気をつけているつもりですが、より一層気をつけていきます。
それでも出た場合は、ごめんなさい。
それでは、よろしくお願いします。
これは何でもない平和な日常。
彼らの思い出、
「グレン先生?ちょっと待て」
システィーナが先生に用があるらしいが、どこにいるかが分からないらしい。
俺はお守りの反応を探ると、意外なところにいた。
「いた、裏庭だ」
俺達は裏庭に向かうと、先生はある人と会っていた。
いつかの浮気事件で少しだけ話した、赤い髪の女性。
たしか名前は…
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
「うるせぇ!」
隣にいたシスティーナが、バカでかい声を出す。
「ひょっとして…貴女、ロザリー=デイテード!?」
そうだ、そんな名前だったわ。
「ろざりー?…システィーナがよく褒めてる人?」
「あ、あはは…お久しぶりです、ロザリーさん」
「どうも、お変わりないようで」
ん?ルミアは知り合いなのか?
それにしても、この人って本当に外面だけだな。
雰囲気だけは一流だ。
しかし霊的感覚と身のこなしが、一般人のそれだ。
グレン先生曰く、ダウジングと剣はそれなりらしい。
というか、デイテート家は名門貴族だよな?
なんでこんな事を?
「やれやれ。私の名前も広まってしまいましたか。ええ、そうです。私がロザリー=デイテートです。名乗る程の者でもありませんが」
「いや、名乗ってるじゃん」
「まあまあ、アイル君」
「なにせ私は、心の赴くままに謎を解くだけ。生来の難儀な性分ゆえ、そうしないと私は死んだも当然ですから」
「そうしないと餓死しちゃうからね…」
「まあまあ、ルミア」
俺達が裏でコソコソとツッコミを入れていると
「先生はどうして、ロザリーさんと一緒にいるんですか?」
「えぇっとだな…」
「実は彼、私が学院生時代の先輩なんです」
先生が答えあぐねているうちに、ロザリーさんが勝手に答える。
「えぇ!?そうなんですか!?」
「その縁あって、先輩にはよく助手を務めてもらってるんです」
「助手ぅぅ!?嘘ぉぉぉ!?ちょっと先生!ロザリーさんの足引っ張ってないですよね!?」
「実はここだけの話、先輩がいないと解決出来ない事件ばっかりでしたよ」
「またまた~!先生、ロザリーさんに気を遣われてますよ!これじゃあ、現場の光景が目に浮かぶわ」
「事実なんだが…」
ロザリーさんの言葉を全て真に受けるシスティーナと、その言葉に頭を抱えて呻く先生。
俺もそこまで面識はないが、この間の一件で、何となく評判倒れなのは察している。
あと気になるのが…
「ルミア。システィーナって、ミーハー?」
「…記事をスクラップして、集めてるからね…」
魔導考古学専攻のくせに、新しいものにも目がないのか。
ある意味感心するな。
「おい、お前ら。分かるだろ?あいつが俺以下の三流へっぽこ魔術師だって」
先生がコソコソと俺達に声をかける。
しかし
「何言ってるんですか!たしかにロザリーさんが身に纏う小さすぎる魔力は、一般人レベルでとても魔術師とは思えません!ですが…それは見に余りすぎる魔力を完全に制御できてるからですよね!」
「ちゃうわ!」
システィーナには届かず。
ほんと、先入観って怖いわ。
「リィエル、お前なら分かるだろ?」
「たしかに弱そう。でも…バーナードが言ってた。本当に強い人は普段は隙だらけで、いざとなった時だけ隙が無くなるって」
「それは達人の領域だから…」
「だから試してみる」
何を?
そう思った瞬間、リィエルがロザリーさんに斬りかかっていた。
「あ、小銭見っけ♪」
それは偶然。
本当にただの偶然で、リィエルの本気の一閃を躱した。
「…この人…リアルラックで…生きすぎだろ…!」
「アイル君…笑いすぎ…」
だって…この人…ある意味すごいぞ…!
