ヒーローside
時は遡り、演習試験が始まってすぐの時
モニタールームで試験を見ていた試験監督達
「おいこっちの爆弾少年もやばいぜ!」
「こっちの子も怯えず敵を撃破していくぞ!!」
「今年の生徒は優秀だな」
試験管たちは新しいヒーローの卵たちを見て盛り上がる
しかしその空気はすぐに変わる
試験会場で突如魔法陣のようなものが現れる
「なんだ!?」
暴風が吹き岩岩が降り雷鳴が轟く
異常事態が起きたことは誰が見ても一目瞭然だった
すると突然人が現れる
風が吹いたところには少年が
岩岩が降ったところには男性が
雷鳴が轟いた場所には女性が
試験管は息を飲み込むことしかできなかった
恐ろしい恐怖だがそれ以上に美しく神々しかった
異常事態に彼らは動くことができなかった
しかし受験生の一人が女性に個性で攻撃を仕掛けた
危ない!!誰しもがそう思った
もし何かがあった時女性は、、
先ほどまでの楽し気な雰囲気はどこに行ったのかどんどんと試験官たちの顔は曇っていった
しかし、そんな心配も一つの雷鳴によってかき消された
彼女は薙刀を持ち、稲妻を放ち攻撃をした
そして次の攻撃に移るため少年に刃を向ける
少年もそれに応えるように構える
あと少しで刃が少年に届く
試験管たちは思わず目を瞑った
しかしいくらたっても音は聞こえない
不思議に思った人々はおそるおそる目を開ける
すると一人の少年が現れ彼女たちの間に入り邪魔をしていた
助かったと試験官がほっと息をつく
少年は彼女たちに凶器を降ろすよう促している
どうやら女性と知り合いのようだ
その事実に試験管たちはほっと胸をなでおろした
しかしその空気はまだ張りつめていてみんな神妙な面持ちをしていた
彼女たちはこちらの状況を知る由もなくたんたんと会話を始めた
少年たちの口から出てくる言葉は疑問が溢れる言葉ばかりだった
少年はその言葉を飄々と言ってのける
一見するとそこら辺にいる子供と変わりないような口調で表情もまだ幼さが残っている可愛らしい普通の少年だ
しかし、彼らのオーラは気迫があり
ヴィランに恐れず戦ってきたプロヒーローである私達が怖いと思うほどだった
少年たちの会話にたびたび出てくる天空の島という単語
天空の島というのは現代の技術をもってしても何があるのかどうなっているのか全くわかっていない
そして天空の島というのはあまり一般的には呼ばれていない名前
ごくわずかな人間が知っているような言葉だ
実際ここにいる試験官の半分以上はその言葉がなんだかわかっていないようだ
そんな名前が出てきたことに驚きと恐怖を感じた
永遠と止まらない疑問に終止符を打ったのは元凶でもある少年たちだった
先ほどまで飄々としていた彼は少し悲しげな顔をした
しかしそれも瞬きの間に元に戻り受験生とまた言い合いをしている
だが先ほどまでとは違い笑顔は少しこわばっており手から出ている個性と思わしき風のような力はどんどんと弱くなっている
まずいと思ったときにはもう遅かった
彼女は受験生に向かって刃を振り落としていた
どうなるんだという恐怖と興味が入り混じった感情でモニターを見ているとプツンッという音とともにビデオの画面が途切れた
何故切れたのかはわからない
しかし、もしどちらかの攻撃が強すぎてカメラが吹っ飛んでいたとしたら
そしたらどちらかの命は、、、
最悪の事態を考えながらほかの試験官と同じように慌てながら会場へと向かった
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現場に着くと一人の男性が受験生と彼女の間に入り二人ををなだめていた
生で見る彼らは異質、異常だった
一見、芯が通っており美しく気高く見える
しかしどこか不安定な要素が強く危険だ
それを感じ取ったのかこの根津校長が彼らを高校に入れるように仕向けた
きっと天空の島、神の目という言葉のことも聞きたいのだろう
彼らを連れ校舎へ戻ってしまった
受験生も治療を受けたりし帰り始めた
それにしても試験が途中で終わってしまった
はぁこの後の後片付けを考えると憂鬱だ