早速新章スタートです。
それでは、よろしくお願いします。
「ど、どど、どういうことっすか、学院長ーー!?」
白猫から話を聞いた俺は、速攻で学院長室に乗り込んだ。
「そろそろ君も来る頃合いと思っておったよ…」
学院長は俺のそんな姿を見慣れなのか、冷静に対応する。
「確かにコイツはマジモンのバカですよ!?でも、一番成績に響く、全期末試験がまだなんすよ!?なのにいきなり落第退学なんて…絶対おかしいっすよ!!」
「むう…バカって言う方がバカ」
襟首掴まれて、ぶうたれるリィエルは無視だ。
落第退学ってのは、成績不振者に下される処分の1つだ。
基本、富国強兵が帝国の指針であるが為に、公的機関である学院は、完全実力主義だ。
それ故に、成績不振に陥っている生徒に対し、教育委員会が下すことも無くはない。
だが、指導も、補習も、追試も、留年も、一切をすっ飛ばしてってのは幾ら何でも、急すぎる。
「最低限、納得のいく理由や根拠の説明は、欲しいですね」
「絶対何かおかしいに決まってます!」
「学院長…お願いします。もう一度確認して下さい」
アルタイル達も納得してないらしく、学院長に詰め寄っている。
ふと、学院長は周りにを見渡してから、話し始めた。
「間違い…確かにそうと言えばそうなんじゃが…少々特殊でのう。…リィエルちゃんは、元王女のルミアちゃんの護衛として、特務分室から派遣された…そうじゃの?」
学院長も事情を知る人間の1人だ。
さっき確認したのは、関係者だけかどうか、という点なのだろう。
「そのために帝国軍…正確には国軍省総合参謀本部が、強引にねじ込んだ訳じゃが…知っておろう?この学院が、各機関の利権や思惑、縄張り争いが複雑に絡み合う混沌の魔窟じゃという事を…」
…ああ、そういう事か!
「そうっすね。ざっと考えただけ国軍省、魔導省、行政省、教導省…。最高意思決定機関である、学院理事会は、各省の息がかかった奴が日夜、水面下でしのぎを削っている」
そう、この国は決して一枚岩では無い。
圧倒的カリスマを誇る王室があって初めて、この薄い均衡が成り立っているのだ。
「つまりなんですか?国軍省の事が気に入らない奴が、リィエルを排除しようとしてるって事ですか?王女の護衛っていう利権を求めて、女王に取り入るために、邪魔してるって事ですか?」
どうやら察したらしいアルタイルが、不機嫌そうに言う。
その推理に、学院長も頷く。
「概ねその通りじゃ。恐らく、魔導省と、教導省じゃろう。一時的に手を組み、国軍省の息のかかるリィエルちゃんの排除に、動き出したんじゃ」
俺がついていながら…なんてザマだ…!
俺は思わず、机に手をついて、詰め寄る。
「…何とかならないんすか、学院長」
「…ねぇ、ルミア、システィーナ、アイル。ラクダイタイガクって何?美味しいの?」
的外れな事は言ってるが、状況のヤバさをやっと理解しだしたリィエルが、ルミア達に質問してる。
「食べ物じゃねぇよ…。敢えて例えるなら…二度と食べたくない味だな」
「ええと…それは…」
言いにくそうにする3人だったが、決心したルミアが、説明する。
「落ち着いて聞いてね、リィエル。落第退学っていうのはね…強制的にこの学院を辞めさせられる事なの」
「…え?それって…グレンやルミア、システィーナやアイル…クラスの皆と、もう一緒にいれないって事…?なんで…?そんなのやだ…」
この時ばかりは、いつも眠そうなリィエルの顔が、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
そんな顔を見てしまったら…形振りなんて構ってられない。
「…お願いします!学院長!」
そんな俺を、ニヤリと笑ってみる学院長。
「それにしても…つくづく毎回思うが、いつも君は運がいいのう…」
「それって…!?」
「実はのう…【聖リリィ魔術女学院】から、リィエルちゃんに名指しで、短期留学のオファーが来てるんじゃ」
「【聖リリィ魔術女学院】!?」
「…何処それ?」
「帝都の北西にあるリリタニア地方にある、お嬢様校よ」
アルタイルと白猫の会話が聞こえるが、それは無視。
「他校への留学は、総合成績に大きく影響する。成功させれば、誰も文句は言えねぇ!」
これだ!これしかない!
