ロクでなし魔術講師と糸使いの少年   作:ネコ耳パーカー

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最近目尻に職場で使う強い洗剤が垂れた来て、目尻がヒリヒリしてます。
皆さんも洗剤を使う時は気をつけてくださいね。
後…ロクアカばっか進んでSAOが、筆が全く進まない…。
困ったな…。
そしてアルタイル君はお約束のあの回です。
それではよろしくお願いします。


タウムの天文神殿編3話

「はぁ〜…いい湯ですね…」

 

「全くだな〜…ってアルタイル!?いつの間に!?」

 

「さっきですよ?途中でアルフォネア教授とすれ違いましたし」

 

皆からの愛のタックルを受け、皆と無事よりを戻してから2日後、調査開始日から5日たったこの日、温泉が出来上がった。

アルフォネア教授が水質と温度をチェック、俺が覗き及び獣避けの結界を張り、更に上からアルフォネア教授の結界の二段重ねで、安全を確立したこの風呂は女子から大好評で、頑張った甲斐があったものだ。

 

「…先生、ありがとうございます。今回メンバーに俺を入れたのは、この為ですよね?」

 

そう、俺は先生に礼を言いたくて態々、このタイミングで来たのだ。

裸の付き合いってやつか?

 

「…別に、当たり前の事をしただけだ。俺はお前らの教師なんだから」

 

こういう時、照れ隠しなのはすぐ分かる。

本当に分かりやすい人。

 

「俺、先生が担任で良かったかも…」

 

微睡んでる俺は結構恥ずいこと言った気がする。

風呂の熱以外で、顔が赤くなってくるのに気づく。

咄嗟に誤魔化そうとした時、

 

「システィ、早く早く〜」

 

「もう…急かさないでよ〜」

 

「「…な!?」」

 

この声…まさか、ルミアにシスティーナ!?

一気に目が覚めた気がした。

悪い意味で。

 

「この温泉、本当に良いお湯加減ですからね…何度でも入りたくなりますわ。美容にも、良さそうですし」

 

「ええ、この温泉を見つけてくれた、アイルと教授に感謝ですね…」

 

げ!?ウィンディにテレサまでいるのか!?

となると…リンとリィエルも確実か!?

 

「こ、これどうしよう!?」

 

「と、とにかく隠れるぞ!?じゃなきゃ一巻の終わりだ!?」

 

そう言って俺達は、水中に潜る。

 

「(しまった!?そもそも声かければ良かったんじゃねぇか!?)」

 

「(今更かよ!?)」

 

俺達はジェスチャーしながら、自分達の咄嗟の行動に呆れている。

 

「ところで…本当に大丈夫ですの?カッシュさんが、また覗きに来るんじゃ…」

 

「あ、大丈夫よ、ウインディ。カッシュなら縛って吊るしてきたから」

 

「それなら安心ですわね。ついでに火炙りにしていただければよろしかったのに♪」

 

「あはは」

 

((お、恐ろしい!?鬼かこいつら!?))

 

温泉の中で震えるという器用なことをする俺達。

そのまま話は女子の胸トークに変わる。

 

「ぐぅ…ルミア…相変わらず…順調に育ってるわね…!」

 

「そ、そうかな…アルフォネア教授やテレサの方が…」

 

「確かにアルフォネア教授のプロポーションは完璧ですね…まるで古典彫刻の様に芸術的ですし…ふふ…憧れますわ…」

 

「テレサ…何て贅沢な…!私から見たら、どっちも同じよ!」

 

「おーっほっほっほ!それにしても、相変わらず貧相ですわねシスティーナ!こればっかりは私の完全勝利…あ、あら?そういえばリン…貴女小柄な割には意外と…?ひょっとして…わ、私よりも…!?まさか、着痩せするタイプ!?」

 

「ふふ…リンはルミアと、同じぐらいかしら」

 

「わ、わぁ…そ、そんなに見ないでぇ…!」

 

「ねぇルミア、何で皆丸いの?私は平たいのに」

 

「え、えぇっと…」

 

「あと、システィーナも結構平たい」

 

「むぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

(ふむふむつまり…セリカ≧テレサ>ルミア≒リン>ウィンディ>システィーナ>リィエル…ふっ当たりだろ!)

 

(いや知らねぇよ!そこ今はいいよ!?)

 

器用にツッコミを入れる俺。

それ以上にそろそろ限界だ…!

 

「だっばぁぁぁぁぁぁぁ!!!ゲホッゲホッ!!ヴォエ!!ゲボッゲボッ!!」

 

我慢の限界が来た俺は、遂に皆の前に出てしまった。

だが、この時の俺は逆上せたのと、酸欠状態だったのと、ダブルパンチの状態で、意識が朦朧としていた。

 

「…ここに…グレン先生も…いる…。説教は…後…に…」

 

そのまま俺は気を失った。

 

朝日で目を覚ました俺は、自分の寝袋に転がっていた。

何か…昨晩の記憶が…かなり…曖昧…。

あ、ルミアだ、少し確認したいことあるし、話しかけよう。

 

「ルミア、おはよう」

 

「お、おはよう!?アイル君!!」

 

おや?様子が…?

