五期以降の展開全く知らない。
とりあえず波動さんには誤解が無いよう丁寧に説明した。
勉強が終わったら少し休憩してトレーニングを始める。
腕立て、腹筋などのメニューをこなしてからジョギングに出発した。
ちなみに波動さんと環も一緒だ。
太陽の光は体と心に良いらしいから、環はなるべく外に出るようにして欲しい。
環は病院から着てきた一着の服しか持っておらず、ジョギングに適さない形状の長袖長ズボンだったので、俺のジャージを貸す。
一年の時に着ていたジャージだから、サイズ的には大丈夫なはず…と思ったら、筋肉量の問題か割とぶかぶかだ。
腕まくりをしたら丁度良さそうだったが、痩せた体が見えて少し心配になる。
晴れているとはいえ、この寒さで外に出たら死んでしまわないだろうか。
俺の心配を他所に、波動さんが環を連れて外に出て行った。
俺も二人の後を追って寮を出る。
30分後
しばらく走って、そろそろ息が切れてきた。
ついいつもの調子で走ってしまったが、二人に無理をさせていないだろうか。
波動さんは少し疲れた様子だが大丈夫そうだ。
環は…俯いているせいで分からないな。
「ねぇねぇ通形、一回休憩しない?」
波動さんが丁度良いタイミングで声をかけてくれた。
近くのベンチに座り、持ってきた行動食を食べる。
ちなみに環は息が切れてすらいなかった。
俺、一応体力には自信あったんだけどな…
そのまま波動さんの提案で、個性の訓練をすることになった。
俺は波動さんも居るのでコスチュームを着る。
さすがに個性を使ってはいけない環は見学。
色々な技を見せてみたりもしたが、やっぱり反応は無い。
俺の一発芸である桃の真似は波動さんに止められた。
他の芸も考えないとだよね!
帰りにリカバリーガールの所に用事がてら挨拶をし、寮に帰る。
「じゃあ、競走ね!」
寮が見えてきた頃に波動さんが急に言ったかと思うと走り出していた。
「いきなり過ぎるよね!?」
俺も慌てて追いかけるが追いつけず、波動さん、俺、環の順で寮に着いた。
環が遅いのは意外だったが、短距離走は苦手なのだろう。スタミナタイプだ。
もし環と模擬戦をするときは短期決戦が良いかな…なんて考えながらシャワーを浴びて部屋で着替える。
環はシャワーの使い方が分からず、冷水を浴びてしまっていた。ごめんね。
それからは特に何もせず、のんびりと環を見ていた。
体力回復も大切。
ちなみに見られている環は時々こちらをちらっと見てくれるようになった。嬉しい。
夜ご飯はハンバーグ…だが、牛は強そうなので鶏肉のハンバーグだ。
環が少し不思議そうな顔をしていた…気がする。
表情が少しずつ読めるようになってきた。
部屋に帰って寝る準備をすると、環が羽根を出して包まる。今日は寒いもんね。
でも、寝たら再現は解除されてしまう。
寝ないつもりなのだろうか。
体に悪いし、そんな事は許さないけど。
ベッドに来るように言うと、眠くなってきたのかよろよろと歩いて来た。
ベッドに辿り着いた途端眠ってしまう。
「…ごめんね、環」
環のためとはいえ、睡眠薬を盛ったのはやり過ぎだろうか。
環は毒の耐性を付ける訓練もしていたらしいから、薬は苦手なはず。
味の異常に気付いていたようだったから、この睡眠薬も飲んだ事があったんだろう。
でも、放っておいたらきっと環は気絶するまで寝ない。
リカバリーガールの薬だし、体に害は無いと思う。
羽毛布団を一緒にかけて環が冷えないようにする。
明日から俺はまたインターン。
とりあえず波動さんに軽く面倒を見てもらえるように頼んであるけど…大丈夫かな?
なんか今回書いてて楽しかった。(クオリティは別問題)
次は環君の初めてのお留守番です。