寿寿苑にて
夕食に小南の奢りでやってきた宇佐美、小南、三雲、雨取の四人は店の入り口で薫、千聖、栞、あおいと遭遇する。
「あ、薫さん!それに千聖さんも珍しいわね。」
「おや、こんな時間に逢瀬とは…儚いね。」
「あのー瀬田先輩ってこんな感じなんですか?」
三雲がこっそりと宇佐美に聞く。
「そうだよー。独特の雰囲気でしょー。」
面白いでしょといいそうな顔をしていう。
「そうですね。」
三雲は苦笑いする。
「あなたが三雲君ね。」
「あなたは。」
「私は神無木栞。薫とは元チームメイトよ。こっちは末葉あおい。今の私のチームメンバーなの。それで小南さんと話しているのが白鷺千聖さん。薫さんとは長い付き合いでよく会っているそうよ。」
「三雲修です。でこっちは雨取千佳です。」
三雲と雨取は頭を下げる。
「大体のことは聞いているわ。A級の中でもなかなか度胸のある子ってそこそこ有名よ。」
「今日はね。運よく時間が取れたからみんなで食事会って感じよ。みんな部隊が別々になって忙しくなったの。」
「そうなんですか。」
「外で話すのもなんだし続きは入ってからね。」
一同は店に入ると
「「あっ」」
二宮隊がいた。
「なかなか珍しい組み合わせだね。」
犬飼が感想を述べる。
「子猫ちゃんたちとは入り口であってね。せっかくだから一緒に来たのさ。」
挨拶をしていると宇佐美と小南が辻をいじっていた。
「子猫ちゃん、あまりいじめてはいけないよ。困っているじゃないか。」
そう言うと小南と宇佐美は残念そうな顔をして席に着く。
「あの、薫先輩。あり、ありがとうございます。」
「気にすることはないさ。不得手のことくらい誰にだってあるものさ。」
「あの、辻先輩って。」
「そうよ。女の人が苦手なの。薫さんみたいに例外が何人かいるけど基本あんな風になっちゃうわ。」
時間は進み
「そういえば雨取ちゃんて、ネイバーみたいだね。」
犬飼が話題を挙げる。
「千佳はネイバーじゃないわよ。」
小南は反論する。
「雨取ちゃんは、ね。」
犬飼は反応する。
「ネイバーといえば隊長から儚い話を聞いたことがある。」
薫が思いだしたように言う。
「九斬さんの?なにそれ面白そう。」
「これは隊長の完全な妄想ってことは注意しておくよ。最初はネイバーの被害が少なすぎるっていうことさ。」
「そうなの?それにしては毎日のように現れてるから多いような気がするけど。」
「逆だよ。世界中のゲートをこの三門市に集めているとしてらもっと多いはずだよ。隊長曰くトリオン兵はちょっかいや偵察になる。これで相手の動きが悪ければ侵攻してくるらしい。」
「確かに。いくら接触している間しか攻撃できないとはいえそれは少ないか。」
「よって隊長の結論がこうだ
ってことさ。」
「三門市以外にもトリガーが存在するってどういうことよ!」
小南が興奮して詳細を尋ねる。
「ここからはかなり汚い話になってしまうけどね、トリガーは言ってしまえば爆弾や銃の比ではないほど強力な兵器だと隊長は言っていた。表向きには安全のためと言われても納得できないのが持たざる者の運命というものさ。」
「それとトリガーが他に存在することになんの関係があるのよ。」
ぴんとこない小南が疑問を呈する。
「小南ちゃん、つまり三門市、対ネイバー限定とはいえその気になれば世界征服だってできるものをいくら信用できて扱いに長けているとしても民間人に管理は俺ならさせないかなぁ。」
「そう。あくまでボーダーは民間組織、国や県の組織ではない。利益を求める企業の側面が強い。それに、」
「スポンサーの意向によっては侵略行為もある、ね。」
犬飼が付け足すように言う。
「でもさ、仮に九斬さんの想像の通りだったとしてもどうしてこんなことを思いついたのかなぁ。」
「それはね、簡単な話だよ。」
「簡単、ねぇ。」
犬飼の目が光る。
「もともと隊長は陰謀論が好きでよくありえないことも説としているんだ。その中で均衡による世界の平和のという話がある。その中で一つの勢力の力が強くなりすぎるのは良くない。っていうものがあるのさ。」
「自分と同じくらいのやつとは容易に戦わないってものだよね。」
「そうだとも。実際どうなっているのかはわからないし時間軸がずれているのかもしれないけどかつての帝国が拡張主義だったのは捕えた敵国民とネイバーフッドのトリガーを交換していたっていうことさ。」
「でもそれだと市民革命なんて無理でしょ。トリガーは通常兵器が効かないんだから。」
「そんこと簡単だとも。彼らはトリガーをもってはいたが訓練などしていなかった。トリガーの強さは折り紙付きだからね。だからしていたとして
も少数だとてもじゃないがすべてを守り切れるほどではない。少なからず市民に味方した貴族にもトリガーを持っていたと隊長は考えているようだよ。」
「あの、こんな重要なことを僕たちが聞いてもよかったんですか?」
三雲は恐る恐る聞いた。
「ふふっ。問題ないさ。大事なら本部に呼んで話すさ。ただの個人の妄想にすぎからね。残念ながらこの説を立証する証拠を何一つない。隊長風に言うなら
てきとうなことを言って相手が反応したら儲けものだろ?
