ポケモン世界の就職活動   作:ねねと

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いやー投稿頻度は一度崩れるとなかなか戻りませんね…


サマジムにて

そうしてカイロスと共に何戦も一級に挑んで敗れていく者を見た、大抵が10分も持たずに壊滅させられた、今日の所は一級クリア者はいなかった。

 

まあ、幸いながらアレをクリア出来るのは小さい頃からポケモンと強くなる道を選んだ事による修業の時間、その上で負けても何回も挑める精神力、そしてその上でジムリーダーや同類に勝てる先読みや状況判断力、決断力が生まれた頃から備わっているポケモンバトルの才能が有る人間だけだ、だからこそ一級はリーグトレーナーという職業はなるべきしてなる人間のみがなるし、その他のポケモンを使った職業は二級をクリアしたタイプの特徴を乗り越える程度の力量を持った人間で十分だ、一級をクリアできる程の実力者は食い扶持に困ることはないし、犯罪を犯すようなものはリーグへ行けるような強さが無いために数で叩けば脅威では無い、人間がポケモンという下手な使い方をすれば兵器にも勝る戦力を持っているこの世界はこうして秩序が保たれている。

 

話が逸れた、まあ、僕にはその二級のクリアすらも不安なのだが、やる以外に選択肢は無いし、カイロスはバトルに向いている個体のようだ、やるだけやらなければ損だろう、今日の夜の8時以降はメインコートで調整や鍛練が出来るので、カイロスとメタグロスに瓦割りを覚えさせて慣れされよう、少なくともカイロスはちゃんと使える筈だ。

 

フーズを食べさせ、どちらにも瓦割りを覚えさせ、使えることを確認して少し練習した後、夜の9時にメインコートに居るトレーナーは結構居た、かなりの割合がリーグ検定一級を取らんとする者達だが、ジムトレーナー達ははこの人達の相手も審判も含めて業務の内のようだ、仮想オルドとして戦ってくれる、僕もその恩恵に預かるとしよう。

 

「すみません、二級を取るヤストモです、2・2のバトルの練習お願いします」

「二級ですね?ええ、解りましたよ、私はクニシゲ、扱うポケモンはナッシーです、ではバトルコートに」

 

バトルコートに移動し、審判のジムトレーナーに試合をする事を伝える

 

「今からジムトレーナー・クニシゲ対ヤストモの試合を始める!ルールはニ対ニ、交代は自由とする!両者ポケモンを!」

 

「カイロス!頼んだ!」「ロス!」

「ナッシー、頼みましたよ」「ナッシ~」

 

「それでは…初め!」

 

「ナッシー、リフレクター」

「瓦割りを!」

「ナ~」「カイッ」

 

飛び込んでの瓦割りが決まった、先に張られたリフレクターを見事に壊し、頭に当たりはしたが、高い精度で自他問わず身体理解が可能なエスパーポケモンには上手くいなされてしまう。

 

「次だ、虫食い!」「カーイ!」

カイロスが角で挟んで攻撃しようとする、草、エスパー複合のナッシーにとっては痛恨の一撃そのものだが

「リフレクター」「ナシ~」

二つのリフレクターをそれぞれの角の先端に展開、防弾チョッキの要領でダメージを軽減する、その程度の圧迫感など頑強で体格の大きいナッシーにとっては大したことではなく、そしてカイロスはハサミという最大の武器は使えなくなってしまった、しかしカイロスの武器はハサミだけでは無い。

 

「念力」「ぶんまわす!」

 

強靭な足腰とフィジカルがある、リフレクターごと挟んで地面に叩きつけようとしたその時、スルリとリフレクターの間から離れるナッシーの身体、ハサミが二枚のリフレクターを挟むバキンとした音が鳴る、なかなか頑強なのか壊れておらず、どうやらさっきの念力はカイロスの間合いからナッシーを外す狙いの物のようだ、数メートル程の距離が空く。

 

「ならそれを投げつけてやれ!」「リフレクターを」

カイロスが頭の振りでリフレクターを投げつける、しかしナッシーのリフレクターで弾かれてしまう、だが壁を展開したならばもう一度破壊するのみ。

 

「もう一度瓦割り!」「ロス!」

そう勇み足で飛び込もうとした、さっきと同じようにとワンパターンで、その勝負への焦りこそがまだヤストモがバトル初心者である証だ。

「足に念力」「ナ~」「ロス?!」

 

足を押さえ込まれた、今まさに飛び込もうとした脚力こそがカイロスの強靭な足にかかり、ダメージを受けてしまう、少なくともさっきのように飛び込んでの瓦割りなど出来よう筈もない、そして勢い余って転倒もしてしまった。

 

「カイロス!大丈夫か!?」「ロス」「念力、フィールドの外へ」「ナ~」

 

