クロストリガー   作:スカーレット・ウィング

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6話

基地の南、西、南西、北西、北を大量のトリオン兵が出現し隊員たちが出動したとき

 

――太刀川隊隊室

 

「お二人は行かなくていいのですか?」

太刀川隊オペレーター国近が尋ねる。

 

「待機指示がでてる。それに俺は長時間戦えない。特に俺を知っている連中なら俺が離脱してから仕掛けてくるだろうからな。」

「ならそれまでひと勝負どうです。」

 

国近がゲームに誘うと

「阿呆。今は勤務時間だ。終わってからにしろ。」

 

―太刀川、聞こえるか。

通信が入る

 

「こちら太刀川。どうぞ。」

―基地へ爆撃型トリオン兵が来る準備してくれ

「了解。」

 

「じゃ、俺は行くから。」

そう言って太刀川は退出した。

 

「そろそろ俺も行きますかね。」

「もう行っちゃうの?もう少しいてよ。」

「状況が全くわからん。司令部に行ってから考えるから予定も言えん。」

「頑張ってくださいね~。」

 

――司令部

「戦況はどう?」

「九斬か。人型が二人現れた。一人は合同で相手をしているがもう一人のほうはブラックトリガーで風間が撃破された。」

「ブラックトリガーの奴を相手したいところだがあと5,6人出てきそう。」

「なぜだと思う。」

「遠征において人っていうのは相当大事なはず。爆撃と人型の陽動でこっちの戦力をあぶりだそうと考えていると思います。」

「なるほど。」

「なんで、ほいほい出て行っていいものかとねぇと。でも人型は多くても二派だと思います。」

 

(風間を倒した奴は相性も良く慢心気質だから苦労はしない、だが見ている奴がいると面倒だからなぁ)

そう考えていると

 

「基地内の人型が侵入しました。風間隊と遭遇したものと同一。」

 

「基地内に誰がいる?」

「スナイパーと諏訪隊、風間隊です。」

「なら諏訪隊に訓練室までおびき寄せるようにしてくれ。俺も向かって戦う。」

 

―北

「あらら、派手にやってるねぇ。」

「別に。全部つまらない色だったから。いろいろやったけど。」

「一つ頼みがあってさぁ。俺のほうやっといてくれない?」

「別に構わないけど何か見えたの?」

「ああ、かなり大事なね。」

「じゃあ、九斬さんと戦うように言ってよ。」

「わかった。じゃああとはまかせた。」

 

(これで未来は動き出した。九斬さん、頼みますよ。)

 

―南

「二宮さん、そろそろ南西部に行きますか?」

そう聞いたのは二宮隊ガンナー、犬飼だ。

「そうだな。生駒隊や王子隊に偵察させる。」

指揮を執るのはB級1位二宮隊隊長、二宮。重大な規定違反で降格させられるも強さと戦術はトップクラスでこの場を指揮している。

 

南地区のトリオン兵を排除し次の動きをしようとしたとき

「活きのいいのがいるじゃないか。」

人型ネイバーが現れた。

 

 

 

「おい、氷見。近くに誰がいる?」

「近いのは湊隊と瀬田さんよ。」

 

二宮は思考をめぐらす。ここで計算できる戦力はさっき連絡があった湊隊の四名、瀬田、自身に犬飼の七人。辻は相手が女性であるため戦力にならない。斥候にだした生駒隊と王子隊をどうするか。

そして敵の装備がわからない上に基本的に性能が劣っている以上うかつに飛び込むのは危険である。さらに五人はまだ合流できていない。いったん時間を稼ぎ合流をすることにした。

 

「犬飼は残れ。後はトリオン兵をやれ。指揮は王子にやらせろ。」

「「「「了解。」」」」

 

どうするかを考えていると

 

「あなた、優しいのね。」

女が話しかけてきた。

「敵であるお前と話すことなどない。」

「つれないなぁ。少しくらいお話ししようよ。」

「お前と何を話すことがある。」

「そんなにいうならやろっか。」

(犬飼、ひとまず合流するまで時間を稼ぐ。絶対に落ちるなよ。)

(了解。)

 

 

本部

 

「どうしたぁ。骨のあるやつはいねぇのか?ミデンのサルどもぉ。」

「復帰そうそうブラックトリガーとはついてねぇ。」

「あ?」

 

(堤、九斬のやつがいる訓練室へ行くぞ。)

(わかりました。それまでこいつを引き連れていけばいいですよね。)

 

堤と諏訪は下がりながらエネドラにショットガンを撃っていく。

そして訓練室にたどり着き訓練モードを起動した

 

(おい九斬、まだつかないのか?)