「リィエル!希望が見えてきたぞ!お前は短期留学に行くんだ!いいな!?」
「タンキリューガクって何?美味しいの?」
「ええと…それはね…」
今度はアルタイルが説明する。
「短期留学も食い物じゃねぇよ…。少しの間、違う学校に通うってことだ」
「…え?違う…学校?」
「もちろん、ずっとじゃない。2週間くらいかな?もちろんそこでちゃんと勉強しないと」
「…やだ」
アルタイルの話を遮って、リィエルが拒絶する。
「わたし、リューガク?…したくない」
この顔は僅かに眉間に皺を寄せているので、本気で嫌なのだろう。
「あのなぁ…状況わかってるのか!?このままだと、この学院辞めなきゃ行けなくなるんだぞ!?お前も、そんなの嫌だろ?」
「だったら大人しく、短期留学をだな…」
「それも…いやだ…」
リィエルは俯いて、拳を固く握り、かすかに震えていたが、この時の俺は気付いていなかった。
「いい加減にしろ!あれも嫌だ、これも嫌だは通じないんだよ!」
つい怒鳴ってしまう。
「先生、ちょっと落ち着いて…!」
見かねたのか、アルタイルが割って入るが、
「うるさい…。タイガク?…も。リューガク?…も。絶対やだ!グレンのバカ!大嫌い!!」
「「「「リィエル!?」」」」
俺達が慌てて止めるも、間に合わず。
そのまま部屋を出ていってしまう。
「あのバカ…!学院長!留学の件、前向きに検討します!お前ら!アイツを追うぞ!とっ捕まえてお尻ペンペンの刑じゃあァァァァァァァァ!!」
「リィエル、どこ行ったんだろう…?」
「学院内にいてくれるといいんだけど…」
「外に出られるとマズイな…。あいつ3日はサバイバル出来るし…」
俺達は、飛び出して行ったリィエルを、探しに出てきた。
ウロウロしていると、反応を見つけた。
「いた、こっちだ」
「本当か!?分かるのか!?」
「すり抜けられる時に、糸引っ掛けておいたんで」
「本当に何でもありだな…その糸」
俺はそんな呆れた声を無視して、反応のある方に、歩く。
辿り着きた先は
「教会?こんな所に?」
敷地内にある教会だった。
こんな所に、こんなのがあるなんて。
「信心深い人の為の場所だからね」
「ふーん。…それはそうと先生。確かにリィエルは、ワガママ言ってる場合では無いけど、ちゃんと話聞いてあげてね」
「それってどういう…?」
俺は答えずに扉を開ける。
先生が不思議そうに首を傾げながら、後に続く。
奥にいる神父さんに近づきながら、話しかける。
「すみません。ここに青髪の小柄な女の子来ませんでしたか…ん?」
この人…見覚えが…?
