ロクでなし魔術講師と糸使いの少年   作:ネコ耳パーカー

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さあ、ここから10巻です。
それではよろしくお願いします。


最悪の3日間編第5話

ラザールとの戦いが一時収束した。

日は沈み、この国特有の肌寒い夜が来る。

しかし、緊急待機命令により、俺達学生は校内で夜を明かすことになった彼らの不安は、冷めることさない。

そして、俺達は2年2組の教室にいた。

 

「…話して…くれるよな…?」

 

「そろそろ…知るべき頃だと思うんですの」

 

カッシュやウインディらを初め、クラス全員が、俺達5人を見る。

先生は明後日を向き、ルミアは沈痛に押し黙る。

そんな2人を俺とシスティーナは、見守る事しか出来なかった。

 

「先生やルミア達は…一体何者なんですか?」

 

恐る恐る聞くセシルの言葉は、ここにいる者の気持ちの代弁だ。

 

「…はぁ…流石に誤魔化しきれないよな。まず俺は…退役軍人だ。セリカの斡旋を受けて、ここで魔術講師をしてる…それだけだ」

 

「まあ、何となく分かってたよ」

 

カッシュを初め、クラス全員がそれに関しては、察してたらしい。

 

「じゃあ、リィエルも…?」

 

「ああ。リィエルは、俺が所属してた部隊…帝国宮廷魔導師団特務分室のメンバーだ。ルミアの護衛の為、この学院に編入生として派遣されたんだ」

 

恐らく本人は何も分かってないのか、キョトンとしてる。

流石に、あの事は言えないしな。

 

「更に言えば、白猫の家…フィーベル家はルミアの預かり先だ。話によると白猫の親御さんと、ルミアの本当の親御さんは、若い頃、深い親交があったらしい。そしてアルタイルは…まあ、巻き込まれただけの一般人だな。最近は、自分で首をつっこんでる気がするが…。こいつに関しては、特別お前達に教えなきゃいけない事は無い」

 

まあ俺に関しては、本当に教える事は無い。

先生が慎重に、言葉を選びながら話していくが、皆バカじゃない。

 

「…肝心な事が抜けてますが?先生達のことは何となく察しがつきます。まあ、アルタイルは少し予想外でしたが。…知りたいのは、そこじゃない」

 

ギイブルが、核心を突く。

そう、みんなが聞きたいのは…ルミアの事だ。

 

「ルミア=ティンジェル。…君は一体、何者なんだ?」

 

ギイブルの言葉が、俺達を緊張させる。

 

「…私は…」

 

そうしてルミア自身の口から、真実が語られる。

自分が、王家の人間で、王位継承権第2位の王女である事。

異能者であるが故に、王室籍を剥奪され、左野に下った事。

そして天の知恵研究会が、自分を狙っている事。

今回の一件も、それが原因である事。

 

「これが全部…かな…」

 

ルミアの話を聞いた皆は…無言。

あまりにも衝撃的な内容に、押し黙る他ないのだ。

 

「皆…ごめんね…。全部…私のせいなの。アイル君が、先生が、システィが、リィエルが、みんなが危険か目にあうのは…全部…!私…ずっと思ってたの…ここに居ちゃいけないって…!なのに…皆に甘えてた…!本当に…ごめんなさい…!」

 

最後にそう言って…頭を深く下げた。

ルミアの悲痛な吐露に、俺とシスティーナは、拳を握りしてる事しか出来なかった。

状況は分かっていないであろうリィエルも、その目は潤んでいた。

 

「…どうして?…どうして今になって、そんな事を言うんですの?」

 

そう呟いたウィンディの声は、どこか固く、怒りが籠ったような声だった。

 

「ああ、全くだ…本当に今更だ…」

 

それにカッシュが追随する。

 

「ちょっと!そんな言い方…!?アイル?先生?」

 

思わず反論するシスティーナの気持ちは分かるが、ここは見守るべきだと思い、止める。

 

「ごめんなさい…私は…もっと早く、皆の前から消えるべき…」

 

