凍心少年のヒーローアカデミア   作:霰雹

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校長便利系キャラなのに喋らせ難いんですが
あとここにあった推し語り消しました。なんだあの狂気


進路

イレイザーside

俺は校長に呼び出されていた。

この前遂に一クラス全員除籍完了した件だろうか。

自由にして良いとは言われていたが、やり過ぎだったか。

ちなみに校長は俺の肩に乗っている。

呼び出しの意味が無い気もしたが、俺以外にも待ち合わせている奴が居るらしく、そいつの所へ向かっていた。

 

-仮眠室-

仮眠室という名の面談室だ。

校長によると呼び出した奴を面談ついでに寝かせたいらしい。

部屋に入ったが人影は見えない。

「待ち合わせに遅れるか…合理性に欠きますね」

校長に話しかけるが、

「もう来てるのさ」

と返された。

訳がわからず辺りを見渡してみると、テーブルの下に人が隠れている。

「…?」

困惑するが、最悪の事態(侵入者)の事を考え捕縛する。

そこには天喰が居た。

「何故テーブルの下に居た?」

返事は無いだろうと思いながら話しかけてみる。

「よ、よびだされた、ので…」

返事が返って来た。話せないと聞いていたんだが。

「通形君がインターンに行ったら少しだけ*1話せる様になっていたそうだよ」

この校長、わざと黙っていたな。

説明するより見る方が早いというのは合理的だが。

しかし、呼び出されたらとりあえず隠れておくとは。

常識が足りていないな。

しかも捕縛されても抵抗しないのか…何がしたいんだ。

 

校長が天喰を座らせ、俺たちは向かい側のソファーに座る。

「で、どうして呼び出されたんです?」

俺は単刀直入に質問する。

校長の事だ、何かしら話が無いと呼び出さな…いや、この人この前ヒーローを集めてお茶会開いてたな。*2

「彼の進路の事さ!」

なるほど。

それなら俺は要らないんじゃと思ったが、天喰は元ヴィラン。

警戒として、一応はヒーローを連れておくべきか。

個性を使われたら負けるが、俺の個性なら個性を使わせずに倒せる。

前回(逮捕時)は見る前に全身を再現したもので覆われてしまったが。

「しん、ろ…」

天喰は俯いて黙ってしまった。

何かしたい事があるのか、何もしたい事が無いのか。

まぁ何にしろそこまで選択肢は多くない。

「雄英以外に行く事は出来ないのさ…」

そう。天喰は今の所雄英の敷地内から出てはいけない事になっている。

実力から考えて、ヒーロー科が妥当だが。

「天喰にヒーローは難しいんじゃないですか」

訓練にトラウマもあるだろうし、普通にヒーロー科には通えない。

「もちろん無理強いはしない。自由にしたい事を言えば良いのさ」

天喰はそこから考え込んでしまったので、一旦帰って考える、ということになった。

 

校長side

天喰君が帰ってから、淹れたお茶を片付ける。

(一口も飲んでくれなかったのさ…)

通形君の作ったものなら疑わずに口に入れるらしいんだけどね。

まぁ、彼らは昔会っているらしいし、信頼関係もあるんだろうね。

 

進路についての話をしていたとき。

天喰君は明らかにヒーロー科に興味を示していた。

僕の個性を使わないと分からないような差で表情が変わっていたのさ。

きっと彼はヒーロー科に来る。

あとは導いてあげるだけさ。

 

通形side

環が朝早く寮を出てから数時間。

(まだ帰って来ないんだよね…)

呼び出しがあるからと朝の6時には出て行った。

早すぎる気もしたが、心配症の環の事だし、途中で道に迷うとか考えてたんだろう。

とはいえ、もうすぐ1時になる。

俺は野菜炒めを作って待っておく事にした。

玉ねぎが飴色になった頃に丁度環が帰って来た。

「あ、環おかえり!」

「ただいま」

他に人が居ないからかスムーズに会話が出来る。

「今ご飯作ってるから、ちょっと待っててね!」

「俺も手伝う」

そう言って環はキッチンに入って来た。

野菜を炒めておくのを頼んでみると、プロ級の技で炒め始めた。

「何処で覚えたんだい!?」

「テレビで…」

大声のせいで怒っていると勘違いしたのか、少し小声になる。

怒ってないことは伝えておいた。

テレビを見て技を身につけられたら練習は要らないと思うのだが…

「ミリオ」

「ん?なんだい?」

「ヒーロー科って、安全なのか?」

何だその質問。

とりあえず訓練や実戦以外は大抵安全だと答えたら納得してくれたようだ。

「ミリオ、明日も出かけて良いだろうか」

環が自分から外に出ようとするのは初めてだ。

「ついて行こうか?」

「いや、大丈夫だ。今度はもう少し早く帰れるよ。」

本人が大丈夫だというのなら大丈夫なんだろう。

環のことは環が考えた方が良いしね。

 

-次の日-

天喰は校長室に来ていた。

本来なら侵入した時点で通報だが、知っている人間なので校長は何もしない。

「決まったのかい?」

校長が聞く。

天喰は覚悟を決めたように言った。

「校長」

「俺は…ヒーロー科に行きます。」

 

*1
通形以外とはまだあまり話せない

*2
もちろんイレイザーは不参加

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