 

「ん?なんでそんな反応?」

 

「な、何でもないよ!?」

 

いや、何でも無くない反応だけど?

 

「?…まあいいけどさ、昨日の夜、俺って何してたか知ってる?風呂入ったところまでは思い出せるんだけど、それ以降が全く…」

 

「…思い出せないの?本当に?」

 

え?何でそんなダメ押しの反応?

 

「思い出せたら聞いてないぞ?」

 

「そ、そうなんだ…。アイル君、きっと思い出さない方がいいと思うよ?きっとそういうものもあるよ!さ、今日が最後だよ!頑張ろうね!!」

 

「お、おう…?」

 

妙に張り切ってるが…何なんだ?

他の男子に聞いたら、逆上せてたのを女子組が発見、救助してくれたらしい。

何だ…隠すことないじゃんか。

戻ったらお礼にお菓子でも作るか。

そんな事を考えていると、遂に最深部である大天象儀(プラネタリウム)場に着く。

俺が部屋をぐるっと見て回っていると、突然世界が変わる。

 

「ッ!?」

 

俺は天井を見て…言葉を失った。

星雲が、流星が、惑星が、圧倒的臨場感と迫力を以て顕現していた。

震える魂を捉える満天の星、美しき幻想宇宙空間。

そんな光景に感動していると、機械が止められ、アルフォネア教授の音頭で先が促されられる。

皆が、それぞれの役目を果たそうとした時、

 

「アルフォネア教授!」

 

「うん?どうしたシスティーナ?私に用か?」

 

「お願いがあります…あの大天象儀(プラネタリウム)、アルフォネア教授が解析して下さい!お願いします!」

 

システィーナ…そうか、ここの有用性を説いたのは、あいつの爺さんだ。

今この時が、一番の好機。

そう思ったのだろう。

アルフォネア教授もこれに快諾。

調べ尽くしてくれたが、結果は…

 

「ダメだな。私もできる限り隅々まで調べたが、今の機能以上のものは、見つからなかったよ」

 

「そう…ですか…」

 

すっかり落ち込むシスティーナ。

ルミアも必死に励ますが、顔色は変わらない。

そう思ってた時、突然顔を上げて、ルミアと何かを話すシスティーナ。

 

(…何だ?猛烈に嫌な予感が…!?)

 

「システィーナ、ちょっと待て。お前何する気だ?」

 

「何よ…あんたには関係ないわ!」

 

「おい待てシスティーナ!」

 

俺の静止を振り切って、システィーナはルミアの力を借りて、解析を始めてしまう。

 

「嘘…()()()()()()()()()()…?」

 

「「え?」」

 

思わず耳を疑った。

()()()()()()()()()()()()<()b()r()>()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

その動揺が、いけなかった。

俺が固まってる間に、システィーナも動揺したのだろう。

うっかり起動させてしまったのだ。

 

「バカ野郎!」

 

止めた時には既に遅すぎた。

操作した機能に沿って、何やら扉が出来ていた。

それを見た瞬間。

 

「ばか…な…!?あれ…は!?星の…回廊…そうだ【星の回廊】だ!そうだ、私は!」

 

突然アルフォネア教授が、扉目掛けて走り出したのだ。

 

「アルフォネア教授!?何してるすか!?」

 

「セリカ!?馬鹿!?何やってるんだ!!無謀すぎる!!戻れ!!!」

 

グレン先生の静止も聞かず、俺も糸を放つも間に合わず、アルフォネア教授は扉の中に入ってしまい

 

「セリカ!?セリカァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

扉も消えてしまった。

 

 

 

「アルタイル。音声遮断の結界を張ってくれ」

 

「もう張りました」

 

「…サンキュな。さて、何があったか話してもらうぞ」

 

俺達は一度、野営地まで戻ってきて、各自テント内に入れてから、グレン先生はいつもの4人を、自分のテント内に招いた。

それから、システィーナから、大まかな事情を聞いた。

 

「…やっぱりな」

 

「先生…やっぱりとは…?」

 

「ルミア、お前の【感応増幅能力】…前から何か違うとは思ってたんだ」

 

「…え?」

 

俺もそこには違和感を持っていた。

でも、この件で確信した。

 

「…感応増幅は極論、力を底上げするだけのもの。なのに【Project:ReviveLife】を成功させた。ルミアの異能の本質は、不可能を可能にする何かって事ですよね」

 

「そういう事だ」

 

恐らく、それこそ天の知恵研究会の狙い。

でも、今はそれよりも、アルフォネア教授の救出の方が優先である。

 

「ごめんなさい…ごめんなさい!先生…!私が…勝手にあんな事しなければ…!」

 