ただただ悲しそうに、辛そうに謝るルミアの言葉を

 

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激しく机を叩きながら、立ち上がったウィンディの顔は、真剣そのものだった。

 

「え?」

 

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「…え?」

 

あまりにも意外な反応に、呆然とするルミア。

 

「確かに俺達は先生達みたいには出来ないけどさ、小さい事なら出来たかもしれねぇだろ?」

 

「そうだよ?僕達だって、先生の生徒なんだよ?」

 

「そんなに重たいものを背負って…きっと私達には…想像もつかないくらい…大変だったよね…?」

 

「私は違う事で色々聞きたいけど…それ以上に貴女の苦しみを1つも分かってあげられなかったわ。…ごめんなさい」

 

ウィンディをきっかけに、カッシュ、セシル、リン、テレサと続き、クラスの面々が次々と声を上げる。

しかしその声には、ルミアへの批判は何一つ無く、強いて言えば、言わなかったという事に対しての、不満くらいだった。

まあ、一部悲しい男子の声が混じってたが、そこは割愛していいだろう。

俺達もかなり困惑したが、それ以上に困惑したのは、やはりルミア本人だろう。

 

「どうして…私…異能者なんだよ?悪魔の…生まれ変わりなんだよ…?皆を…危険な目に巻き込んじゃったんだよ…?」

 

「むしろ禁忌の力を持った薄幸の美少女…。僕のとってはむしろご褒美…ハァ…ハァ…」

 

「「「「「「「ルーゼルゥゥゥゥ!!!黙ってろォォォォ!!!」」」」」」」

 

「…あの変態、ぶち殺す」

 

「「アルタイル(アイル)!!!落ち着け(いて)!!!」」

 

1人の変態生徒を皆がロッカーに叩き込み、先生とシスティーナが、俺の暴走を止める。

 

「異能者がなんだよ?異能者差別とか、そんなの時代遅れの考えだぜ?」

 

「今までずっと一緒だったんですいない方がいいなんて、有り得ませんわ!」

 

「あまり僕達を舐めるなよ。僕達は魔術師だ。大なり小なりこういう事には巻き込まれるのが常だ。降りかかる火の粉は、自分達で払うさ」

 

その言葉を聞いて、ふとある事を思い出した。

異能者保護法…異能者の差別を無くすために、打ち出された政策の数々。

女王陛下の努力の結晶。

あらゆる誹謗中傷を受けながらも、押し切り続けた結果が、この絆だ。

あの人はやっぱり…良い母親だったんだ。

あの時の事…またあの人には謝らないとな。

 

「皆…ありがとう…。本当に…ありがとう…!」

 

そんな優しい言葉の数々に、ルミアもついに泣き出した。

その涙は…とても優しい綺麗な涙だった。

 

 

 

 

更に夜が更け日を跨いだ頃、俺達は対【炎の船】対策作戦会議を行っていた。

参加者は、リック学院長、ハーレイ先生、ツェスト男爵、アルフォネア教授を始めとする、軽傷の教師陣。

イヴさんを除く、特務分室の面々。

騒動の中心にいた俺達5人。

そして生徒代表として、リゼ先輩だ。

分かっている事は

・外からの援軍も脱出も不可能。

・街の人々や生徒の不安もいつ爆発するか不明。

・アセロ=イエロを倒せば【炎の船】も消える。

・しかし、対空戦力が豊富である。

・船内は、解析も解呪も出来ない空間歪曲有り。

そんなところだ。

 

「…乗り込む事は出来る。空戦力を突破しつつ、ついでに何人かは送り込める」

 

アルフォネア教授が、そんな事を言い出す。

この人なら…本当に何とかしそうだよな。

 

「ただ準備をする時間がいる。そうだな…明日の正午くらいには終わる」

 

「「「「「「「ダメじゃん!?」」」」」」」

 

思わず俺までツッコミを入れてしまった。

だってほら、ねぇ?

