原作が手元にあるってだけで、参考資料として役立つから、かなりロクアカばっか進んでいく。
それでは、よろしくお願いします。
【星の回廊】と呼ばれたそれは、まさにその名の通り、満天の星空のような道だった。
その幻想的な空間を抜けた先に、俺達を待っていたのは
「これは…!?」
まるで地獄の様な風景だった。
全員が息を飲んでいたが、無理もない。
そこら中にミイラ化した遺体が転がっており、その顔は苦悶に満ちていた。
先生が、恐る恐る検分した結果
「こいつら…魔術師か…?しかも…全員?」
全員魔術師である事が判明。
しかもそのミイラや周りを見た限り
「これ…殺されてますよね?相当激しい戦闘があったみたいですけど…」
そう、どれもこれも一部欠損があったりしたのだ。
周りの状況も、ほとんどが風化してしまっているが、破壊の痕跡が残っていた。
「みたいだな…さて!早く行くぞ!さっさと見つけて、こんな辛気くせぇ場所、オサラバしようぜ!」
先生の空元気で、少し活力が出てきたところで、何かが、動く音がした。
そっちを向くと、金髪の女性が這い出てきていた。
「セリカ!?大丈夫か!?何が…」
「バカ!!よく見て!違うでしょうが!!」
先生が駆け出そうとするので、慌てて止める。
その事に驚くも、マジマジと見て、固まる。
その女には、上半身と右腕しか無かった。
内臓を引きずり、恨めしそうに見上げるその目は、何処までと深い、闇を孕んでいた。
「キャァァァァァァァァ!!!」
その光景に、堪らずシスティーナが悲鳴をあげたその瞬間、突然動きが速くなり、グレン先生に掴みかかる。
「ガァッ!?」
〖憎イ…憎イ…憎イ!!アノ女サエ居ナケレバ…!!アノ裏切リ者サエイナケレバ!!〗
その様子にいち早く反応したリィエルは、直ぐにゾンビに斬りかかった。
「グレンから離れて!ッ!?痛い…!?離して…!」
「先生!?リィエル!?『光在れ・穢れを祓い』…キャァァァァァァァァ!!!」
しかし、飛び出したリィエルも、祓おうとしたシスティーナも捕まってしまった。
「システィーナ!下手に動くなよ!!」
俺は直ぐに糸で腕を切り落としてやろうとした時、腕を何かに掴まれた。
そのあまりにも強い握力に、俺の腕が潰されそうになる。
「グッ…!?ガァァ!?」
ヤバい…いきなり全滅か…!?
焦りだしたその時
「『光在れ・穢れを祓い給え・清め給え』」
ルミアが祓魔の浄化呪文である、白魔【ピュアリファイ・ライト】を唱える。
そのルミアも全身をゾンビに掴まれながらも、凛と高らかに謳いあげる。
「…マジか…」
その胆力に俺は唖然としてしまう。
そんな俺に
「アイル君!」
ルミアが俺を呼ぶ。
その手に持つビンを見て、何がしたいか悟った俺は、糸をゾンビ全員に巻き付け、そのままルミアの元まで走る。
その糸にルミアがビンの中にある物を垂らしてから、呪文を唱える。
「『送り火よ・彼等を黄泉に導け・その旅路を照らし賜え』」
俺の糸を伝い、明るい橙色の炎が、死者だけを焼き尽くす。
この隙に俺は糸で方陣を作り、俺も祝詞を謳う。
「『
爺さんに教わった祝詞だが、最初のは祓う為のものだが、後半のは祓うというより、寄り付かせない為のものだ。
最後に柏手という、ちょっと特殊な手の叩き方で、悪いものを祓う。
「皆、大丈夫?」
「一応、お祓いもやっておいたけど…無事か?」
俺達は皆に手を貸し、立たせる。
