのか・・・?」

 

駿「それしか取り柄がないな・・・」

 

唯「私!最後に何か、先輩らしい事したい!!」

 

陸「梓と皐の為に?」

 

唯「うん!そうすれば2人が喜んで、私達が後悔なく卒業出来ると思う!」

 

律「いいじゃんそれ!やろうやろう!唯ナイス!」

 

唯「えへへ〜。」

 

紬「何する何する?」

 

澪「何かプレゼントが良いかもな。」

 

駿「2人が喜ぶ最高のプレゼントが良いな。」

 

唯「あずにゃんと皐ちゃんっぽいものが良いよね〜。」

 

 

 

 

 

 

一方2人は、ゴミを拾いながら唯達の元へ。

 

皐「こんなに溜まった。」

 

梓「あ。居た。」

 

解放廊下に唯達を発見。

 

 

 

 

唯「わくわくするね〜!」

 

紬「内緒にしとかなくちゃね。」

 

梓「先輩。」

 

全員「わっ!?」

 

皐「どうしたの?日向ぼっこ?」

 

唯「あずにゃん!?」

 

駿「皐!?」

 

梓「もう。ポロポロゴミ落としてましたよ?」

 

陸「唯お前か。」

 

唯「部室に帰る道が分からなくなると思って・・・」

 

梓「拾っちゃいました。」

 

唯「あー!もう部室に帰れない・・・!」

 

陸「3年生だろ?それ位分かるだろ普通!」

 

梓「ホラ。行きますよ?」

 

唯「へ〜い・・・」

 

 

 

 

 

 

その夜。平沢家のリビング。

 

憂「梓ちゃんと皐ちゃんが喜びそうな事?」

 

唯「うん。物でも事でも良いんだけどね。」

 

憂「う〜ん・・・そうだなぁ・・・」

 

唯「憂達に色々言ってない?同じクラスだし。先輩達格好良いです!とかみたいなさぁ〜。」

 

憂「えっとぉ・・・梓ちゃんから言われたんだけど・・・」

 

唯「うん!どんどん言ってごらん?」

 

憂「もうちょっとだけ、真面目に練習して欲しいかなぁ〜。とか。」

 

唯「え?」

 

憂「少〜しだけ部室片付けてくれたらいいのにな〜。とか。」

 

唯「うぅぅ・・・」

 

憂「あんまり抱き付いてくれるのはな〜。とか。」

 

唯「バタン・・・」

 

憂「ああ!お姉ちゃん!」

 

痛い所を突かれた唯がダメージを負った。

 

唯「何時もの定番だねぇ〜・・・あずにゃんよく軽音部にずっと居てくれたもんだよ・・・」

 

憂「でもね?」

 

唯「え?」

 

憂「梓ちゃんって、皐ちゃんと一緒に何時も軽音部の話ばっかりしてるんだよ?」

 

唯「本当に!?」

 

憂「本当だよ!それに、梓ちゃんと皐ちゃんが軽音部に入ったのだって、お姉ちゃん達の演奏を聴聞いたからだし。」

 

唯「そう言ってたね。」

 

憂「あ!お姉ちゃん達が一緒に卒業してあげるとかどうかな?」

 

唯「え?」

 

所謂留年。

 

唯「フム。」

 

真剣に考え込んだ。

 

憂「お姉ちゃん!冗談だよー!」

 

 

 

 

 

 

一方古川家。

 

陸「姉ちゃん。梓と皐が喜びそうな事はない?」

 

梢「そうねぇ〜。何かプレゼントしてあげるとか?」

 

陸「例えば?」

 

梢「ん〜・・・何かを奢ってあげるとか。可愛いぬいぐるみをプレゼントとか。」

 

陸「そうだなぁ・・・姉ちゃんだったら何してあげる?」

 

梢「一緒に遊んだり、一緒にご飯作ってあげたりとか。」

 

陸「それ普段の姉ちゃんだろ?」

 

梢「あら?」

 

 

 

 

 

 

一方唯の部屋では、唯がギー太を親指で弾いてる。

 

唯「ん〜・・・あずにゃん・・・何が欲しいんだーーー!!」

 

そのまま寝転んだ。

 

 

 

 

 

 

翌朝。唯と陸が踏切で電車が通過するのを待っている。しばらくして電車が通過し、遮断機が上がった。

 

紬「唯ちゃ〜ん!陸く〜ん!」

 

駅から紬が出て来た。

 

唯「あ!ムギちゃんおはよ〜!」

 

陸「おはようムギ!朝から寒いなぁ〜。」

 

紬「寒いね。あ。唯ちゃんギー太ちゃんの痕付いてるよ〜?」

 

唯「一緒に寝ちゃった〜。」

 

陸「もうギー太はお前の彼氏に昇格したな。」

 

 

 

 

横断歩道で信号待ち。

 

唯「寒寒・・・!」

 

陸「ふぃ〜・・・さみぃ・・・!」

 

唯「ムギちゃんの手触らせて?」

 

紬「うん!」

 

唯が紬の手を握る。

 

 

 

 

 

 

澪「律律!」

 

律「何?」

 

澪「昨日寝る前に、新しい歌詞書いたんだけど!」

 

律「お!新曲?・・・アイスクリームのアイツ?」

 

澪「ムギに曲付けて貰おうよ!」

 

駿「どんな曲名だよ。」

 

豊「アイスで連想したのか?」

 

皐「何か美味しそうな歌。」

 

その後ろから。

 

唯「りっちゃん澪ちゃーん!」

 

陸「駿ー!豊ー!皐ー!」

 

唯「おはー!」

 

律「おっはよう!」

 

豊「よう陸。今日も寒いな。」

 

陸「寒いったらありゃしない。」

 

 

 

 

 

 

桜高の玄関。

 

皐「じゃあね皆〜!」

 

駿「おう。」

 

澪「またな。」

 

皐と別れた。

 

唯「ムギちゃんの手あったかくて汗掻いちゃった〜♪」

 

律「秋山さんの手冷たくて凍っちゃった〜♪」

 

澪「どう言う意味だ!!」

 

駿「澪にも温もりあるんだぞ?」

 

豊「何だその彼女自慢みたいな台詞。」

 

 

 

 

廊下を歩き、3年2組へ向かう。

 

唯「2人へのプレゼント考えた?」

 

陸「まだ考え中。」

 

律「私も。唯は?」

 

唯「考えてたら寝ちゃってた〜。」

 

駿「唯。またギー太と寝てたのか?頬に弦の痕付いてるぞ?」

 

唯「バレちゃった〜。」

 

紬「私も。靴下履いたまま〜。」

 

澪「私脱いで寝る。」

 

唯「何ですって!?」

 

律「澪ちゃんだいた〜ん!」

 

澪「靴下の話だろ!」

 

陸「変な想像すんな!」

 

 

 

 

3年2組。

 

唯「おはよ〜。早いね〜。」

 

クラスメイト「登校日位しか皆に会えないしね。」

 

陸「分かる分かる。プライベートとは別物だしな。」

 

一方和は、クラスメイトと何かを話してる。

 

和「良いわねそれ。」

 

唯「和ちゃんおはよ〜!」

 

陸「おはよう和。」

 

和「あら。おはよう。」

 

するとバレー部の3人からある話が入った。

 

クラスメイト「じゃあ、明日申し込みで良い?」

 

クラスメイト「その後水着買いに行こ?」

 

クラスメイト「私!ハワイ初めてだよ〜!」

 

唯「ハワイだって。ムギちゃん。りっくん。」

 

紬「うん。」

 

陸「ハワイか。」

 

唯「ねぇねぇ!ハワイ行くの?」

 

クラスメイト「うん!卒業旅行だよ?」

 

陸「卒業旅行かぁ。」

 

クラスメイト「軽音部は?何処か行かないの?」

 

唯「ん〜。りっちゃーん!」

 

律「何じゃらほい?」

 

陸「今バレー部が卒業旅行の企画をしてるんだ。」

 

律「へぇ〜。」

 

紬「私達も行こうよ!」

 

律「何時行くの?」

 

クラスメイト「卒業式の1週間前。」

 

クラスメイト「その方が安いんだよ?」

 

唯「だってりっちゃん!」

 

律「春休み前だからかぁ・・・」

 

唯「ここは是非私達も〜!」

 

律「うんうん。・・・ってダーメ!他所は他所!ウチはウチ!」

 

唯・紬「えぇ〜!?」

 

豊「オカンかお前。」

 

律「誰がオカンじゃ。それよりも、梓と皐に何がしてやれるか考えなくちゃいけないだろ?」

 

すると1人のクラスメイトの女子が。

 

クラスメイト「皆!ちょっと良い?」

 

全員「ん?」

 

クラスメイト「卒業式の日に、クラス全員でさわ子先生に何かしてあげたいんだけど・・・何が良いと思う?あ、これは勿論先生には内緒で。」

 

クラスメイト「ねぇ。何が良い?」

 

クラスメイト「校歌斉唱とか?」

 

クラスメイト「さわ子先生って何が好きなの?」

 

紬「そうねぇ・・・」

 

 

 

 

 

 

放課後の部室。

 

律「と言う訳でぇ〜、卒業旅行に行こうと思いま〜す!」

 

紬「わぁ!」

 

澪・駿「始まった・・・」

 

律「よく考えたらさぁ、皆で一緒にパスポート撮ったじゃん?」

 

陸「夏休み中に撮ったけどさ。」

 

実は夏休み中に卒業旅行の計画を立てた上で、パスポートを作ったのだ。

 

豊「その前に梓と皐へのプレゼント企画はどうしたんだ?」

 

律「ん〜それも考えるけどさ〜。」

 

澪「ダーメ!そうやってすぐ何でも後回しにするんだから。」

 

駿「部活申請みたいにド忘れするからな。お前は。」

 

律「ちょっと位良いじゃん!ケチ!」

 

駿「ケチで結構。」

 

唯「私、憂にインタビューしてきたよ!」

 

陸「おぉ。憂からの提案?」

 

律「聞かせて貰おうか。」

 

唯「うん!憂はね〜。」

 

ホワイトボードで何かを描いてる。

 

律「ちょっと待て!それ何?」

 

豊「何だそれ?ウサギ?」

 

唯「鳥獣戯画だよぉ〜!あのさこの間さ、教科書見て・・・」

 

律「っで、憂ちゃんが何だって?」

 

唯「あ!憂はね、私達がもう1年学校に居て・・・2人と一緒に卒業出来れば良いんじゃないかなって。」

 

豊「おいそれまさか・・・」

 

律「プレゼントは・・・留年・・・?」

 

唯「そう!留年!!」

 

 

 

 

梓・皐「へ!?」

 

 

 

 

律・澪・紬・陸・駿・豊「うわあっ!!」

 

唯「え?えええ!?」

 

絶妙なタイミングで梓と皐が来て、3年生全員が驚いた。

 

梓「どうしたんですか!?」

 

唯「別に・・・?」

 

皐「何か皆動揺してるけど?」

 

唯「そうかな・・・?」

 

梓「しかも今、留年って言ってませんでした?」

 

唯「私達にも色々あるんだよね〜・・・」

 

紬「何処から聞いてたの?2人共。」

 

梓「聞いてたって言うか、聞こえたんです!」

 

皐「うんうん!聞こえただけ!」

 

唯「空耳〜多分空耳空の耳〜♪」

 

皐「あれぇ〜?さっきの空耳だったような〜。」

 

梓「何やってるんですか・・・?」

 

変なおまじないで皐のさっきの記憶が消えた。

 

紬「あのね!卒業旅行で何処へ行くか相談してたの!ドイツ連邦共和国に、リューネンって言う都市があって!」

 