(あと3分で着く。偵察に5分欲しい。)

(わーった。絶対見つけろよ。)

(ああ。任せておけ。)

 

「へい、Mrブラックトリガー。俺と遊んでくれよ。」

「サルがぁ。」

 

(それにしてもどうなってんだ?どこをうっても手ごたえがねぇ。分身とかじゃねぇだろうなぁ。)

諏訪は考えながらショットガンを撃っていると

 

「「あ?」」

訓練モードが解除された

「無敵時間は終わりかぁ?」

「必要なくなっただけだまぬけ。」

エネドラが声のした方を向くと

「さっさとくたばれ。」

無数の弾が襲った。

「おれのボルボロスはそんなチンケなもんで勝てるほど甘くねぇんだよ。」

「だろうな。だが、その慢心が敗因だ。」

「何言ってんだ?現にてめぇの攻撃は俺に効いてねぇ。」

「だから負ける。いつから援軍が一人だっていったよ。」

「あ?」

 

二本の刃がエネドラの体を貫いた。

「二人とも良い働きだよ。」

「九斬さんで倒してくださいよ。」

「今敵に目を付けられると動きにくくなるから許してくれ。」

雑談していると

 

「やはり負けたのね。エネドラ。」

「ミラか。早く回収してくれ。」

「残念だけどあなたはしないわ。昔は賢い子だったのに。浸食がすすんでいる。」

「ふざけんな!ボルボロスは俺が一番。」

「あなたのデータを読めばすぐに見つかるわ。それじゃあ。」

エネドラはとどめを刺された。

 

「うげぇ。血だらけだよ。」

「そういうな菊地原。早く片付けるぞ。」

「俺は外でかき回してくる。ここは任せた。」

「「「お気をつけて。」」」

 

 

アフトクラトルの遠征艇

(あの男、まさか暴竜?そんなはずはないわ。なによりあの国があれほどの人物を手放すとは思えない。)

「ミラ。何か気になることでもあったのか?」

「はい。それが・・・」

 

「それが本当ならかなり厄介だな。我々はほぼあの男一人に撤退させられたのだからな。」

 

(問題は奴とミデンのつながりか。下手をしたらあそこが敵に回るか。)

 

 

 

南---

 

「あなたたちは相当強いけどこれは装備の差ね。同等なら私は負けていたかも。」

少女が対峙する二人の青年に向けて言う。

 

「強いねー。」

金髪の軽そうな方が答える。

 

(どうします二宮さん。俺も二宮さんも満身創痍ですしいったん退きます?)

(いや、そろそろ湊達が来る。ここで退くと入れ違いになる。ここで待つ。)

 

「そりゃあ遠征部隊になるくらいだからね。じゃあ、そろそろ終わらせないとね。」

「このままだと僕たちはどうなるのかな?」

「んー?それはね私たちの国で働いてもらうことになるかなー。たぶん私の部下になるかなー。」

「それは大変そうだねー。」

「なんでー?」

「君が僕たちを連れ行くの。」

 

「だれかと思えば可憐な子猫ちゃんじゃないか。」

「二宮さん、到着したわ。」

「湊と瀬田か。助かる。さっさとケリをつける。」

 

「あら、手土産が向こうから来てくれたわ。女の子はあまりいなくて華がなかったところなの。」

 

第二ラウンドが開始された。

 

 

空閑サイド---

 

「空閑―、元気ー?」

「これはこれは九斬センパイ。」

「結構追い詰められてるじゃないか。」

「そうだよ。あの爺さんが強くてね。」

「まぁ、あんなの誰でも厳しいだろうな。」

 

「いやはやここまで評価をいただけるとは老体に鞭を打った甲斐があります。」

「なぁ爺さん。交渉しないか。」

「交渉。いったい何のことでしょうか?」

「簡単な話だ。あんたらの採集の邪魔をしないからここは帰ってくれない?」

「ほう。それは魅力的なことですな。しかしあなた方は私たちのようなものから市民を守ることが仕事では?」

「そうだがこっちには60億以上の人がいるからなあんたらが乱獲しなけりゃあこっちでごまかしておくってわけ。そうすればお互いに楽ができるだろ?」

「なるほど。しかし私はこの部隊の指揮官でもトップでもないのでね。拠点に戻って指揮官の判断を仰がなくてはね。」

「嘘いうなよ。あんたには独断できる権限があるはずだ。なぁ国宝オルガノンの使い手ヴィザぁ。」

「私のことを知っている者がミデンにいるとは。ミデンの進歩も侮れませんなぁ。」

 

(空閑、ここは俺に任せろ。)

(本当に良いの?)

(相性の関係だ。今回は正直かばう余裕はないだろう。誤射で倒すよりはましだ。それにそいつにベイルアウトはついてねぇ。万が一解除後にくらえば死ぬだろうからな。)

 

「わかれてしまってよろしいでしょうか。」

「問題ねぇよ。そいつは味方が少ない方がやりやすい。」

「はは、そうとう自信がある様子で。それでは始めましょうか」

 

 




こっそり設定
絵馬には鳩原の一件は他言無用の条件で九斬が話しているのでほんの少し態度が柔らかいです

話の結合(一話と二話をつなげて一話とする)

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