「というわけで霧島さんだいぶご立腹だったよ……」
「やっぱり坂本が関係していたのね……よりにもよって坂本を悪く言うなんて……!」
美波、それは元クラスメートを悪く言われての怒りなのかバックに霧島さんがいるのに何でそんなこと言うんだよ、っていう怒りなのかどっちなの?
……いやどっちもかもしれないけどさ。
「うむ……しかしAクラスが相手とは相手が悪いのぉ…」
「本当よね、向こうには翔子も瑞希もいるのよ?」
勝算が無いわよねー……、と美波は机に顔を突っ伏した。
秀吉も何だか気分を落としているようで、僕はなんて言うか何て言葉をかけて良いのかわからなかった。
何かごめん
「去年なら何とかなったかも知れないのにね」
「うむ、雄二に明久がおったからのぉ」
「あははっ、美波達も大変なんだね!頑張って!」
「ほんっとに他人事なのね……ま、この件に関してはわからなくは無いけどさ」
そうだよね!?
そう思うなら美波も秀吉もそろそろ僕を解放して!?
「アキ」
美波は僕に静かなトーンで声をかけた。
僕は思わず緊張して体に力をいれた。
「な、なに……?」
「アンタに頼みがあるのよ」
☆
僕は今、それなりに早いであろうスピードで雄二の元に進んでいた。
理由はもちろん美波達に頼まれたから何だけどさ。
あんな真剣な顔でお願いされたら断れないじゃないか
『頼み?美波が!?』
『ええ、坂本と話す機会を設けて欲しいの』
『ワシからも頼む明久』
『え……う、うん』
こんな感じでオッケーしちゃったけど正解だったのかな……うわあ、嫌な予感しかしないよ
そうは思いながらも僕は渋々Bクラスの扉を開けた。
奥を見ると偉そうに机に足を組みながら座っている雄二の姿が目に入った。
直後の事だった、雄二がこちらを見たかと思うと「やれ」と言葉を発する。
『わかりました!坂本代表っ!』
その瞬間、僕はBクラスの連中にボコボコにされた。
「……相変わらずだな、明久」
「久しぶりの再開でいきなりこれは酷いんじゃないかな雄二……っていうか雄二はBクラスの代表じゃなくて次席じゃなかったっけ……?」
「ん?……ああ、根元が機能しないから俺が代わりにやってんだよ」
機能しなくなった、って……何で?
いや、絶対雄二が去年のあの写真か何か弱みになるもの見せて脅したよね!?
じゃなきゃ、あの根元くんがクラスの隅で座ってるわけないよね!?
「そ、そうなんだ……じゃなくて!美波と秀吉が近々雄二と話がしたいっていってたよ」
「島田達が?……何でまた…」
「ほら最近AクラスがDクラスに宣戦布告したって話があったでしょ?それについてだと思うよ」
それを聞くなり雄二は、翔子絡みか……と呟いて面倒臭そうに、明日と明後日なら空いてるっつっとけ、とそれまけ言ってクラスの自分の席であろう場所に腰掛けた。
ていうか何この設備……羨ましすぎるだろ…
そんなことを思いながらも僕は美波と秀吉のクラスに足を進めた。
僕これじゃあ、まるで殴られに来たみたいじゃないか!!!