 

「だから誰かが時間を稼いでくれないとなぁ?ハーレイ?そういや、心当たりがあるんだが、何か知らないかハーレイ?」

 

「クソ…女狐め…!」

 

忌々しそうに教授を睨みながら、ハーレイ先生が懐から何かを取り出す。

 

「これは、ラザールが使っていた【力天使の盾】の欠片だ。奴自身が砕いたおかげで、何とか解析に成功した。…これを使えば、条件付きでだが、【メギドの火】を防げるかもしれん。しかし私では、結界魔導技術が足りん…」

 

ハーレイ先生が、1度話を区切って、俺とクリストフを見る。

 

「貴様、クリストフ=フラウルと言ったな。フラウル家は、結界魔術の世界的権威だったな。協力しろ。そうすればこの天才、ハーレイ=アストレイの名に懸けて、防いでみせる。エステレラ、お前もだ。お前の結界術も、身を見張るものがある。お前も手伝え、いいな」

 

クリストフは分かるが、俺までご指名とはな。

そこまで言われたら、引くに引けない。

 

「ええ、ぜひ協力させて下さい。アルタイル、やろう」

 

「了解です。出来る事はします。クリストフ、やるぞ」

 

俺達は拳をぶつけ合って、宣言する。

 

「次は、船内の空間歪曲についてだが…」

 

〖あんなもの簡単よ。ルミアの真の力を使えばね〗

 

突然のナムルスの登場に、皆が戦闘態勢を整えるが、俺と先生が慌てて止める。

 

「…ナムルス。ルミアの力って何だよ?」

 

〖貴方達が言ってる…カンノーゾーフク?だっけ?…なんか卑猥ね。…まあいいわ、とにかくそれは、ルミアの力のほんの一部分よ〗

 

やっぱりただの感応増幅じゃないのか。

 

「じゃあ、その本質は?」

 

〖その説明が必要かしら?今大事なのは、突破する事が出来る、この事実じゃないかしら?〗

 

そう言いきって、また消えるナムルス。

皆がそれぞれ、何か言いたげな空気の中、先生が切り込む。

 

「まあ、そいつの事はもういい。最後に一番の問題を考えようぜ。…アイツをどう倒すかをな」

 

そう言った瞬間、より一層空気が重くなった。

そんな空気の中、先生が口を開く。

 

「白猫…ここにいる中で、一番詳しい専門家として聞くぞ?アイツは、アセロ=イエロはどうやって倒された?」

 

それを受けて、システィーナが、恐る恐る答える。

 

「アセロ=イエロは…正義の魔法使いにも倒せませんでした。ですが…その弟子が、アセロ=イエロを倒す描写があるんです」

 

「何!?どうやって倒したんだ!?」

 

先生が、詳しく聞こうと、前のめりになる。

 

「…エステレラ。何の話だ?」

 

「実は…」

 

俺はアルベルトさん達に、この間の話をする。

 

「【メルガリウスの天空城】の魔将星が…」

 

「マジかいな?」

 

「嘘ついても仕方ないでしょう?」

 

当然疑われるが、嘘は言ってない。

なんなら俺達の方がそうであって欲しいと思う。

ちなみに、アセロ=イエロは弟子が小さい枝で胸をこずいて、倒したとされている。

随分とご都合主義(デウス・エクス・マキナ)だ。

 

「所詮童話だ。現実を見ろ、グレン。俺にはアイツを倒す心当たりがあるんだが?」

 

アルベルトさんのその一言に、皆の視線が集まる。

皆に視線を受けて、深呼吸を一つすると

 

「進言が遅れてすんません。奴を倒す手段は…ある。多分、俺にしか…出来ねー事だ」

 

その瞬間、場がどよめく。

この現状を打破するピースが全部揃ったのだから、無理はない。

 

「…グレン先生…?」

 

しかし、そんな先生の顔色は、酷いものだった。

 

 

早朝、俺達は学院にある地下迷宮の入口にいた。

 

「よし、そろそろ行くか」

 

