「ッ!?──ハッ、上等だ!真の王の力を見せてやろう!!」
ゴーストライダーの挑発に激昂したオーマジオウは吠えた勢いのまま右手をかざすとゴーストライダーの前方の空中に時計の文字盤が浮かび、そこからタトバキックを放つ仮面ライダーオーズが現れてそのままゴーストライダーへと向かって行く。
「単純だな」
「それはどうかなぁ!」
向かって来たオーズに対してゴーストライダーは地面から獄炎を吹き上がらせてその一撃を防ぐが、それを予想していたオーマジオウはゴーストライダーの左側、数m程離れた所に今度は仮面ライダーブレイド、キングフォームを必殺技──ロイヤルストレートフラッシュを放つ状態で召喚させる。
「無駄だ」
「ハッ、これでもか!」
視界の外から切り上げで放たれた光刃を右前方へステップして回避したゴーストライダーはその勢いのまま前方へ飛び込もうとする。だが、それすらも想定済みだったのかオーマジオウはスピードロップを放つ仮面ライダードライブ、タイプスピードをゴーストライダーの飛び込む先の正面に出現させる。
「お前の動きは──」
「なっ──」
ドライブによる神速の一撃はゴーストライダーが着地点の手前で
「──既に見た」
「何だと……!?」
困惑するオーマジオウだったが、苦し紛れにゴーストライダーの後方へクリムゾンスマッシュを放つ仮面ライダーファイズを召喚する。が、ポインターが当たる直前にまるで見えているかのように軽く体を捻るだけで回避され、見当はずれの方向にクリムゾンスマッシュを放ったファイズの姿が掻き消える。
「どう言う事だ……!?」
驚愕しつつもゴーストライダーの正面にライジングカラミティタイタンを放つ仮面ライダークウガ、ライジングタイタンフォームを召喚し、真上に仮面ライダー龍騎を召喚してドラゴンライダーキックを放とうとするが、チェーンを両手で持ってライジングカラミティタイタンの剣先を逸らしたゴーストライダーはそのままクウガと立ち位置を入れ替わると、前方にステップしつつ振り向きもせずに龍騎へとチェーンを振るって発動を妨害する。そして、そのまま技が不発に終わったクウガと龍騎の姿は消えていった。
「一体、何が起こっていると言うのだ?!」
オーマジオウが驚愕するのも無理はない。先程のレジェンドライダーによるコンビネーション技は模擬戦以外では一度も使っていない対ゴーストライダー用に考案したとっておきだったが、その全てが通用しなかったどころか当たりもしなかったからである。
「言っただろう、既に見た、と」
「既に……まさか!?」
「ああ、
「貴様っ……!」
冷たく言い放つゴーストライダーに対し怒りを露わにするオーマジオウだったが、力の差を見せられたためかただ吠える姿を晒すだけであった。
「まだプライドがあるのならお前の全力を見せてみろ──プライドがあれば、だがな」
「ッ!?いいだろう──」
『終焉の刻!』
なおも挑発を続けるゴーストライダーに対して激昂したオーマジオウはベルトのスイッチを入れてエネルギーを高めつつ中庭へ出る。
「滅べ!ゴーストライダー!!」
『逢魔時王必殺撃!』
跳躍したオーマジオウがゴーストライダーの周囲に展開されたジオウの文字のエネルギーを右足に集約させて放つ必殺のキック──逢魔時王必殺撃。一度はゴーストライダーを倒した究極の一撃がチェーンを巻いた左腕を盾にしただけのゴーストライダーに炸裂し周囲を閃光が包み込んだ。
「ふむ、確かにまともに当たれば厄介な技だが──」
「なっ──これはどうなっている!?」
驚愕するオーマジオウだが、それも当然である。閃光がおさまると目の前には五体満足で立つゴーストライダーの姿があり、自分の体が地面や外壁から伸びるチェーンによってキックの姿勢のままゴーストライダーの眼前に縫い留められていたからであった。
「こうなってしまってはどうにもできまい」
「このっ!放せ下郎!」
「無駄だ。その鎖はこの世の道理では壊せん」
どうにか脱出しようと足掻くオーマジオウだが、ヘルファイアで強化されたチェーンはびくともせず、どうすることも出来ないでいた。
「では、次はこちらの番だ」
「しまっ──ぐげえっ!?」
冷たく言い放ったゴーストライダーは右の拳を左手で包んで腕を組むとヘルファイアを纏わせたダブルスレッジハンマーをもがくオーマジオウの胴体へと振り下ろし地面へと叩き落した。
「そ、そんな……あ、アブソリュートスロウンを抜くなん──ぐえっ!?」
「人の呪術で俺たちの攻撃を防げると思ったか?」
あらゆるダメージを萎縮させるはずの特殊エネルギーフィールド──アブソリュートスロウンをはじめとした絶対的な防御を抜ける一撃に困惑するオーマジオウだったが、ゴーストライダーがその隙を見逃すはずもなく腰のオーマジクウドライバーにヘルファイアを纏った右足が踏み下ろされる。
「ふむ、ベルトは──」
「ぐあっ!?」
「なかなか──」
「ぐええっ!?」
「頑丈だな!」
「ぐああっ!?」
圧倒的な破壊力を持つゴーストライダーの攻撃に一度は耐えたオーマジクウドライバーだったが、二発、三発と続けざまに加えられる攻撃にヒビが入り、四発目で完全に破壊されたことでオーマジオウの変身が解けると、ドライバーとともに衝撃を受け続けた総司はまともに動けないでいるようだった。
「ぐ、うう……オーマジオウには、自己再生があるはずなのに……」
「ヘルファイアは魂を焼く炎だ。肉体は癒せても魂は簡単には癒えん──さぁ、裁きの時だ」
「おっと、それにはまだ早いんじゃないか?」
倒れ伏して動けなくなった総司に対して説明しながら引き上げようとするゴーストライダーだったが、その動きは背後からかけられた尊の声によって遮られた。
●#07について
・コンビネーション攻撃
作中でも言及されているように強力な攻撃ではあるので、ゴーストライダーも直撃すればダメージは免れませんが、何度も訓練で見た攻撃であれば見もせずに避ける程度は簡単なので、完璧に訓練したことがアダとなりました。
・オーマジオウの敗北
本来は圧倒的な防御力と攻撃力を持つオーマジオウですが、そもそもフルパワーのハルクと殴り合って悪魔と戦うゴーストライダーが相手なので人間の技術で作られたものでは多少軽減するのがやっとだと思います。原典でも過去にはアベンジャーズ全員と一人で渡り合ったこともあるので、殺す目的で戦うならこの程度は可能だと思われます。
●総司について
常磐総司(ときわ そうじ)(18歳/男)
・オーマジオウのライドウォッチを特典として得た花咲川高校に通う三年生で都内の一等地に建てた御殿で生活している
・この世界の核となる転生者で全ての平成ライダーの力を継承しているが、学生生活をするために大っぴらに力を使うことは無い
・願いはヒロインのいる学生生活で好き勝手に生きていきたい
・最強クラスの猟犬の一人であり、自信も最強を自負しているが、その強さ故に必殺技を多用する傾向がある
・オーマジオウと言うよりは原点のソウゴに引きずられている節があり、本人は認めていないが、<王>と言う単語に反応してしまう
→上記の気質のせいで尊とは相性が悪い
・基本的には冷静だが、どこか子供っぽさが強く癇癪を起こすこともあるため、メンタルの管理が難しい
・ヘルファイアは魂を焼くため、人間の作ったオーマジオウの物理的、魔術的な防御では貫通される