朝起き、ポケモン達と共に飯を食べ、そしてバトルコートへ向かう。
「カイロス、地震をやってみてくれ」
「カーイ!」
確かな揺れを感じる、ちゃんと技を出来るようだ
「カイロス、岩雪崩を」
「ロス」
地面を踏み割り、岩を取り出して投げた、技として問題は無いと思われる。
「じゃあ僕はライゲンジムに行くとしよう、これだけ出来れば後は練習あるのみだからね」
「有り難うリョウゴ」
「君は僕にバトルで勝ったんだ、問題無いさ」
「あー…ジム戦頑張れよ」
「わかった、応援だけしててくれ、では良い旅を」
「そちらこそ」
まあ、携帯の番号も登録してあるからまた関わる事もあるだろう…さっさとサマシティに行こう、そこでカイロスを鍛えるとしよう、歩いていくと言ったがこのペースではいつまでたってもジムに着かない。
「メタグロス、サマシティまで頼む、これ地図だ、今の場所はここで、目的地はここだ」
「メター」
地図を読んだメタグロスは念力で僕の身体を固定し、高速移動してその上で前面に光の壁を展開して風圧から僕の身体を守ってくれる、サイコキネシスを使って加速してはいないがその速度は体感で明らかに車を越えている程に速い、こういう存在がなぜ人間に従っているのか、僕の拙い考えだが恐らく野生の時より色々と楽な部分が多いのだろう、自分でエサを取らなくてもいい、まともなトレーナーならば戦闘という肉体労働に見合ったエサを食べられるし、その戦闘では命の危機は極めて少ない、戦闘の訓練は自分が望まないものを積まされることは有るが例えトレーナーが死んだとしても確実に己の糧になる、ポケモンにもメリットがあるからポケモントレーナーという概念は存在出来ている。
そんな事を思いながらボケッとメタグロスの上に念力で固定されること1時間、港町は途中で何度も見かけたが、見えた町には今までの港町では見かけなかったかなり大きな建物があった、そしてメタグロスはその建物の前に着陸した。
「ここがサマジムか…戻ってくれメタグロス」
メタグロスをボールに戻し、目の前の建物を見上げる。
エスパータイプの使い手ということにはなっているが、エスパータイプと言うよりもリフレクターと光の壁の扱いの巧みさの実力でジムリーダーの座を勝ち取った…とネットでは書いてあった、まあ頭に入れるだけ入れておいて損はない情報だろう、あまり意味も覚えておける自信も無いが、まずはこのジムの物販所で瓦割りの技マシンを買うとしよう、一応メタグロスに覚えさせる事も考えて二つ程。
ジムに入ると、受付があり、そして今日の予定が書き込んである。
10:00~10:25 メインコートでジム戦二級 1番
10:30~10:55 メインコートでジム戦一級 2番
11:00~11:25 メインコートでジム戦一級 3番
11:30~11:55 メインコートでジム戦二級 4番
12:00~13:00 昼休憩
13:00~13:25 メインコートでジム戦一級 5番
13:30~13:55 メインコートでジム戦一級 6番
14:00~14:25 メインコートでジム戦一級 7番
14:30~14:55 メインコートでジム戦一級 8番
15:00~15:25 メインコートでジム戦一級 9番
15:30~15:55 メインコートでジム戦一級10番
16:00~17:00 夕休憩
17:00~18:00 メインコートでジムリーダーとの本気バトル 同時参戦人数制限、ポケモン制限無し 皆様ご自由にご参加下さい 賞品 光の壁とリフレクターの技マシンをどちらか
18:30~18:55 メインコートでジム戦一級11番
19:00~19:25 メインコートでジム戦一級12番
19:30~19:55 メインコートでジム戦一級13番
20:00~00:00 許可を得た上でご自由にお使い下さい
尚、この予定は突発的に変わることがある為、ご了承下さい
忙しいんだな、ジムリーダーって…とにかく受付を済ませよう、物販所と観戦の予約をしなければ、フーディンの隣に居る受付さんに話しかける。
「すみません、観戦に来た者ですけども」
「はい、観戦ですね、それではこちらにお名前を、入場料金表は此方に」
9歳以下のお子さま…50円
10歳~17歳のお子さま…500円
18歳~…1500円
65歳以上…1200円
リーグ検定時…無料
一度料金を支払えばその日はお自由にご見学頂けます
「解りました、物販所は何処でしょうか?」
「ここから向かって右に直ぐですね、ジムバッジの挑戦は予約とトレーナーカードの提示が必要なのでお早めに」
「はい」
入場料金を支払い、名前を書く、今日は1日瓦割りの技マシンを買って観戦だ、夜からはコートも自由に使えるのでそこでカイロスとメタグロスに瓦割りに慣れさせよう。
物販所で瓦割りの技マシンを二つ買い、メインコートへと向かう、今の時間は十一時五分なので、一級の試合を見るとしよう。
「ハッサム!瓦割りだ!その後虫食い!」
バキバキっ!がん!
「まだ瓦割りの精度が足りねえなあ?三重のリフレクターを破れて無い!カラマネロ、馬鹿力だ!」
「マロ~」
ドゴンッ!!
「ハッ…!」
「くっ…一旦戻れ!「追い討ち!」ゴッ!なっ!?ハッサム!?」
僕より年下であろう挑戦者はモンスターボールを握りしめ、悔しそうな表情だ、「っ次だ!バルジーナ!」だがまだ諦めていないようだ。
しかしジムリーダーのオルドは
「もう辞めといた方が良いかもな、また挑戦してこい」
「っ!何故ですか!?」
「ここから三枚抜きなんてちと厳しいとは思わねえか?お前の場を作れてるのならともかく、そうでもねえってのによ」
「くっ…!」
「そこで迷うのも良くないな、これを受けてる時点でリーグへ篩にかけられてんだぞ?最低限この程度の事に動揺せずに迷い無しで死ぬ気で俺をぶっ潰す位の胆力は見せて欲しいもんだ、まあ、ちゃんとそのバルジーナは霧払いを何度もした上で俺のポケモンの電気対策や氷対策が有って三枚抜き出来るなら続けてやっても良い、だがそれが無いならバルジーナを無駄に凍らせたり痺れさせるだけだ、お前は自分がポケモンだとしてそういう扱いをされて満足なのか?」
「………………わかりました……」
「んじゃ、終わりだ、審判」
「チャレンジャーは降参ということでジムリーダーのオルドの勝利となります!」
「おつかれさんだな、チャレンジャー、だがこれはリーグに行けるトレーナーは全員越えた壁だ、そしてリーグトレーナーの壁張り要員はこれ以上のリフレクターを作ることが出来るやつも当然のように居るんだぜ?そしてそれを破って勝つやつだってホイホイ居る、そういう場所なんだよ、一度じっくり考えてみな、あるいはみっちりと修業してみるかだ、ポケモンセンターにテレポートで送ってやる」
「………はい…」
…これが一級だ、ちょっと見ただけではあるがまるで勝たせるつもりが無い、ジムリーダーも言っているがリーグというのはそんな感じで、それを破って上に昇る奴らが当然のように居る魔境そのもの、想像しただけで僕には無理だとわかる、端から見ている分には楽しいが、リーグトレーナーのメンタルは一体どうなっているのだろうか…