Umang us 作:Banana-colored crew
『Crewmate was ejected.』
Ejected
同じような背丈、同じような装備。
色は違うが、ここまで忙しなく動いていては見間違う者も出てしまうだろう。
宇宙船Skeld内では最低4人、多ければ15人が船内で生活している。
その中でも赤色の彼は非常に働き者だった。
配線が千切れていれば急いで繋ぎ直し、エンジンの燃料が不足すれば重たいポリタンクに苦慮しながらも1人で補充した。
船に接近するデブリがあれば撃ち落とし、皆が嫌がってやらないようなゴミ掃除までやっていた。
人間であれば労基に触れてしまうであろうハードな勤務。
しかし彼は充実していた。
働くことこそ己の生き甲斐であった為だ。
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ビーッ!と滅多に鳴ることのない、けたたましい音に合わせて乗組員全員が召集される。
召集した灰色の乗組員曰く、バナナ色の乗組員が監視室で殺されていたらしい。
発見した時には既に上半身は無く、下半身と骨のみが残されていたとか。
灰色の状況報告が終わり、各々がアリバイを証明していく。
しかし赤色の彼はアリバイを証明することが出来ない。
もちろん彼はれっきとした乗組員であるし、船内で諍いを起こすような動機もメリットもない。
だが彼は1人だった。
誰とも協力せず、1人で黙々と働いていた為にアリバイを証明できる者が居なかったのだ。
緑色の乗組員がそれに気づいたのか、赤色の彼に問い詰める。
それに便乗するかのように茶色、黄色、青色に質問責めにあう。
詳しい状況を説明するも、誰もいない状況での行動なぞ信用してくれない。
最終的な投票で赤色は追放されることに決まった。
船のダクトから押し込まれ、宇宙へ放り出される赤色。
彼が最後に見たのは、皆の後ろに居た緑色の彼が身体の半分を裂けさせ怪物へと変貌していく姿だった。
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どれほどの時間が経っただろうか。
時計などの装飾品は追放前に没収され、せめてもの情けとして身の着のままで宇宙へ放り出された彼は極寒の宇宙ではあるものの、凍えはしない。
だが、物凄く暇であった。
働き者の彼は娯楽という物にあまり興味はなく、Airship内でワイワイとビリヤード等に興じている者たちを見かけては不思議そうに首をかしげるのみであった。
1人じゃんけんも既に飽きた。
次は何をしようか────と考えたその時、突如として謎の吸引力で彼の身体が吸い込まれていく。
すわブラックホールかと手足をじたばたさせて抵抗するも無駄に終わり、彼の身体は謎の空間へと吸い込まれていった。
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中央トレセン学園。
ウマ娘たちが夢を追い求め、限られた者のみが夢を掴み、掴み損ねた者は敗者として去っていく勝負の世界、その最前線。
その学園の廊下を制服の上に白衣を着た1人のウマ娘が大層ご立腹な様子で歩いていた。
「まったく、副会長様には困ったものだね。実験に失敗は付き物だというのに。」
「む………?これは……呼吸はしている………生き物の範疇にはあるようだが………だがこのような生物を創造する実験なんてした覚えはないが……」
「まあサンプルにでもすれば良いだろう。さて、実験の続きといこうか。」
人物紹介
・赤色のクルー
働き者。孤立してたのをインポスターに利用された。
・緑色のインポスター
昔、指名手配されていた犯罪者。バナナ色にその事がバレて口封じに殺した。
・バナナ色のクルー
監視カメラを見つつ、珈琲片手に昔の情報誌の記事を読んで居たら、緑色が指名手配されていたことが発覚、告発しようと会議室へと向かおうと席を立った瞬間、殺された。
・灰色のクルー
バナナ色とは友人。殺した犯人は絶対許さない。
・白衣のウマ娘
アグネスのやべーやつ。ピンク髪の変態で勇者な方ではない。
実験中に爆発が起き、その事で副会長に怒られた。