今年もよろしくお願いします!
此処はどこかの島。ある二人組の男達が話し合っていた。
「おい・・・ジェイソンって聞いたことあるか?」
「いや、なんだよ唐突に、道具の名前か何かか?」
「人物名だよ。図書館のアルバイトしてた時によ・・偶然見つけちまったんだよ。えぐい年季が入った本があって、気になって開いてみたら『ジェイソン』って人物の名前だけはわかった。後は見たことねぇ字で読めなかった」
「ああそう。てかなんでそんな話するんだ?面白味も何も感じないぞ?」
「ちげぇんだよ。なんかわからねぇけど気になって図書館の至る所を探したら、読める字である程度解読されてる本を見つけたんだよ。お、俺だって読んでみて信じられねぇと思ったがよ・・聞いてくれるか?」
「・・・おう」
「まずジェイソンって奴は、謎が多いんだよ。見たこともねぇマスクつけた大男。それぐらいしか書いてねぇんだよ。種族がどうとか書かれてねぇ。んでここからが肝なんだがよ・・・大昔、いや太古って言った方がいいか・・そいつに挑んだ神がいたらしいんだよ。名前も知られてねぇような奴で相当性格が悪かったらしいんだ」
「ちょっと待て、神が挑む?ジェイソンって奴にか?普通逆じゃねぇのかよ」
「そうなんだよ。それで、その神は部下を約1500人連れて戦いに行ったらしいんだよ。1500だぞ?考えられるか?1人の男に対してだぞ?」
「・・・どうなったんだよ。それで、結果は」
「勝ったよ・・ジェイソンが・・」
「え?すげぇじゃん!ジェイソン!何者だよそいつ・・・って浮かねえ顔してどうしたんだよ」
「大半が虫の息、ジェイソンは息切れすらしてなかったらしい。んでさっき言った神と、ジェイソンを煽った数名の奴らが・・消息不明って・・・書かれてた」
「どうも信じられんぞ。そんな事・・・てか素手で戦ってたのか?その神の軍勢によ。どうせ昔の悪い癖で話が盛られてるんだろうよ。鵜呑みにすんなよ?大昔の伝説なんてそんなもんさ」
「おう・・・・そうだよな」
彼等は、気づかないであろう。書物の最後の最後には古代の文字でこう書かれている事に・・・
ある人は言った。絶対的な例外だと。
ある人は言った。生まれながらの強者だと。
ある人は言った。あの存在の前に、努力も何もかも無意味だと。
ある人は言った。気分で世界を壊す男だと。
その存在の名は『ジェイソン』
ある者は、崇拝し、恐怖し、憧れを抱いた存在である。
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此処は人っ子一人居ない静かな場所。
Jさんマスクと、先程着ていた服を袋に詰め、シェロさんのところで購入した服に着替えた。準備は万全。
少し離れちまったけどすぐ着くやろ。しゃあ!楽しみますねぇ!
〜移動中〜
着いたぁ!!!!久しぶりだゾ!海。それにしても綺麗すぎないか?いんやぁ、元の世界にこんな海あったらブームになるで。
真っ白いさらさらの砂浜と、どこまでも透き通る海は、まさにこの世の楽園のようであり、人も多く、賑わっている。素晴らしい島だ、アウギュステ・・こんな美しい島が他にあるかなぁ。
受付の方のトークパターンをある程度予想し、紙に書いておいたおかげでスムーズに対応できた。へへ今日はここに泊まるゾ。マジ最高だなガハハ。
しかしさっきからやけに視線を感じる。マスクも泣く泣く被ってないし、怪しいところは何一つ無いはず・・何でや?今日はJさんオフやゾ?
周りの人々は、数分前に現れた謎の男に驚愕していた。サングラスを掛けたその男は、サングラス越しでもわかるほど容姿端麗で、顔に少し傷があるが、さほど珍しい事ではない。それだけなら話しかけに行こうと思った人もいただろう。しかし、アロハシャツを脱いだ瞬間、それは一変した。見たこともない夥しい傷跡の数々が付いていたのである。
あまりの異様さに心配しすぎた数人の観光客が、憲兵を呼んで監視を頼むなどの騒ぎにもなった。
秩序の騎空団
七曜の騎士の一人「碧の騎士」ヴァルフリートが率いる騎空団。
平たく言えば空の世界の憲兵組織であり、全空の犯罪の取り締まりや要人警護などの任務を請け負っている。犯罪捜査組織としては「全空捜査局」という捜査機関が別に存在する。
全空域をカバーするために多数の騎空艇団を擁しており、騎空団としての規模は極めて大きい。
ファータ・グランデ空域ではアマルティア島に本拠地を置いている
その第四騎空艇団の船団長を務める。ヴァルフリートの娘。リーシャは、モニカと共に休暇を楽しんでいた。しかし、アウギュステの憲兵から今すぐに来てほしいと要請があった。どうやら怪しい男の調査を頼みたいという事らしい。
「モニカさん・・・怪しい男の調査をして欲しいというのはどういう・・」
「いや、それは私も聞きたいんだが・・取り敢えず現場に向かわねばな。全く。せっかくの休暇が・・」
(え?これってマ?なんか歩くたびに他の観光客の方々が、めっちゃ道を譲ってくれるんだが・・なんて素晴らしい譲り合いの精神を持っているのだろうか・・ワイも見習わせてもらわなければ)
心の中で『すいません失礼します』と言いながら、海の方へ向かっていく。そして、ようやく海に着いた。
海に入ると、一気にボーっとして来た。なるほど、海洋療法なる物ができる理由がわかったゾ。これは体に良さそうだ。
(いや〜めっちゃ気持ちいいゾ。はあ〜なんだっけ?急に頭に思い浮かんできたんだが、過去にワイのことをJさんと呼んでいた方がいたような。案外、仲良く遊んだ?下ネタ大好きな友達が・・・いや違った。確かワイ、勝手に友達認定されて、よく面倒ごとに巻き込まれてた気が・・まあ、そんなアグレッシブな方がいたんだけどな〜なんて名前だったっけ?まあいいか。そのうち何処かで会える気がするゾ)
力を抜き、海に浮かびながら過去の記憶を思い出してみる。波瀾万丈というレベルを優に超えるような体験を山程してきたが、その全てがいい経験だったと改めて思う。これからも楽しく生きるゾ!