律「何!?」

 

陸「ドルトムントの北にある工業都市か!」

 

唯「そんな危険な都市が!?」

 

律「そこはダメだな!」

 

梓「あ。卒業旅行ですか。」

 

皐「良いね。楽しそう。」

 

唯「ホッ・・・」

 

律・澪・紬「ホッ・・・」

 

陸・駿・豊(ムギナイス・・・)

 

 

 

 

2人が来た事で、軽音部の卒業旅行企画が始まった。

 

律「ドバイ!」

 

ワイドショットポーズ。

 

澪「ハワイに行きたいんじゃなかったっけ?」

 

律「ドバイ!」

 

陸「何でワイドショット?」

 

唯「ヨーロッパ!」

 

駿「エメリウム光線?」

 

紬「温泉♪卓球してみた〜い。」

 

豊「アイスラッガー?ってかウルトラセブンか。」

 

唯「澪ちゃんは?」

 

澪「私?ん〜・・・ロンドンかな?色んなミュージシャンの故郷だし。音楽の歴史もあるし。」

 

唯「りっくんは?」

 

陸「俺達は東京。エンターテインメントの本場だし。隅々まで観光したいし。」

 

皐「この前東京行ったよね〜。」

 

梓「バラバラですね。」

 

唯「あずにゃんは?」

 

梓「わ、私はまだ卒業しませんから何処でも。」

 

皐「私もまだ2年生だよ?卒業旅行は皆で行って来て。」

 

梓は、水槽を開けてトンちゃんに餌をあげる。

 

澪「っつか、何時卒業旅行へ行く事になったんだよ?」

 

駿「ちゃんと企画したのか?」

 

律「そこは流れでさ。」

 

豊「流れかよ。」

 

唯「すみませんすみません・・・」

 

陸「何で謝る?」

 

紬「澪ちゃん行きたくないの?」

 

澪「そう言う訳じゃないけどさ・・・」

 

律「あ、じゃあ!卒業旅行に行きたくない人〜!」

 

誰も居ない。

 

梓「ト〜ンちゃん。」

 

皐「美味しい?」

 

水槽をツンツンしてる梓。

 

律「決まりじゃん!」

 

澪「凄い決め方。」

 

駿「行きたくない方に多数決決めやがって。」

 

唯「じゃあさ!あみだくじで行く所決めようよ!私、こう見えてあみだくじは得意なタイプだよ〜?」

 

豊「どう言うタイプだよそれ。」

 

陸「・・・・」

 

 

 

 

数分後。唯お手製のあみだくじが完成。

 

唯「出来たよ!」

 

駿「線が大雑把なぁ・・・」

 

唯「では、部長の田井中律さん!どうぞ!」

 

律「え?私?じゃあ・・・これで!」

 

唯「はいはい!それでは何処になるのでしょうか?」

 

律が左から2番目を選び、唯がそこから赤マジックで下へ降りる。

 

唯「ほうほう。」

 

辿り着いた所を捲った。

 

唯「決まりました!ヨーロッパです!」

 

行き先はヨーロッパ。

 

律・澪・紬・梓・駿・豊・皐「おぉー!」

 

紬「唯ちゃん良かったね!」

 

唯「えへへ〜。」

 

律「ヨーロッパって結局何処へ行くんだよ?」

 

澪「唯に聞いてくれ。」

 

陸「おい唯。」

 

唯「はい?」

 

陸「そのあみだくじ。ちょっと見せてくれ。」

 

唯「え!?な、何で・・・!?」

 

陸「いや、他の行き先み見たいし。」

 

唯「えっとぉぉ・・・・・」

 

焦りを感じた唯が、あみだくじを持って。

 

唯「っ!!」

 

逃げ出した。

 

律「逃げた!!」

 

唯「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!うわあ!!」

 

逃げ出したが、転んで倒れた。

 

梓・皐「転んだ!!」

 

澪・駿「唯!」

 

紬「唯ちゃん!」

 

豊「大丈夫か!?」

 

律「唯!唯・・・唯ぃーーーーー!!」

 

倒れた唯へ駆け寄った。

 

唯「り・・・りっちゃん・・・」

 

律「唯!」

 

唯「私・・・やっと出来たよ・・・ひね・・・ショック・・・」

 

律「やっとだな・・・!?やっとだな唯!」

 

唯「りっちゃん・・・」

 

そんな茶番を他所に、陸は唯が落としたあみだくじを拾った。

 

陸「やっぱし。出来レースだな。」

 

全部ヨーロッパと書かれてある。

 

全員「何ぃ!?」

 

唯「しもうた!」

 

陸「お前の考えてる事は全てお見通しだな。」

 

律「インチキしたのかよ。」

 

豊「ヨーロッパへ行く為なら手段を選ばない女か。」

 

紬「へぇ〜!凄いね唯ちゃん!」

 

皐「褒めてる!?」

 

唯「えへへ〜。」

 

澪・駿「照れるな。」

 

唯「ちょっと・・・間違えちゃったや。」

 

陸「嘘吐け!」

 

 

 

 

 

 

罰として、面白顔が描かれた紙を顔に貼られた。

 

唯「うううぅぅぅ・・・」

 

律「しばらくそうしてると良い。」

 

澪「唯。」

 

唯「ん・・・?」

 

こっちを向いた唯をカメラで撮った。

 

律「ん?」

 

全員「ぷはははははは!」

 

律「じ、じゃあ!そろそろちゃんと決めるか!皆行きたい所バラバラだしなぁ〜。」

 

澪「多数決とか!」

 

律「無理じゃん。」

 

唯「お!トンちゃんに決めて貰うのはどう?」

 

駿「トンちゃんで?どうやって?」

 

 

 

 

 

 

水槽に5つのティーカップを入れて、トンちゃんに選んで貰う。

 

澪「トンちゃんがどのティーカップを選ぶのか。」

 

唯「うん!」

 

紬「遊園地みたいで可愛いね〜!」

 

唯「所で。」

 

律「はい?」

 

唯「何となくヨーロッパが小さいような気がするのですが・・・」

 

ヨーロッパのカップだけおちょこ。

 

律・陸「ズルした声のお仕置きです。」

 

唯「さいですか・・・」

 

トンちゃんは水槽を楽しそうに泳ぎ回ってる。

 

梓(まさかトンちゃんがこんな重大な役目を負う事になるなんて・・・)

 

皐(何処を選ぶかトンちゃん次第だね・・・)

 

唯「何か、今日のトンちゃん上向きだね。」

 

澪「ティーカップに興味なさ過ぎね?」

 

 

 

 

しばらく経っても、トンちゃんはティーカップを選ぶ気配はない。

 

唯「良い天気だねぇ〜。」

 

梓(ハッ!皆さん飽きてらっしゃる!?)

 

唯達は席に座り、陸達は楽器の練習をしてる。

 

 

 

 

だがしばらくして。

 

唯「あー!と、とと・・・トンちゃんが!!」

 

トンちゃんを見ると。

 

唯「ヨーロッパの前に!」

 

ヨーロッパのおちょこの前に止まってこっち見てる。

 

陸「まさかトンちゃん、唯とグルか!?」

 

律「あ!でもこれ、ロンドン触ってる!」

 

唯・澪・陸「え!?」

 

ヨーロッパじゃなくロンドンのティーカップに触れていた。

 

唯「じゃあ・・・ロンドンって事・・・?」

 

律「うん。」

 

唯「えぇ〜!?」

 

梓「ロンドンもヨーロッパだから良いじゃないですか。」

 

唯「そうなの?ヨーロッパって何処までがヨーロッパ?」

 

陸「お前の行く大学が気の毒になってきた・・・」

 

律「澪〜!ロンドンだぞ〜!」

 

駿「やったな澪!願いが通じて!」

 

紬「良かったね!澪ちゃん!」

 

澪「・・・・・」

 

駿「ん?澪?どうした?」

 

澪「やったーーーーー!!!」

 

突然澪が歓喜した。

 

唯・紬「澪ちゃん!?」

律・陸・駿・豊「澪!?」

 

澪「やった・・・!ロンドン・・・!やったぁ・・・!」

 

律「分かったから、落ち着け?」

 

澪「ハッ!ろろろ・・・ロンドン・・・!」

 

駿「良かったな。澪。」

 

唯「本当に行きたかったんだね。澪ちゃん。」

 

 

 

 

ティーカップを回収し、棚に仕舞った。

 

紬「アフタヌーンティー出来るね。」

 

唯「ロンドンでお茶出来るの?」

 

律「紅茶の国だもんな。」

 

陸「本場の紅茶を楽しめるぞ?」

 

唯「凄い!私達にピッタリだ!」

 

紬「9人だったら、部屋は4つかな?」

 

律「3対2対2対2?」

 

紬「うん。」

 

梓・皐「え?」

 

紬「梓ちゃんも行くでしょ?」

 

皐「私達も行く事になってる!?」

 

梓「いえいえ!先輩達の卒業旅行ですから!」

 

皐「卒業旅行だから皆で楽しんで来てよ!」

 

唯「パスポート無くしちゃった?」

 

梓「ありますけど・・・私達には学校が・・・」

 

律「期末テストの後に休みがあるだろ?」

 

皐「確か5連休だったはず・・・」

 

唯「じゃあ何の問題もないじゃん。」

 

皐「そう言っても・・・」

 

唯「一緒に行きたいよ〜!あずにゃんと皐ちゃんが居なきゃ軽音部じゃないよ!」

 

駿「2人はどうだ?行きたいか?留守番か?」

 

梓「行きたい!ですけど・・・本当にお邪魔じゃないですかね?」

 

律「何で?」

 

梓「・・・じゃあ・・・是非。」

 

皐「皆がそう言ってくれるなら・・・行こうかな?」

 

唯・律「やったー!」

 

律「決定ー!」

 

陸「だがその前に梓。親御さんの許可が必要だろ?」

 

梓「そうですね。ちょっと聞いてみます。」

 

携帯を出して、部室を出て母に電話してみる。

 

梓「あ。もしもしお母さん?梓だけど・・・うん。あのね・・・」

 

他の皆も親に電話してみる。

 

 

 

 

数分後。

 

梓「ありがとうお母さん!」

 

母からの許可を貰い、部室に戻った。

 

梓「母も良いと言ってくれましたので・・・」

 

部室に戻ると、他の皆も親に電話していた。

 

唯「そう!ロンドン!」

 

紬「あのね?卒業旅行なの!」

 

澪「あ。ママ?・・・うん。律も駿も豊も居るから大丈夫。」

 

律「お母さん一生のお願い!・・・本当!?」

 

陸「卒業旅行でロンドン行く事になってて。・・・え!?良いの!?」

 

駿「親父、皐と一緒に行く事になってな。・・・お!マジか!」

 

皐「本当!?」

 

豊「え?マジで?祖父ちゃんが旅費出してくれるの!?」

 

他の皆も許可が下りた。

 

梓「・・・私がしっかりしないと・・・」

 

 

 

 

 

 

その日の午後。唯は自宅に和と陸と梢を招き入れてお茶を淹れる。

 

和「え!?ロンドンって、本当のロンドンだったの!?」

 

唯「ん?当たり前だよぉ!何処のロンドンだと思ってたの?和ちゃん。」

 

和「いきなりメールが来たから。何かそう言う店でも出来たのかなって。」

 

陸「ああそう言う解釈ね。卒業旅行で行くんだ。」

 

梢「海外旅行なんて凄いわね。」

 

唯「明日、皆で旅行会社に申し込みに行くんだよ。」

 

和「知らなかった。軽音部の皆が、そんなにイギリスに行きたかったなんて。」

 

