律「ようこそ!軽音部へ!」
皐「ようこされました〜!」
唯「ホラ!こっちこっち!」
皐「うわわわ!」
引っ張られて椅子に座る。
駿「お前が本当に入部するとはな。」
皐「えへへ〜。」
陸「新入部員はこれで9人か。」
豊「何か賑やかになりそうだな。」
紬「お名前は何て言うの?」
梓「あ、中野です・・・」
律「パートは何やってるの?」
梓「あ・・・えっと・・・」
唯「好きな食べ物は?」
澪「落ち着けお前等。」
陸「後輩を困らせるな。」
梓「えっと・・・1年2組の中野梓と言います。」
皐「改めまして、1年2組の真中皐です。軽音部の真中駿の妹をやっております。」
梓「パートはギターを少し。」
律「あ。唯と陸と一緒だな。」
梓「宜しくお願いします。唯先輩。陸先輩。」
唯「ッ!!」
陸「あぁ。宜しく、中野さん。」
唯「唯先輩・・・先輩・・・先輩!!」
先輩と言う響きに溺れてしまった。
律「おーい、帰って来ーい。」
皐「私はキーボードが得意です。」
陸「え?キーボード?」
駿「実は俺の母さん、ピアノ教室の講師をやっててな。皐は幼い頃からピアノを習ってたんだ。」
陸「ほうほう。」
唯「取り敢えず何か弾いてみせて。」
レスポールを梓に貸した。
陸「レスポールだから重いよ?」
梓「大丈夫です。まだ初心者なので下手ですけど・・・」
唯「大丈夫!私が教えてあげるから!」
澪「おお。早くも先輩風吹かせてるな。」
陸「俺も教えてあげるから、弾いてみて?」
梓「そ、それじゃあ・・・」
”ーーーーーーーー!!♪”
彼女は華麗にギターを弾いた。
律「う・・・上手い・・・!」
唯「私より断然・・・!」
ギタースキルは高かった。全員が驚いて声が出なかった。
梓「(あ・・・あれ?どうしよう・・・何だか変な雰囲気・・・やっぱり私の演奏が下手だったから・・・)ごめんなさい!やっぱり聞き苦しかったですよね・・・?」
澪「ああいや、そう言う訳じゃ・・・」
陸「中野さん。」
梓「はい!」
陸「君凄いね!初心者とは思えないよ!」
梓「本当ですか!?」
陸「唯はどうだ?」
唯「ま・・・まだまだね!」
全員「ええ!?」
陸「強がってる!?」
律「おい!唯!何時まで見え張ってるんだよ!」
唯「うっ!・・・ん?」
梓「・・・!!」
駄目出しされたにも関わらず、梓は喜んでいた。
梓「私!もう一度唯先輩と陸先輩のギターが聴きたいです!」
陸「え?」
唯「ああ~・・・ええと・・・う!ライブでギックリ腰になったからまた今度ね。」
陸「苦しい・・・」
駿「お前は少し退いてろ。」
律「兎に角、入部してくれるって言う事で良いんだよね?」
梓「はい!新歓ライブの皆さんの演奏を聴いて感動しました!これから宜しくお願いします!」
唯「うう・・・眩しすぎて直視出来ません・・・」
陸「お前は黙ってろ。」
梓「あ、そうだ。入部届けです。」
皐「どうぞ。」
2人が入部届けを提出。律が受け取る。
律「確かに受け取ったから。明日から宜しくね。」
梓「はい。それじゃあ失礼します。」
皐「じゃあねお兄ちゃん。」
2人が部室から出た。
唯「・・・わ!私どうしよう!?」
律・澪・陸・駿「練習しとけ。」
翌日の放課後。
梓「こんにちは〜!」
皐「来ました〜!」
律「お!元気いっぱいだな。」
梓「はい!放課後が待ち遠しかったです。」
皐「もう部活がやりたくてやりたくて!」
陸「お。中野さんギター持って来たんだね?」
梓「はい!」
律「それじゃあ早速!」
梓「練習ですか!?」
律「お茶にするか。」
梓「ええ!?」
皐「おぉ。お兄ちゃんの言った通り。」
ティータイム開始。
紬「梓ちゃんも皐ちゃんもどうぞ。」
皐「戴きます。」
梓「あ、あの~・・・音楽室でこんな事して大丈夫なんですか?」
律「大丈夫大丈夫。」
豊「ごめんね。毎日こんな感じだから。」
梓「はぁ・・・」
そこにさわ子が来た。
