道路の近くにはポケモンは出ない、当たり前の事だ、時速60キロで1トンからデカけりゃ20トンの物体が動いている所に好んで近づくヤツなんて居ない、ポケモンがいるのは割とちゃんと森を奥に進んだ所だ、そしてそれ故方向感覚が掴みづらく、迷ってしまうことは初心者トレーナーにとってはよくありそうなものである、もっとも、未だに飯食ってぼけっとしてる身だ、休んだらできるだけ早くポケモンをゲットしに行きたい、例えクソデカスーツケースがかなり邪魔になるとしても道路のそばだと置き引きされる可能性がある、幸い頑丈なので多少荒い扱いをしようが問題は無い
行動力が無い筈の僕が何故こんなに急ぐか、それには明確な理由が有る。
前にも言ったがこの先のジムは壁張りを得意としており、当然挑戦者は瓦割りや霧払いを手持ちに覚えさせる、二級はそれで突破できるが、一級はそうはいかない、どんなに努力したとしてもジムリーダー・オルドの十八番の一端を越えることができず、どんな立ち回りを考えても自分とポケモンが着いていけず、何をやっても無駄に感じてしまう、まさに反りたつ壁のように立ちはだかる壁を破ることも乗り越えることもできずに絶望し、ポケモンとトレーナーの関係も悪くなる、そしてついにはポケモンが自分からボールを破壊して逃げ出したり、トレーナーがポケモンを捨て、モンスターボールを破壊しポケモンも離れてしまうなんて事が実際に有る。
つまりは鍛えられ、瓦割りや霧払いを鍛えた人間にあまり良い思いを抱いて居ないポケモンがこの先に進むほど出てくる可能性が上がるのである、このメタグロスの最大の武器はスピードだが、この森では十全に活かすことが出来ない、撤退する時は木の上を飛んで行けば問題は無いが、問題はポケモンをバトルで弱らせる時や周りのポケモンを追い払う時だ、このメタグロス、覚えている技が
なまける
ねむる
ねごと
いびき
こうそくいどう
でんじふゆう
サイコキネシス
リフレクター
ひかりのかべ
まもる
くさむすび
ラスターカノン
ねんりき
てっぺき
じばく
はかいこうせん
バレットパンチ
コメットパンチ
ギガインパクト
じしん
アームハンマー
メタルクロー
だいばくはつ
コレである、草タイプや虫タイプを追い払うのに有効な攻撃が無い、ならば使うのは基本的に加速にしか使ってないサイコキネシスやラスターカノンとなるが、攻撃への使い方を練習していないならば余計な被害を生んでまた群れに襲われましたでは撤退の手間がかかるばかり、持ってきた甘い蜜とエサだって無限じゃないため、森を巻き込むリスクの低く数が撃てる有効な攻撃が使ってないメタルクロー位しかない、他に捕獲に使えそうなのは両壁くらいのものなのだが、そこに上記の捨てられたポケモンが来てしまうとクッソ厄介な事になる、少なくとも甘い蜜やポケモンフーズを撒いた地点は放棄せざるを得ない、そのリスクを少しでも避けるために、できるだけ距離が空いているこの辺からポケモン探しをしようと思うのだ、早く適当なポケモンを捕まえて育ててメタグロスに荷物の番をさせたいところだ、この森でこのスーツケースを持ち歩くのはキツいにも程がある。
ポケモンを目撃した、何か動くものがいたら基本的にポケモンだ、ここからはメタグロスを出しておかねば危険だろう、ポケモンゲットというのは包丁を持った人間より手強い奴らがゴロゴロいる所に飛び込むのと同じである、昔の人間はよく絶滅しなかったもんである。
「頼んだ、メタグロス」
「メ」
そしてメタグロスは足を畳み、文字通りに横になって浮いた、イメージとしては饅頭を横にする感じだ、絵面こそ間が抜けている感じだがこの体制ならば森に引っ掛かることは少ないだろう。
普段はこうで
人
人 メタグロス
人 人 足足 足足
人 人
森で活動する時は
メ足
人 タ足
人 グ
人 人 ロ足
人 人 ス足
こんな感じである
さて、甘い蜜を塗る木はこの辺の木で良いだろう、周りにリフレクターをメタグロスに張らせて後は待つだけだが、(これを終えれば基本荷物番だと伝えるとかなり分厚いのを何重にも用意してくれた)これがしんどい、下手に野性のポケモンと戦えば騒ぎから逃げる虫ポケモンは出てこない、いや僕の狙いのポケモンはまだ好戦的な方だからワンチャン有るかもしれないが、その時たまたま戦う気分や状態である可能性は高い訳じゃない、一応秘密兵器もスマホに有るが、初手で出すというのは…いや、リソースをケチるとロクなことにならない、使うべきだろう、単純な工夫では有るが、これも人類の知恵だ。
あらかじめPoketubeで一時停止しておいたリーグ戦の一部の音声、映っているのはへラクロスで、カイリキーと対峙している
『ヘラァラア!』ここで止める、これはへラクロスがカイリキーに「ちょうはつ」をしている場面だ、カイリキーのトレーナーはストーンエッジをしても格闘技で悉く砕かれてしまう現状を打破するためにビルドアップをさせようとしたが、挑発をされてストーンエッジをカイリキーが撃ってしまう場面だ、僕の勝手な妄想だが、直後にカイリキーがストーンエッジを撃っているため、ポケモン界の言語ならば「なかなか良い岩じゃないの、もっと撃って来たって俺は構わないぜ」だとか
「オイオイ張り合いネェ岩技だなァ?そんなんじゃカイロスくらいしか倒れねェぜ?」だとかのことを言っている可能性がある、そんな言語を聞いてなおかつ甘い蜜の近くに来るのならば同族のへラクロスか、もしくは…
がさがさっ!
