凍心少年のヒーローアカデミア   作:霰雹

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この時点で雄英に寮は存在しないことに気付きましたがこの世界ではそういうものだと思ってください。


入寮

あれから数日。

環の退院許可が出たので早速寮に来ることになった。

雄英までは電車で行った*1のだが、その途中では環が電車の乗り方が分からず、何度かつまづいていた。

やっぱり環は外の世界を知らずに生きてきたんだなと実感する。

ちなみにつまづいた時には無表情で俺を見つめていた。

困惑していた駅員さん、気付けなくて申し訳ない。環は悪くないんだ。

 

まぁ、とりあえずは雄英にたどり着くことが出来た。

既に手続きは済ませてあるので、あとは寮に行くだけ…

あ、そういえば誰にも環が来ること言ってなかった。

多分波動さん辺りが質問攻めにするんだろうな…

俺は覚悟を決めつつ寮に入る。

「お帰り通形!あれ?その子誰?ねぇねぇ、気になるの!教えて!」

丁度波動さん以外は外に出ていたらしく、予想通り早速波動さんの容赦ない質問が環を襲う。

環は相変わらず無表情のままだ。

「波動さん、ちょっとこの子俺の部屋に来てもらうから待ってて!」

俺は環を部屋に入れ、そこで待っているように指示する。

サーによると反応は無くても指示は聞いてくれるらしい。

正直逆らう事を考えもしない環に指示を出すのは罪悪感があるがこれぐらいなら良いだろう。

 

俺は波動さんに軽く環の説明をする。

「へぇ!さすが雄英!そんな事(被害者保護)もしてるんだね!」

大事な部分が何一つ伝わってない気がする。

「えっと、波動さん、そうゆう訳だから、環に接する時は…」

「優しく!だよね!」

ちゃんと伝わってた。

考えが読みにくいのが彼女の困った所だ。

「じゃあ、環君のことはみんなに伝えとくね!」

それは助かる。

彼女の情報ならすぐに広まるだろう。

 

俺は波動さんと別れた後、自分の部屋に戻った。

「環」

環は部屋の隅に座っていた。

普段からあんな風に過ごしていたのだろうか…

いや、組織では休ませて貰えなかったらしいからそんな事は無いのだろう。

そんな事を考えながら環の顔を覗き込むと、うとうとと眠たそうにしていた。

そういえば病院でも目を覚ました後は寝てなかったって言われたな。

今日はもう寝かしてあげた方が良いのかも知れないと考えたが、抱えてベッドに寝かせたら完全に目を覚ましてしまった。

ベッドで寝た事がないから混乱しているのだろうか。

きっと環なりの落ち着く場所が部屋の隅だったのだろうと解釈し、元の場所に戻す。

するとすぐに眠ってしまった。

俺はそっと毛布をかけ、部屋を出る。

 

明日は日曜日。

環にはもっと色んなことを教えてあげよう。

*1
ミッドナイトが見張りとして居る




次回はご飯食べさせたい。
ちなみに特殊科生徒は特にまだ考えてません。
一人一年入れたいとは思ってます。
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