緑谷side
「生徒の如何は教師の自由…ようこそ。これが雄英ヒーロー科だ」
…ええええええええ!?
マズイ…これは非常にマズイぞ!?
僕はまだ調整なんて…
ろくに個性を使えない僕じゃ素の身体能力で戦うしかない…
飯田くんは「これが最高峰…」とか呟いてるけど最近の最高峰は除籍が横行してるの!?
それでいいのかエリート出身飯田君!
「
イレイザーside
俺が除籍宣言をすると、全員がざわざわと騒ぎ始める。
既に除籍が一人確定…そうなったらそりゃ焦るわな。
とはいえ、雄英に入ったのだからある程度の個性活用は出来るか。
…
今回の除籍は確定…あの個性だったらしばらくは復籍させない方が良いか?
個性を使いこなせるようになってから来る様に言うか。
そんな事を考えていたら、丁度緑谷の番だった。
五種目、ボール投げ…っと。
個性を全力で使おうとしていたので止める。
「緑谷出久、お前の力じゃヒーローにはなれないよ」
少し厳しめに注意してから二投目を投げさせた。
(これで体を壊しても、怖気付いて普通に投げても除籍…詰みだ)
緑谷の体に個性発動の稲妻が走る。
(見込み…無し。)
…?
腕を振りかぶっているのに腕が光っていない?
指だけに個性を発動…!
「先生…まだ…動けます!」
「こいつ…!」
緑谷side
なんとかボール投げでは結果を出したけど、それ以降はパッとしない記録…いや、痛みで散々な結果だった。
「はい、じゃあ口頭で説明するより見せた方が早いんで」
そう言ってホログラムで空中に表を映し出す。
(最下位は除籍…)
他の人は僕よりもっと凄い成績を出していた。
どういう計算で順位を決めるかは分からないけど、普通に考えたら僕が最下位「ちなみに除籍は嘘な」
僕の思考を遮る形で聞こえた声。
えーっと…?ジョセキハウソ?
「「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!??」」」」」
「君らの全力を引き出す合理的虚偽ってヤツだ」
ま、まぁ…結果オーライ?
飯田side
な、なんだと…
だがしかし、それに気付けなかった僕も未熟だった!
次こそは気づけるよう、もっと精進しなければ…
あれ?
「先生!彼が先程から何もしていない様に見えるのですが!」
端に立っていて最初から動いていない。
僕と席が近いのだから、出席番号も近いはず。
なのに一度もテストを受けている所を見ていない。
「あぁ…そいつは良いんだよ。下手したら死人が出る」
「しっ…!?」
なんだその物騒な単語は!?
「今日そいつが来たのは、常識的な体力を知っておくためだ。明日からはしばらく来ないよ」
「で、ですが彼もこのクラスの生徒で…」
他の同級生も意味が分からないという顔をしている。
「あぁ、そうか。お前らは特殊科知らないもんな…まぁいい、さっさと戻れ」
説明するのが面倒という事なのか、かなり強引に戻されてしまった。
放課後、緑谷君からざっくりと解説された。
「にしても、そんな制度があったなんてな…」
「僕も噂程度にしか聞いた事ないよ。まさか本当にあるとは思ってなかった」
それもそうだ。下手したら死人が出る集まりが雄英高校にあってたまるか。
「あ!特殊科君!」
麗日くん、それはあだ名でいいのか?
「…リタイ」
彼はダッシュで逃げてしまった。
「…なんだったんだろうね?」
「さぁ?」
勢い大事(メモにあったポエムを友に勢いで見せた人)