卯ノ花家の受難   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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リメイク版になるにあたって、リメイク前と比べ一部ストーリーの変更がある。

変更があるとどうなるかって?


卯ノ花さんと双盾さんのイチャイチャが増える


卯ノ花、揶揄われる

卯ノ花の治療と介護のお陰もあり、双盾は病室から、体調の良い日なら出掛けられる位には回復をした。

 

そして、双盾は今隊首会に参加していた。双盾を知る元柳斎と連れてきた卯ノ花を除いた全ての隊長達が双盾に視線を向けていた。

 

 

「名を名乗るがよい」

 

 

「痣城の次男、双盾と申します。以後お見知り置きを」

 

 

定期的に開催されている隊首会に双盾が参加していた。

 

珍しい参加者に威嚇を込めてなのか普段よりも強めに霊圧を解放している隊長達。一般隊士であれば息を詰まらせる程の高密度の空間であっても双盾は凛としていた。

 

 

「ふふ、皆さん。そのように双盾さんを警戒しなくても彼は敵ではありませんよ。話があるのら私が聞きますが?」

 

 

朗らかな笑顔であるが、斬魄刀に手が掛かっており、指一本でも動かせば首を撥ねられかねないと霊圧を引っ込める。

 

能面のような無表情でいた烈が笑顔を浮かべているだけで他の隊長達にとっては恐怖だ。それに加えて他者を殺さんとする冷たい霊圧で隊長達は冷や汗が止まらなかった。

 

 

「皆の者、気を鎮めよ。して、痣城双盾よ…………お主が提案した若手隊士の教育制度の導入だが大変興味深い」

 

 

元柳斎の一言で警戒を解く烈。烈が霊圧の解放をやめた事で隊長達も安堵した。元柳斎がいなければ自分達は死んでいたかもしれないと思うほどだった。

 

双盾が病室にいた時、暇潰しにと考えていた鬼道や斬術の練習方を他の隊でも導入すべきと烈を通して元柳斎に提案したのだ。

 

 

「卯ノ花隊長の意見も加えてみたら思っていた以上のものになりました。四番隊の隊士の中には二名ほど始解したものが出た事から考えてもかなり有用な手段であると思います」

 

 

「うむ、成果が出たならまた報告するがよい」

 

 

今の護廷十三隊は強い。滅却師の侵攻を防ぎ、数多の虚や逆賊を討伐してきた。

 

しかし、若い隊士の実力不足や次世代の隊長副隊長の候補が中々決まらないという課題を抱えていた。平均的な戦力で一番劣っている四番隊の実力が底上げされれば他の隊では更なる効果が見込める。

 

元柳斎は双盾の言葉を聞いて若干だが目を細めた。

 

 

「この提案聞いた上で儂は死神の育成機関の設立を宣言する。また、この若手隊士の育成案を各隊実行せよ‼︎異論のある者はこの場で申してみよ‼︎」

 

 

勿論異論は無い。どの隊も次世代の育成は急務なのだ。隊士の強化案が成功したならそれを使って自身の実力を更につける事もできる。

 

隊長達は強さの追求に余念が無く、滅却師のような強敵がまた現れる可能性も考えれば今より強くなろうとするのは当然の事だ。

 

 

「といっても育成機関の方は今すぐに出来るものでは無い。先ずは各隊の隊士の育成を任務とする」

 

 

幾ら次世代の育成が急務だからといって死神の育成機関を作るのは容易ではない。場所の確保、人員の確保、貴族への根回しなどやる事を挙げればキリが無い。

 

それにいきなり育成機関を作ると言っても貴族達は承認しない。そこで貴族達を認めさせる為に双盾の育成案が正しい事を現役の隊士で実践して結果として示す事が必要になってくる。

 

 

「では、以上をもって此度の隊首会を終了とする。解散‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隊首会が開かれていた時と同時刻、痣城邸に複数の貴族が集まっていた。

 

 