「え、ええ…ありがとうルミア、アイル」
「ん。助かった」
「白魔『セイント・ファイア』…ルミア、お前そんな高位司祭が使う高等浄化呪文が使えたのか…?」
すごい勢いだったが、やっぱりすごい呪文だったらしい。
「昔、王室教育の一環として…まあ、私じゃこの触媒がないと、とても唱えられませんけど…」
ビンに入っているのは、アレンシアの香油と呼ばれる、白い葬送花から精製される貴重品だ。
「ルミア…それって女王陛下…貴女の本当のお母さんからの贈り物だったんでしょう?それを…」
「いいの。皆の為だもの。それにお母さんもきっと、こういう時の為にくれたんだもの」
システィーナとルミアが何か話している。
そっちを気にしていると
「アルタイル。さっきの祝詞は何だ?聞いたことないが…?」
「爺さんから教わりました。なんでも東洋で使われる陰陽術の祓魔の呪文の1つだとか。バーナードさん曰く、陰陽術を武器の1つにしてたらしいので。今の趣味もそれが転じてってところでしょうね」
「お前が妙に東洋の知識に詳しいのはそういう事か…」
まあ、あそこまで行ったら、大したもんだよ。
好きな物こそ上手なれってやつかな。
「まあ、そんな事より…もう大丈夫っすか?」
グレン先生は苦笑いしながら、俺の頭を撫でつつ、立ち上がる。
「頼ましいな。…すまない。雰囲気に呑まれちゃったみたいだ。…だがもう無様は晒さねぇ。安心してくれ」
そのまま俺達は先に進む。
幸い、真新しいアルフォネア教授の足跡のお陰で、道には迷わないし、入口のモノリスに糸を括りつけて、伸ばしながら来てるので、糸を辿れば、無事着くって寸法だ。
道中、ここの異様さに不思議に思っていると、突然前の方から激しい戦闘音が聞こえる。
「先生!これって…!?」
「ああ、セリカだ!行くぞ!」
俺達が音の方へ走っていくと、闘技場のような円形のフィールドが広がっており、そこには無数の亡者・亡霊に対し、たった1人で蹂躙してるアルフォネア教授がいた。
銀の剣閃が舞い、大火力の魔術で蹴散らし、最後には漆黒の虚無が、全てを飲み込んだ。
亡者・亡霊の怨嗟を、見向きもしないその姿は、まさに【灰燼の魔女】そのものだ。
「セリカ!」
静寂に包まれた闘技場に俺達は降りていく。
「グレン…?お前達まで…。どうしてここに?」
「俺は心配してねーけど、生徒達が心配してるんだろ!俺は心配しねーけど!?」
何でそこでツンデレしてるかな〜?
「に、2回言わなくても…」
「素直じゃないわね〜…」
(いや、お前が(システィは)言うな(言えないよ))
恐らく俺とルミアは同じ事を思ったんだろうな。
同じジト目をしてる。
「グレン!やっと…やっと見つけたんだ!」
アルフォネア教授が、何やら嬉しそうに話している。
こんな場所で、なに嬉しくなる事あったかな?
「はぁ?見つけたって…何をだよ?」
「私の失われた過去のについての手がかりだ!」
「…なんだと?」
俺達が息を呑むのも無理はない。
400年、
何でも【星の回廊】を見て、少し思い出したらしい。
「お前…ここが何処か分かるか!?」
「何処って…何処かの塔って事ぐらいしか…」
俺達も同じ認識だ。
ここが何処かなんて、全く分からない。
「ここはな…
「…は?」
俺達は言葉を失った。
地下迷宮?学院の?
俺達は【タウムの天文神殿】にいたんだぞ?
なのに何で…?
それにこれが…地下?