「はいっ!」

 

先生がそう言いながら、扉に鍵をかけているモノリス型魔導演算器に操作している。

 

「システィ…先生…どうか気をつけて」

 

「システィーナ、無理すんじゃねぇぞ。先生も、気をつけてください」

 

「2人共、心配しすぎよ!深層まで行く事はないんだから!地下1階から9階の【覚醒の旅程】をほんの少し超えて、地下10階から49階の【愚者への試練】にある、地下13階【愚者の墓場】という部屋にサッと行ってくるだけ。ですよね?先生!」

 

「ああ、俺の最後の切り札、【イヴ=カイズルの玉薬】に必要な素材は、多分そこでしか手に入らないからな」

 

そう言ってお互い確認しあっているが、俺は何とも言えない不安があった。

 

なあ、ルミア。システィーナの奴…だいぶ浮かれてないか?

 

うん…かなり浮かれてる。遺跡に潜れるからか…先生と二人きりだからかな…?

 

多分3:7位で後者

 

俺とルミアは、先生達がリィエルと話してる間に、ボソボソと話し合う。

これから危険な場所に行くのに…あの浮かれっぷりは、ヤバい気がする。

 

「先生…本当に大丈夫ですか?」

 

ルミアが、先生に不安そうに呟く。

俺もつい、先生の顔を見てしまう。

 

「全く…心配しすぎだぜ?」

 

先生が、お茶を濁そうとするので、畳み掛ける。

 

「いや、先生その薬の話になる度に、顔色悪いですよ?」

 

「…ッ!?」

 

隣のルミアも頷くと、分かりやすく黙り込む先生。

システィーナとリィエルが確認する中、俺とルミアは先生をじっと見つめる。

 

「…大丈夫だ。昔とは違う。今はお前達がいるしな。それに…これもある」

 

俺達の頭を撫でてから、俺が渡したお守りを見せてくる。

 

「…それ、肌身離さず持ってて下さいよ?」

 

「分かってるぜ」

 

「分かってるわ。それじゃあ、行ってくる!」

 

そう言って2人は、地下迷宮へと潜って行った。

俺達の胸中は…不安で一杯だった。

それでも、時間は止まってくれない。

俺はすぐに振り返る。

 

「俺はハーレイ先生達と結界を組んでくる。リィエル、ルミアを頼むぞ」

 

「任せて」

 

「アイル君…無理はしないでね」

 

ルミアは不安そうに俺を見る。

 

「何言ってんだよ?俺はこの学院にいるんだぜ?2人以上に安全な場所だぞ?それよりも…ルミアこそ気をつけろよ。他のクラスの奴らに、因縁付けられるかもしれないんだからな?何かあったらすぐに呼べよ?」

 

そう言い残して、俺も研究室に向かう。

残り1日半。

出来る事は全てやりきる。

そう胸に誓って、歩き出した。

 

 

⦅アルタイル!アルタイル!!聞こえるか!?アルタイル!!!⦆

 

半日がすぎた頃、疲れがピークに達していた俺は、船を漕ぎかけていたが、その意識が一気に浮上した。

 

⦅先生!?どうしたんですか!?⦆

 

お守りを渡しておいたグレン先生からの、通信が来たのだ。

 

⦅白猫が14層に落ちちまった!今探してるが…ここはヤバい!【ゼロマナ地帯】だ!⦆

 

(【ゼロマナ地帯】!?しかも、よりによってシスティーナが!?)

 

ゼロマナ地帯とは、空間内包マナが0の地域であり、もの凄い勢いでマナが体から抜けてしまうのだ。

しかも、魔力容量が多いほど、その影響も大きくなるのだ。

 

⦅アイツ、お守りは!?⦆

 

⦅ダメだ!今使わせれば、あっという間にマナが枯渇する!ただでさえ、影響が大きいんだぞ!⦆

 

クソ…!どうする…!?