陸「行きたかったって言うか・・・行きたかったのは澪で、行き先を決めたのはトンちゃんなんだ。」

 

梢「トンちゃんが?凄い重役を担ったのね。」

 

和「スッポンが決めたの?」

 

唯「スッポンモドキ。それに行くのはイギリスじゃなくてロンドンだよ〜。」

 

和「唯。とっても言い辛いのだけれど・・・」

 

梢「これは大事な話だから言っとくけど・・・」

 

唯「ん?」

 

和・梢「ロンドンってイギリスよ?」

 

陸「それも首都。」

 

唯「ん!?」

 

 

 

 

 

 

一方梓は、憂と一緒に本屋に居た。

 

梓「いきなりなんだもん。私と皐まで行く事になるなんて・・・」

 

ロンドンに関する本を大量に買う。

 

憂「沢山買うね。」

 

梓「だって、私が色々調べておかないと。」

 

憂「・・・お姉ちゃんの事宜しくね。」

 

梓「あのさぁ憂。そのお姉ちゃんの事なんだけど。」

 

憂「ん?」

 

梓「何か、私と皐に隠してるみたいなんだよねぇ・・・憂。知らない?」

 

憂「お姉ちゃんに隠し事なんて出来ないと思うけどなぁ〜。」

 

梓「・・・そうだよね。」

 

 

 

 

 

 

翌日。旅行会社。

 

女性従業員「いらっしゃいませ。ご旅行のご相談ですか?」

 

律「は、はい!」

 

駿「何で目キラキラさせてんだろう?」

 

豊「さぁ?」

 

陸「えっと、ロンドンで5日間の旅でお願いします。」

 

女性従業員「ロンドンで3泊5日ですね。」

 

唯「3?え?減ってない?」

 

紬「行き帰りに1泊使うから。」

 

唯「あ〜。うん。」

 

律「知ってるし!」

 

梓「はい!」

 

皐「嘘でしょそれ?」

 

女性従業員「ロンドン市内だけで宜しいですか?」

 

律「良いんだっけ?」

 

澪「良いんじゃないか?」

 

梓「良いと思います!見る所いっぱいありますし!」

 

ロンドンのガイドブックを開いた。

 

律「あ!これ乗りたい!」

 

紬「紅茶屋さんに行こうね?」

 

唯「あ!これ美味しそうだね!」

 

律「これ格好良いじゃん!」

 

澪「私は、ジミヘンとかジミーペイジが住んでた家に行きたい!」

 

梓「良いですね!」

 

澪「デビット・ボウイの家も!」

 

律「お!楽器屋さんあるじゃん!」

 

澪「アビーロード!」

 

駿「お前ら興奮し過ぎ。」

 

女性従業員「あの・・・」

 

陸「はい。」

 

女性従業員「それでしたら、全て自由行動の個人旅行がオススメですよ?」

 

梓「え!?いや、それはちょっと流石に・・・」

 

律「じゃあそれでお願いしまーす!」

 

陸「うわあ!決まっちゃった!?」

 

 

 

 

 

 

翌朝の学校。唯と陸が上履きに履き替えていると。

 

唯・陸「ん?」

 

物陰から黒い何かが見えた。

 

唯「ん?」

 

陸「何だ?あれ。」

 

 

 

 

黒い何かを追って階段の踊り場を覗くと。

 

唯「あ!」

 

陸「あれは!」

 

唯「おはよー!」

 

それは、オカルト研の2人だった。

 

オカルト研A「軽音部さん。」

 

唯「寒いね〜。オカルト研もまだ部活やってたんだ。」

 

陸「窓を見て指出してたけど、何かの活動か?」

 

オカルト研A「はい。今からちょっと屋上で、宇宙との交信試みて来ます。」

 

陸「宇宙との交信!?凄いなぁ・・・そのまま宇宙人と交流深めそうだな・・・あ、そうだ!実は俺達、今度ロンドン行く事になったんだ。」

 

オカルト研B「良いですね。」

 

唯「卒業旅行なんだよ!お土産何が良い?」

 

陸「何か欲しい物あるか?」

 

オカルト研A「・・・ネッシー・・・ぷっ!」

 

突然2人が笑い堪えた。

 

陸「え?ネッシー?」

 

オカルト研A「ネッシー・・・プクク・・・ネッシーの写真を・・・撮って来て下さい・・・」

 

陸「ネス湖か。」

 

唯「うん!分かった!任せといて〜!」

 

オカルト研2人「え?」

 

陸「おい待てよ唯!ネッシーだな?可能なら撮って来てあげる!」

 

2人は部室へ走って行った。

 

オカルト研A「軽音部さん・・・」

 

 

 

 

 

 

放課後の部室。

 

唯「と言う訳なのだけど・・・予定に入れられるかな?」

 

梓「ネッシーですか?」

 

ネス湖までの距離を確認する。

 

梓「流石にネス湖までは遠いですね。」

 

さわ子「それに本当はネッシーって居ないらしいじゃない?」

 

紬「え?」

 

唯「もしかして!オカルト研ギャグ!?レベル高過ぎて分からないよぉ・・・!」

 

律「まぁまぁ平沢さん。」

 

ドラムスティックで唯に肩叩きする。

 

唯「あら?」

 

駿「皆、他にリクエストはないか?」

 

唯・律「ないでーす!」

 

豊「じゃあ梓。」

 

梓「はい。このメモを元にして、効率良く回れるよう行程を纏めて来ます。」

 

澪「頼んじゃって良いのか?」

 

梓「はい。私こう言うの好きなんです。」

 

澪「悪いな。」

 

紬「梓ちゃん。おかわりどう?」

 

梓「あ、もう大丈夫です。もうお腹パンパンになっちゃって。」

 

唯「あずにゃんが予定表作るとおやつの時間なくなるんだよなぁ〜・・・自由行動なんだから自由に行動すれば良いのに・・・」

 

陸「お前が迷子にならないか不安で仕方ないんだよ。」

 

皐「あ。そろそろ帰らなきゃ。」

 

律「皐。帰るのか?」

 

皐「うん。今日私がご飯作らなきゃ。お母さんピアノ教室長引くみたいって言ってたから。」

 

駿「皐の八宝菜楽しみだな。」

 

皐「じゃあねお兄ちゃん!」

 

彼女は先に帰って行った。

 

律「梓。帰るのか?」

 

梓「はい。先輩達はまだ帰らないんですか?」

 

唯「ん?あ!帰る帰る〜・・・」

 

頬をドラムスティックで突かれた。

 

唯「・・・アフタヌーンティーの練習をしてから帰る〜!」

 

梓「は?」

 

紬「私達!」

 

梓「はい!!」

 

紬「もう1杯お茶して帰るわ!梓ちゃん!はい!これお土産!」

 

お土産のクッキーを梓に渡した。

 

律「つまらないものですが〜。」

 

紬「コップも洗っておくから!」

 

梓「すみません。ありがとうございます。」

 

澪「気を付けてな。梓。」

 

陸「また明日な。」

 

唯「おやつの時間入れてね!」

 

梓「じゃあお先に失礼します。」

 

律「また明日な〜!」

 

梓が帰った後。

 

澪「さて・・・」

 

陸「誰も居なくなった事で・・・」

 

律「こっからが本番やで!」

 

さわ子「何の?」

 

全員「うわああ!!」

 

豊「先生が居た!」

 

 

 

 

その後強引にさわ子を部室から出した。

 

律「よし!」

 

豊「企画開始!」

 

 

 

 

 

 

夕方。

 

唯「あずにゃんと皐ちゃんへのプレゼントっと・・・」

 

陸「何が良いんだろう〜?」

 

澪「何時も世話になってばっかりだしな。」

 

駿「皐に関しては唯と律と同じポジションだけどなぁ。」

 

律「日頃の感謝の気持ちを、私らなりに表現するとなると・・・」

 

紬「劇とか?」

 

律「もう劇は嫌だ!」

 

豊「ジュリエット〜♪」

 

律「豊お前えぇーーー!!」

 

唯「あ!あずにゃん!むったん忘れてる!大変だ大変だ!」

 

梓がムスタングを忘れて帰ってしまった。

 

澪「ムスタングだろ?」

 

紬「澪ちゃんはエリザベスだよね?」

 

澪「うぅ・・・」

 

豊「陸はステラで、駿はフローラだったな。」

 

陸・駿「覚えてやがるコイツ・・・」

 

唯「お?むったんに聞いてみようよ!むった〜ん。あずにゃんと皐ちゃんのプレゼント何が良い?」

 

ちょんっとむったんを突っついた。

 

唯「な〜んちゃって〜。」

 

クルッと回った。だがその際指が当たってムスタングが倒れ始めた。

 

律・豊「むったん!!!」

 

唯「え?うわあああ!!待って!!」

 

ムスタングを捕まえて背中で受け身をした瞬間。

 

 

 

 

”ジャーーーン!!”

 

 

 

 

唯「あ!!」

 

陸「どうした唯!?」

 

唯「むったんが・・・曲って言った!」

 

律「しまった!打ち所が悪かったか!」

 

紬「北極!?」

 

唯「違うよ!曲・・・」

 

律「芸?」

 

唯「じゃなくて!曲・・・」

 

紬「端!」

 

唯「だから!ソングって言うかミュージックって言うか・・・あ〜!何で今まで気が付かなったんだろう!」

 

陸「ひょっとして、梓と皐へ贈る曲って事か?」

 

唯「うん!憂も言ってた。あずにゃんと皐ちゃんは、軽音部と軽音部の音楽が大好きだって!」

 

紬「2人へ贈る曲・・・!」

 

律「良いじゃんそれ!!!」

 

駿「超絶ナイスアイデア!!」

 

唯「良いよね!先輩が後輩へ贈る曲!!メチャクチャ格好良いよ!!」

 

紬「うん!格好良い!」

 

唯「そうだ!りっくん達とコラボしようよ!」

 

陸「俺達と?」

 

唯「2人へ贈る曲だから、2つのバンドが叡智を結集して最高の曲を作ろうよ!」

 

陸「イイじゃん!イイじゃん!スゲーじゃん!」

 

澪「なぁ唯!どんな曲にしよう!」

 

唯「うん。それは、先輩が作る曲だからね。バーンとして、ドーンとして、ドカーンだよ!」

 

律「分からん。」

 

陸「つまりこうか?今までにないスケールの大きい曲って良いたんだろ?」

 

唯「そう!それだよりっくん!ふんす!」

 

律「翻訳ありがとう。っで、例えばどんな?」

 

全員「う〜ん・・・」

 

 

 

 

しばらくすると、梓が部室へ向かってる。

 

梓「忘れちゃった・・・」

 

ムスタングを取りに戻って来たのだ。

 

 

 

 

部室のドアを開けた。

 

梓「おはようございまーす!なんちゃって・・・」

 

真剣に考え込んでる3年生達を見た。

 

唯「ん?あずにゃん!?何時からそこに!?」

 

全員「あ!」

 

梓「あの、たった今です・・・」

 

律「本当か!?」

 

紬「っ!!」

 

梓「はい!」

 

3年生「ふぅ・・・」

 

唯「危なかった。」

 

陸「唯。」

 

唯「ん?あ!そうか!むったん忘れたんだよね!」

 

ムスタングを梓に返した。

 

唯「ダメだよ?忘れちゃ。」

 

梓「は、はい。失礼します。」

 

陸「気を付けてな。」

 

唯「バイバーイ。」

 

部室を出ようとした梓だが、ドアの前で立ち止まってケースを開けてムスタングを確認する。

 

梓「異常なし。」

 

唯「あずにゃん?」

 

梓「ハッ!やだ〜私ったら。すみません。何でもないです。失礼します。」

 

 

 

 

 

 