梓「・・・あ!あの・・・あの・・・これは・・・」
怒られると思ってさわ子に話そうとしたのだが。
さわ子「私ミルクティーね。」
梓「ええ!?」
豊「ごめんね・・・本当にごめんね・・・?」
涙を流しながら梓に謝る。
梓「あ、あの・・・大丈夫ですか・・・?」
さわ子「顧問の山中さわ子です。宜しくね。」
梓「よ、宜しくお願いします。」
さわ子をジッと見る。
梓(き・・・綺麗な人だなあ・・・)
さわ子(猫耳とか似合いそうね。)
脳内で考える事がお互い違う。
紬「お菓子もどうぞ〜。」
皐「おぉ!美味しそう!」
ティータイムで盛り上がる皆に梓が戸惑う。
梓(ここ・・・軽音部だよね?あ・・・もしかして私の自主性が試されてるのかな・・・)
早速ギターを出した。
陸「ん?練習するの?」
梓「は、はい。私の自主性が試されてる様なので。」
陸「自主性・・・?ま、まぁ良いや。何か弾いてみて?俺が聴いてあげるから。」
梓「は、はい!」
”ジャ〜〜ン!”
さわ子「うるさーーーーーい!!!!!」
何故かさわ子が大激怒した。
梓・陸「えええーーーー!?」
怒鳴られた梓が泣いてしまった。
律「さわちゃんのアホーーーーー!!!」
皐「梓を泣かせてどうするんですかーーーー!!!」
これには律と皐が激怒。
さわ子「だって、静かにお茶したかったんだもん・・・」
律「言い方ってもんがあるだろ!」
皐「そのお気持ちは分かりますけど!」
泣いてしまった梓を澪と陸が慰める。
澪「ごめんな。あの先生ちょっと変なの。」
陸「ちょっとって言うか、大方。」
さわ子「おい。」
紬「気にしないでね?」
駿「また絡まれたら対処してあげるから。」
唯「さぁ!ケーキ食べよ?」
律「ティータイムがウチの売りだから。」
豊「そうか?」
梓「・・・・・こんなんじゃダメですー!!!!!」
澪「うわ!キレた!」
陸「ビックリした!!」
梓「皆さんやる気が感じられないです!」
律「いや、新歓終わった後だったし・・・」
梓「そんなの関係ありません!音楽室を私物化するのも良くないと思います!ティーセットは全部撤去すべきです!」
紬「え・・・!?」
陸・駿・豊(ド正論ありがとうございます・・・)
さわ子「それだけは勘弁して~!」
梓「何で先生が言うんですか!」
律「まぁ、取り敢えず落ち着いて・・・」
梓「これが落ち着いていられますか!!!」
怒り続ける梓を、唯が後ろから梓を抱いた。
唯「良い子良い子。」
澪「そんな事で収まるはず・・・」
梓「〜〜〜〜・・・」
撫でられた梓の機嫌が直った。
澪「収まった!?」
事態が沈静化した後。
梓「取り乱してすみませんでした!」
唯「ううん。全然気にしてないから~。」
梓「え!それはそれで・・・」
澪「梓が言う事も一理あるよ。私達ももっとやる気出していかないと。分かりましたね!」
陸・駿・豊・皐「はい!」
唯・律・紬・さわ子「はぁ〜い。」
それから数日が経ったある日。
梓(この前迷惑かけたから行きたくないなあ・・・)
皐「梓?まだあの時を気にしてるの?」
梓「気にしてるよ・・・」
皐「でも皆優しいよ?和気藹々してて。」
梓「皐ってマイペースねぇ・・・」
皐「私はね、年下でも年上でも友達になったらタメで話すタイプだから。」
梓「フ、フレンドリー・・・」
軽音部へ。
梓「こんにちは・・・」
しかし唯達はティータイムで満喫中。陸達はちゃんと練習しているのに。
梓(全然動じてない・・・)
部室に入って来た梓を見て唯達が焦った。
唯「い!今から練習する所だったんだよ!本当だよ!」
皐「唯ちゃん、嘘吐いたらダメだよ?」
早速練習を開始したが。
唯「ううぅぅ・・・やっぱケーキ食べないと力が出ないよ~・・・」
陸「アンパンマンかお前は・・・」
紬「はい唯ちゃん。」
唯「あーん。」
ケーキを一口。すると。
唯「おぉ!!」
元気100倍になり、ギターを華麗に弾いた。
梓・皐(う、上手い!!)