笑いすぎて腹が痛い…!
「これは…決まりね!」
「何が?ねぇ、何が決まったの?」
システィーナが何かを決めたらしい。
先生が顔を青くしてツッコミを入れるも、それは当然のように無視。
そして…
「ようこそ、おいでなさいました。ロザリー=デイテート様」
「どうしてこうなった…?」
「うーん…」
「なんででしょうね…」
俺達は、今回の依頼に助手としてついて行く羽目になったのだった。
応対してくれた老紳士に連れられて、俺達も依頼人である、ミスタ卿の元に向かう。
「私は反対です!」
「ん?」
部屋から女の人の怒鳴り声が聞こえる。
その人は警備官だった。
「ほう…警邏正か。ガチのエリート組だ」
先生の言葉に俺も驚く。
若手エースと言ったところか。
「お、落ち着きたまえテレーズ君…」
「これが落ち着けますか!?私は独自に調べました!ロザリー=デイテートは本物の無能です!やつが解決した事件は全て、偶然の産物!もしくはやつの代わりに誰かが解決したに違いありません!」
あまりに完璧な推理に
「うーん、有能!」
「流石、エリート組」
「えぇと…ノーコメントで」
先生と俺が感心して、ルミアが何かを察したように言葉を濁す。
というかルミア、それは認めてると一緒じゃない?
「な、何よあの人…どうせロザリーさんに嫉妬してるだけだわ」
「ん。ロザリー、すごい人」
システィーナとリィエルは、憮然とする。
「なんですかあの女は…許すまじ!」
当の本人は怒ってるし…。
「いや、あの女の言ってる事、全部正解だろ。どこに反論箇所がある?」
「先輩酷い!君はそんなこと言いませんよね!?アルタイル君!」
「…はぁ」
「ため息!?むしろ何も言わない方が酷い!」
ため息をついていると、なにやら取り出して手に塗りたくってる。
「なんすかそれ」
「私の作った魔道具です!名付けて【悪戯スライム】です!」
バカ丸出しのセンスだな。
なんでも肌触りが最高に悪いんだとか。
何でそんなことをしてるんだよ。
「これを塗った手であの女と…!いざ突貫!やぁやぁ!そこの…」
「おお!ロザリー君!待っておったよ!」
あ、先に依頼人さんが握手しちゃった。
その結果
「お?おぉぉぉ?おわぁぁぁぁぁぁ!?」
まあ、大惨事だよなぁ…。
「あ、あぁぁぁぁ!ご、ごめんなさい!ミスタ卿!狙いは!貴方じゃなくて、あっちの…」
「余計なこと言ってねぇで、さっさと中和剤使え!」
あ、そういうのがあるんだ。
「これがロザリー?…クッ!私の想像を遥かに超える、天元突破バカではないか!!」
お巡りさん、まったくをもってその通りです。
「これが我が家に伝わる家宝…名剣【鎧斬り】です」
依頼人さんが見せてくれたのは、とても見事な剣だった。
これを盗むのか…気持ちは分からなくはない。
「今回これを盗むと予告してきたのが…怪盗Qって事ですね」
「うむ、そうだ。君達、怪盗Qについて、どこまで知っている?」
テレーズさんに聞かれ、俺達は顔を見合わせる。
「街で聞く程度ですが…」
怪盗Q。
最近フィジテを騒がせている、凄腕の泥棒だ。
主に悪徳商人や横暴貴族を相手にする、一種の義賊。
元々帝国全土で出没していたが、最近ではフィジテに集中している。
「そうだ。本来これ程厳重な防犯警備に予告するなど、ただのイタズラとして処理するが、相手があの怪盗ならば、話は別だということだ」
「たしかに、これ程の結界を前に、盗めるとは思えない」
「アルタイルから見ても、そう思うか?」