星だってあるじゃないか。
「そうだ…あそこ、あの門だ。…あの門の先に、私の全てが…!」
「ダメだ」
そんな俺達の混乱をを他所に、アルフォネア教授が、闘技場の奥にある門に行こうとするのを、グレン先生が止める。
「…グレン?」
「…帰るぞ、セリカ」
「な、何でだよ…?やっと…私が何者なのか、分かるかもしれないんだぞ?」
「何であの門の向こうに、お前の過去があると思うか、俺にはわからん。だが…ハッキリ言ってやる。お前の失った過去ってやつは…多分、
先生は一瞬迷った顔をしたが、それでもハッキリ告げた。
「ここまで来た時、連中は誰かを憎んでいた。いったい誰かと思ったが、ここでお前と闘っている姿を見て確信した。連中が恨んでいたのは、
「…ッ!」
「一体何をどうしたらこんなに恨まれるんだよ?俺には想像出来ねぇぞ…。まあ、んなことはどうだっていい。クソ亡霊共が、いくらお前を憎もうが、恨もうが、俺の知ったこっちゃねぇ。お前は俺の…師匠だ。それ以外の何者でもねぇ」
「で、でも…グレン!私は…!?」
「なあ、セリカ?帰ろうぜ。忘れちまえよ、お前の過去なんて。お前が何者でも、俺は……」
「いやだ…嫌だ!だって、それじゃあ、私はいつまでも…1人…ッ!」
グレン先生の言葉も聞かず、アルフォネア教授が何かに取り憑かれるように門へ向かう。
「おい、セリカ!」
そのままグレン先生の静止を振り切って、門に向かって【イクスティンクション・レイ】を放つも、その門には傷一つ付けられなかった。
それでも何か騒いで、グレン先生が止めてるが、俺はそれどころじゃなかった。
さっきから、背中に猛烈な寒気を、感じているからだ。
無意識に体が震える。
根拠はない、理由も分からない、でも一つだけ分かる事がある。
俺は、背中に感じる何かに、かつてない恐怖を感じているという事だ。
「アイル君?どうし…!?アイル君!?大丈夫!?」
ルミアが俺の様子に気付いて、心配してくれるが、それに答える余裕すら今の俺には無い。
そして、恐怖が最高潮に達した瞬間、
「!!!?ルミア!!!」
俺はルミアを突き飛ばしながら、深く腰を落とした。
その瞬間、首があった場所に剣閃が光る。
そのまま切り降ろされるのを、バク転しながら躱して、追撃の一撃も高く飛んで、躱した。
ルミアの前に着地し、ルミアを庇うように、構える。
「ハッ…ハッ…ハッ!!」
「アイル君!大丈夫!?アイル君!!」
〖…ほう、今のを良く躱した愚者の子よ。しかし…その尊き門に触れるな、下郎共。愚者や門番がこの門、潜る事、能わず。地の民と天人のみが能う…。汝らに資格なし〗
それは、黒いモヤに覆われたなにかだった。
よく見ると、2本の刀を握っており、その気配は今までのどれよりも大きく、強く、怖かった。
「ひっ…!?」
「あ、アイル君…!?せ、先生…!?あの人…は…!?」
「ハァー…ハァー!?」
システィーナだけではなく、ルミアやリィエルすら、恐怖から身体を震わせ、顔を真っ青にしていた。
「お、おい!?大丈夫かお前ら!?」
「お、俺は…何とか…」
そういう俺だって、膝が笑いっぱなしで、産まれたての子鹿みたいになっている。
「よし、なら俺が隙を作」
「はっ!誰だ、お前?」
グレン先生と作戦を考えようとしている時、不用心にアルフォネア教授が、その影に近づいていく。
「ば!セリカ!!」
「アルフォネア教授!?ダメです!」
「まあいい。話が分かりそうなやつで、ちょうどいい。お前、この門の開け方知ってるか?知ってるなら教えろ。じゃないと消し飛ばすぞ」
アルフォネア教授は俺達の事など、眼中に無いのか、声すら全く聞こえてない感じだった。
〖貴女は…ついに戻られたか
コイツ…アルフォネア教授を知ってる!?
