さて…
ここ数日でルドルフも伸びが良くなって来ている。
レースはまだ先であるが…黙々とメニューをこなしている。
その陰でのお話…。
「…この前のデートはどうだったんだい?」
タキオンがスカーレットにニヤニヤと話しかける。
「バッ…デートなんかじゃ無いわよ!」
「たまたま行きたい店が……その…男女ペアじゃ無いと入れなかったのよ!」
「ほー…カップルじゃないとダメなんだね?」
「……デート…なんだな?」
ずいっとやって来たのはルドルフ。
「か、かいちょー…」
「…そ、そうよ!?デートよ!?」
「それならカチイョーだってこの前デートしてたじゃない!」
「…ふふッ…確かにアレはデートだ…」
「どこ行ったのよ?」
「2人でスイーツ食べた」
「ほーー!!進んでるなあ」
ふむふむとメモを取り出すタキオン。
「……ライスはまだどこにも行ってないよ…」
「「ら、ライス!?」」
「2人はいいなあ…。どこかに連れて行ってもらって…」
「羨ましいなあ…」
「……でもアンタ…レースで応援してもらって…ヨシヨシしてもらったじゃない」
「…そうだけど…」
「トレーナーの手はどうだった?」
「暖かくて…大きくて…優しくて…ほわーってなったよ」
えへへ…と、微笑みながら撫でられた箇所に手を置くライス。
「う、羨ましい…」
「撫で撫でされたい…」
そこからアホみたいに練習した。
くっそタイムが縮まった。
「では…」
「誠さんの歓迎会を始めます〜♪」
乾杯の合図と共に3人でガラスを交わす。
と言っても秋川ロリ長はソフトドリンクです。
「だからロリ長言うな」(禁止!)
「でも…ライスちゃんも初勝利ですね」
「さすかです♪」
「驚嘆ッ!さすがとしか言いようがない!」
「…でも、世間の風は冷たいですよ」
「…任せてくれ!君もこの学園も…きっと守ってみせる」
秋川理事長は力強く語った。
それ程までにこの人は学園を大切に思う中で俺もその中の1人だと言うのだろう。
これだけ小さな人なんだ。
俺の思う以上にキツイこともあるだろう。
たづなさんが支えてるとは言え、色々と苦しい事もあるだろう。
それでも守ると言ってくれるこの人に報いたいと強く思う。
「…で?ウマ娘との恋愛の方は?」
「ブッ…ゲホッゲホッ…何が!?!?」
唐突な質問だった。
無意識の外側からの的確なストレートパンチ。
「ど本命は?言い寄られてたりもするんだろう?」
「ええ、色々聞いてますよ?デートしたとか」
「誠さんも…青春真っ只中ですね?」
「そ、そんな事…」
「まあ…アレだ…子供とか…作らなかったらいいんじゃないか?」
「なんつーことを言うんだこの理事長は」
「そりゃそーでしょ!?生徒が子供できました〜とか言ったらダメでしょ!?」
「話が飛びすぎですよ!?」
「コホン…まあ…アレだ」
「…それだけ愛されてるトレーナーという事だよ」
「それに?たづなもフリーだぞうー?」
「・ちょっと!理事長っ」
慌てるたづなさん。
「満更でもないくせに〜」
煽るロリ長。
「ま…まあ…良い関係で居ましょう?」
良い関係と言うのがなんなのかはさておいて…
楽しい歓迎会になりそうだ。