しかし攻め手を緩める気配など一切無く、問答の手間すらクニシゲとナッシーにとっては隙なのだ。

 

「ロス!?ロス!カイカーイ!」「あ、ああ…」

 

とっさに頭に打開策が浮かばなかった、カイロスは宙に浮かせられて、手足をバタつかせているものの事態は好転しない、ジムのメインコートとはいえそれなりの数のトレーナーが使っている故のフィールドの狭さも手伝って

「カイロス、フィールドアウト!戦闘不能の扱い故に、この試合で再び出した場合この試合はヤストモの敗北と見なす!」

 

…あっさりと出し抜かれた

 

「……は、い、戻ってくれ、カイロス」「ロス」

心臓の鼓動が煩い、テレビや動画で見るリーグトレーナーや実力者は当然のように対応するからすっかり忘れていた、ゲームでは悪やゴーストに弱点を突かれるとしか思っていなかった、そうだ、エスパータイプっていうのは攻撃が見えず、また干渉の難易度も高い、純粋なフィジカル面で強いのは伝説を除けばエルレイドとメタグロスくらいしか思い付かないが、こと攻撃の厄介さは他の追随を許さない程の強タイプ!

正直この勝負でさえも僕のバトルセンスではカイロスの足を引っ張ってしまう結果になった、これから場に出すポケモンがメタグロスでなければきっとこの時点で棄権してポケセンで一晩寝て精神を落ち着かせる事くらいしただろう、だが怠ける、眠る、寝言、いびきも出来るため長期戦も出来る、尚且つ速度で視認をずらせば相手のエスパー技の威力も落ちるだろう、どうにか勝ち筋を探ろう、せめてどうにかナッシーだけでも倒したい。

 

「ポケモンの交換は?」

「私はこのままで」

「…頼む、メタグロス」「メ」

「成る程、念力が効き難いポケモンですね、対二級で使える技範囲では少々厄介…」

「それでは、バトル再開!」

「電磁浮遊して高速移動!」「ならば種マシンガンを」

 

此方は何時もの、ナッシーは遠距離からの攻撃を選択した、いくら高速で移動しても限られた空間内だ、相手の位置を見ながら撃てるため多少当たっている、今はあまり影響は無さそうだが、油断は出来ない。

 

「鉄壁!」「ならばギガドレインを」

 

特殊技に切り替えられた、ならば

「光の壁!」「ふむ、続けて下さい」

 

依然として止まない攻撃、壁を纏っているとはいえダメージがゼロの筈がない、此方の技も通りが悪く、彼方も悪いのならばいくらメタグロスが持久戦も出来るスペックとはいえジムトレーナーの草タイプ相手には厳しいものがあるだろう、一手仕掛けなければ話にならない。

 

「瓦割り!」

メタグロスは高速で正面から迫る、そして

「催眠術」

 

かかってしまった!だが打開策…とは言え無いが対応は可能だ!

「いびき!」「グロ~

 

響きわたるメタグロスのいびき、寝言は下手すりゃ大爆発を引く可能性があるのでやらない、未だにリフレクターがあるためメタグロスの得意ではない物理技が来てもダメだ、それ故の選択、だが、ナッシーは音のダメージを浮けながらも

「宿り木の種、そしてギガドレイン」

動きを封じ、此方の寝言のダメージを無くす選択肢を選んだ。

 

「メタ…」

寝ているとはいえ苦しむ事には変わらない、いびきも少し途切れてしまったようだ、そしてその隙を逃すジムトレーナーなどいる筈もない。

 

「ソーラービーム」

何時も寝ているメタグロスにとっては起きるのが辛いだろうが、どうにか起きてほしい、しかし現実は無情だ。

メタグロスが鋼タイプ、光の壁越しとはいえ明確なダメージ、宿り木の種と合わせば馬鹿に出来ない、その上宿り木の種でまともに動くことも不可能、サイコキネシスで取り除かなければメタグロスの得意分野も活かせない

そう思ったとき

「メ…タ…」

どうにか起きたようだ、状況は悪いが、メタグロスの力を持ってすれば脱出可能の筈だ。

「聞こえるかメタグロス!まずは宿り木の種をサイコキネシスで取り除くんだ!その後怠ける!」

 

「メッ…タァ…!」「ギガドレイン」「ナシ~」

ギガドレインを受けながらもサイコキネシスで宿り木の種を取り除く、そして怠けるでどうにか持ち直した、どうにかここから反撃のチャンスを掴まなければ。

 

「ふむ、怠ける…このルールでは厄介ですねェこれは、君が一級志望であったならどれだけ楽に君たちを倒せたことか…まあ愚痴っても変わりませんね…」

 

戦いは、まだまだ終わりそうに無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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