「は…?お、お前、私の事を知ってるのか!?」
〖去れ。今の汝に用は無し〗
そう言ってそいつは、俺達の方を見ると、左に紅の魔刀、右に漆黒の魔刀。
2振りの刀を握り、構えていた。
〖愚者の民よ。この聖域に足を踏み入れ、生きて帰れると思わぬ事だ…。汝等はただ、我が愛刀の錆となれ。亡者と化し、この【嘆きの塔】を彷徨うがいい…〗
その圧倒的存在感は、あっという間に俺達を呑み込む。
システィーナは、グレン先生にしがみついて立ってるのがやっと。
ルミアも俺に隠れ、それでも肩を震るわせている。
リィエルは剣を構えてはいるが、顔色は悪く、過呼吸気味だ。
「…もういい。話す気がないなら、強引に聞き出す!『くたばれ』!」
黒魔【プロミネンス・ピラー】。
真紅に輝く超高熱の紅炎が、全てを焼き尽くす、B級軍用魔術だ。
それを
〖…まるで児戯。そのような愚者の牙に頼るとは…なんという惰弱。汝が誇る、王者の剣はどうした?〗
「…今、何した?あいつ」
呆然と呟いてしまう。
今の魔術はB級軍用魔術だ。
近代魔術において、B級は打ち消す事は出来ないのだ。
「…はっ!カウンターは中々見たいだな!!」
「違うぞセリカ!あれはそういうのじゃないぞ!!」
グレン先生が、慌てて止めようとするが、アルフォネア教授はそこに気付いていないのか、そのまま
〖借り物の技と剣で粋がるか…恥を知れ〗
お互い一合打ち合う。
それだけなのに…決定的な事が起きた気がした。
「…な、なんで…私の術が…ディスペルされて…?」
突然、アルフォネア教授が纏っていた、剣士としての圧力が消えたのだ。
〖我が赤き魔刀【
そう言って、瞬時に背後をとったそいつは、雷光の如く、右の魔刀を振り下ろす。
「…チッ!」
辛うじて、回避が間に合ったのか、微かなかすり傷程度で済んだのだが
「…あっ…!?」
突然、膝から崩れ落ちるアルフォネア教授。
〖我が黒き愛刀【
そう言いながら、首に刀を突きつける。
その瞬間
「ざっけんなクソがァァァァァァァァァ!!!」
「ぶっ飛ばす!!!」
先生が
俺は重力を纏いながら、全力で顔面を殴り飛ばした。
その衝撃を利用し、俺達から大きく距離をとる。
どうやら、アルフォネア教授は気絶してしまったらしい。
〖何だ…その妙な武器は?
(コイツ…銃を知らない?)
「心臓ぶち抜いたやったってのに、どうして生きてやがるんだ!?」
〖いいだろう…愚者の牙で何処まで抗えるか、試すがいい!〗
先生のリロードをさせまいとするコイツに思いっきり、糸をぶつける。
「させねぇよ!!」
〖その糸は…!面白い!そのような使い道があったとはな!いいだろう!!かかってくるがいい!〗
コイツ…この糸も知ってるのか!?
いや、今はそれより…生き残ることが優先!
俺は糸を鞭のようにぶつけながら、剣や槍を編み上げ、思いっきりぶつける。
〖下らん…使われてこそ意味があると知れ!!〗
しかし、全て弾かれる。
ふん、計算通り!
「うっせぇ!!こういう使い方もあるんだよ!!」
俺は弾かれる直前で、解いて糸状にする。
そのまま、コイツの体に巻き付けて、動きを封じる。
〖ぬ…これは…!!〗
「今だ!システィーナ!!」
「『吠えよ炎獅子』!!」
俺の合図に合わせて、ルミアの力を上乗せしたシスティーナの【ブレイズ・バースト】で、焼き払う。
一応、警戒していると、突然糸が引っ張られ、振り回させる。
「何!?こ、この…ガァ!?」
〖面白い…中々やる〗
炎の中から、元気いっぱいのそいつが出てくる。
「…くっそ!舐めんな!!」
俺はたまたま近くにあった
「アイル君!!」
〖まずは貴様からだ…逝ね〗
漆黒の魔刀が振り下ろされる。
ああ…間に合わない…お前の防御がな。
その漆黒の魔刀は、俺の体を傷つけるには至らなかった。
〖何!?〗
「この糸の強度を、なめんなよ!」
糸1本を極限まで固く練り上げたのだ。
〖猪口才な!!〗
「そして…遅い!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
隙を見て、グレン先生によって、空高く放り投げられたリィエルが、ミスリルの剣をもって、斬り落ちてきた。
