Sleeping Pills* の AU小説   作:Sleeping Pills*

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Dreamtale Ⅳ

あ、そういえば。

そう蹴られながらふと思い出した、昔の記憶。

 

「 ねえ。」

 

一回だけ、彼らに質問した時があったっけ。

 

「 なんで、こんなことをするの……?」

 

なんで、僕を傷つけるの? なんで「 止めて 」って言っても、やめてくれないの?

 

なんで、なんで、なんで? って。

 

 

少し驚いたような顔をしながら、互いに顔を見合わせたな……。

 

そして、その後、少しだけ間が空いて。 その中の1人から帰ってきた答えは、

 

 

「 だってさ、君が生きてても誰も喜ばないでしょ?」

 

「 だから僕達がこうして、少しでも君に存在価値をあげようとしてるんだよ。」

 

だった。

 

 

…意味が解らなかった。誰かが否定してくれるだろうと思った。

 

けれど、彼らの中から次第に湧き出てきたのは、その意見を肯定するような声だけだった。

 

 

「 ◯◯、良いこと言うじゃん!」

 

「 確かにそーだねー」 

 

「 そーだ、そーだ!!」

 

絶対に、そんな意見が正しい筈がない。正しくある筈がない。

 

…けど、

その肯定の言葉を聞いているうちに、段々と彼が言ったことが正しいことのように思えてきて。

 

彼らが正しくて、間違っていたのは僕の方。

 

そんな考え方が自然に僕の中に浸透していった。

 

 

…この頃からだったかな。僕がこれと言った抵抗をするのを、辞めたのは。

 

そんな事をぼーっと考えていると、なにぼさっとしてるんだよ と、また僕の腹部に蹴りが入った。

胃酸が喉からこみ上げてくる感覚に襲われる。

 

 

彼らは、僕がDreamに最低限しか心配をかけたくないこと、そして自分たちが今していることを決してDreamに告げ口しない、という事を知っている。

 

だからこそ彼らはDreamにこの事がばれないように服で隠れるようなところ以外は傷つけないように、けれどそれ以外の場所なら加減なんてせずに、好きなように痛めつける事ができるんだ。

 

 

……なんで、Dreamに話さないのか、って?

確かにもしDreamに今までの事を全て話したら、僕の味方になって皆にこんな事はやめるように言ってくれるかもしれない。

 

けどね。

 

Dreamは僕と違って、町の住民みんなに愛されている。

もしかしたら、僕の味方なんかになったせいで彼までも除け者にされてしまうかも…

そう考えると、少し言いづらいんだ。実際、これは僕が黙っていれば済むだけの話だから。

 

それに……

 

 

『 もし、Dreamも 僕が消えてほしいと思っていたら? 』

 

…いや、そんな事、Dreamが考えているはずがない。

 

頭の中をよぎった嫌な考えを、振り払おうとした。けれど、どう頑張っても、完全に思考から拭い去ることは出来ない。

 

それならせめて、と。

僕は考える事を放棄して、現実に目を向けた。

 

視界に映り込む、額を寄せ合って如何にも愉しそうにしている、皆の顔。

次は何をしよう、どうしたら彼にもっと苦痛を与える事ができるだろう?

そんな声がとぎれとぎれに聞こえる。

 

暫くして話に決着がついたのか、彼らは僕に向きなおった。

顔に溢れているのは、好奇心と、残虐性に満ちた満面の笑み。

 

これから僕は一体何をされるのだろう? 

どうせろくなことでは無いのだろうけれど。

 

…ああ、せめて、時間が早く過ぎればいいのに。

 

 

 

 

 

《 数時間後… 》

 

…身体が、痛い。

 

お腹が抉られているかのような感覚が収まらない。

 

思わず うゔ…… と、口からうめき声が漏れる。

 

けれどそんな僕を尻目に、彼らは気が済んだのか、それともDreamが帰ってきてこの場を見られるのを避けるためか、着々と帰路に付いていった。

 

「じゃあね、Nightmare、また今日みたいに、一緒に”楽しく”遊ぼうね!」

 

その呼びかけに無言で返せば、声の主はつまらなさそうな顔で僕を一蹴りしてから走り去っていった。

 

 

その後、暫くして。

 

全員がその場から居なくなったのを確認した後に、身体に鞭打って、起き上がる。

ポケットから小さな鏡を取り出して、自分の身体の状態を確認する。

 

…顔に傷はない。服と髪が土塗れ、あとは……

左頬に大きな痣があるのを見て、少し顔が歪む。

 

腕や脚なら、長袖や長ズボンを履けば解らないようにすることも出来る。

 

けれど、顔はどうしようもない。

 

傷が治るまでマスクを四六時中付けているのは傍目から見ても怪しいだろうし、

メイクのようなもので覆い隠すのも素人芸では難しい。

 

今度本格的に勉強してみようかな、なんて思いながらも仕方なく樹の根元の辺りに置いていた、この世界では珍しい姿形の救急箱に手を伸ばして、その中からガーゼとテープを取り出した。

 

 

もし、この世界の誰かにこの救急箱を見せたら、「これをどこで手に入れた?」……なんて、聞かれそうだね。

そう思いながら、あの時の思い出を少しずつ脳内に浮かび上がらせる。

 

ーーきっかけは、今から4年前、だったかな……

 

 




…結構、進んだかな…?

どうも、筆者です!

突然の思いつきで、急遽とある別AUのSansを登場させることにしました☆(原作設定ガン無視)
誰かはお楽しみに!…って感じだけど、
ヒント的な感じで言うと知名度は多分結構ある、と思います…

それと…Nightmareの思い出回想シーン、多いな!?なにかあるたびに、なにか思い出してるきg((殴  きっと気の所為でしょう!うん!

それと段々更新スピードが遅くなってきてるから、今後はもうちょっと頑張っていきます!!


《 追記 》

12月18日現在…… UA144、お気に入り登録2件、ありがとうございます…!
(目先の目標にしてたUA100、あっという間に超えてしまった…^^;)

よし。次は、思い切って目標をUA200と、お気に入り登録4件にまで上げよう!(調子に乗ってる人←)
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