ネーミングセンスはないのでモブの名付けにはご容赦くださいませ…
鳴り止まない歓声の中で…彼女はそれを目にした。
栄光
頂き…
その景色は…あまりにも眩しくて…
「ライスは……ヒーローになれたかな」
「当たり前だ…」
「どうだ?この景色は…」
「最高…だよ…」
「本当に…輝くダイヤモンドにした…」
スカーレットは呟いた。
「会長…?」
「…ふ…ククク…」
ルドルフは肩を抱いて震えていた。
ゾクッ…ゾクゾクッ
「すまない…興奮が抑えられないみたいだ…」
「今すぐにでも…どうにかなってしまいそうなくらいに…」
「そんなに?」
「ああ…今すぐにでも彼に飛びついてしまいたいくらいに…な」
そう…見せつけられたのだ。
彼の言った…可能性…
高く飛んだライスの姿を…。
灰被りと揶揄されながら…小さな学園から始まった私達を…
出会った時に感じた高揚感…
全てを…ひっくり返す気がした。
「天晴れッ!!素晴らしいぞ!ライス君!!誠君!」
「ロリ長…じゃない、理事長」
「減給な」
「それは勘弁を!!」
「お、おめでとうございます…ぐすん」
「たづなさん…」
「謝罪!済まなかった!ライスシャワー」
「え?」
秋川理事長は頭を下げた。
「あの時…私達が君をしっかり守って居れれば…もっと輝かしい今があった筈…」
「そして…ありがとう!誠君!この子に…もう一度…前に踏み出す一歩を後押ししてくれて…!!」
彼女もまた後悔していたのだ。
生徒を守る…それが出来なかったのだ。
さぞ苦心したはず…だが、どうも言うことは出来ない。
頑張れなんて尚更…。
だから託すしかなかった。
直感で感じた何かに…。
「おめでとうございますうう!!素晴らしいッ!感動しました!!」
「乙名史さん…」
「インタビュー…していいですか!?」
ライスが囲まれる…。
あれやこれやと聞かれて…
アワアワしながら答えるライスは可愛らしかった…。
「トレーナーさんが勇気をくれたので…最後まで頑張れました!」
だが…
皆忘れて居た。
当然の質問と答えと…その結果を…
『そのトレーナーさんとは!?』
「はい!あそこにいる…鵞堂 誠お兄さんです!」
その名前を聞いて凍りつく記者達…。
その様子を見て居た…観客達。
『…鵞堂…誠?』
『あの学園潰しの…?』
騒つく場内。
そりゃそーだ。
悪名なら…知らない人は居ないレベルだもんな…
『なんでお前がいるんだ?』
『またウマ娘潰すような練習強いてんのか?』
『ふざけるな!帰れ』
わーわーと手のひらを返したように文句を言い始める。
記者も面白そうに俺を撮る。
『またウマ娘に無理を強いてるんですか!?』
『前回の件は…どう決着をついたのですか?』
『亡くなったシャイニーホワイトへの謝罪は!?』
「停止ッ!!辞めてもらおう!!」
一際大きな声が響いた。
秋川理事長だった。
「…彼はそんな人ではない……」
『でも前回のブラック学園の例が…』
「真実はそれだけか?」
「彼の誠実さは…私達が良く知っている!どれだけウマ娘を愛しているかも!!」
「諸君らは見なかったのか?!」
「彼が罵倒が飛び交う中で…ただ1人彼女を庇って立ち上がったのを!」
「静寂の中で…誰よりも早く彼女の名前を呼んで駆け寄ったのを!」
「彼女の為に一緒に涙を流して喜んでいたのをッ!!」
「我らも彼女を前回の罵倒から守ることが出来なかった…なのに…彼はたった1人でもそれに立ち向かった!!」
「そんな人が…ウマ娘を愛してない筈が無いッ!!!」
「私達は…彼を信じている!いつか、真実が見えるまで…」
「見て欲しいッ!!彼女の笑顔を!周りの顔を…!!心から飛んだ彼女の顔を見て欲しい!!」
「これからもそれを示す…!」
「だから真実を知る前に…彼を罵倒するのを辞めていただきたい」
「以上ッ!!!」
ルドルフと乙名史は震えが止まらなかった。
鵞堂と言う男の底が見えない。
理事長までもを変えてしまったのだから…
この男について行きたい
その果てを見たい。
そう思ったのだった。
「ろり長…」
「減給ッ!!お前マジで減給な?」
ある意味波乱の大会から一夜明けたトレセン学園。
「…お疲れ様だな…トレーナー」
「カイチョー…」
「…トレーナー。私の名前は…シンボリルドルフだ…」
「え!?カイチョーじゃないの?」
「それはあだ名だ…ちなみに生徒会長でもない」
「嘘だろ!?」
「本当だ……」
「ルドルフ…ね、ごめんね」
「ルナと呼んでくれ」
「ん?」
「ルナと呼んで欲しい」
「ん…わかった」
「お兄様ー!」
「おー!ライスー!よしよし」
「どうだ?一晩過ぎたあとは…?」
「全然寝れなかった!」
「だろうな!!」
「でも…物凄く楽しかった!走るのが楽しいって思えたんだよ」
「お!!それは良いことだ!」
彼女は微笑む。
「だからもっと…一緒に走ってね」
「もちろん…どこまでも一緒に走ろう!!」
今までに誰も見たことのない笑顔で…彼女は言った。
「お兄様と言わせてるんだな…トレーナーは」
「いや!これは…あのねすね!?」
「いや…そう言う趣味も私は理解するぞ?」
「違うって…」
「冗談だ…シンボリジョークだ」
こうしてスタートを切り出したまだまだ灰まみれの彼女達。
まずは大きな一歩…を踏みしめた!!
ライス編は終わりです!
書き溜めの投稿なのでここで止まります。
ゆーっくりの更新ですので…えへへ
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