「へラアッ!!」
ああいやすまんへラクロス、そっちじゃないんだ、うん
まあだが少し様子見させて貰おう、この一帯に有る何重にも張ってあるリフレクター、それを
そして、そのへラクロスは
「ヘラッ!」
ドガガガガガガアアッ!!
粉砕した
「ハイクロ!これクロ!どう考えてもクロ!スタコラサッサと撤退だメタグロス!」
「メター」
甘い蜜をこちらから守るように立つへラクロス、構わずアラホラサッサと此方はメタグロスの頭に乗ってサイコキネシスで固定されて電磁浮遊してから高速移動、大した時間も経たずに道路まで戻って来た。
「ふうー…危ないとこだった」
「メタ」
「あんなの戦えたもんじゃないな、やっぱ」
瓦割りを凄まじく鍛えていたへラクロス、あれは恐らくライゲンジムで詰まったトレーナーの手持ちだろう。
ライゲンジムトレーナーの電気ポケモンの攻めは苛烈なのだ、一級や本気となると受けるポケモンがかわいそうになってくる程に。
突然だがここでこの世界の法制度について話しておこう、賞金を掛けたバトル自体は合法だ、トレーナーカードを見せ合えば掛ける金額も自由だし、デカイ口叩いて大負けしてしまうバカだって決して0って訳じゃ無いし、ちゃんと拒否できる。
そして、サマシティジムトレーナーの育てるエスパーポケモンは人の記憶を読み取ることなど造作もない、彼らに嘘など通じない、証拠となるのは人の記憶、人の感情、人の過去だ。
今の時代、ホクヨー地方の各地の交番やジムには必ずジムトレーナーが育て上げたエスパーポケモンが居る、トレーナーがチビッ子を拒否したのに無理矢理ポケモンを出してバトルを仕掛けて金を巻き上げて「正当なバトルの結果です」何て事をすれば相手にジムや交番等に駆け込まれた時点で顔が割れ、すぐに駆け込んだ場合はガーディに匂いもばれる、そしてもちろんそのトレーナーカードは無効になり、ポケモンを持つことが禁止となり、ポケモンセンターの回復は受けられず、フレンドリィショップも使えない、逆に相手がやって来ましたと言おうにも、加害者被害者の感情も記憶も読めるエスパータイプには無意味だ、自分のポケモンを犯罪に巻き込もうとする悪意有る人間はトレーナーの資格を奪われる、無論リーグトレーナーだろうが一級だろうが二級だろうが一発アウトなのである。
あまりにも罪が重いのならば腕を切り落とすという刑も過去には有り、その刑は囚人の懲役労働の時に面倒なことになるので廃止された。ルトバ団はこの法に乗っ取って制裁を加えており、警察署に持ってこられた元トレーナーが腕を切り落とされていれば重罪で、普通に運ばれて来たなら軽犯罪、免罪は一度たりとも無かったと聞いている。だからリーグはルトバ団への総攻撃など出来なかったというのは母から聞いた話である。
よってこの世界、普通にあり得ないがやろうと思えばリーグに入らずに飯を食っていくことは可能といえば可能ではある、賞金を自ら高く設定したら自信の有るトレーナーだと思われて拒否られる可能性も高いからまあまず無理だが。
法律がどうとかはそれはそうとしてあのへラクロスだ、この場所の位置から考えてサマジムの一級を獲得し、ライゲンジムを制覇しようとして何回挑んでもポケモンを鍛えても制覇できずに金が尽きたケースだろう。
ジムについて話そう、ジム戦には一級も二級も18歳以上は1万円掛かる、その年齢以下の子供は無料だ、ジムバッジをゲット出来ればキャッシュバックされてその上で子供も含めて金一封の1万円が手に入る、逆に言えば映像でジムリーダーの対戦を見れたり、大人千円、子供500円でジム戦の観戦が出来るのに2回挑んでもなお負ける大人というのならばポケモンリーグやポケモンを使う職業には就かない方が良いというメッセージだ、別に職業にポケモンを連れていって手伝わせることは問題無いため、その辺で我慢しとけということである、まあ、ちゃんとしたトレーナーなら二級は取れると何度も言われてはいる、僕は不安だが。
そして恐らくは、一級に何度も挑んでも勝てず、ジム戦をして1万円づつ取られていき、ポケモンの維持費も馬鹿にならずに捨てたという所だろうか?
まあともかくあの強さのへラクロスがこんな森の浅い所に居たということは、甘い蜜を出す木に集まる他のへラクロスたちからは余り歓迎はされていないと思われる、へラクロスは本来おとなしいポケモンだが、エサの争奪戦の時は周りに被害が出る程の強力な種族でもある、恐らくは二級を突破したであろう人間に育てられ、人間に逃がされ、道路に近い森ににいる何時人に被害を出すかわからない強力なポケモン、もし万が一僕が捕まえられたとしても手に余るだけだ
それこそレンジャー──親父の領域だ、一応連絡だけでもしておかなくてはならない
結局はポケモンを捕まえるまでに行きませんでした
エスパーに有利なタイプで瓦割り覚えて森に居そうなポケモンで序盤に出てきてもおかしくなくて(アニメ無印4話で出てくる)バトルで勝てるほど強力で積み技への対応が出来て(やまあらし)近接戦闘が出来て小説映えしそうで必殺技だってあって(ハサミギロチン、馬鹿力)メガシンカだって出来るポケモン
それがカイロスです
ちなみにこの話の前に決めてたジムのタイプにカイロスが覚えるメジャーな技あらかた刺さりますので出番多めです
ここまで読んでくれた皆様、有り難うございます
是非とも高評価、コメントしていって下さい
それではまた次回お会いしましょう