「あの忌々しい愚物を放り出せたと思ったが、一部の者達の間では卯ノ花を痣城の分家として迎え入れ愚物を当主にという輩がいる」

 

 

痣城当主は、自分の地位を脅かす双盾を追い出す為に卯ノ花との見合いを承諾し実質的な追放に成功したが、反対派は双盾が護廷側になった事で勢い付いていた。

 

 

「ワシらにどうせよと言うのじゃ」

 

 

「あの愚物を殺さねばならん。あの愚物を生かしておいては貴様らとてその地位が危ぶまれよう」

 

 

双盾の噂は貴族の間では相当なもので、その才能から自身の家系に加えたいと考える貴族もいる。

そうなれば今の当主達は地位を追われる事になる。

 

 

「かといってあの者はあの卯ノ花ハ千流の手元にあるのだろう。暗殺者を送り込むのは得策とは言えんぞ」

 

 

「濡れ衣を被せようにも四番隊に移動した事でそれも難しくなった」

 

 

双盾を殺す上で最大の壁となるのが卯ノ花だ。しかし、そこらの暗殺者程度では相手にもならない。彼女に勝てる死神は瀞霊廷では元柳斎のみなのだから。

 

罪を被せようにも好き勝手やっていた十一番隊の時とは違って罪の被せようが無い。四番隊としての業務は勿論、治療も正確で卯ノ花の評価は反対派の間で鰻登りであった。

 

 

「卯ノ花ハ千流を嵌めるのが難しくとも、愚物を罠に嵌めれば良い」

 

 

「ふむ、ならば四十六室へ多少の根回しも必要か」

 

 

護廷隊の隊長が殺されたとなれば元柳斎が黙ってはいない。どちらか一方を殺し損なっても手痛い報復が待っている。

 

それを回避する為には護廷隊よりも上の意思決定機関である中央四十六室による根回しが必要となる。

 

そうした根回しをした上で最も難易度が高いのが卯ノ花の殺害となる。

 

万全の状態の烈を殺す事が出来るのは瀞霊廷の中では元柳斎しかおらず、一介の貴族では彼を簡単に動かす事は出来ない。

 

産後の体力が無くなった状態であれば殺す事は出来る。そして烈を殺せれば病弱な双盾を殺す事は容易。

 

生まれた子供を引き取れば痣城は必ず元の栄華を復活させる事が出来ると当主は信じていた。

 

 

「そういえば…………流魂街の更木に恐ろしく強い奴が居ると聞いたが、それは使わんのか?」

 

 

「使いたければ勝手にしろ。誇り高き痣城がそんな何処の馬の骨とも知れず、眉唾程度の噂話に頼った等と言われたくはないのでな。使うなら貴様らの責任で使え……………兎も角、この計画が上手くいった暁には相応の報酬をくれてやる。抜かるなよ」 

 

 

そう言いながら痣城当主は報酬の前金として、貴族達の前に纏まった金額の入った巾着を一つずつ置いていく。

 

 

「いざとなれば四十六室を通して強引にでも殺せばよい。計画に関してワシらに全て任せるが良い」

 

 

貴族達は巾着の中身を確認すると、クククと怪しく笑い懐へとしまう。

 

 

「元柳斎に一泡吹かせやるとするかの」

 

 

「クハハ、儂等に対する態度は目に余るからのぅ。ここらで護廷隊の奴らには痛い目にあってもらおうぞ」

 

 

集まった貴族達は下卑た笑顔を浮かべ暗躍しようとしていた……………………

 




千年決戦編のティザーPV見た!?ただでさえオサレだったのがオサレ度を増してきたよね。皆顔が良すぎる!!!!!!
竹達彩奈さんにバンビちゃんを採用した人に喝采を!!!!!!

それはそれとして、あの動画で卯ノ花さんがワンカット登場したじゃん?ハ千流モードのやつね。怖すぎてちびるかと思ったわ。あんな怖い人を口説く双盾さんまじ?
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