各個人にそれぞれのメニューを渡す。
といっても基本的には合同での練習がメインであって、日常で出来そうなプチネタを書いて渡したりしている。
「ほい、ルナ」
「ん、ありがとう」.
「さて…トレーナー君。どうやって世界を変えて行く?」
「とりあえず…勝って名声を上げるしかないな」
「まあ…そうなるな」
「本気で歌って踊るのかな?」
「俺は割とマジなんだけど…」
「…そうだな…冗談の目ではないな……」
「まあ…そこも含めて…だな」
「さあ…はじめないか?練習」
「そうだ…トレーナー君」
「ん?」
「確かに興味を強く持っている…。だが…忘れないで欲しい。私は君に全てを捧げる…」
「…好きって事だろう?」
「あぁ…だから君も私を見てくれ。きっと振り向かせてみせる」
「君の隣にいるに相応しい事を…この足をもって証明するよ」
ニコリと笑う彼女にドキッとする。
正直な所…
昨日ルナに飛びつかれてから変に意識するようになった。
好かれているのは喜ばしい事だが…思うには、恋愛としての好きとは違うのでは?と。期待や好奇心からではないか…と。
それに俺はトレーナー。
恋愛OKよと言われて、はい!なんては言えない。
だが…彼女の持つ魅力はそれだけではない。
惹き寄せられるなにか‥カリスマめいたものを感じる。
まあ…ゆっくりとやって行こう…。
「惚れ薬…」
「んあ!?」
いきなりヌッと現れたのはタキオンだった。
「タキオン!?」
「…まあ長い付き合いになるんだからね。じっくり見てやってくれたまえよ。しかし納得いかない」
「何に?」
「いや…彼女に惚れ薬は要らないのか?と聞いたんだが…要らないとあしらわれたよ‥」
「惚れ薬?!」
「あぁ…!君も何か薬が必要ならラボに来ると良い!実験…いい薬もあるからね」
「今実験で言った?ねえ?」
「なのに彼女は要らない…と、自力で君を振り向かせる…だってさー非科学的だよねえ」
「惚れ薬の方が非科学的だと思うんだけど…」
「それを科学で可能にするのが私の役目なのだよ!!」
「いや…走ろうよ!何の為にここに居るのさ!?」
「無論!設備の充実したところでの実験の為だが!?」
「レースは!?!?」
「……私はレース向きではないのだよた
「いや?素質はあると思うぞ?」
「それに走るメリットはないだろう?ウマ娘が楽しく走れる…だったか?夢物語過ぎないか?」
その言葉に一瞬ピリッとした空気が漂う。
主にルナだけど…。
「その夢を叶えるのがまた科学的じゃないか?」
「可能性が低い夢物語だからこそ破り甲斐のある壁だと思わないか?」
「何を…」
「空を飛ぶのだって、海の上を走るのだって」
「科学の進歩で達成された事たろう?不可能と言われた事なのに」
「それに…スポンサーがついて人気が出たら研究もやりやすくて捗ると思うんだよなあ……」
「………なるほどね」
「…安っぽい言葉だけれども……まあ…少しは心にきたよ」
そう言いながら歩いて行くタキオン。
彼女はルドルフの肩をポンと叩いて言う。
「君が彼に興味を持った理由が何となく…わかったよ…なんだか不思議な魅力があるものだね」
「…渡さんからな?」
「それはトレーナー君次第じゃないかな?…それに……私にはいざとなれば…惚れぐs………待て!待ちたまえ!使わないから!使わないから!!その顔で近づくな!!」
「タキオオオオン!」
「ちょ!来ないでくれ!」
何故かはじまった走り込み。
「気合入ってんな…あの2人……」
てかタイム早くね?
「……バカなの?あの2人は…」
「…お兄様!ライスも行ってきます!」
何故か混ざりに行くライス。
「3人に増えたぞ…?」
と、言いながらスカーレットを見やる。
「へっ!?アタシ!?行かないわよ!?」
「……ふーん?」
「行く意味ないでしよ!?」
「………」
「わ、分かったわよ!なんだか知らないけど行けば良いんでしょ!?」
「…くっ!なぜライスが増えたのかな?……おや!?スカーレットまで!?恨まれるようなとこは…実験以外では………実験が原因か…」
妙に納得したタキオンであった。
ほのぼの…日常会です(๑╹ω╹๑ )