三年生になりました   作:にゃにゃぽん

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◎03

 

 今日は姫路さんと2人っきりで昼休みを過ごせる僕としてはとても嬉しい日

 

 

 のはずだった。

 

 覚えているだろうか、彼女の料理の腕を……

 そう、無意識にしてダークマターを作り出してしまう彼女のあの料理の腕をだ。

 

 

「明久くん食べないんですか?」

 

 そして、今日。

 その弁当は僕の目の前にある。

 

 

「ははっ、ごめんね姫路さん僕少しトイレに行ってくるね」

「え? あ、はい!」

 

 と、まあ逃げたのは良いけどこれからどうしようか……

 まさかあの量の弁当を用意されてしまっていると詰め込む事も困難…。というか出来ないし

 

 

「おお、明久ではないか」

「本当、やっほーアキ」

 

 秀吉……!!!と、美波!

 

「なんかウチ今凄いイラっとしたんだけど……?」

「き、気のせいだよ!」

「それはそうと明久、何をしておるのじゃ? 確か今日は姫路と……なんじゃその顔は!?」

 

 

 この世の終わりのような顔をしていると言われ僕は秀吉と美波に先程の話を順繰りに話した。

 

「……」

「……」

「……」

 

 

 長い沈黙の時間が訪れ__

 

「って! 何か言ってくれないと困るよ!!」

「仕方ないじゃろう、去年とは違ってお主ら一対一で食べておるのじゃから」

「そうそう」

 

 

 美波も秀吉もこれはお手上げ、と言うかのような顔をして僕に言葉を放つ。

 僕これからずっとムッツリーニと弁当でいいからあの勉強どうにかしてくれないかな……

 

 

「でもアンタも幸せ者よね、瑞希みたいな可愛い子にお弁当作って来てもらえんのよ?」

「そう考えるとそうじゃのう」

「……って事でアキ」

 

 

 !!

 

「素直に食べてやんなさいよ〜、さてと行きましょ木下」

「うむ、そうじゃの」

「え、ちょっ!?」

 

 本当に行っちゃうとか酷くないかな!?

 ていうか、美波と秀吉って一緒に昼休み過ごしてる感じなのかな……秀吉と昼休み……う、羨ましい…

 

 

 じゃなくて、そろそろ戻らないと

 

 僕は駆け足で姫路さんのいる教室の扉を開いた

 

 

「ごめん姫路さん遅くなって」

「いえ! 大丈夫ですよ」

 

 僕はその言葉を聞いて安心した。

 そして天使のような微笑みを浮かべている姫路さんの隣に腰を下ろした。

 

 ああ、本当にどうしようこの弁当

 

 

「姫路さん」

「は、はい!」

「今度一緒に料理しよっか」

「ぇえ!? はい! でも……良いんですか?」

 

 僕はこの時満面の笑みでこういった。

 

 

「勿論だよ! 寧ろ一緒にしてください」

「はい……!」

 

 そして願わくばその時に上達してください。

 僕の今後の為に

 

 

 本当にそれ食べてたらいつか死んじゃうからね!?

 

「あ、そういえば姫路さん何時も隠し味に何か入れたりしてる?」

「はい! カレーにはトロトロにする為にこの間硫酸を入れてみました!!」

 

 

 だめだこの子……

 もう手遅れかもしれない。

 

「……それ誰が食べたの?」

「それが……誰も食べてくれなくて…」

 

 

 食べたら死んじゃうもんね!?

 ていうか硫酸って何処から手に入れて来たの!!

 

「だから明久くん」

「ん?」

「今度味見して下さいね!」

「えっ……、で、でもほら! 僕だけの感想じゃ参考にならないかもしれないから雄二やムッツリーニも呼ぼうよ!?」

「? わかりました!」

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