〜満喫中〜
海から上がり、アロハシャツをまた着る。満足したので、後は泊まる予定の場所を下見しておこうと思い、歩みを進める。すると、後ろから声をかけられた。
「満喫しているところすまない。少し時間をとらせて欲しいのだが・・・」
振り向くと、金髪の小さい女の子が話しかけてきた、隣には栗色の髪の女性もいる。ワイは頷き、共に人目の少ないところまで移動した。
(え?なんで?てか毎度思ってるけど美男美女しかおらんよなこの世界。ワンチャンこの世界の修正力かなんかでJさんイケメンになった説あるゾこれ)
ワイはこの日のために買っておいた水に強い紙を取り出し、書かれている文字を見せた。
『なにか?』
「?貴公。もしかして喋れないのか?」
ワイは首を縦に振る。なんかマスク外したんだったらもう喋れよって話なんだけど、なんだかなぁ。
すると、今度は栗色の髪の女性が言葉を発した。
「突然すみません。私は秩序の騎空団に所属しているリーシャと言います。隣の方は同じく所属しているモニカさんです。その、非常に失礼なのですが、あなたに対して通報が来ていまして・・恐らくですがその傷跡が原因だと・・・」
リーシャさんは申し訳なさそうに言った。そういう事かと納得する。警察みたいなものですかね?ま、まあ結構月日経ってるし、Jさんの記録なんて残ってないやろ。ま、前の緑の軍服ドラフさんが歴史マニアなだけで(偏見)・・・問題ないやろ
てか、そんなにこの傷って珍しいものなんか?
ワイはアロハシャツを脱いだ。すると2人は驚愕した様子を見せ、モニカさんが口を開いた。
「失礼だが・・過去に何があった?見ただけでわかるが、傷跡から察しても普通なら確実に・・・・人型の原型をしっかりと保てているのも異常だ。貴公・・・名前は?」
『ジェイソン』
ワイは慣れた手つきで次の紙を出す。案外速くなってきたな。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
何故か御二方が黙り込んでしまった。え?もしかしてJさんのこと知ってる?いやそんなわけないゾ。途方もない時間経ってると思うしそんなわけないゾ。取り敢えずどうしたか聞くゾ。
『なにか?』
なにか?って結構便利だな。これからも多用していこう。
「すまない。黙ってしまって、何処かで聞いた事のある名だったもので・・ついな」
「・・・・・・・・・」
え?モニカさんは取り敢えずとして、リーシャさんはずっと考え込んでるゾ。
すると、時間をとらせてすまなかった。と謝罪され、解散となった。ん〜なんか引っ掛かるゾ。
ま、ええか。うし!とりあえず行くべ。お泊まりかぁ!枕投げとか一緒にできる人が居ればいいんだけどなぁ。
暫く、歩いていると、ザバァ!という大きな音が聞こえ、振り返ると、どデカい魚を見つけた。
(ん?なんかデカいカツオみたいの泳いでるゾ。・・ひゃっほぉい!!!!!!!!!今日のご飯決定ですねぇ!)
そしてワイはカツオに飛びかかった。
海に飛び込んでいった男を見て、リーシャはモニカに問いかける。
「モニカさん。どう思います?・・・まさか最近噂になってる・・」
「・・・断定はできない。なんせ特徴的なマスクをしてる故、素顔を誰も知らないからな。だが、怪しくないといえば嘘になる。取り敢えず、この件はいち早く報告しよう(ジェイソン・・・どこかの古い書物でも名を見たような・・・)」
Jさんは好奇心旺盛である。
ちょっとしたアンケートです。
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もっと戦って欲しいですねぇ!
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色んな人と会話して欲しいですねぇ!
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Jさん喋った方がいいんジャマイカ?
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グランサイファーに乗った時のEP書く
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とりま作者に任せるゾ