俺は先生の言葉に頷く。
なんでもミスタ家秘伝の、三重結界封印らしい。
とはいえ、相手は怪盗Q。
保険はかけて然るべきだろう。
「…悪いね、ミスタ卿」
【アリアドネ】の糸を極細にして、結界の中に通して、柄に巻き付ける。
この糸を前にして結界なんて、無いに等しい。
「…アイル君、【アリアドネ】使ったの?」
「…ルミアにはバレたか。ま、保険だよ」
俺はとてつもなく楽観視をしているロザリーさんを流し見て、ため息をつく。
こうして、宝剣の警護が始まった。
「リィエル!そっちは!?」
「ん。異常なし」
何やら張り切ってるシスティーナとリィエルは放っておき。
俺は改めて配置を考える。
屋敷内と敷地内は選りすぐりの警邏官が、テレーズさんの指揮の下、厳重警戒態勢。
宝物庫の扉の前には、俺達とテレーズさん直属の部下。
そして、宝剣を囲う三重結界封印。
「アイル君…。本当に来ると思う?」
「…はっきりいって無謀すぎる。普通なら来ない」
「だよね…。私もなにか腑に落ちなくて…」
そう、何かおかしいのだ。
「…ロザリー、お前はどう見…」
俺達の話を聞いていた先生が、ロザリーさんに改めて聞いてみようとするも、その言葉が止まる。
何事か覗き込むと
「…zzz…」
「お疲れみたいだねぇ!ロザリーくぅぅぅん!!立ったままだと疲れが取らないし!そのまま永眠するのをオススメするよぉぉぉぉぉぉ!!!」
「ギャアァァァァァ!ギブギブ!!先輩~!!」
先生が本気で締め落としにかかる。
「…はぁ。ロザリーさん、やる気がないならやめたら?どうせ、お偉い貴族様の娯楽でしょ?」
本気で呆れる。
なんでこんなバカに付き合わないと…
「娯楽じゃありません!」
「ッ!?」
「たしかに貴方には、ふざけて見えるかもしれません!やる気がないように見えるかもしれません!それでも私は、真剣なんです!本気で、魔導探偵を志してるんです!」
その目と言葉はあまりにも真剣で、思わず黙り込む。
「…どうして、そこまで目指すんですか?」
「…憧れてるんです、【シャール=ロック】に」
「【シャール=ロック】?【ライツ=ニッヒ】が書いた小説の?」
「シャールはね、すごいんですよ。例えば…」
そこからしばらく、シャール=ロックの話が続く。
それだけ真剣に憧れてるんだな…。
「って、これは先輩にも言いましたね。こんな子供っぽい事言ってたらダメですよね。後輩に呆れられて当然です…」
あぁ…先生がこの人を手伝う理由が分かった。
同じなんだ、この人と先生は。
物語にでてくる、【正義の魔法使い】に憧れて、魔導士になったグレン先生。
物語にでてくる、【魔導探偵】に憧れて、魔導探偵になったロザリーさん。
まったくアホらしい。
アホらしいけど…そんな人を、バカにはしたくなかった。
俺もまた、ある人に憧れているんだから。
その為に、勉強も鍛錬も頑張ってるんだから。
…まあ一番の理由は、ルミアの為なんだけど。
「…ホワイダニット」
「へ?」
「怪盗Qが魔術師かどうかは置いといて、魔術師関連の事件を追いかけるなら、ホワイダニットは重要です。フーダニット…誰がやったか。ハウダニット…どうやってやったか。これらは魔術で幾らでも誤魔化しがききます。ですがホワイダニット…何故やったか。これだけは誤魔化しがききません。それを突き詰めていくのが、魔術師という生き物ですから」
それだけ言って、俺は扉にも垂れて目を瞑る。
「…フフっ!」
隣にいたルミアに笑われる。
