1話
「もうすぐでつくぞお前達。俺の故郷だ。やっとお前達に見せられる。」
狭間のような空間で青年は一人呟いた。握りしめた手の中には五芒星の飾りがあり、四か所が白くなっており、ほかの場所は黒くなっている変わったデザインになっている
青年の表情はまるで死地へと向かう兵士のようだった
ゲート発生、ゲート発生。危険なため。直ちに避難してください。
瓦礫の中を二人の男が走っていた。片方は年相応ので髭を生やし、腰に何かを差している。もう一人は背が低く、何も持っていない
だが二人に共通していえるのは尋常ならざる速度で走っている
「ついに初の人型だ。気分が上がるねぇ。風間さん。」
「そういう軽い気持ちでやると怪我するぞ、太刀川。」
「でもが迅が言うには俺も風間さんも怪我はないって聞いているけど?」
「だが、奴の予知も外れることもある。それよりもお前が相手の地雷を踏みぬかないか不安だ。」
「もしかしたらさらわれた奴が運よく帰ってきたかもな。」
そう軽口をいいあいながら反応があった地点へ走る
そこには背の高い青年が手を顎に当てて、考え事をしていた
「やっとついた…があのでかい箱が侵略者の拠点の可能性も否定できない。ひとまずどうにかして確認をとれる質問を考えないと。話の通じる連中だと安心できるのだが。」
「おい、お前がネイバーか?」
青年は二人組に気付いて振り返った。
「ああ、俺はネイバーだが一つ聞きたいことがある。」
「そうか。お前を拘束する。投降しろ。」
「そう固いこと言うなよ風間さん。なんだよ、言ってみろよ。」
「ここは日本なのか?」
「「!」」
ネイバーからありえない質問を聞かれ驚いた
「そうか…俺は…帰ってこれたんだな…」
「風間さん。勝手に自分の世界に入ったんだけど。」
「どうやら戦う意思はなさそうだがどのみち本部に連れていく。手伝え。」
青年は何かぶつぶつ呟きながらまた考えているかのようだった。
そして涙を流しこうつぶやいた
「ここが日本だ。俺の故郷。」
そういって胸元から何かを漁る動作をした後
バタッ
青年は安心したのか倒れた。
!
「俺の予想通りさらわれた奴だったんだろ」
「ならお前が背負っていけ。俺ではでかすぎて背負えん。」
その時、別の場所でサングラスをした青年は何かに気付いたかのようにこう呟いた
「これで少しは良い未来へいけるかな。あとは本部がどう扱うか、不安要素はまだまだ尽きないけど。」
そういって大きな四角い建物、ボーダー本部へと向かった
「ここは…俺は倒れたのか。身の振り方は決めておかないとな。」
暗い部屋で青年がそう呟いたとき
「目が覚めたようだね。」
声がした方を向くとそこには若い男が一人と顔に傷のある強面の男の二人がいた
「さて、お前がどこか来た何者なのか、話してもらおうか。」
強面がこちらへ圧を強めながら言った。」
青年は答えた
「おれはネイバーであり、日本出身だ。」
二人は驚き聞いた
「私は忍田という。この施設の長をしている。先ほどの発言はどういうことなのか説明してもらえるかな。」
若い男が少し砕けた様子で青年に聞いた
「おれは10年以上前にネイバーにさらわれたものの一人だ。正直言ってネイバーで暮らしていた期間が長いからほぼネイバーといってもいいだろう。」
青年は答えた、すろと強面が
「私はこの組織の長の城戸だ。君には二つの道がある。一つは虜囚としてこの部屋で一生を終える。もう一つは」青年は途中で遮り
「あんたらの下で兵士になるか。ですよね?」
「そうだ。だが、お前がいた国の情報をどちらの道を選ぼうとも話してもらおう。」
青年は少し考えたのち
「俺もそれで構わない。が、俺はせいぜい兵士のまとめ役程度でほかの国へ遠征に行ったことがないから言えることは少ないけど。」
自嘲気味に青年は言うと
「それで構わない。嘘偽りなくお前が知る情報をいいたまえ。」
「じゃあまず自己紹介から。俺は九斬。日本にいたときは違う名前だったが憶えていない。俺がいた国は科学国家スイレイ。そこで兵士をしていた。ほかの国から連れてこられた連中と5人から10人程度の集団で1部隊として活動していた。弾丸兵として戦線に出さされる。ここでトリガー使いとしての素質を測る。そしてトリガー使いとしての素質がなければ実験体として様々な薬物投与や新型兵器の的にされる。」
「なんて国だ。」
忍田は憤る
「つづけても?」
「さえぎってすまない。続けてもらって結構だ。」
「では、最後は体に爆弾を詰めて敵兵の近くで爆破される。俺も何度か起爆したことがあってかなり精神にきた。俺は運よく薬物実験や兵器のテスト、敵国との戦闘を生き抜き10年がたったある日、ある国が襲った。敵の強さを前に上層部をはじめとする国の連中は逃げ出した。そして、のこされたのは前線で戦っていた俺達一般兵だけだった。俺の持ち物に五芒星のペンダントがあったはずだが。」
「これのことかな?」
「ああ。それだ。それはブラックトリガーの出来損ない。俺の元部隊メンバーだ。」
!
聞いていた忍田はもちろん、聞くことに徹していた城戸の顔に驚きの表情がでた
「ブラックトリガーの作り方はしっているか?」
「もちろん知っている。優れたトリガー使いが全トリオンを使って作るものだが。」
「そう。優れたことが重要だ。俺はもちろん、ほかのやつも特段優れたものではない。だから何が原因で失敗したのかはわからない。が、おおよその見当はついている。」
「君には条件がわかるとでもいうのかね?」
「いいや、俺がわかるのはそれだけ。考えられるのは単純にトリオンが足りなかったこと、もう一つはそもそもこれは不完全で俺が入ることで完成すること。」
「つまりこれは君がブラックトリガーになるということでいいんだね?」
「ああ、お前らが俺を処分したいならそういう賭けをしたいからそういうことで。後のことは少しずつ話していくよ。」
「わかった。お前の処分はしばらく保留にする。われわれの旗下にいる間は身の安全を保障しよう。」
「最後に一ついいか。」
「なんだね。」
「人と話すって良いな。」
「そうか。」
城戸は少し笑ったような顔をして去っていった
退屈ではありますがさすがにここは省けなかった
話の結合(一話と二話をつなげて一話とする)
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した方が良い
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しなくていい