 

⦅何とか合流してください!した後、先生のを使って、まとめて飛ばします!⦆

 

⦅出来るのか!?⦆

 

⦅やるしかないでしょう!!⦆

 

俺はすぐに方陣を描いて、必要マナの計算をする。

予め結晶を砕き、空間内包マナを上げておく。

 

⦅合流したぞ!⦆

 

先生からの通信が入る。

 

⦅こっちも準備出来ました!行きます!!⦆

 

俺はありったけのマナを使って、何とか強引に2人を呼び戻した。

しかしやはり無茶だったか、指定した場所には来ず、全く違う場所に飛んでしまった。

 

⦅先生!?システィーナ!?何処!?⦆

 

⦅ここは…地下迷宮の入口だ!すまねぇ、助かった!⦆

 

何とか危険は脱出したらしい。

ホッとした瞬間、一気に力が抜けて、そのまま気を失ってしまったのだった。

 

次に目を覚ましたのは、1時間後だった。

 

「あ、気がついた!?アイル君!大丈夫!?」

 

「ルミアか…。ああ、俺は…。先生達は?」

 

「無事だよ。今、調合してるみたい」

 

その言葉を受けて、俺はホッとした。

結晶を砕いて、マナを回復させながら、体調を確認する。

 

「…皮肉なもんだな。マナ不足でぶっ倒れて寝たら、体調も戻ってやがる」

 

疲労感や倦怠感が、無くなっていた。

寝たからだろうが、なんか損した気分。

さてと…あれやるか。

俺はベッドから出て、外に出ようとする。

 

「ど、どこに行くの!?ダメだよ!?寝てないと!」

 

ルミアが慌てて止めてくるが、本当に問題ないのだ。

 

「いや、ちょっとどうしてもやりたい事がな。もう少しで、掴めそうな気がするんだ」

 

俺はあの日以降、ずっと続けてきた鍛錬が、やっと成果をみせそうな気がしていた。

それに…本当に体が軽いんだ。

 

「ま、軽く汗流すくらいだよ。気にすんな。それじゃ、ルミアも寝ちまえよ〜」

 

そう言って俺は、ルミアをゆっくりと離して、外に出る。

開けた場所に出た俺はゆっくりと槍を構えて、じっと意識を沈める。

 

(深く…深く…どんどん沈めていけ…)

 

意識をどんどんと沈めていくと、バカでかい門が現れる。

俺はそれを力ずくでこじ開ける。

これが…【ゾーン】状態ってやつか。

そこから先は、水の中だ。

更に沈んでいき、やがて水底に辿り着く。

そして辿り着いた瞬間、目を開くと、赤い線が見えた。

 

「『抉り刺し・突き穿て・必滅の槍』!!!」

 

そう詠唱して、槍を突き出す。

その先にあった木は…不自然に抉られていた。

まるで…()()()()()()()()()()()()

 

「…出来た…!」

 

やっと…やっとだ…!!

アール=カーンを、倒したあの技をやっと会得した。

これならきっと…!!

 

「アセロ=イエロにも…勝てるはず…!」

 

確かな手応えに、拳を握りしめている俺。

ちょうどその頃、魔術薬調合室では

 

「…『以上3と3と3の工程を以て、【イヴ=カイズルの玉薬】の完成とす』…ふぅ、出来たぜ…」

 

「…お疲れ様でした、先生」

 

グレン先生が、システィーナの助けを得て、【イヴ=カイズルの玉薬】を完成させた。

そして、別の場所では、ルミアとナムルスが

 

〖人間を辞める覚悟は決めた?〗

 

「はい」

 

〖自分の命を、皆の為に捧げる覚悟は出来た?〗

 

「…はい」

 

〖そう…なら…〗

 

ルミアが、覚悟を決めていた。

そうして夜が明ける。

それぞれの思いを胸に、遂に最終決戦へと向かいだしたのだった。




遂に、アルタイル君が、あの技を無事会得しました。
今回の話で使いますし、解説も入れます。
まあ、結構無理筋なんですけどね…。
それでは失礼します。
ありがとうございました。
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