皐「お菓子が原動力なんだね。」
唯「梓ちゃんも皐ちゃんも食べてみなよ。美味しいよ?はいあーん。ほれ。」
2人にケーキを食べさせる。
皐「美味!」
梓「・・・美味しい。」
律「うん?何だって?」
梓「お、惜しいって言ったんです!」
律「ほほ~。」
唯「気に入らなかったか~・・・」
梓「・・・」
唯「ほい。」
梓「あ!」
ケーキを見せると、梓が喜ぶ。しかし下げると。
梓「あ・・・」
落ち込んだ。
唯「ほい。」
梓「あ!」
唯「ん。」
梓「あ・・・」
上げて下げて上げて下げての繰り返しで梓を遊ぶ。
唯(おもろい。)
一方さわ子は。
さわ子(はぁ・・・今日から音楽室でのティータイムはなしか。でも教師らしくちゃんとしなきゃ。たまには!)
ティータイムは残念だが、教師としての威厳を見せると決意した。
軽音部。
さわ子「皆!練習頑張ってる?」
しかし唯達はティータイムで大盛り上がり。
さわ子「って食べてるじゃん!!!」
ティータイムにさわ子も参加する。
さわ子「私、もうここで死んでも良い。」
律「死ぬな。」
駿「命落とすの早いですよ。」
さわ子「そう言えば、結局何でティーセっト撤去しなかったの?」
梓「そ・・・それは・・・何でもかんでも否定するのはダメだと思って!」
律・さわ子「へぇ〜。」
唯「梓ちゃんって、何時ギター始めたの?」
梓「えっと。小4位からです。親がジャズバンドをやっていたのでその影響で。」
澪「へぇ〜。」
律「全然初心者じゃないじゃん!」
豊「ジャズ?なぁ梓。」
陸「急に名前で言い始めた・・・」
豊「梓。そのジャズバンドってもしかして・・・」
ジャズバンド名を梓に言うと。
梓「そうです!豊先輩はファンなんですか?」
豊「いや、そのジャズバンドのドラマー、俺の親父なんだ。」
梓「え!?そうなんですか!?」
豊「凄い偶然!身内が同じジャズバンドを組んでるなんて!」
梓「はい!凄い偶然ですね!」
律「意気投合してる。」
梓「そう言えば、陸先輩がギターを始めた切っ掛けって何ですか?」
陸「俺の両親は音楽関係の仕事をしていてな。中学2年の誕生日にギターをプレゼントされて、それからギターにのめり込んで。」
自前のギターを梓に見せた。
梓「キャスタータイプですね?」
陸「そう。これを生涯愛用し続けるんだ。」
梓「では、唯先輩がギター始めた切っ掛けって何ですか?」
唯「え?私?(言えない。軽音が軽い感じの音楽だと思ってたなんて言えない・・・)』
陸(ギターが可愛かったなんて言えないもんな・・・)
律「なぁ皐。」
皐「ん?何?」
律「皐は私達のバンドに入るのか?」
皐「ううん。私はお兄ちゃん達のバンドのキーボードをやりたくて入ったんだ。」
さわ子「そうそう!私梓ちゃんにプレゼント持って来たんだった。パンパカパーン!」
梓「え!?」
そのプレゼントとは、ネコミミ。
梓「あの、これ何ですか・・・?」
皐「ネコミミ?」
さわ子「うん。ネコミミ。」
梓「いや、それは分かるんですけど・・・えっと・・・これをどうすれば・・・」