その帰り道。梓はお土産のクッキーを食べながら考え事をしている。

 

梓(さっきの先輩達、皆見た事がない真面目な顔をしていた・・・怪しい・・・)

 

 

 

 

 

 

その夜の田井中家・律の部屋。

 

”ブーー”

 

律「ん?」

 

携帯のバイブ音が鳴り、携帯を開く。

 

律「ムギだ。」

 

メール『あぶないところだったわね。梓ちゃんに気付かれてないかしら。秘密ってすごくドキドキする!! 紬』

 

律「コイツ楽しんでるな?」

 

 

 

 

秋山家・澪の部屋。

 

澪「私はヒヤヒヤするよ。」

 

 

 

 

西原家・豊の部屋。

 

豊「気付かれないように気を付けろよな。」

 

 

 

 

真中家・駿の部屋。

 

駿「何かプレッシャーを感じるメールだな。」

 

 

 

 

古川家・陸の部屋。

 

陸「バレたらお終いだなこれは。」

 

 

 

 

平沢家・唯の部屋。

 

唯「ワールドワイドな曲が出来ちゃうねこりゃ!」

 

 

 

 

 

 

卒業旅行前日。

 

憂「お姉ちゃん。ちょっとここ抑えといて?」

 

唯「うん。」

 

キャリーバッグに荷物を詰め込んだ。

 

憂「入らないよ・・・!」

 

唯「日本食いっぱいだね!」

 

憂「食べたくなるみたいだよ?」

 

唯「へぇ〜。」

 

憂「制服も持って行くんだよね?」

 

唯「皆持って行くって。」

 

憂「そっか。」

 

唯の母「唯。旅の英会話集も持って行くと良いわよ?」

 

唯「ありがと〜!」

 

唯の父「後、コンセントと変圧器も。」

 

唯「ありがと〜!」

 

旅の英会話集とコンセントと変圧器を貰った。

 

憂「また荷物増えた・・・」

 

唯の母「早く寝なさいね?憂も。」

 

唯・憂「は〜い!」

 

唯「いよいよ明日からロンドンか〜。」

 

憂「良いな〜!」

 

唯「憂も来てくれたら安心だよ?」

 

憂「え?」

 

唯「・・・憂は入らないか。」

 

憂・唯の母「え!?」

 

唯「嘘嘘♪」

 

憂「お姉ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

古川家。

 

梢「荷物はこれで全部?」

 

陸「あぁ。」

 

梢「それとお菓子も色々詰めておくから。小腹が空いた時に食べなさいね?」

 

陸「ありがとう。」

 

梢「ねぇ陸。」

 

陸「ん?」

 

梢「もし可能だったらプレスタのチョコをお土産に買ってくれないかな?あれ1度食べてみたいんだ。」

 

陸「英国王室御用達の定番チョコか。分かった。見付けたらすぐ買うから。」

 

梢「ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

翌日の夜明け前。

 

唯「行って来まーす!」

 

陸「じゃあ皆、行って来ます。」

 

憂「気を付けね!お姉ちゃん!」

 

梢「陸も気を付けてね。」

 

 

 

 

 

 

駅にて。

 

澪「ちょっとジュース買って来る。」

 

駿「おう。」

 

澪「荷物頼むな。」

 

律「オッケー。」

 

5人が唯と陸と梓を待っている。澪はジュース買いに一旦離れた。

 

唯「りっちゃん駿君ゆー君!」

 

豊「お。来たか。」

 

唯「おはよ〜っす!」

 

陸「おはよう。」

 

律「おーっす・・・ギー太にステラ・・・」

 

唯「一緒に記念写真撮ろうと思って〜。」

 

陸「唯が持って行くって言うから・・・って駿もか。」

 

駿「あぁ。どうせお前らも持ってくだろうって。」

 

皐「読み通りだね。」

 

律「澪も唯も陸も駿も。」

 

唯「何が?」

 

律「ううん。」

 

皐「あ。梓。」

 

梓の姿が見えた。

 

律「あ。梓もか。」

 

同じく梓もムスタングを持って来てる。

 

梓「おはようございます!」

 

唯・律・陸・駿・豊「おはよう!」

 

皐「おはよう梓!」

 

梓「おはよう皐。」

 

律「ムスタング持って来たんだな。」

 

梓「はい。迷ったんですけど、唯先輩は絶対持って行くだろうと思って。」

 

唯「えへへ〜。」

 

梓「あ!やっぱり。陸先輩も駿先輩も。」

 

陸「お揃いだな。」

 

駿「持って来ちゃいました。」

 

澪「唯と梓と陸も揃ったな。」

 

ジュースを買いに行った澪が戻って来た。

 

唯「あ!」

 

陸「澪もか!」

 

澪「あ。やっぱり・・・」

 

同じく澪もベースを持って来てた。

 

澪「もし偶然誰かミュージシャンに会ったら、サインして貰うんだよ。」

 

律「はいはい。じゃ、ムギの駅まで行くぞ〜。よいしょっと。」

 

キャリーバッグを持って階段を登る。

 

唯「なんだ!りっちゃんもだ!」

 

豊「実は俺も。」

 

陸「お前もか。」

 

律と豊のバッグにドラムスティックが入ってた。

 

 

 

 

電車に乗って紬の待つ駅へ。

 

梓「皆さん忘れ物はないですか?」

 

唯「あ!パスポート忘れた!」

 

陸「じゃあ唯を残してロンドン行くか。」

 

唯「ちょ!」

 

梓「首から下げてるじゃないですか。」

 

パスポートが入ったパスケース。

 

唯「お約束かと思って。」

 

陸「どんなお約束だよ。」

 

 

 

 

しばらくして、電車が駅に到着。皆が降りる。

 

唯「ムギちゃんおはよ〜!」

 

紬「おはよ〜!・・・あー!ズルい!私も持って来れば良かったぁー!」

 

 

 

 

 

 

成田空港。

 

律「広っ!」

 

陸「おぉ!これが成田空港の中!広いなぁ〜!」

 

梓「凄いです!」

 

唯「ちょっとお茶でも・・・」

 

駿「凄えなぁ〜!」

 

紬「先に荷物預けちゃお?」

 

唯「あ!それが良いね!」

 

 

 

 

荷物を預けに行ったが。

 

女性職員「大変申し訳ございません!本日機内は大変混み合っておりまして・・・宜しければそちらの荷物をお預かりさせて頂きたいのですが・・・」

 

唯・澪・梓・駿「え!?」

 

陸「では、それでお願いします。」

 

ギターとベースを職員に預けた。

 

唯「ギー太!ロンドンで会おう!」

 

 

 

 

ベルトコンベアに乗る。

 

唯「これ良いね!学校にもあれば良いのに!」

 

律「歩く廊下かな?」

 

澪「動く。だろ?」

 

 

 

 

律「足見えてる見えてる〜!」

 

唯「えへへ〜。」

 

 

 

 

律「噂の彼とはどうなってるんですか!?」

 

唯「付き合ってるんですか!?」

 

律「どうなんですか!琴吹さん!」

 

スキャンダルごっこ。

 

唯・律・紬「あはははは!」

 

皐「楽しそうだね。」

 

 

 

 

唯「ムーンウォークムーンウォーク♪」

 

ムーンウォークをやってみた。

 

澪「はしゃぎ過ぎだろ。」

 

陸「お。見ろよ。滑走路だ。」

 

滑走路が見えた。

 

澪「凄い・・・!」

 

 

 

 

ロンドン行きの便を待つ。澪は律と駿と豊と皐を飛行機をバックに撮った。

 

唯「おやつ買わなくて良い?」

 

陸「まだおやつに拘ってんのか?」

 

梓「すぐに機内食出ますよ?」

 

紬「梓ちゃんよく知ってるね。」

 

梓「し、調べましたので。」

 

 

 

 

ロンドン行きの便に搭乗。

 

澪「何か嘘みたいだ。飛行機乗って、降りたらロンドンだもんな。」

 

律「違う国なんだよな!」

 

紬「本当に皆で海外に行けるなんて!」

 

陸「あぁ〜、何か緊張するなぁ〜。」

 

駿「だな。初めての海外旅行だもんな。」

 

豊「くぅ〜!滾って来た〜!」

 

皐「楽しみ楽しみ!」

 

唯「過去とか未来とか行っちゃったりして!」

 

梓「タイムマシンじゃないですよ?」

 

紬「でも時間戻るよ?」

 

梓「うわあ!ムギ先輩!」

 

前の座席の隙間から紬が覗いてビックリした。

 

紬「ふふっ。はい、これアイマスク。」

 

梓「あ、どうも。」

 

唯「ありがと〜。」

 

アイマスクを貰った。

 

唯「時間が戻るって?」

 

梓「地球の自転と反対方向へ行くからじゃ?」

 

唯「逆回りすると時間が戻るの?」

 

梓「はい。」

 

唯「じゃあさ・・・」

 

”ポーン”

 

唯・梓「ん?」

 

シートベルトの表示が出た。

 

梓「先輩。シートベルト締めて下さい。」

 

唯「うん。」

 

シートベルトを締めた。

 

唯「じゃあさ、ずっと逆回りしてたらやっぱり過去へ行っちゃう?」

 

梓「そこまでは戻りません。」

 

唯「じゃあどの辺まで・・・」

 

梓「あ!離陸しますよ!」

 

飛行機が出発した。

 

唯「お!テイクオフですか!?あずにゃんムービング!!!」

 

 

 

 

飛行機が離陸し、ロンドンへ飛び立った。

 

 

 

 

離陸した後、シートベルトの表示が消えた。

 

陸「よし駿。豊。皐。モンハンやろうぜ。」

 

駿「おっしゃ!」

 

豊「狩り行くか!」

 

皐「色々討伐しちゃおう!」

 

PSPを出して、モンハン3rdで狩りに出掛けた。

 

 

 

 

機内食が出た。

 

唯「あずにゃん。ここからは日本語禁止だよ?」

 

梓「え!?」

 

唯「オーケー?」

 

梓「・・・I Understand・・・」

 

唯「あずキャット!」

 

梓「へ!?」

 

唯「No Japanese!」

 

梓「もう・・・」

 

唯「あずキャット。機内食英語で?」

 

梓「フライトミール。」

 

唯「chicken or beef?」

 

梓「・・・・」

 

唯「Exercise!」

 

梓「・・・chickenplease・・・」

 

唯「うへへ〜Excellent!and beef?」

 

梓「chicken or beef?」

 

唯「beef please。」

 

梓「Excellent!」

 

CA「お客様。」

 

唯「はい!」

 

CA「和食と洋食。どちらになさいますか?」

 

唯・梓「・・・・」

 

日本語だった為、2人が黙ってしまった。

 

 

 

 

 

 

夜。乗客達が眠っている。

 

唯「・・・ん・・・?」

 

1人だけ起きた唯が、窓のシャッターを開けた。

 

唯「わぁ・・・!」

 

地平線の彼方から太陽が出ている。

 

唯「わぁ・・・!あずにゃん!あずにゃん!ん?」

 

しかし梓は眠っている。唯が梓の外れたアイマスクを付けてあげた。

 

唯「そうだ!あずにゃんと皐ちゃんの歌詞考えよう。」

 

シートバッグテーブルを出して、梓と皐へ贈る歌詞を考える。

 

唯「ん〜・・・」

 

 

 

 

しばらく時間が経った。

 

唯「zzz・・・・」

 

歌詞を考えていた唯が眠って、寝ている梓の方へ倒れる。

 

梓「ん・・・!?」

 

寝ている唯が、そのまま梓を抱いた。

 

梓「・・・よいしょっと・・・!」

 

起きて唯を窓側へ押した。

 

梓「ん?」

 

シートバッグテーブルにある歌詞を見付けた。

 

・ワールドワイド

・ロック

・スケールでかい。

・アウトロー

 

と言う謎ワードが書かれてある。

 

梓「何これ・・・?ワールドワイド・・・?」

 

唯「・・・ん!?」

 

歌詞を見られた唯が起きた。

 

唯「うわ!」

 

梓「うわ!?」

 

気付いた梓が歌詞をシートバッグテーブルに置いた。

 

唯「・・・あずにゃん。何か見た?」

 

梓「え?あ、いえ・・・」

 

唯「そっか。」

 

歌詞メモ帳を閉じた。

 

梓「あ、な、何か書いてたんですか・・・?」

 

唯「あ〜うん。私のこれからの行き方についてね。色々考えなきゃいけない訳よ・・・」

 

梓「はぁ・・・」

 

唯「えへへ。よいしょっと・・・」

 

手すりを上げようとしたが。

 

梓「ん。」

 

降ろされた。

 

唯「あぁ・・・」

 

 

 

 

その後唯が眠り、梓がトイレを済ませて座席に戻った。

 

梓(何だろう・・・まさか・・・今更だけど、本当に放課後ティータイムの方向性を変えるつもりじゃ・・・もしくは・・・本当に留年しちゃって、今後の事を考えなきゃいけないとか・・・アウトローでスケールでっかいロックな先輩って・・・ぷふっ!)