「…なんだよ、ルミア」
「別に~?素直じゃないなぁ~って思って」
「…うるさい///」
俺は、肩にもたれてくるルミアにそっぽ向きながら、悪態ついていると
「ッ!?ルミア!」
突然辺りが真っ暗になった。
俺は直ぐにルミアを抱き寄せ、そばに寄らせる。
「【ダーク·カーテン】だと!?白猫、アルタイル!照明魔術だ!」
「やってるけど…!」
「何重にもかけられてて、追いつきません!」
この手の魔術の解呪は、魔力の出処か術者本人を叩くしかない。
仕方なく俺達は扉の前に陣取り、入らせないようにしたのだが、誰も来ない。
結局効果が切れるまで、何事も起こらなかった。
「来なかった?」
「いや…まさか!?テレーズさん!開けて!」
「ああ、私もそんな気がする!」
テレーズさんが預かっていた鍵で、慌てて中に入り確認すると
「マジかよ…」
見事に宝剣が盗まれていた。
話を聞き付けやってきたミスタ卿が、テレーズさんを罵倒する。
それを見ながら、俺は剣に巻き付けた【アリアドネ】の反応を追う。
…ん?変な場所にあるな…。
「ふっふっふっ…」
ロザリーさんが突然笑いだしたのは、そんな時だった。
「ど、どうした?ロザリー?」
恐る恐る先生が聞くと、自信満々に言い放った。
「すべての謎は解けました。犯人はこの中にいます!」
「「「「「「「「な、なんだってーーーーーー!!!?」」」」」」」」
「そもそもこの犯行は、怪盗Qによるものではありません!良く考えれば1人いるでしょう!犯行可能な人物が!」
…まあいるな、1人だけ。
確たる証拠は無いけど、この人がってのは、俺にもある。
「い、一体誰が…!?」
「それにしても、喉が乾きましたね。一旦休憩しましょう。10分後にまたここで。謎解きはティータイムの後で。テレーズ君、誰もここから出さないように」
「お、おい!待てよロザリー!?」
優雅に立ち去るロザリーさんと、それを追いかけるグレン先生。
皆が唖然とする中
「…アイル君は分かる?」
「…まあ、候補はいる。確たる証拠がないけど。ただまあ…謎解きは10分後にって事で」
特に何もせず、10分間は傍観に徹しよう。
「今回の事件の犯人…貴方ではありませんか?ミスタ卿」
不意に放たれたテレーズさんの言葉に、場が凍りついた。
「…ほう。面白いことを言いますな、テレーズ君。私が当家の家宝を奪った?何故そのような事を?」
疑われているミスタ卿は、どこか楽しげに話し出す。
…そろそろか。
「ロザリーはああ言った。仮にも名高き魔導探偵がそう言ったのだ。何らかの根拠があるに決まっている!そうなれば後は消去法だ。この中であの結界に干渉できるのは、当主である貴方だけだ!これは貴方が起こした…」
その時、ミスタ卿の雰囲気が、急に変わった。
「ご自身の立場を慮るなら…そこまでにした方がよろしいかと。たとえ私が犯人だとして、剣はどこに?そもそも証拠は?」
「少なくても、剣がどこにあるかは分かるよ」
「「「「「「ッ!?」」」」」」
俺は一同の視線を集めながら、ある場所の壁を叩く。
「リィエル、この壁ぶち抜け」
「ん?いいの?」
「ち、ちょっと待ちたまえ!?なに勝手に…」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
豪快な破壊音と共に、壁がぶち抜かれる。
その先にあったのは…
「ん?道?」
「!?隠し通路か!?」
俺はなんの躊躇いもなく、その通路に入っていく。
ん?奥から人が…って!?