後ろにさわ子が回り込み、梓の両肩を掴んだ。
梓「ヒッ!?」
律「大丈夫だよ。軽音部の儀式みたいなもんだから。」
梓「何の儀式ですか!?」
すぐにさわ子の両手を払った。
さわ子「もう。恥ずかしがり屋さんねえ。」
梓「当たり前です!先輩方だって恥ずかしいですよね!?」
紬「どう?」
唯「似合う~!」
律「流石ムギだな!」
ネコミミを何事もなく紬が被ってる。
梓「え!?」
皐「ニャオ〜♡」
ネコミミを被った皐が唯にスリスリする。
唯「くすぐったいよ〜皐ちゃ〜ん。」
豊「皐は本当人懐っこい。」
陸「フレンドリーな妹だな。」
駿「俺の母さん譲り。」
梓(あれ!?私が可笑しいの?)
唯「はい。次梓ちゃんの番。」
ネコミミを梓に渡した。
梓「・・・・」
皐「頑張れ梓!私が応援してるよ!」
梓「・・・・!!」
勇気を出してネコミミを被った。
唯・律・紬「おお〜!」
唯「凄く似合ってるよ!」
さわ子「私の目に狂いはなかったわ!」
唯・律・紬・さわ子「軽音部へようこそ!」
梓「ここで!?」
皐「今更!?」
ネコミミ梓に唯が抱いた。
唯「梓ちゃん可愛い〜!」
律「にゃーって言ってみて!にゃーって!」
梓「に・・・にゃあ・・・」
唯・律・紬・皐・さわ子「あぁ〜〜〜〜・・・!」
梓(はっ!つい・・・)
陸「な、何だ今の爆発力・・・!?」
駿「こ、これ卑怯過ぎないか・・・!?」
豊「新たなる萌え要素誕生・・・!?」
唯「あだ名はあずにゃんで決定だね!」
梓「え!?」
あずにゃん!ここに誕生!
季節は夏になった。
さわ子「次はこの服よ。ネコミミメイド!」
皐「おぉ〜!凄く可愛いもんですなぁ〜!」
既にネコミミメイドに着替えた皐がくるくる回る。
駿「お前本当のめり込んでるな。」
皐「楽しそうだったからつい!」
梓「それは絶対イヤです!」
唯「似合うのに~。」
梓「イヤです!」
澪(梓可愛いな。いじられる対象が私から梓に移ったのは助かったけど・・・でも・・・この寂しい気持ちは・・・)
律「何?」
澪「さっきから何言ってるのよ。」
ただ律が澪の心の声を巫山戯て代弁しただけ。
今日の部活動終了。
唯「あー!楽しかった~!」
梓「練習もしてないのに疲れました。」
陸「あんまり弾いてなかった。」
澪「あ。私音楽室に忘れ物。」
律「じゃあ先行ってるな。」
部室に戻って忘れ物を探す。
澪「あ。あったあった。」
忘れ物は携帯だった。携帯の横にネコミミが置いてあった。
澪「ん?」
勇気を出してネコミミを被った。
律「ほほう?」
隠れて見ていた律が出て来た。
澪「ヒッ!ヒゲ!」
律「苦しいぞ~!」
帰り道。
唯「ねえあずにゃん。皐ちゃん。ウチの近くに美味しいアイス屋さんがあるんだよ~。先輩が奢ってあげる!」
皐「え?良いの!?」
梓「はあ・・・」
唯「違う違う。返事はにゃーだよ。」
梓「え?」
唯「はい。にゃー。」
梓「にゃ・・・にゃー・・・」
唯「ゴロゴロゴロゴロ〜。」
律が梓の顎を撫で、皐が梓の頭を撫で、紬が猫じゃらしを振る。
澪・陸・駿・豊(手懐けられてる!)