 

何かを想像した梓が吹いた。

 

 

 

 

 

 

寝てる梓を唯が起こした。

 

唯「あずにゃん。起きて?着くよ!」

 

梓「わぁ・・・!」

 

窓の外を見ると、イギリスの街が見えた。

 

 

 

 

 

 

飛行機を降りた。

 

唯「イギリス!?もうここ、イギリス!?」

 

律「意外と早かったなぁ!」

 

陸「うわぁ〜!遂に海外に足を踏み入れたぜ!」

 

唯「ねぇ!凄いよ!国際人だよ!空飛んじゃったよ!」

 

梓「先輩落ち着いて〜!」

 

ぴょんぴょん跳ねる唯を梓が落ち着かせる。

 

澪「本当に来ちゃった・・・!」

 

駿「イギリスに来ちゃったな・・・!」

 

律「次、入国審査だっけ?」

 

豊「何するんだ?」

 

梓「はい。大抵は旅行の目的とか聞かれるらしいです。」

 

皐「目的ね?」

 

梓「だからサイトシーイングって答えれば大丈夫です。」

 

唯「オーケー!」

 

 

 

 

入国審査。

 

唯「サイドビジネス!」

 

職員「Side Business?」

 

 

 

 

紬「Hello。」

 

 

 

 

律「い、Yes・・・」

 

 

 

 

澪「four days。」

 

 

 

 

梓「え?Yes i am Seven teen。」

 

 

 

 

その後陸達の入国審査が終わり、無事入国許可が取れた。

 

 

 

 

 

 

荷物を取りにターミナルへ。

 

唯「やっとギー太に会えた〜!これで安心〜!」

 

梓「でも、冷静に考えると何で持って来たんでしょうね?」

 

陸「何となくじゃない?」

 

律「澪。荷物来た?」

 

澪「まだ・・・」

 

唯「まだなの!?」

 

豊「もうすぐ来るから大丈夫。」

 

 

 

 

しかし、何時まで経っても澪の荷物が来ない。

 

皐「ありゃ?出て来ないよ?」

 

澪「どうして私のだけ・・・!?」

 

駿「ん?」

 

何かを見付けた駿がそっちへ移動した。

 

唯「無くなっちゃったのかな?」

 

律「秋山さんどうするの?おパンツ!レディーとして!」

 

陸・豊「おい律!」

 

紬「澪ちゃんは履かない派なんでしょ?」

 

唯「そう!シーイズノーパン!」

 

澪「それは寝る時の靴下の話だろ!!」

 

駿「おーい澪ー!」

 

全員「ん?」

 

澪の荷物を持った駿が戻って来た。

 

駿「お前の荷物あったぞ!」

 

澪「うわああああ!」

 

荷物がやっと来て、澪が泣いた。

 

駿「誰かが間違えて取ったらしいんだ。彼処にあった。」

 

後ろに入国者や帰国者の荷物が置かれてあった。

 

梓「灯台下暗しですね。」

 

唯「よかったよかった。」

 

 

 

 

 

 

空港を出た。

 

唯「うわっ!寒!」

 

澪「ロンドンの寒さだ・・・!」

 

陸「流石ロンドンだ・・・!」

 

唯「おぉ!ロンドンの空!」

 

ロンドンの空を澪が撮った。

 

唯「ロンドンのタクシー!」

 

ロンドンのタクシーを澪が撮った。

 

唯「ロンドンの英語!」

 

ロンドンの英語を澪が撮った。

 

唯「ロンドンに居る私達!」

 

ロンドンに居る唯と澪を自撮り。

 

律「おい。」

 

 

 

 

タクシー乗り場。

 

唯「タクシータクシー♪」

 

梓「こんにちは。」

 

運転手「Hello。」

 

唯「あのね?ロンドンでは、自分でタクシーのドアを開けるだよってお父さんが・・・」

 

律「へぇ〜。」

 

ドアを開けようとするが。

 

唯「あれ?取っ手がないな・・・」

 

律「やっぱ自動なんじゃないの?」

 

唯「ちょっとりっちゃん聞いて来て・・・」

 

”ガチャ”

 

運転手がドアを開けてくれて、唯達にウインクする。

 

唯「そ、そうそうこっちこっち!」

 

運転手「Put your luggage up here will be fine.」

 

唯「あ、ども〜。」

 

運転手「Where are you going?」

 

梓「ウェアー・・・ホテルアイビスプリーズ!」

 

運転手「Yeah, the Ibis! Which one?」

 

紬「何処にあるのか聞いてるみたい。」

 

律「何処ってロンドンに決まってんじゃん?なぁ?」

 

唯「ロンドンジョーク〜?」

 

運転手「London City?」

 

律「イエース!」

 

 

 

 

陸「さてと、荷物も乗せたし。」

 

駿「Follow the taxi in front。」

 

 

 

 

律「後ろ向き〜!」

 

唯「変な感じ〜。」

 

澪がタクシーのドアを閉めた瞬間、タクシーが急発進した。

 

唯「うぐ!?」

 

急発進した反動で唯が前に倒れ、紬の太ももに顔を突っ込んでしまった。

 

梓「ちょ!先輩大丈夫ですか!?」

 

澪「ごめん唯!私がいきなり閉めちゃったから・・・」

 

唯「大丈夫大丈夫・・・ムギちゃんが柔らかくて助かったよ・・・」

 

紬「良かったぁ。」

 

唯「いやはや〜驚いちゃったや〜。」

 

律「こっちの台詞なんですけど・・・」

 

唯「流石外国だね〜。」

 

 

 

 

タクシーがロンドンの街を走行。唯達の乗ってるタクシーの後ろでは、陸達の乗ったタクシーが走行。

 

 

 

 

ホテルアイビスに到着。

 

全員「thank you。」

 

唯「後ろ向きは・・・ちょっとだけ辛いね・・・」

 

陸「後ろ向き酔い?」

 

紬「唯ちゃん大丈夫?」

 

唯「平気平気・・・」

 

陸「早く入って座っとけ。」

 

 

 

 

ホテルアイビスへ入り、唯をソファーに座らせる。

 

律「大丈夫か?」

 

豊「余程辛かったんだな。」

 

澪「晩御飯どうする?」

 

唯「あ!晩御飯!」

 

皐「復活早い!」

 

唯「ローストビーフが良いなぁ〜。後アイス。」

 

陸「デザートも欠かせないか・・・」

 

だがしかし、非常事態が。

 

紬「大変!!」

 

唯「ん?」

 

律「どうした!?」

 

梓「ホテル予約されてないみたいで・・・」

 

陸「何!?」

 

律「止まれないって事か!?」

 

唯「まさか野宿!?」

 

皐「寒い外で野宿は嫌だよ!」

 

紬「どうしよう・・・」

 

すると受付の女性スタッフが、駿の持ってる紙を見た。

 

受付スタッフ「May I see that?」

 

駿「え?お、OK。」

 

その紙を受付スタッフに見せた。

 

受付スタッフ「You've reserved the Ibis Earls Court.」

 

紬「アールズコート?」

 

受付スタッフ「This is Ibis London City. We have many locations throughout London.」

 

梓「ムギ先輩何て?」

 

紬「・・・早いわ・・・!」

 

梓「ええ!?」

 

豊「澪は分かるか?」

 

澪「うん。このホテル、市内に幾つかあるそうだ。」

 

唯「そうなんだ!」

 

澪「そして、アールズコートと言う所でちゃんと予約が取れてるそうだ。」

 

律「な〜んだ良かったぁ〜!」

 

陸「いやぁ〜焦った〜。」

 

梓「OK!thank youです!」

 

駿「appreciate!」

 

受付スタッフ「You are welcome, have a nice day.」

 

 

 

 

ホテルアイビスを出て、地図を見る。

 

駿「えっと、アールズコートは・・・あった!ここだな。」

 

澪「今はここだから・・・」

 

紬「結構離れてるね。」

 

2階建のバスが通過し、唯が閃いた。

 

唯「ねぇねぇ!バスとかで行けないかな?」

 

梓「良いですね!」

 

駿「時刻表は・・・」

 

そこのバス停の時刻表を確認する。

 

梓「分かります?駿先輩。」

 

駿「分かるけど、直接アールズコートへ行けそうにないなぁ・・・」

 

梓「残念・・・あ!地下鉄だったら1本で行けそうです!」

 

 

 

 

オルドゲート イースト駅の地下鉄へ向かう途中。

 

梓「・・・」

 

唯「あずにゃんどうしたの?」

 

ゆっくりと歩く梓に皆が止まった。

 

陸「具合悪いのか?」

 

梓「いえ。あの・・・新しい靴で来ちゃったので・・・」

 

唯「足痛いの?」

 

梓「ちょっと・・・」

 

豊「靴擦れか。」

 

唯「ずっと痛かったの?」

 

梓「いえ、さっき辺りから何となく・・・」

 

皐「ねぇ梓。今から新しい靴買いに行こうよ。」

 

梓「え!?」

 

唯「そうだね!それが良いよ!」

 

梓「いやいや!皆さん疲れているのに・・・荷物もありますし・・・」

 

澪「じゃあ私ここ行きたい。」

 

唯「何処何処?」

 

ガイドブックを見る。

 

澪「ここ。ロックっぽい服とかあるし。」

 

紬「まぁ!」

 

陸「へぇ〜!面白そうだな!」

 

澪「いい?梓。」

 

梓「で、でも・・・」

 

駿「遠回りも思い出の1つだ。梓、行こうぜ?」

 

梓「・・・はい・・・」

 

 

 

 

地下鉄を降りて駅を出た。

 

唯「おぉ〜!格好良い〜!あ!ギー太と写真撮らなくちゃ!」

 

左手でバッグからカメラを取り出そうとしたが、右手が塞がっていて上手く開けられない。

 

紬「唯ちゃん。荷物あずキャットくよ?」

 

梓「え!?」

 

 

 

 

 

 

その後、梓に新しい靴を買ってあげた。

 

唯「どう?あずにゃん。」

 

澪「それなら大丈夫そうだな。」

 

梓「はい!もう大丈夫です。」

 

紬「良かった〜。」

 

唯「似合ってるよあずにゃん。」

 

陸「ん?おい見ろ!SUSHIがあるぞ!」

 

寿司屋の看板がそこにあった。

 

