「………」
「……この店?……」
「仕方ないじゃない!!」
「2人じゃないと入られないんだもの!!」
「トレーナー…アンタは土曜日暇なの?」
突然のスカーレットの質問に驚く。
「ん?土曜日??暇だけど?」
「そ、ならアタシに付き合ってくれない?」
一瞬、ルドルフやライスから凄い視線を感じたが…まあ気のせいだろう。
ふむふむ…
「何しに行くんだ?買い物の荷物でも持ったらいいのか?」
「……くのよ」
「-??」
「オムライスが食べたいのよ!」
ってな訳でやって来たこの店
おむらいすてー
店の中を見てみると…ああなるほど
カップル連れが多いのね?なるほど…
「ほーほー…」
と、チラ見してみると…スカーレットがハッとして言う。
「こ、ここはカップルじゃないと入れないのよっ…でも私…男性の知り合いなんか居ないし…でも…食べたかったの!悪い!?」
「んにゃ?別に?」
「ちょっと!何で笑ってんのよ!」
「ふわとろおむらいす?」
「うぐぅ」
「…可愛いところあるな」
「は、はぁ!?!?どう言う意味よッ!?」
「お次のお客様どうぞ〜」
「よし、スカーレット行くぞ」
「ちょっ…え!?」
スカーレットは驚いた。なぜならトレーナーが腕を組んできたのだ。
「…カップルなんだろ?これくらいはね?」
「………うん」
ご注文は?と聞かれて…
スカーレットの注文した特製ふわとろオムライスセットを俺もと頼む。
「…スカーレット……」
「としたの?」
「……周りがカップルだらけだと落ち着かないな」
「言いたいことは分かるわ」
「ほら?あそことあそこのカップル…私達と一緒よ?恐らくだけど…」
違いは?と聞くと…なんかぎこちないわ?と言う。
確かに言われてみれば仕草がぎこちない。
「ははっ…確かに…て事は俺らもそう思われているのかな?」
「かもね?ふふっ」
2人で笑う…。
少しぎこちなさが取れた気がした。
「…2人とも…怪しいからやめた方が……」
「…何だあの笑顔は……」
「オムライスおいしそー…違うっ!ライスも行きたいなあ…」
向かいのカフェから羨ましそうに見つめるルドルフとライスを宥めるタキオン。
「…見えてるけどね」
「ん?何が?」
「…何でもないわ?さあ…頂きましょ?」
「おいしいね」
「おう、美味しいね」
温かいオムライスは…とても美味しくて…。
それを美味しそうに食べるトレーナーの顔が…いつも見ない顔に見えて少し嬉しい。
皆でラーメンを食べるのも好きだけど…
初めて2人で食べるご飯もいいなあと思う。
…外の2人は……アレだけど。
その後はお買い物!
予定に無かったけど♪
チビてしまった靴を選ぶ時に色々と一緒に考えてくれた。
「軽めの靴もなかなかいいけど、トレーニング用には重めのもありかな?」
「今の靴よりは大きめの靴が良いのではないかな?」
とか
やはりトレーナー…
真剣に考えてくれる姿は…少しカッコいい。
「…ありがとう…」
ある人達は私をじゃじゃ馬なんて言うけれど…
この人は私をそんな風に言わずに見てくれている。
真剣に私達の未来を考えて…毎日を過ごさせてくれている。
だならそれに対するありがとう。
「なら…トレーナーのオススメを買おうかしら」
なんて言いながら靴をレジに持って行く。
「………」
しくじったッ!!
予算オーバー……だとぉ…!?
足りない…でもトレーナーのオススメだし…
うう……
結局トレーナーが靴を買ってくれた。
「楽しかった?」
ライスがニコニコと聞いてくる。
「…羨ましい……」
「カイチョーはこの前行ったでしょ」
「おや?靴を選んでもらったのかい?」
「ええ…そうよ?」
「「羨ましい…」」
「…良かったねえ……」
ああ…
私もきっと好きになりはじめてるんだ…彼のことを。
「アタシだって…負けないから」
私はルドルフを見る。
「…私も負けない」
ルドルフはニヤリと笑って言った。
「ライスだって…!」
「「え!?」」
「……私は置いてきぼりかい!?」
というタキオンの声が響いた。
スカーレットもデレ期に突入か?