商店街でアイスを食べる。梓が1人でアイスを食べていると、澪と陸がフォローする。
澪「大丈夫?軽音部やっていけそう?」
梓「えっと・・・こののんびりした空気がちょっとアレですけど・・・まあ・・・」
陸「もしイヤな事があったら、澪か俺達に相談しても良いよ?」
梓「ありがとうございます。」
唯「大丈夫!すぐ慣れるよ!」
梓(て言うか慣れたくない。)
心配に思えた澪と陸が、お互いを見て頷いた。
翌日の部室で緊急会議。
律「何?緊急会議って。」
澪「新入部員が入ったのに、何時までもまったりダラダラしてたらまずいと思うんだよな。」
唯「そ、そうなの?」
陸「このままの調子じゃ、梓辞めてしまうかも知れないぞ!」
唯「っ!あずにゃんが居なくなるのは嫌だ!」
皐「私も!梓と一緒が良いよ!」
律「仕方ない。何か梓の弱み・・・」
豊「馬鹿野郎!」
律「痛い!」
弱みを握ろうとする律にゲンコツ1発。
豊「梓を何だと思ってるんだ?」
澪「ちゃんと活動計画を立てた方が良いんじゃないか?」
駿「何か良い案はないか?」
律「確かにな。じゃあまず・・・梓の歓迎会をするか!」
唯「良いね~!」
紬「楽しそう!」
澪・陸・駿・豊「おい!」
休日の公園。
皐「いやぁ〜、先輩方から歓迎されるなんて私嬉しいYO!」
駿「何故ラップ調?」
唯「ほらあずにゃんも食べて食べて~。」
紬「ケーキもあるわよ。」
律「梓にはこれ!」
梓の口にたい焼きを突っ込んだ。
澪・陸「こらー!!」
駿・豊「後輩を困らせるなー!」
しかし梓は、口に突っ込まれたたい焼きを一瞬で食べた。
澪「たい焼き・・・好きなの?」
梓「うん。」
弁当を食べた後、唯と律と紬と皐がフリスビーで遊んでる。
澪は木陰で本を読み、陸と駿はギターとベースを弾き、豊は草原の上で寝転がり、梓は体育座りしている。梓は澪達4人を見て思った。
梓(澪先輩と陸先輩、それに駿先輩と豊先輩は上手いのに、何でこんなやる気のない部活に居るんだろう・・・)
澪「ん?何?」
梓「あ、いえ。・・・あ・・・あの・・・澪先輩は外でバンド組んだりしないんですか?」
澪「うーん。確かに外バンも面白そうだよね。」
律「あ~そんな事言って良いのかな~?」
弱みの学園祭ライブの写真を見せようとする。
澪「何よそれ!」
律「おーほほほほ!」
梓「(弱み握られてるのかな?)陸先輩と駿先輩と豊先輩は外でバンドとか組んだりしないんですか?」
陸「考えた事ないな。今のバンドの方が楽しいし。」
駿「このまま生涯生きていこうかな〜って。」
豊「まぁ、もし解散したら外バンもしようかと思ってな。」
梓「そうなんですか。」
すると梓の頭にウサミミが。
さわ子「バニーも良いわね。」
梓「うわあああ!?」
陸「先生何やってるんすか?」
唯「あ。さわちゃん先生。」
さわ子「遅れてごめんね。色々と仕込みがあってさ。」
持って来たスーツケースを開けた。
さわ子「じゃーーん!」
中にはメイド服や巫女服、更にはチア服などの衣装がてんこ盛り。
陸「巫女服にメイド服にセーラー服にブレザーにメイド服・・・」
駿「これを梓の為だけに・・・?」
唯「あずにゃん。嫌なら私達が着るから。」
梓(そ、そう言う問題じゃ・・・)
夕方になり、歓迎会終了。
唯「あ~楽しかったね~!」
律「今度は何処行くかな~!」
紬「動物園とか!」
さ「温泉も良いわね~!」
皐「あ!私県外行ってみたい!」
グッタリしてる梓を陸が支えてあげてる。すると今まで黙っていた澪が。
澪「皆聞いて!うちは軽音部だから!明日からは絶対練習するからな!絶対の絶対の絶対!!」
唯・律・紬・皐・さわ子「・・・うんうんうんうん!」
翌日の部室。
律「皆!忘れてるかも知れないが、うちは軽音部だから!」
澪「いや、忘れてないから。」
律「今日は練習するぞ!」
唯・紬・皐・さわ子「おー!」
澪・梓「お、おー。」
陸・駿・豊「お、おう。」
まずは唯達から練習開始。
律「よし。唯と梓ギターが2人になったから演奏の幅が広がるな。どっちがリードギターやる?」
梓「それは勿論先輩が・・・」
唯「はいはい!私がやる!」
律(この自信は何処から・・・?)