「お前ら、何してやがるんだ!?」
「な、なんですか!?今の音!?」
「…先生、ちょっと」
俺は先生にこれからの予定を耳打ちして、状況を伝える。
「…分かった。頼むぞ」
俺は奥に隠されていた宝剣を片手に、穴から戻っていく。
「そ、それは…!?家宝の宝剣ではないか!?どうして!?」
「ここに来た時、念の為にある仕掛けをさせて頂きました。それがこれです」
俺は柄に巻き付けた極細の糸を外してみせる。
「…糸…か?」
「はい、
「「なっ!?」」
「あ、アイル!?いつの間に!?」
「ここに来た時だって言っただろ?」
「…ルミアは知ってたの?」
「うん、気づいてたよ」
これに気づいていたのは、ルミアだけだ。
とはいえ、論点はそこでは無い。
「さて、問題はそこじゃないです。問題は…何故こんな隠し通路があるのか?そこです。そして、この通路の存在をミスタ卿、貴方が知らない筈がない。という事です」
「…たしかにそうだ。説明していただけますか、ミスタ卿」
テレーズさんが冷たい目で追求する。
脂汗を浮かべながら、動揺するミスタ卿に、追い討ちをかける。
「まあ、これでは貴方を追い詰めるには、手が足りない。ですので、ある方に一芝居打っていただいてました。ですよね…名探偵?」
「ええ、よく出来ました。流石は私の助手」
そう言って奥からやってくるのは、ロザリーさんとグレン先生だ。
「な!?一体どこから…!?この道は本来、私の指紋がないと…!?」
「出口からですよ。この為にわざとこれを仕込んだのですから」
ロザリーさんは得意げにそう言って、右手を見せつける。
その手には、【悪戯スライム】がついている。
「まさか…最初から!?最初から疑っていたのか、ロザリー=デイテート!?今までの姿も全て嘘…!全てはこの場にミスタ卿を釘付けにさせる為に!」
テレーズさん、盛大に勘違いしてるなぁ…。
まあ、そっちの方が都合がいいか。
「お、おのれ…ロザリー…!以前貴様に潰された、マフィアの取引の腹いせに、貴様を破滅させ、ついでに怪盗Qに擦り付けて、剣にかけていた闇保険金で大儲けしようと企んでいたものを…!」
「全部ゲロってくれて、ありがとう」
単純すぎるだろ、この人。
何も律儀に全部話してくれなくても…。
「マフィア?何の話ですか?」
「あれだろお前。リトルラックキャリー」
あぁ、そんな事件もあったな。
これがこの人の、ホワイダニットか。
「だが、まだ終わらんぞ!」
ミスタ卿の合図とともに、武装した使用人がなだれ込む。
「我が使用人達は、全て裏の仕事人!戦闘のプロだ!君達に…」
「『我が手に星の天秤を』」
「「「「「「「ぐわぁ!!!?」」」」」」」
俺は【グラビティ·タクト】で動きを止めて、【アリアドネ】で捕縛する。
「さてと…ミスタ卿」
最後に残ったミスタ卿に対して俺は
「御用改だ。神妙に縄につきな」
冷徹に言い放った。
後日。
「アイル君!表彰おめでとう!」
「新聞にも載って良かったわね!」
「むぅ、アイルだけずるい」
「ルミア、ありがとう。システィーナ、リィエル、いい加減機嫌直せって」
ルミアは嬉しそうに手を叩き、システィーナは不機嫌そうに新聞を叩きつける。
ロザリーさんの大ファンのシスティーナには、あまり面白くない事らしい。
警邏庁からの表彰は、最初辞退したかったが、あちらにもメンツがある。
今回警邏庁は、あまり活躍していない。
そんな警邏庁が尽力した一般人に何もしないのは、彼らの信頼に大きな影響を、与えかねないらしい。
「…ままならないな、大人ってのは」
俺はクラスメイトからの賞賛を受けながら、ぼんやりと将来を考える。
真っ先に思いついた夢を思い、思わず笑う。
「アイル君?」
「んにゃ、何でもない」
どうやら俺も、変わったらしい。
そう思いながら、透き通る青空を見上げるのだった。
おまけ
「ロザリー=デイテート…奴は本物だ!それにあの助手達…特にアルタイル=エステレラ!彼は凄いですよ!叔父上!叔母上!」
「そういえば…また彼は表彰されたのじゃったな…」
「ふふ。とてもすごい子なのですね、あなた」
「そうじゃな、セルフィ」
(いざとなったら、彼に頼るのもありかのぉ…)