梓「あ!回転寿司ですね!」

 

紬「回るの?」

 

梓「はい!」

 

紬「へぇ〜!」

 

律「ムギ。行った事ないのか?」

 

唯「え?じゃあ行こうよ!」

 

紬「うん!」

 

澪「ロンドンに来てまで?」

 

律「いや!ロンドンだからこそだぞ?お手並み拝見させて貰おうか!ロンドン!!」

 

 

 

 

 

 

回転寿司へ唯達が行ってる間。

 

陸「皆が来るまでここで待とうぜ。」

 

駿「客席空いてるかどうかだな。」

 

豊「にしても寿司かぁ〜。ここ最近食ってねぇ。」

 

皐「私も私も。イクラとかホタテが食べたい〜。」

 

 

 

 

しばらくしたが、唯達が出て来る気配がない。

 

陸「どうしたんだ皆?席が空くの待ってるのか?」

 

豊「あぁ〜、腹減った・・・」

 

すると回転寿司屋から音楽が聞こえた。

 

駿「ん?カレーのちライス?」

 

皐「まさか唯ちゃん達演奏してるの?」

 

”パチパチパチパチ”

 

陸「拍手の音が。」

 

すると唯達が出て来た。

 

陸「お!皆!どうだった?席空いたか?」

 

唯「・・・・・」

 

陸「ん?」

 

 

 

 

唯達から事情を聞いた。

 

陸「え!?演奏した瞬間に出された!?」

 

駿「一体どう言う事なんだそれ!?」

 

皐「あぁ・・・イクラ・・・ホタテ・・・」

 

豊「おい皐!気をしっかり!」

 

唯「あの人さぁ・・・最後何て言ってたの?」

 

梓「ラブ・クライシスって言ってましたね・・・」

 

唯「どっかで聞いた事がある名前だね・・・」

 

紬「あ!りっちゃんの友達のバンド!」

 

律「だなぁ。」

 

唯「じゃあ、りっちゃんの友達はラブ・クライシスジャパンだねぇ。」

 

陸「世界中あるのか?それ。」

 

澪「やっぱり・・・回るのよくないんだ・・・」

 

唯「後さぁ・・・お腹減ったねぇ〜・・・」

 

律「言うな・・・」

 

梓「言っちゃいましたね・・・」

 

唯「お寿司食べたい・・・」

 

紬「食べたいね・・・」

 

律「とは言っても、もう1度入る勇気がない・・・」

 

陸「だったら俺が入って事情話しておこうか?」

 

律「いや、流石にそれは・・・」

 

唯「ねぇ、あの人達って、皆演奏してから食べてるのかな?」

 

律「取り敢えず、邪魔になるから1回どこうか。」

 

紬「そうだね。」

 

律「それにしても何だったんだ?この寿司屋はよ。」

 

???「あれ!りっちゃん澪ちゃん!」

 

律・澪「!?」

 

???「駿に豊に皐も!」

 

駿「おぉ!」

 

豊「あれ!?」

 

皐「ワオ!」

 

???「ビックリしたぁ!何で?旅行?」

 

駿「あぁ、実は卒業旅行でロンドンに来てるんだ。」

 

???「皆で来たんだ!」

 

豊「そうそう!」

 

律「お、おい駿!豊!ロンドン人に気軽に話してるぞ!?」

 

駿「いや、相手日本語だぞ。」

 

律「へ?」

 

豊「顔見ろ顔。」

 

相手の顔を見てみる。

 

律「って!マキちゃん!?」

 

それは、ラブ・クライシスの3人だった。

 

陸「綾さんに詩穂さん!!」

 

唯「ラブ・クライシスジャパン!」

 

律「えー!?何で何で!?何でここに居るのー!?訳分かんなーい!」

 

マキ「どうしたの?」

 

陸「実は・・・」

 

さっき唯達が回転寿司屋で起こった事を話した。

 

マキ「え?そうなの?私達、ここで開店祝いに演奏する事になってるんだ。」

 

紬「あ!私達間違えられたんだ!ラブ・クライシスに。」

 

唯「流石ムギちゃん!名推理!」

 

陸「だからか。」

 

マキ「川上さんって覚えてる?」

 

唯「ライブハウスの?」

 

マキ「そっ。その川上さんの紹介でね。ここの店長さんと知り合いらしいんだ。」

 

豊「マジか!」

 

律「へぇ〜!世界は狭過ぎるのも程があるなぁ〜。」

 

唯「何か不思議な気分〜。」

 

律「あ!って言うかごめん!寿司屋の人勘違いしたままだぞ!」

 

マキ「あ〜そうだね。中入って来る!」

 

律「じゃあね!」

 

マキ「じゃあね!」

 

綾「バイバイ!」

 

ラブ・クライシスが開店寿司屋へ入って行った。

 

唯「格好良い〜!」

 

梓「はい・・・」

 

 

 

 

 

 

ホテルアイビス・アールズコートへチェックイン。

 

梓「やっとチェックイン出来ましたねぇ〜・・・」

 

それぞれの部屋。

 

唯・梓

 

律・澪・紬

 

駿・皐

 

陸・豊

 

とそれぞれの部屋へ入った。

 

唯「やっと2人きりになれたね・・・あずにゃん・・・」

 

梓「はい・・・お疲れ様でした・・・」

 

唯「お腹空いたねぇ・・・お風呂も入りたいし・・・」

 

梓「そうですね・・・寒かったですし・・・」

 

唯「晩御飯どうしよっか・・・ん?」

 

自分のキャリーバッグを見た。

 

唯「あ!」

 

 

 

 

律・澪・紬の部屋。

 

澪「っで、これか。」

 

憂が入れてくれた食料。

 

律「憂ちゃんありがと〜!」

 

豊「流石憂ちゃん!」

 

澪「帰ってから何かお礼しないとな。」

 

陸「恩返しで何か料理作ってあげるか。」

 

律「でもこれはレンジがないと食べられない〜・・・」

 

豊「律達の部屋は何やってたんだ?」

 

律「記念写真だよ〜!」

 

梓「制服で!?」

 

今3人は制服を着てる。

 

律「その為に持って来たんじゃ〜ん!」

 

澪「すぐ嬉しがるんだから〜。」

 

皐「でも澪ちゃんも制服着てるよ?」

 

澪「ウッ・・・」

 

唯「あ〜。サッパリした〜。」

 

風呂から唯が出た。

 

梓「憂。本当に準備良いなぁ。」

 

唯「自慢の憂だよ〜。」

 

ドライヤーのスイッチを押した瞬間。

 

”バチバチッ!!!”

 

唯「ひゃああああ!!!」

 

律「どうした!?」

 

駿「何か音したぞ!?」

 

唯「・・・ひ・・・火・・・吹いたんだけど・・・」

 

律「怖っ!」

 

紬「唯ちゃん変圧器付けないと!」

 

陸「おじさんから貰っただろ!?」

 

唯「もうやだ・・・怖いよ・・・ご飯食べよ・・・?」

 

全員「うん。」

 

 

 

 

 

 

その夜。梓は恐ろしい夢を見てしまった。

 

唯『あずにゃん!私留年したよ!』

 

梓『え!?』

 

唯『これからは同級生だよ〜!』

 

梓『そんな!』

 

唯『宜しくね!』

 

梓『じゃあ私唯先輩の事は何て呼べば・・・』

 

唯『唯、で良いんじゃないかな?』

 

梓『唯・・・?』

 

唯『うん。』

 

梓『ゆ・・・い・・・?』

 

唯『もっと大きな声で!』

 

梓『ちょっと唯止めてよ!』

 

唯『そうそう!そんな感じ!』

 

梓『何だかしっくり来ません!』

 

唯『だってもう私、先輩じゃないんだよ?ないんだよ〜?ないんだよ〜?』

 

 

 

 

 

 

と言う唯が留年する夢を見てしまった。

 

梓「・・・・」

 

そんな夢を見ていた梓が目を覚ました。

 

梓「・・・?」

 

唯が電気スタンド点けながら寝ている。

 

梓「え!?」

 

唯のノートに『あずにゃん皐ちゃんLOVE』と書かれてあった。

 

梓(な・・・何これ・・・!?唯先輩怖・・・!)

 

怖くなって布団に潜った。

 

梓(皐にも教えて・・・いや、何も言わない方が良いのかも・・・)

 

そのまま眠った。

 

 

 

 

 

 

『BGM:Unmei♪wa♪Endless! or シシカバブー』

 

翌朝。観光スポットへ。

 

ヴィヴィアンウェストウッドワールズエンド

 

アビーロード

 

シャーロック・ホームズ博物館

 

公園でリスを見付け、唯が犬ポストに手を突っ込んでしまった。皆が唯から逃げる。

 

 

 

 

大英博物館

 

梓「あの、折角なので見ておきたいものがあるんですけど。先輩が学祭の劇で使ってた。」

 

唯「りっちゃんのお墓だね!」

 

梓「はい!」

 

律「おい!」

 

陸「生きてるぞまだ。」

 

駿「これがロゼッタストーンか。」

 

豊「オカルト研にも同じのあったな。」

 

澪「オカルト研のもかなり再現度高いなぁ・・・!」

 

唯「愛だね!」

 

梓「これもレプリカです。」

 

 

 

 

外に出た。

 

紬「凄く歩いたね〜。」

 

皐「でも、色々回れて楽しかったよ。」

 

律「ちょっと休むか。」

 

梓「確かこの辺りにアフタヌーンティー出来る所が。」

 

唯「アフタヌーンティー!?あずにゃん!それは私達の魂だよ!」

 

 

 

 

だがしかし。

 

唯「予約が必要だったかぁ・・・」

 

予約制だった為、堪能出来なかった。

 

 

 

 

ビッグベンを見てから、ジュビリーガーデンズへ。

 

唯「おぉ〜!大きいね〜!」

 

陸「ジュビリーガーデンズの観覧車!壮大だな〜!」

 

澪「回ってる・・・」

 

駿「何故目え回す?」

 

紬「ぷふっ・・・回ってる・・・」

 

豊「何で笑ってる?」

 

唯「早く乗ろ?ね〜ムギちゃん!ね〜澪ちゃん!」

 

澪「わ、私は下で皆の荷物番をしとくよ!」

 

律「え?」

 

皐「行かないの?」

 

澪「じゃあな!楽しんで来いよ!あは、あはは。」

 

律「澪・・・」

 

唯「澪ちゃん・・・」

 

律「いいからいいから。」

 

無理矢理澪を引っ張る。

 

澪「ダメだ!回るのダメだ!」

 

駿「心配すんな。俺達が付いてる。」

 

澪「嫌だ!回るのはあああああ!!」

 

 

 

 

 

 

観覧車に乗った。

 

澪「凄いなー!!ロンドンが見渡せる!」

 

駿「おい澪見ろ!ビッグベンが見えるぞ!」

 

澪「本当だ!」

 

唯「澪ちゃん楽しそうだ。」

 

陸「さっきの不安が吹っ飛んだな。」

 

律「まっ。乗ったらグルグル回ってるの見えないからな。」

 

豊「乗った方が安全ってか。」

 

澪「凄いなぁ〜!写真撮ろう!」

 

律「あ!澪!荷物あずキャットくよ!」

 

梓「ウッ!」

 

 

 

 

 

 

夕方。バーロウマーケット。

 

唯「りっくん!あれあれ!」

 

陸「ん?カップケーキか。」

 

 

 

 

カップケーキを買って食べる。

 

澪「ムギ。ちょっとこれあずキャットいて?」

 

紬「はぁ〜い。」

 

カメラをあずキャットく。

 

梓(流行っちゃった・・・!)