唯「ふんす!」
陸「リードギターやるなら、一応2人の演奏を見てから判断しようか。」
律「それもそうだな。」
唯「え!?・・・・・」
梓「え・・・?」
まずは梓が演奏。相変わらずプロ級の演奏。
紬「凄い梓ちゃん!」
澪「やっぱり上手いな!」
陸「このままだったら、俺の上を行けるかもな。」
律『次は唯の番・・・」
唯『ギックリ腰が~・・・」
律「いい加減にしろ・・・」
唯「あずにゃんりっくんギター教えて下さい!」
律「変わり身はえーな!」
陸「ってか何度も教えられただろ!?今まで!」
律「陸。唯の特徴覚えてるだろ?」
陸「あ、そう言えば物事に集中しちゃう性格か・・・」
仕方無く梓と陸が唯にギターを教えてあげる事に。
陸「そこはミュートした方が良いぞ。」
梓「あとさっきのフレーズはビブラート効かせると良いかも。」
唯「ミュート?ビブラート?何それ?」
梓「ええ!?」
陸「ごめんね。こんなんでも1年間やって来たんだ・・・この子・・・」
梓「ミュートもビブラートも知らずにどうやって・・・」
”〜〜〜〜♪”
梓「あれ?ちゃんとミュート出来てる。」
唯「ああ。さっきのがミュートって言うんだ。」
ミュートとは、弦に軽く触れて音が伸びないようにする技術の事である。
陸「何故か耳が良いんだよ。絶対音感的な。」
澪「唯はゲーム買っても説明書読まないタイプなんだよ。」
梓「納得です・・・」
さわ子「じゃあそろそろロイヤルミルクティー淹れてくれる?」
紬「・・・あの!今日は練習しますから!」
さわ子「え~!え~!」
律「ちょっとだけ休憩するか・・・」
唯達が休憩してる間、
梓「凄いです!」
豊「そうかな?アレンジで弾いただけなんだけど。」
駿「やっぱ流石だな皐。」
皐「どんなもんですたい!」
陸「ほい。次は唯達。」
唯・律・紬「ほげ~。」
澪「練習は!?」
律「あ~。明日から頑張ろう。」
豊「もうダメだこの子達・・・」
唯「あずにゃ〜ん!あ〜ん。」
ケーキを一口食べさせる。
紬「はい。梓ちゃん専用のマグカップよ?」
紅茶が入った梓専用のマグカップを受け取った。
梓(は!ダメになる!このままじゃダメになる!)
後日。梓は練習を休んでライブハウスへ向かった。
梓(軽音部じゃなくてよそのバンドに参加しよう。他にもきっと素敵なバンドが・・・)
ライブハウスでバンド達のライブを見る。
梓(どうしてだろう。どのバンドもうちの軽音部より上手いのに・・・どうして・・・?)