「そうだな。今回は全面的なシスティーナが悪い」

 

俺はシスティーナの謝罪をバッサリと切り捨てる。

 

「アイル君!!」

 

ルミアはそんな俺を責めるように怒るが、俺はそれを否定する。

 

「ルミア、優しくするばかりが友情じゃない。間違ったなら、ぶん殴って止めてやるのも友情だ。…だから、お前のせいではあるが、お前だけのせいじゃない。お前をぶん殴ってでも止めなかった、俺の責任でもある」

 

そう、時には厳しくするのもまた友情だ。

だから俺は、システィーナに厳しい事を言う。

そしてそれは、俺自身にも戒めるように。

 

「…だったら、不用意に力を使った私も同罪。それも友情でしょ?」

 

ルミアがイタズラげに笑いながら、俺達に言う。

 

「…フッ。違いない」

 

「ばーか。お前達は悪くねぇよ。悪いのは…」

 

そこで言葉を切って、思いっきり机を殴りつける。

 

「あの耄碌ババァだ!!一体何考えてやがるんだ!!1人で突っ走りやがって…!!」

 

「…グレン、どうするの?」

 

「無論、連れ戻しに行く。様子がおかしかったんだ…!放っておける訳がねぇ…!お前達は朝、昼、夜の1時間ずつ、扉を開閉してくれ。それでも俺達が帰ってこなかったら…学院に戻って、応援を呼んできてくれ」

 

そう言いながら、色んな用意をしていくグレン先生。

 

「…だったら俺も行きますよ。こっちから開けれるって事は、あっちからも開けれるって事でしょ?だったら中に最低でも2人は行った方が確実だ。そうでしょう?」

 

「それは…そうだが…」

 

更に他の3人も、立候補するも…

 

「ダメだ。やっぱりお前達は残れ」

 

「「「先生!!」」」

 

「俺がいない間、誰が他の連中を守る?誰が仕切る?」

 

「グッ…」

 

そこを突かれると確かに痛い。

勿論、対応策は用意しているが、納得はしないだろうな。

先生がテントを出ると、そこにはカッシュ達がいた。

 

「先生、1人で行く気かよ?」

 

「…フッ、当然だろ?こんな楽勝ミッション、俺1人で十分だっつーの」

 

まだほざくか、この人は。

 

「おい!勝手に決めんなよ!」

 

「先生!まだそんなこと言って…!」

 

「そうですよ!私達…」

 

「ええい!お子様は黙らっしゃい!」

 

その様子を見ていたカッシュが、何かを悟ったらしい。

 

「なるほどね。なあ、先生よぉ…バッキャローーーー!!」

 

突然、飛び蹴りをぶちかましたのだ。

中々、いい蹴りだ。

なんて感心してると

 

「あんたの事だ。アイル達を案じてくれたんだろうが…今はそんな意地張ってる場合じゃねぇだろ!?俺が言うのもなんだけどな、あんたはメチャ強いけど、魔術師としちゃド3流だろうが!」

 

「そ、それは…」

 

もっと言ってやれ〜!

先生は狂霊一体すら、手間取るんだがら意地はるなよな。

 

「確かに俺達じゃ足手まといだ。だけどな、ルミアのプロ顔負けの法医呪文(ヒーラー·スペル)、システィーナの魔術と知識、リィエルの剣、アイルの戦闘技術や糸は間違えなく、先生の力になるはずだぜ?」

 

カッシュが笑顔で言う。

 

「これでも貴方に鍛えられてますからね。まあ、アルフォネア教授の結界がある以上、下手な行動をしなければ、問題ありません」

 

「教授は先生の大切な御方でしょう?形振り構うなんてらしくありませんわ」

 

ギイブルとウィンディが顔を背けながら言う。

 

「おひとりでなんて…そんな…無謀な真似…やめてください…」

 

「いくら先生でも、1人じゃ、教授は助けられませんよ…」

 

「ふふ、先生とアイルなら、全員一緒に帰ってきてくれるって信じてますから」

 

リンとセシルとテレサが、心配そうに言う。

 

「お前ら…どうして?」

 

はあ?間抜け化のこの人は。

カッシュが腰に手を当てながら、笑顔で言う。

 

「だって、()()()()()()()()!な、皆?」

 

皆が一様に頷く。

その様子を、間抜けな顔で見ていた先生の、肩の力が抜けた。

もう…大丈夫かな。

先生はこっちを見ながら、やっと意地を張るのを辞めた。

 

「…頼む。お前ら、力を貸してくれ」

 

「「「「当然(です)!!!」」」」




はい、お約束の回で気を失うアルタイル君でした。
ぶっ飛ばされようかどうしようか迷いましたが、彼にはぶっ倒れて、記憶が飛んでもらった方が楽でした(笑)
そして、どこかへ行ってしまったセリカ。
それを追いかける彼らが目にしたものとは。
それでは失礼します。
ありがとうございました。
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