その速さ、まさに落雷の如く。
地面にヒビを入れるほどの一撃を喰らったそいつは、少し動かなかったが、突然動き出し、俺を蹴り飛ばしたのだ。
「グッ!」
〖…見事なり。まさか愚者の民草らに2つ持ってかれるとは…我もまだ未熟という事か…行くぞ、愚者の子らよ。我が攻勢捌いてみせよ〗
そう言って何かを唱えた瞬間、太陽のような球体が生成される。
それは俺の知る炎熱系魔術とは、比べ物にならないの炎熱系魔術だった。
俺は自分の持ち手札の中で、最硬の守りを発動しようとした。
しかし、それもギリギリ間に合わない。
諦めかけた瞬間…
「な、なんだよこれ…?」
「先生…?何がどうなって…?」
思わず、先生に聞くが、先生も訳が分かってはい顔をしていた。
〖貴方達、こっちよ。早く来なさい〗
突然後ろから声が聞こえてきた。
慌てて振り返るとそこには
「…ルミア?」
背中に変な翼を生やした、ルミアのそっくりさんがいた。
〖この状態も長くは持たない。早く離れるわよ〗
こうして、俺達は無事、危機は乗り越えた訳だが
〖私は…そうね、【ナムルス】とでも名乗るわ〗
「
隠しのない露骨な偽名に、ため息が出る。
なんでも霊脈に縋り付く残留思念だとか何とか。
うん、訳分からん。
「ナムルスさん、私達を助けて下さいありがとうございます!」
〖…私はね…貴女が大嫌いよルミア。貴女だけさっき死ねばよかったのに…!貴女さえ…いなければ…!〗
突然のヘイトに流石のルミアも動揺していたが、持ち前のタフさで乗り切っていた。
〖…本題に入るわよ。単刀直入に言うわ。このままだと、追いつかれて全滅よ。誰か殿がいるわ〗
その言葉に皆が黙り込む。
あれを相手に殿…、つまり死ねという事だ。
「なら俺が残る。アルタイル、セリカを」
〖ダメよ。絶対ダメ。グレンとセリカは
まさかのナムルスの全否定が入る。
生きてもらわないと困る…ね。
「だったら俺がやる。1番まともに攻撃できるの俺だけだし」
俺が立候補する。
俺なら多少はやり過ごせるだろう。
「ダメだ!!!残せる訳ないだろう!!」
「アイル君!ダメ!!絶対にダメ!!!」
「そうよ!いくら何でも無茶だわ!!!」
「あいつ…強すぎる…」
皆が猛反対するが、
「じゃあ、仲良く全滅か?それの方がよっぽど馬鹿らしいだろ。先生は相性最悪、システィーナとルミアはそもそも相手にならない、リィエルでも微妙。だったら消去法で、俺しかないでしょ」
〖…決まりね〗
ナムルスが、俺の提案に賛同してくれる。
「おい!勝手に決めるな!!」
「甘ったれんな!!!もうこれしか無いんだよ!!!あんたの肩には、他の奴らの命乗ってるのを忘れるな!!!」
何時までもグダグダ言うグレン先生に、喝を入れる。
そう、これしかないんだ。
「…大丈夫、逃げ切る時間は作ってみせるから。その後、俺もとっととトンズラするよ」
「…わかった。死ぬなよ。絶対に!!戻ってこいよ!!!」
「了解です。これ持ってて。それがきっと導いてくれるから」
俺は入った入口のモニュメントにひっつけた糸を先生に渡した。
「待って!先生!いくらなんでも!!!」
「少しでも生き残るにはこれしかない!!あいつの心意気を無駄にするな!!」
「…リィエル、ルミアを頼む」
そうして、皆とは反対方向に俺は歩き出した。
最後まで俺の名前を呼び続ける彼女に、顔を向ける事無く、前だけ見て歩き続けた。
「…やってやる」
そうして俺は、直ぐに仕込みに取り掛かった。
〖…何のつもりだ、愚者の子よ〗
そいつが来たのは、仕込みを始めて約20分たった頃だった。
「何のって…お前を倒すためだよ」
〖愚かなり…貴様如きで殺れるとでも?〗
「ほざいてろ」
こうして、俺はたった1人でこの怪物との戦いを始めた。
最近、無理やり纏めてるからか、字数が倍近くに増えてきてる。
やたら、東洋の事に詳しい爺さん、その理由の1つが、判明。
まさかの陰陽術使い。
ちゃんと原作にも出てるし…いいよね?
そして、ロクアカ版ヘラクレス、アール=カーン登場。
こんな強いやつ…どう倒すのか…?
それでは失礼します。
ありがとうございました。