「!?お前、アルベルトか!?」
「「「え!?」」」
「…久しいな。いや、それほどでもないか」
バサッと脱ぎ捨てたその姿は、特務分室の制服を着たアルベルトさんだった。
「流石元司祭、違和感無かったな…。ていうか、お前役者として食っていけるんじゃ…」
確かに、間違えなくいけるなこの人なら。
そんなグレン先生の言葉を無視して、アルベルトは先生を咎める。
「グレン、今回のリィエルの件、お前がいてなんてザマだ」
「クッ…!知ってたのかよ…!」
もう情報が行ってるのか…早いな。
そんな俺達の驚愕を無視して、講壇にある神像の裏に手を伸ばす。
そこから、手足を縛られたリィエルが現れた。
「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」
「…マジかよ…」
「お前…いつの間に!?…ていうか、何処に隠してんだよ…罰当たりだな」
「ふん、信仰などとっくに捨てた」
リィエルは、逃げられないと悟ったか、ブスっとしながらも、膝を抱えながら座り、丸まっていた。
「アルベルト、上層部で何とかならねぇのかよ。元とはいえ、王女の護衛だぞ」
「無理だ。建前上、王位を剥奪された平民だ。そもそもの目的が、自分達の息のかかった奴を護衛として、つけることだ。故に交渉で取り下げる事はないだろう」
「かぁ〜!!流石政治屋共だ!クソうぜぇ!!そういうのは、地獄でやってろ!!」
「つまり…正攻法で突っぱねるしかないって事?」
「そういう事だ」
逆に厄介だ。
搦手を使ってきたなら、こっちも搦手を使えばいいのだが、正攻法には下手な小細工は通用しない。
それに今回は、こっちには小細工する余地がない。
「おいリィエル。話は聞いてたな 。お前がここに残るには、少しの間、我慢するしか…」
「…やだ…」
はぁ…だから話を聞けって…。
しょうがないな…。
「あのなぁ…だがらワガママ言ってる」
「先生。ちょっと待って」
俺は先生の言葉を途中で遮る。
そのまま、リィエルと目線を合わせて、話しかける。
「なぁ、リィエル。どうしてそんなに嫌なんだ?俺らに分かるように教えてくれないか?」
今のリィエルはただをこねてる子供と一緒だ。
だからきっと…
「私は…グレンや、システィーナ…ルミアやアイル…皆と…離れたくない…また…1人には…なりたくない…」
「「「…!!」」」
やっぱりな。
俺はリィエルの頭を優しく撫でてやる。
「そうなんだな。ありがとう、教えてくれて。…先生、リィエルはまだ幼いんですよね?なんも知らない環境にたった1人で放り込まれる…。それってすごい怖い事だと思いますよ?やらなきゃいけない事でも…ちょっと、酷ってもんじゃないですか?」
「リィエルは見た目こそ、周りと変わらない14,5歳だが、精神はそうでは無い。今までは亡き兄を拠り所としてきたが、今はお前や王女、フィーベルや、エステレラなどクラスメイトが、拠り所だ。今のこいつからそれらを一時的とはいえ、引き離すのは…幼子から母親を奪うに等しい行為だ…。察してやれ」
グレンは、あまりにも不甲斐ない自分に、歯噛みする。
(アルベルトはともかく…まだ付き合いの浅いアルタイルすら気付いたってのに俺は…!)
そんな後悔しているであろう先生を見ながら、
「で?アルベルトさんがここにいるって事は、上層部も何か手を打ったって事ですよね?」
俺は気になっていた事を言う。
この人が出てきたって事は、状況が動いたいう事だろう。
この言葉に、ハッと顔を上げる。
「その通りだ。上層部としても、王女の護衛というカードは切りたくない。故に、王女とフィーベルにもオファーの案内が来るように、翁が工作に動いている。まもなく来るだろう。俺はそれを伝えに来た」
その言葉にルミアは嬉しそうに手を叩く。
「確かにそれならいいですね!リィエルも安心出来ますし!」
システィーナは苦笑いしながら、首を傾げていた。
「それ…思いっきり間違ってるような…」
「相変わらず仕事はえーな!?そういう事は先に言えって!!やったなリィエル!これなら寂しくねぇぞ!」
「…グレンは?」
「「え?」」
俺と先生が、ホッとしているとリィエルがそんなことを言い出した。
「グレンも一緒じゃないと…いや…」
「いや…俺は流石に…男子禁制の女子校だぞ…?」
こればっかりは俺もどうとも言えない。
流石に、男が入るのは…無理だろ。
「いや、今回は短期留学に伴った臨時講師の派遣という形で、お前にも行ってもらう」
ん?今すごいこと言ったなこの人。
「はぁ!?何言ってんだよ!?俺男だぞ!無理に決まってんだろ!」
「案ずるな…既に手は打ってある」
手は打ってある…か。
猛烈に嫌な予感が…。
そう思った瞬間、豪快な破壊音と共に、教会の壁が吹き飛ぶ。
その空いた大穴から現れたのは、つい先日学院に復帰したアルフォネア教授、その人だった。
「セリカ!?復帰早々何やってんだ!?神様に喧嘩売るのが最近の流行りなのか!?」
混乱して訳分からん事を言うグレン先生。
…なるほど、流行りなのか。
「俺も乗るべきか?喧嘩売るの得意だぞ?」
「アイル君?」
「…サーセン。冗談です」
ルミア…そんな怖い笑顔はやめてくれ…。
「話は聞いたぞ!私に任せとけ!」
そう言って、胸の谷間に手を突っ込んで、小瓶を取り出す。
いや、何処にしまってんの!?