と、いうことさ。」
「でた~九斬さんのあてずっぽう。これ絶妙に心当たりがあることを突いて来るからみんなついつい反応しちゃうからね~。」
「ともかくね、まとめるなら地球出身の者が現れても驚きはないってことさ。」
そう言って食事を再開した。
数日後
「これで我々も揃ってB級に昇格することができた。だが、あの者は一日で昇格を果たした。心得があり先を取られてしまった。まずは奴の過去を知るために遠征部隊に全員で合格することを目標にしていこうと思うのだが皆は異論ないか?」
「「問題ないですわ。」ありません。」
「わ、私も大丈夫だよ。」
「私も問題ないと思うけど、」
「「「「けど?」」」」
「他のチームがどれだけの実力なのか知っておかないと計画が立てられないでしょ?」
「うむ。敵を知り味方を知ればということか。我々の戦術を決めるためにも早速偵察に行くとしよう。」
二穂、華賀利、依沙里、雪枝の四人は隊室のある上階へ行こうとする。
「待って二穂ちゃん、駄目よ。突然来られても困ってしまうし迷惑になるかもしれないわ。それにチームによって戦術が違うから参考にならないかもしれないわ。今日のところは訪問の連絡にしておいた方がいいわね。」
「そうだな。では、どこから訪ねるのが良いか…どこか希望はあるか?」
「私はオペレーターですので情報交換は概ね終わっております。そのため希望はありません。」
「私はターニャ様にお会いしたいですわ。あの体術、惚れてしまうほどにキレのあるものですわ。きっと生身でも相当強いと思いますの。」
「私は出水さんと二宮さん、加古さんに那須さんかなぁ。一人で戦えるって聞いたから気になるなぁ。」
「スナイパーは交流が既にあるから気にしなくて大丈夫よ。」
「そうか。では、太刀川隊、二宮隊、加古隊、那須隊、末葉隊になるか。」
「あら、九斬さんはいいの?多くの隊員がお世話になってるって話よ。」
「あいつには多くの隊員が頼るということはそれだけ実力をもっているということだ。いきなり力を借りてしまっては我々の戦術とはいえまい。我々は遠征部隊を目指している。あくまですでにあるものに手を加えてもらわなければ到底遠征部隊に入ることは難しいとは思わないか?」
「そうね。ひとまず私たちがどこまでやっていけるか試してからにしましょうか。」
若き芽が一つボーダーに芽生えた。
「諏訪、暇だな。」
「おう、なら麻雀でもするか?」
「諏訪さんも九斬さんもさすがに仕事中に麻雀は駄目ですよ。」
「堤、どうせ向こうが来るまで暇なんだ時間をつぶそうってことよ。きっちり切り替えれば問題ねぇよ。」
堤はだらだらしている年上二人にため息をつく。
「そういえば迅のやつが変なこと言われたわ。」
「あ?なんだよ。わざわざあの野郎がいうってこったぁ面倒ごとの匂いがしてきたぜ。」
「そういやそうな顔をするなよ。なんか拾うらしいぞ。」
「何かって、その何かがわからねぇと意味ねぇだろ。」
「まぁまて、迅がいうにはバッグワームに包んで運んでいるのが見えるっていうんだ。」
「はぁ?どういうことだよ。」
「そりゃあ、見せられないものだろネイバーフッドの装備とかその一部とかだろ。」
「そんなもんいちいち隠す必要があんのかよ。見えても何かわからないだろ。それこそ小型のトリオン兵じゃねぇのか。」
二人はこの後見せられないものの正体について言い合いをした。
「二人とも、そろそろゲートが開くそうですよ。」
この後九斬に暗い結末をもたらすことを予見できる者はまだ誰もいない。
二穂たちのことは五人組でチームを組む前提かつヒュースが圧倒的過ぎて空気だったことB級昇格を優先したため交流をしていなかったという裏話を暴露しておきます
雪枝ちゃんは結構来るタイプですじゃなきゃお嬢様といないでしょ
年齢は
二穂 中3
華賀利 高1
依沙里 高1
雪枝 中3
楓 高2
となります年齢を上げようと思ったけど理由がないからいいやの精神
話の結合(一話と二話をつなげて一話とする)
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した方が良い
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しなくていい