あれから数時間。
僕はムッツリーニと共にあのAクラスの前に立っていた。
でも、何だかこの教室の空気って入りづらいというかなんと言うか……
「!……明久くんと土屋君どうかしたんですか?」
「珍しい組み合わせね」
え、そうかなぁ……
「二人がセットで並んでる事ってあんまり無かったし、吉井君って坂本君とセットなイメージあったもの」
木下さんの言葉に僕は苦笑いしながらも言葉を発する
「木下さんこそ、姫路さんといるなんて見慣れないなぁ」
「……代表がだいぶ気が立ってるみたいでね、近寄りがたいのよ」
なるほど……
僕らも一応それの理由を確認しに来た訳だからなぁ
というか人を寄せ付けないほど気が立ってるんだ……もうこれ雄二の出番なんじゃないのかな
「……明久」
「あ、うん……あのさ、霧島さんは何でそんなに怒ってるの?」
「Dクラスの連中が坂本の事をだいぶ悪く言っていたみたいでね、代表もついに堪忍袋が切れたみたいよ」
ほ、本当に雄二が関わっていたんだ……
というか、霧島さんをこんなにしちゃう雄二って何者なんだろう……
「でもそれは私も許せません!」
「ひ、姫路さんも!?」
……何か悲しくなったんだけどどうすれば良いかな、
「わ、私だって明久くんが悪く言われていたら……」
「……姫路さん…ありがとう!」
「い、いえ…!」
どうやら姫路さんは雄二の事を思って言っていた訳じゃ無いみたいだ。
よかった……内心ヒヤヒヤしたよ、それにこれからの事色々考えちゃったし…
雄二の殺し方とか
本当に良かったぁ、危うく死人が出るところだった
「吉井くん達、私達がどう反応したら良いのかいまいち良く解らなくなるからイチャつかないでもらえるかしら?」
「……同意見」
「あ、ごめん」
呆れて腕を組みながらため息をついている木下さんをみて何だか申し訳なさを感じながら僕はどうやって美波や秀吉に伝えようか考えていた。
あれ
なんで秀吉は木下さんに詳細を聞かなかったんだろう…
「あ、霧島さ……」
思わず言いかけた言葉を飲み込んだ。
あの霧島さんが物凄い形相で(まるで言うことを聞かない雄二にお仕置きする時並みの)僕らを睨んでいた
「……優子、瑞希」
「よ、吉井くん達はEクラスよ代表」
「そうですよ翔子ちゃん」
その言葉を聞くなり何なり霧島さんはとりあえず僕らを睨むのをやめた。
ああ……確かにこんな目で見られたら自分から聞きに行こうとは思わないかも
「……そう」
それだけ言うと霧島さんは教室から出て行った。
「……」
「……」
「……」
「……霧島さん怖かったね、かなり」
気まずい空気を押し切り僕は言葉を発する。
僕の言葉に続いて木下さんがげっそりした表情で近くのソファーに腰を下ろして頭を抱えて声を上げた。
「見たでしょ代表の顔……本当話し合いのしようもないわ」
「確かに……」
「……霧島以外のAクラスは試召戦争になっとくしているのか?」
「それがしてないんですよ……でも翔子ちゃんがあんな状態なので…」
僕本当にDクラスじゃなくて良かった……