クロストリガー   作:スカーレット・ウィング

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気力がなくて落としかけたパート2


26話

 

 

「あれは…」

「とんでもないものが出てきたようだね。」

 

 

「私としてはあなた方を葬りたいところですが優先することができました。命拾いしましたね。」

興味を失ったかのように立ち去ろうとする。

 

「ちょっと待ちなさいよ!まだ勝負は終わっていないんだけど!」

このまま続けていれば負けていたかのような言い方に小南が食ってかかる。

 

「少し落ち着くと良い。」

薫が止めに入る。

「向こうが引いてくれるんだ。慌てる必要はない。ここは一度あの巨人によって陣形が崩れているだろう。僕達でフォローをする必要があると思わないかい?」

 

「そうね。あいつの思惑は気になるけど今は深追いよりも仲間を助けた方が良いわね。ありがと。」

「気にする必要はないさ。隊長も同じだろう。今は敵を追い返すことが重要だ。」

 

 

 

 

 

どうしようかしら。

 

戦局は相当悪いと千聖は判断する。前の戦士は相当な腕の持ち主で湊隊が合流したものの柿崎隊、日奈がやられている。さらに致命傷を避けるためとはいえ右腕を失いトリオンを大量に流出している。そのため多くのトリオンを使ってかく乱する千聖の戦術に非常に悪い影響を及ぼしている。

 

(この状況ではいつも通りはできなさそうね。三人もそこまでの余裕はないだろうし。)

思考を巡らせるがこの状況を打開できる方法は思いつかない。だが相手はおそらく薫を待っている可能性が高いことが推測できる。しかし接敵前に人型と遭遇していると連絡を受けている。いくら薫と小南がボーダーのトップだとしても簡単に倒せるとは思っていない。

他に頼れそうなのは太刀川は昨日の戦いで負傷しできてこれない、薫と小南は前述のとおりすでに敵と交戦している、九斬は独自で動き敵の気を引いている、残るのは迅しかいない。

だが千聖は迅のことを危険な人物と思っている。被害をに減らせるのならば平気で他人を殺すと思っている。アフトクラトルの大規模侵攻の時、昇格したばかりの新人が生死の境をさまよった話を聞き不信感を募らせている。

つまり自分たちを見捨てて他の戦線にいる可能性を考えている。この場にいる四人で敵を粉砕しなければならないと結論をだした。

 

 

(敵は鎧にハルバード…かしら。これまでの感じ鎧は固すぎて火力が足りない。集中しようにもハルバードの斬撃で動かされて絞り切れない。相手が構えているから膠着しているけどこの均衡は相手次第で簡単に崩れそうね。あの人の言っていたことがここまで的中するとはね…。)

 

 

「遠征に来る連中ってのは基本的に専用装備を持っているのが普通だ。全員に使えるような汎用装備だけじゃあ限界が来る。だから個人装備を作れって言ったのに通らなかった。」

 

 

(あの人が言っていたことが現実になることは十分わかっていたはず…いや、これを遠い未来と油断していた、というのが正しいわね。あの人には何が見えているのかしら。でもなんで知っていたの?いや今はそのことは後よ。目の前に彼女に勝つ方法を考えなくちゃ。)

 

戦局は良いとはいえないがこのままであればジリ貧になりいつかは突破されてしまうだろう。時間を稼ぐか勝負にでるか迷う時間はない。

 

千聖は時間稼ぎはできないと判断した。

 

千聖とあこの弾で崩しにかかるも狙いは割れており崩しきれなかった。

そして千聖のトリオンが切れ、攻勢限界が来た。

 

 

「お前たちはなかなか強い。が、あたしには遠く及ばないね。そろそろ終わりにさせてもらうとしようかね。」

 

(ここまでかしらね。)

 

 

「そうはさせないよ。」

 

とどめを刺される直前迅の風刃がカルラを襲った。

 

「お前は…昨日の。こいつらも限界のようだからな。次はお前と遊ぶとするよ。」

 

 

 

 

 

 

「おいおい、最初の威勢はどうしたのかな~?」

「クソガキが。」

 

コードと相対した二宮隊は取り巻きのトリオン兵を撃破するも戦闘人形(バトルドール)と呼ばれる兵を投入すると戦況は変化するも着実に撃破していく。

しかし、最奥にひかえる狙撃手を排除できずにいた。

 

「しかしおもしろいことがあるものだねぇ。これが君の部下だったとはねぇ。」

 

狙撃手の正体は元二宮隊の狙撃手、鳩原未来だった。

 

「それにしても仲間には随分優しいんだねぇ。ほかのは容赦なく葬ったのにあれだけはかたくなに手をださないなんてさぁ?早くしないと部下がやられちゃうよ?」

 

鳩原の生来の正確な狙撃によって犬飼と辻は片っ端から武器を破壊され戦闘に参加できない。

 

「こいつは人撃てないからとんだ役立たずかと思ったけどこういうのなら使えるからなかなか気に入っているんだよね。」

 

二宮も鳩原を攻撃することができずしのいではいるが攻撃を受け、ダメージを積み重ねていった。

 

 

「君というものがここまでやられるとはなかなか厄介なようだね。」

薫が到着した。二宮は一瞬顔をしかめるも

助かった、それだけを小さく答えた。

 

「遠くからではあるが見ていたよ。私も彼女の狙撃には相当手を焼いたからね。」

「何人来ても結果は同じだよ。こいつの狙撃の前には誰が来ても無駄さ。」

「その慢心が付け入る隙にならないと良いね。」

 

戦闘は佳境を迎える。

話の結合(一話と二話をつなげて一話とする)

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