 

 

 

 

 

 

アールズコートに帰った。

 

律「じゃあな〜!」

 

陸「またな〜!」

 

唯「じゃあね〜。」

 

皆それぞれの部屋へ入った。

 

梓「私もあっちで・・・」

 

唯「あずにゃんはこっちでしょ?」

 

 

 

 

部屋に戻った瞬間。

 

梓「ん?」

 

唯「ただいま〜〜〜〜!」

 

梓「うわあああ!?」

 

突然唯がこっちへ迫って来た。

 

”ゴスッ!!!”

 

咄嗟の判断で梓がしゃがみ、唯の鳩尾にエルボー攻撃した。

 

唯「うぅ・・・!!」

 

鳩尾にエルボーを食らった唯がぶっ倒れた。

 

梓「あ!すみません!大丈夫ですか!?でも私・・・そう言うのじゃないんです!!」

 

唯「ど・・・どう言うの・・・?私は・・・ギー太に抱き付こうとしただけなのに・・・」

 

梓「へ!?」

 

自分ではなくギー太を抱き付こうとした唯。自分の勘違いと理解した梓が顔を真っ赤にした。

 

梓「すみません!勘違いでした!すみません!」

 

すぐにベッドの布団に潜り込んだ。

 

唯「い・・・いやぁ・・・憂に貰った護身術の方が、役に立って良かったよ〜。」

 

梓「・・・・・!」

 

唯「ん?あずにゃん寝るの?子守唄歌ってあげようかな〜?」

 

布団に潜ってる梓に子守唄を歌ってあげた。

 

梓「すみません・・・」

 

唯「zzz・・・」

 

2人はそのまま眠りに入った。

 

 

 

 

 

その後。唯は起きて律達の部屋へ。

 

澪「あははははは。って!こんな写真見る為に集まったんじゃないんだよ!?」

 

陸「皐は寝たか?」

 

駿「もうぐっすりと。」

 

紬「誰か出来た?2人へ贈る曲のコンセプト。」

 

律「まだな〜んも。」

 

豊「お手上げ状態。」

 

唯「ロンドンに来れば、スケールの大きい曲が浮かぶと思ったんだけどなぁ〜。」

 

飴を澪にあげた。

 

唯「ビッグベン!ロンドンアーイ!テムズカラー!みたいな?」

 

豊「それ、名所を大きく叫んでるだけだろ?後何だその力士みたいな声。」

 

陸「後パリ混じってたぞ。」

 

唯「だって!今までにない凄い曲作りたいじゃん?私達が居なくなった後も、その曲聞いたらやるぞー!みたいな気持ちになるような?」

 

紬「無敵になれるような!」

 

澪「無敵かぁ・・・」

 

駿「じゃあ星を備えておく?」

 

陸「いやマリオじゃねえから。」

 

唯「あ!」

 

律「何だ?」

 

唯「あのさ、ルームキー持って来るの忘れてた。」

 

律・紬「えー!?」

 

駿「ヤバイじゃん!」

 

澪「え?彼処から行けるんじゃないのか?」

 

隣の部屋へ通ずるドアがそこにある。

 

 

 

 

 

 

一方眠ってしまった梓は起きており、床に飴玉が落ちてあった。

 

 

 

 

外に出ると、飴玉が律達の部屋まで続いていた。

 

梓「今度こそ・・・本当に道標・・・」

 

 

 

 

 

 

唯「それでは〜。私はあずにゃんの元へ帰りますので〜。」

 

律「ああ。アメちゃん落としてるぞ?」

 

唯「あ〜。あげるよ〜。食べといて〜。」

 

紬「おやすみ唯ちゃん。」

 

唯「おやすみ〜。」

 

隣の部屋へ帰って行った。

 

澪「適当な奴。」

 

陸「でもそこが良いんだよな。」

 

”コンコン”

 

全員「ん?」

 

律「こんな時間に誰かしら〜?って、高!んぐぐぐぐ・・・!!」

 

頑張って背伸びしてドアスコープを覗く。

 

律「ハッ!!梓が来た!梓が!」

 

陸「何!?おい!早く仕舞え!」

 

歌詞のノートを急いで隠した。

 

律「はぁ〜い!いらっしゃ〜い!」

 

ドアを開けて梓を招き入れた。

 

梓「あ、どうも・・・」

 

紬「梓ちゃん!」

 

澪「どうしたんだ?」

 

陸「何か探し物?」

 

梓「・・・・・?」

 

全員「ん?」

 

首を傾げる梓に全員も首を傾げた。

 

梓「あ、お邪魔しました・・・」

 

そのまま隣の部屋へ帰って行った。

 

”ゴンゴンゴンゴン”

 

全員「ん?」

 

ドアを開けると。

 

唯「りっちゃん大変!!」

 

律「え?」

 

唯「大変大変!」

 

陸「落ち着け唯!どうしたんだ!?」

 

唯「あずにゃんが居ない!」

 

紬「たった今来たよ?」

 

唯「え!?」

 

澪「でもまた戻った。」

 

唯「なんと!?」

 

急いで部屋へ戻った。

 

”コンコンコンコン”

 

全員「ん?」

 

梓「律先輩可笑しいです!」

 

駿「また来た。」

 

梓「唯先輩が居ません!」

 

豊「唯なら部屋戻ったぞ。」

 

梓「へ?」

 

”ゴンゴンゴンゴン”

 

陸「またか。」

 

ドアを開けた。

 

唯「りっちゃん!やっぱり居ないよ!大変大変!大変だよあずにゃん!あずにゃんが居ないんだよ!」

 

梓「?」

 

唯「お!居るじゃん!何処行ってたんだよ!心配したんだよ〜!」

 

抱き締めてあげた。

 

梓「いや、あの・・・」

 

”プルルルル!”

 

澪「うわっ!?」

 

律「電話だ!」

 

紬「何処から?」

 

陸「フロントからか?」

 

律「こんな夜中に?」

 

澪「日本からか?」

 

唯「日本は朝の6時だよ?」

 

紬「唯ちゃん時差に詳しくなったね〜。」

 

電話に律が出た。

 

律「はい。えっと・・・Hello!Yes!オウイエース!・・・何!?殺し!?」

 

澪「うわああ!」

 

律「な〜んちゃって〜!出た途端切れちゃった〜!テヘッ☆」

 

”ゴチン!!!”

 

澪「何処からだったんだろう?」

 

紬「大事な用ならまたかかって来るわよ。」

 

唯「そうだね。」

 

 

 

 

その後。それぞれの部屋へ皆戻った。

 

唯(無敵な曲・・・)

 

梓「うううぅぅぅ・・・」

 

あの悪夢を見てる梓が魘されてる。

 

唯「あずにゃん?寝てるのか。」

 

 

 

 

 

 

翌朝。ロンドンブリッジが見える場所。

 

唯「あ〜あ。曲のコンセプト全然思い付かないなぁ〜。ロンドンロンドン・・・リサイクルオンリー!じゃなくて。」

 

陸「唯ー!」

 

唯「ん?おー!」

 

陸「そろそろ観光へ行くぞー!」

 

唯「りっくーん!」

 

走り出した瞬間。

 

”ツルッ!”

 

唯「うわっ!!」

 

男性「OH!?」

 

陸「ええ!?」

 

滑った唯が、通行人の男性の内股を潜って転んだ。

 

陸「ア・・・アンビリーバボー・・・!」

 

 

 

 

 

 

楽器屋。

 

律「ロンドンって感じだな!」

 

梓「唯先輩のと同じギターです!」

 

皐「凄い!このキーボード良い奴だよ!」

 

駿「でも高えな。」

 

唯(あずにゃんと皐ちゃんの為の曲・・・もっとスケールの大きな・・・大きな大きな大きいな〜・・・じゃなくて!)

 

 

 

 

 

 

唯(あずにゃんの為の曲・・・!)

 

 

 

 

 

 

唯(ロンドンの街みたいに・・・格好良い曲!)

 

”ピロリン”

 

豊「電話か?」

 

律「あれ?川上さんからだ。」

 

 

 

 

 

 

ライブハウス。

 

川上「この間はどうも。元気?」

 

紀美「後で変わって〜。」

 

 

 

 

 

 

ロンドン。

 

川上『マキちゃんから聞いたんだけど、あなた達もロンドンに居るんですって?』

 

律「そうなんです。」

 

川上『で、お願いがあるんだけど。そっちで、日本のポップカルチャーを紹介するイベントがあってね?ラブ・クライシスとブラックフリルが演奏するんだけど、あなた達にもお願い出来ない?勿論陸君達にも。』

 

律「え〜・・・」

 

川上『明日の午後なの。まだそっちに居る?』

 

律「はい。」

 

川上『詳しい事は、携帯にメールさせて貰うから。』

 

 

 

 

 

 

夕方。デパートでお菓子を買う。

 

律「高校生バンドとして紹介したいんだって。」

 

陸「成る程な。」

 

唯「ねぇねぇ。日本から送ったメールって、過去に向かって送ってるって事なの?」

 

駿「はい?」

 

梓「ならないですよ。」

 

豊「何でそう思う?」

 

唯「だって、こっちはまだ今日だけど、日本では明日になってるんでしょ?」

 

皐「あ〜、それはそうかも知れないね。」

 

陸「って言っても、同じ時間軸だぞ。」

 

紬「どうしよっか。」

 

澪「いきなり言われてもなぁ〜。」

 

唯「あ!だったらこっちからのメールは未来に向けて送ってるんだ!」

 

陸「唯。話がややこしくなるから少し黙ろうか。」

 

律「じゃあ断る?」

 

唯「私演奏したいよ。ダメ?何かよく分からないけど、凄くラッキーじゃない?大丈夫!きっとお寿司屋さんの時みたいにならないよ!」

 

梓「そこ心配してるんじゃないですけど・・・」

 

紬「私もやりたい!」

 

澪「うん!」

 

唯「りっくん達はどうするの?」

 

陸「そうだな。楽器持って来てるし、俺達の知名度が上がるなら。」

 

駿「演奏せざるを得ない。」

 

豊「あぁ!面白そうだ!」

 

皐「うん!海外で演奏出来るなんて滅多に出来ないから!」

 

律「よし!川上さんに返事だすな!」

 

携帯を天に掲げた。

 

律「ん。ん。」

 

手招きした。澪、紬、唯の順に律の携帯を握る。

 

唯「ホラ!早くあずにゃんも!」

 

梓「はい!」

 

陸「じゃあ俺達は気を送ろう!」

 

4人が律の携帯に両手を翳した。

 

律「よぉし!送〜信!」

 

川上に出演OKの返事を送った。

 

唯「お〜!未来に向けて送信した!」

 

陸「いやもうその話はいいから。」

 

梓「あの・・・」

 

全員「ん?」

 

梓「明日って帰国する日じゃ・・・」

 

唯「あ!そうだね。」

 

梓「飛行機に間に合うんですか?」

 

澪「飛行機って何時だっけ?」

 

梓「5時位に空港に着かないと・・・」

 

律「演奏は夕方の4時からだ。」

 

唯「大丈夫だよ!大丈夫!」

 

袖の中からピースサイン。

 

律「それピースか?」

 

唯「うん!ピースピース!」

 

陸「お前の大丈夫は不大丈夫になり兼ねないな。」

 

唯「え〜!?」

 

 

 

 

 

 

ホテルに戻った。

 

陸「まずは俺達からだな。Another day comesで良いか?」

 

駿「俺達の動画の最新曲か。」

 

唯「取り敢えず、ごはんはおかずを英訳してみたよ。」

 

律「何!?」

 

紬「英語で歌うの!?」

 

唯「インターナショナルにね!」

 

澪「大丈夫か?」

 