そんな事に驚いていると、突然中身を口に含み、なんの躊躇いもなく、グレン先生にディープキスをした。
「「「な!?」」」
驚く俺達を無視して、濃厚なキスを続ける2人。
システィーナ…怒るか恥ずかしがるか、どっちかにしろよ。
ルミア…顔隠してても、開いた指の隙間から覗いてるの、気づいてるぞ?
「て、てめぇ!いこなりなにしやがる!?今何飲ませた!?」
我に返ったグレン先生が、強引に引き剥がす。
「大丈夫、大丈夫!痛くはしないさ!『陰陽の理は我に在り・万物の創造主に弓引きて・其の躰を造り替えん』!」
指を鳴らしながら、得意げに魔術を発動する教授。
その瞬間、異変が起こった。
「ぐぉぉ…!?な、なんだ…?体が…熱い…!がァ…!があぁぁぁぁぁぁ!!!」
膝をついて苦しみだすグレン先生。
その体からは、煙が立ち上りだし、明らかに鳴ったらまずい音が聞こえる。
「せ、先生!?大丈夫ですか!?」
「まあ、待て。大丈夫だから離れてろ」
慌てて近づこうとするシスティーナを教授は止める。
やがて苦しむ声と煙が収まり、現れた先生の姿に、俺達は絶句した。
あのリィエルすら、目を見開いて固まっていた。
「ゲホッ…ゲホッ…ったく、セリカ。妙なイタズラはやめろよ…?なんだお前ら?俺の顔に何かついてるのか?ていうか…さっきから声が甲高いな…風邪でも引いたか?髪も妙に長いし…なんか変だな」
「えっと…グレン先生…ですよね?」
俺は思わず、確認を取ってしまう。
いや、無理ないって。
だって…
「はぁ?何言ってんだお前?俺以外の誰に…ぽひゅん?」
そう言いながら、自分の胸を叩くと、慣れない感触気づいたのか、下を向く。
「ふむ、俺の
あ、本物のグレン先生だ、あれは。
そう、グレン先生の胸には中々のサイズ感を誇る胸があったのだ。
それはつまり…
「ぎゃー!!本来ないべきがあって、あるべきものがなーい!!」
つまり、
しかも中々の美人。
「ちょ!?先生!女性の胸を無遠慮に揉むなんて…あれ!?この場合は!?どうなるの!?」
「いや、とりあえずお前は落ち着け」
そして一緒くらい混乱するシスティーナ。
何故お前まで混乱する…?
「セリカてめぇ!!俺に何しやがった〜!!」
「【セルフ・ポリモルフ】でお前を女にした!」
なんとも即答かよ。
「協力感謝する。元【世界】のセリカ=アルフォネア」
「てめぇの差し金か!?」
アルベルトさんに食ってかかるグレン先生。
そんな叫びを一蹴するアルベルトさん。
「吠えるな。お前を女性に変身させ、リィエル共に編入させる。それが上層部の作戦だ」
「ざっけんな!!勝手に人を巻き込むな!!」
掴みかかろうとするので、慌てて止める。
これは…肉体に引きずられてるのか、力も少し弱い。
「ま、まあまあグレン先生…。短期留学の間だけですって…ここは、ね?」
「他人事のように言っているが、エステレラ。お前も同様に、女性に変身させ、聖リリィ魔術女学院に行ってもらうぞ」
「ちょっと待て!?なぜ俺まで!?」
速攻で掌返して、アルベルさんに食いつく俺。
「王女の護衛だ。現状、グレン達だけでは無理がある。お前の補助が必要なのだ」
「…一応聞きますけど…この作戦、考えたの誰?」
「【魔術師】のイヴ=イグナイトだ」
「「あのアマァァァァァァァァ!!!」」
思わず叫ぶ俺達。
あの女…覚えとけとよ?