彼女の中で葛藤が動き始めた。
それから数日が経ったある日の部室。
唯「最近あずにゃん来ないね・・・」
澪「もう来ないかもな。」
唯「え・・・?」
陸「やっぱり梓には軽音部は似合わなかったのかも。」
しかし、梓が部室にやって来た。
律「あ!梓!何で最近こなかったんだよ。ここんとこ毎日練習してたんだぞ!」
唯「わーん!待ってたよ~!」
皐「寂しかったよ〜!」
帰って来た梓を抱き締めた。
梓「・・・・」
澪「どうした?」
律「まさか辞めるって言いに来たのか?」
唯「それだけは勘弁して下せえ!」
すると梓が泣きながら言い始めた。
梓「分からなくなって・・・」
全員「え?」
駿「分からないって、何が?」
梓「どうして軽音部に入ろうと思ったのか・・・どうして新歓ライブの演奏にあんなに感動したのか・・・しばらく一緒に居てみればきっと分かると思ってやって来たけど・・・けどやっぱり分からなくって!」
唯「あずにゃん・・・」
律「・・・よし!じゃあ梓の為に演奏するか!その時の気持ちを思い出せるようにさ!」
唯・澪・紬「・・・うん!!」
彼女達が演奏を始めた。梓が演奏を聴いて唯達を見る。
梓(陸先輩と駿先輩と豊先輩と皐は完璧なのに・・・唯先輩はまるで音楽用語知らないし、律先輩のドラムも走り気味なのに、4人揃って演奏するとどうしてこんなに良い曲になるんだろう?どうして・・・)
澪「梓.この前何で私が外バン組まないか聞いたよね。」
梓「・・・はい。」
澪「やっぱり、私はこのメンバーとバンドするのが楽しいんだと思う。」
梓「え?」
澪「きっと皆もそうでだから。良い演奏になるんだと思う。さあ!一緒にやろう梓!」
梓「・・・」
陸達を見ると、3人が笑顔で頷く。
梓「・・・はい!私やっぱり先輩方と演奏したいです!」
唯「良かった~!」
澪「まあこれからもお茶飲んだりダラダラする事もあると思うけど、それもやっぱり必要な時間なんだよ。」
駿「澪。良い事言ってる時に言いたい事がある。」
澪「何?」
駿「あの2人を見ろ。」
澪「え?うっ!」
もうダラダラしてる唯と律にビックリした。
唯「燃え尽きた。」
律「向こう1週間は演奏したくねえ~。」
梓「・・・本当に?」
澪「多分・・・」
唯「あずにゃ~ん猫耳着けてみて~。」
梓「え・・・いやですよ。」
唯「お願~い。そしたら頑張れるから~。」
梓「じゃあ・・・」
皐「いや、そこは否定しても良いんだよ?」
新しい軽音部が本格的にスタートしたのである。
『END』
キャスト
平沢唯:豊崎愛生
秋山澪:日笠陽子
田井中律:佐藤聡美
琴吹紬:寿美菜子
中野梓:竹達彩奈
古川陸:土屋神葉
真中駿:堀江瞬
西原豊:深町寿成
真中皐:小倉唯
山中さわ子:真田アサミ
『次回予告』
律「夏休みなのに大変ですね〜。」
さわ子「研修とか色々あってね・・・あなた達も練習?」
唯「はい。」
さわ子「何か用?」
律「軽音部で合宿するんだけど!」
唯「先生も来るかなと思って。」
さわ子「合宿ねぇ・・・」
律「あはは、面倒臭そうな顔・・・」
梓(ちゃんと練習出来るのかな・・・?)
唯「あずにゃーん!」
梓「ん?」
律「キャベツ美味えー!・・・」
#10「また合宿!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『
声-小倉唯
モデル・櫻田光
誕生日・11月2日
学年・桜が丘高校1年生
制服・ブレザー、赤いリボン、スカート、ローファー
パート・キーボード
好きなバンド・SEKAI NO OWARI
桜が丘高等学校軽音部の1年生で駿の妹。
フレンドリーな性格で、唯達には「ちゃん」付けで接してる。
憂と純とは中学時代からの親友で、梓は軽音部入部と同時に仲良くなった。
キーボードを担当している。
フレンドリーな性格は母譲りである。
兄達が結成している『cloverty』のキーボードとして加入した。