梓「どう訳したんですか?」

 

唯「えっと〜。」

 

 

 

 

 

 

その後。

 

唯「ハッ!」

 

眠っていた唯の頭に何か浮かんだ。

 

唯(今何か浮かんだ。あずにゃんと皐ちゃんの為の曲。何だろう?何か凄い大発見のような気がしたんだけど・・・)

 

梓「じゃあ私・・・唯先輩の事を何と呼べば・・・」

 

あの悪夢から抜け出せない梓だった。

 

 

 

 

 

 

そして、卒業旅行最終日。

 

梓「ふぁ〜・・・」

 

唯「眠たいの?あずにゃん。」

 

梓「唯先輩の夢を見てたせいで眠れなかったんです・・・」

 

陸「何だそれ?」

 

唯「え〜?どんな夢?」

 

梓「それはすっごく変な夢なんですよ・・・」

 

皐「どんな夢?教えて教えて?」

 

梓「秘密。」

 

唯・皐「えー!?」

 

 

 

 

エレベーターから降りると。

 

紬「あ!ちょっと待って?」

 

フロントへ走って行った。

 

唯「どうしたの?ムギちゃん。」

 

 

 

 

フロント。

 

紬「えへへ〜。」

 

なんと、自身のキーボードが届けられたのだ。

 

唯「わぁ!ムギちゃん!」

 

澪「ひょっとして、ムギのキーボード!?」

 

皐「凄い!」

 

紬「だって皆持って来てたんだもん〜。皐ちゃんのキーボードもあるよ?」

 

皐「本当だ!ありがとうムギちゃん!」

 

律「金持ち凄えなぁ・・・」

 

駿「流石琴吹家ご令嬢様・・・」

 

唯「いっぱい揃って嬉しいね〜!」

 

 

 

 

 

 

ジュビリーガーデンズ。

 

唯「何度見ても大きいね〜!」

 

陸「やっぱ観覧車は壮大だなぁ〜!」

 

澪「何度見ても回ってる・・・」

 

駿「もう見るな・・・」

 

紬「あ!あっち会場っぽい!」

 

 

 

 

日本のポップカルチャーイベント会場。たこ焼き、ゴジラ、コスプレ、侍などの日本が誇るジャンルが勢揃い。

 

唯「どっちだろう?」

 

紬「あ!焼きそばの屋台があるよ!」

 

律「今回も食べられない方にご選定を。」

 

陸「彼処のステージじゃね?」

 

 

 

 

ステージ裏。

 

律「おーい!マキちゃーん!」

 

ラブ・クライシスと合流した。

 

マキ「おー!りっちゃーん!」

 

律「イエーイ!」

 

駿「おっすマキ!」

 

豊「また会ったな!」

 

マキ「イエーイ!」

 

ハイタッチを交わした。

 

律「マキちゃん達は何時から?」

 

マキ「3時半。」

 

澪「私達の前なんだ。」

 

唯「ブラックフリルさん達は?」

 

ブラックフリルの2人は、手で4時と教えた。

 

唯「あれ?4時?」

 

梓「私達も4時からじゃなかったですか?」

 

紬「うん。確か。」

 

唯「りっちゃん。間違えたんじゃない?」

 

律「え?」

 

マキ「ううん。時間合ってるよ?」

 

陸「どゆ事?」

 

マキ「ブラックフリルと私達は、中のステージで演奏するんだけど。りっちゃん達は、野外ステージなんだって。」

 

澪「野外?」

 

 

 

 

 

 

そう。唯達は野外ステージで演奏を披露するのだ。

 

唯「おぉ〜!結構良い眺めだね!」

 

陸「観覧車も見えるし、ビッグベンも見えるな!」

 

紬「素敵ね!ここで演奏するなんて!」

 

律「私達だけ野外かよ〜ってちょっと思ったけど、良いかも!」

 

スタッフ「Hi, HOKAGOTEATIME and cloverty?」

 

律「Yes!」

 

陸「Yes!」

 

スタッフ「Could you set up your instruments please.」

 

駿「セッティングを始めて下さいだって。」

 

陸「じゃあ早速始めるか。」

 

 

 

 

 

 

clovertyがセッティングを終えた。

 

陸「よし。じゃあ他の皆は楽器のセッティングだけでも備えておいてくれ。」

 

澪「あぁ。」

 

唯「・・・」

 

コードレスをアンプに挿そうとするが。

 

唯「ハッ!これ・・・挿しても良いのかな・・・?」

 

陸「へ?」

 

唯「火花が出たりしない・・・?」

 

梓「そ、そんな事ある訳ないじゃないですか。ねぇ澪先輩?」

 

澪「そうだな・・・何か嫌な予感がする・・・」

 

梓「澪先輩まで!?」

 

駿「また観覧車見てんのか!?」

 

そこに、ある人物が近付いて来てる。

 

唯「ねぇりっくん・・・分かるこれ・・・?」

 

陸「そのまま挿せよ。大丈夫だって。」

 

唯「で、でも大丈夫なの!?」

 

???「そうよ!」

 

ある人物がコードレスを取って。

 

???「そのまま挿せば良いのよ!!」

 

唯「ギー太!!」

 

コードレスがアンプに挿された。唯の足がコードレスに引っ掛かった。

 

陸「唯!」

 

唯「うっ!」

 

後ろへ倒れた唯を受け止めた。

 

陸「大丈夫か?」

 

唯「大丈夫・・・」

 

陸「って!あなたは!」

 

唯「え!?」

 

全員「あ!!」

 

そこに現れた人物の正体は・・・

 

 

 

 

 

 

顧問の山中さわ子だった。

 

 

 

 

 

 

唯・律「さわちゃん!?」

澪・紬・梓「さわ子先生!?」

陸・駿・豊・皐「さわ子先生!?」

 

さわ子「そもそもそのギター。日本のメーカーじゃないでしょ?」

 

唯「何?幻?」

 

律「何でここに!?」

 

澪「足ある・・・!」

 

さわ子「何よ!幽霊じゃないわよ!」

 

梓「どうしてロンドンに?」

 

唯「ハネムーン?」

 

さわ子「マイルが溜まってたのよ。」

 

陸「マイル?」

 

さわ子「飲み会もカードで払ってコツコツ貯めたのに。もうすぐ有効期限が切れちゃうのよ。それに私、軽音部の顧問だしね!」

 

唯「何時来たの?」

 

さわ子「着いたのは昨日。」

 

澪「帰るのは?」

 

さわ子「今夜!」

 

駿「大人って凄えな・・・」

 

律「一言言ってくれれば良いのに。」

 

さわ子「ホテルに電話したのに、あなた達出ないんだもん。」

 

律「あ〜。あれさわちゃんだったのか。」

 

さわ子「さぁ!取って置きの衣装も持って来たわよ!!」

 

キャリーバッグを開けた。

 

さわ子「ジャパニーズレディース忍者ー!」

 

律「くノ一か!」

 

陸「ニンジャナンデ!?」

 

男性「Wow!Bravo!Bravo!」

 

律「いやいやいやいや・・・」

 

陸「NO NO NO NO・・・」

 

さわ子「コレコレ〜♪」

 

写メを皆に見せた。

 

唯「和ちゃん!?憂まで!?」

 

梓・皐「純まで!?」

 

陸「姉ちゃんも!?」

 

くノ一4人衆の写メ。

 

律「却下。」

 

さわ子「ええ!?」

 

陸「はいはい。スタンバイするぞ。」

 

 

 

 

 

 

clovertyがAnother day comesを披露した。客席から拍手が響いた。

 

陸「皆さん、来て下さりありがとうございます。次は放課後ティータイムの出番です。皆、頼むぞ!」

 

放課後ティータイムが急いでスタンバイした。

 

唯「それでは、私達放課後ティータイムの曲を聞いて下さい!ごはんはおかず!」

 

 

 

 

『ごはんはおかず』

 

唯「ごはんはすごいよ なんでも合うよ ホカホカ ラーメン うどんに お好み焼き これこれ 炭水化物と炭水化物の 夢のコラボレーション☆♪」

 

『(アツアツ ホカホカ)』

 

唯「ごはんはすごいよ ないと困るよ むしろごはんがおかずだよ 関西人ならやっぱりお好み焼き&ごはん でも私 関西人じゃないんです♪」

 

『(どないやねん!)』

 

放課後ティータイム「1・2・3・4・GO・HA・N! 1・2・3・4・GO・HA・N!♪」

 

唯「ごはんはすごいよ ないと困るよ むしろごはんがおかずだよ 関西人ならやっぱりお好み焼き&ごはん 私前世は関西人!♪」

 

『(どないやねん!)』

 

放課後ティータイム「1・2・3・4・GO・HA・N! 1・2・3・4・GO・HA・N! 1・2・3・4・GO・HA・N! 1・2・3・4・GO・HA・N!♪」

 

すると唯が、前に座ってる赤ちゃんを見てうっとりした。

 

唯「もう1回!」

 

律「え!?」

 

紬「え!?」

 

澪「え!?」

 

梓「え!?」

 

 

 

 

陸・駿「もう1回!?」

 

豊・皐「何で!?」

 

 

 

 

唯「ロンドンブリッジ テムズリバー ロンドンタワーにロンドンアイ! ロンドン ロンドン やっぱり お好み焼き&ごはん わたし自身はロンドン人♪」

 

「(どないやねん!)』

 

放課後ティータイム「1・2・3・4・GO・HA・N!1・2・3・4・GO・HA・N!1・2・3・4・GO・HA・N!1・2・3・4・GO・HA・N!♪」

 

唯「スカイハーーーイ!!」

 

 

 

 

 

 

ライブが終わり、皆が全力で空港へ走る。

 

律「何だよ!スカイハイって!」

 

陸「おい唯!何でもう1回歌ったんだよ!」

 

唯「やり過ぎちゃった!赤ちゃん可愛かったんだもん!」

 

梓「それには同意しますけど!」

 

紬「あの前に座ってた子!?」

 

皐「確かに可愛かったね!」

 

駿「結局ギリギリじゃねーか!」

 

唯「格好良い所見せたかったんだよー!」

 

さわ子「ヘイタクシー!」

 

 

 

 

ギリギリでタクシーに乗って、空港へ。

 

澪「寝ちゃったな。」

 

唯達の乗ってるタクシーでは、梓が眠ってる。

 

紬「梓ちゃん。旅行中ずっと色々調べたり、頑張ってくれたんだもん。」

 

唯「ふふっ。」

 

律「疲れたのかな?」

 

梓の寝顔を律がデジカメで撮った。

 

唯「あ!雪!」

 

紬「本当だ!」

 

外は雪が降ってる。

 

唯「ねぇねぇ。凄い事に気付いたよ?」

 

律・澪「え?」

 

紬「ん?」

 

唯「何時もの自分達の曲で良いんだよね。」

 

律「あら?今頃気付いたの?」

 

紬「私もそう思ってたよ?唯ちゃん。」

 

唯「え?ムギちゃん?」

 

澪「私はとっくの昔に気付いてたぞ。」

 

唯「えぇ〜?」

 

 

 

 

後ろを走るタクシー。

 

皐「zzz・・・・」

 

陸「皐眠ってるな。」

 

駿「初めての海外旅行を楽しんで疲れたんだろう。」

 

豊「連れて来て良かったな。」

 

”ピリリン”

 

陸「ん?あ。唯からだ。」

 

唯からのメールを見る。

 

陸「成る程な。」

 

駿「何だ?」

 

豊「どうしたんだ?」

 

陸「コレコレ。」

 

唯からのメールを見せる。

 

 

 

 

そして飛行機に乗り、日本へ帰国。

 

『END』




次回最終回・天使編!
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