「ともかく、これで一緒に行ける算段を立てられる。これでいいな、リィエル」
「ん。2人も来てくれるなら問題ない」
「「問題大ありだ!!」」
「そ、そ、そうですよ!?問題大ありです!だって…せ、先生が女性になったらわ、私困ります!早く戻してください!だ、だいたい許せませんよ!私より胸…が…!」
「し、システィ?ちょっと落ち着こう?ね?」
システィーナが、自分の言葉にダメージを受けて沈みこんだ結果、場が更に混沌と化す。
「全く…少しは察しろ。俺が嫌がらせだけでお前を女に変えたと思うのか?」
その真剣な目に、思わず後ずさりする俺達。
「それは…」
「まあ、半分は嫌がらせだが」
「うぉぉぉい!お前、段々いい性格してきやがったな!?」
「その嫌がらせに俺を巻き込むな!」
俺もツッコンでしまう。
この人…こんな性格だった?
「落第退学処分…これ自体はあっても不思議ではない…だが、狙い済ました様はタイミングで、聖リリィ魔術女学院からのオファー…妙だとは思わないか?」
「…確かに、それは俺も思いました」
そう、あまりにも出来すぎた話なのだ。
しかも、システィーナのような優等生ならまだしも、問題児のリィエルだ。
本当なら絶対にありえない。
「…【Project:ReviveLife】か」
「かつて帝国魔術界再暗部にして、奴等すら関わった禁呪。…俺には上層部以外の思惑があるとしか思えんのだ」
「…はぁ、んな事言われたら、行くしかねぇだろうが」
「頼む、俺達は連中の足取りを追うのに手一杯なのだ」
「ああ…この間の一件で、進展があったんですよね。お疲れ様です」
先日の【社交舞踏会】の一件で、幹部クラスを捕まえた帝国軍は、今躍起になって、天の知恵研究会を追っているのだ。
「はぁ…しゃーねーな。可愛い妹分の為に、一肌脱いでやるよ」
肩を竦めながら、リィエルの頭を雑に撫でるグレン先生。
さてと…それじゃまず俺は…
「聖リリィ魔術女学院とやらを調べますか」
「その前に…」
ルミアの声に振り返る。
何かあったか?
「アイル君も女の子にならないとね。男の子は行けないから」
「…」
Jesus、忘れてた。
俺はそっと逃げようとするも、それより速く、ルミアが俺の背後をとる。
こいつ!?いつの間に!?
「アルフォネア教授…お願いします♪」
「おう任せろ!」
意気揚々と近づくアルフォネア教授に、言いようのない恐怖を感じる。
食べられる前のエサってこんな感じ…?
「ちょ!?待て待て待て!離せルミア!わかった!わかったからせめて自分でんんー!?」
こうして俺も女の子になってしまった。
我ながら美人になったとは思う…。
かなり複雑だが…。
身長は160ぐらいに縮み、艶のある黒髪は腰くらい長い。
スタイルはずば抜けた点はなく、バランスは整っている。
女子的には黄金比なんだとか…よくわからんが。
その結果、システィーナにだけではなく、ルミアにまで、すごく睨まれた。
…解せぬ。
こうして、アルタイル=エステレラ改め、【アイベル=エスティア】が誕生した。
女子バージョンの名前は結構苦労しました。
どうやったら、女の子っぽくかつ略したらアイルになるか、悩みましたね〜。
それにしても、新刊読みました。
…イヴさん!カッコよぎるでしょ!!!
もうね、惚れたねイヴさんに。
Yes!Your Excellency!!!
…失礼、取り乱しました。
それでは失礼します。
ありがとうございました。