Sleeping Pills* の AU小説 作:Sleeping Pills*
《 翌日 》
...
Dream 「 じゃあね、mare! 」
Night 「うん、楽しんできてね!」
...町の子供たちと遊びに行く、と言って町へ出かけていった Dream を見送って、僕は定位置になっている
昨日未知の世界から来た、僕だけが知っている来訪者への興奮を抑えながら、僕は感情の樹に語りかけた。
「 Dream、昨日は驚いてたね!あの顔、写真に撮っとけば良かったなぁ〜...」
...まぁ、それも当たり前かな。
なにせ昨日は今まで習慣になってた深夜の読書もせずに、Dream よりも早く寝たんだから。
「『 えっ、mareもう寝るの!?もしかして体調、悪かったり?
...えっ、どこも悪くない?
...えーっと、じゃあ、本に飽きた!とか?
......飽きるわけがない??でも言われてみれば確かに、そうだよね...
......明日は空から林檎でも降ってくるのかな......』
...なんて!あんなに慌てたDream 、初めてだよ!流石の僕でもDream より早く寝る事ぐらいある......よね? あれ、あったっけ?」
記憶を遡り、自分が今までに本を読むのを切り上げてDream より早く寝た記憶を掘り起こそうとして...... 最終的に、辞めた。
因みに今も思い出せないけど、きっと今までに一回くらいはあっただろうと思っている。
そして一通り記憶の中をさらって諦めるまでの間、何回も脳裏にちらついた疑問を、僕は無意識の内に声に出していた。
「...Sansさん、本当に来てくれるのかな?」
...そもそも、Sansさんがここに来たのは偶然。この世界と繋がる穴が消えた以上、もしかすると彼は此処に来ることが出来ないかもしれない。
しかも勝手に林檎を取ろうとしてるって思いこんで、命令口調で身元を聞くなんて、嫌われても仕方ない。
「 それに、昨日始めて会った知らない子供の約束なんて、護る価値も無いし......」
「 ...お母さん、僕、Sansさんに嫌われちゃったかな.........」
???「 どこのどの “Sans” さんの事かは解らないが、少なくともオイラはおまえのこと、嫌ってないぜ?」
「 うわぁああああ!?」
背後から急に何者かの声がして、反射的に飛び退く。
そこに居たのは......
昨日と同じ、優しそうな笑みを顔に浮かべた Sansさんだった。
「...お、おどろきました......」
Sans「 約束通り、また来させて貰った訳だが......取り込み中だったか?」
誰かと話してるみたいだったが、そう言って彼は人影を探すように辺りを見回した。
...僕がここでいつも話してる相手って言ったら、1人に限られるんだけどな......
あ、そっか。
Sansさんは僕の事や、
「 ううん、だいじょうb...あっ、違う。 いえ、大丈夫だよ!...ぁ......」
彼が帰った後に少しだけ読んだ礼儀の本に載った、『 目上や、年上の人には敬語を使いましょう。』の文字。
《 Sans さんはきっと僕より年上だから、今度からは敬語を使わなきゃ!》って、思ってたのに...!
変に、思われたかな...? そう思いながらSansさんの方を見ると、彼は、
Sans「そんな骨みたいに固くならないで、もっとフランクに話してくれて良いんだぜ?」
まあ、俺たち自身は骨だけどな。 そう言って、片目を閉じた。
これは後に知ったことだけれど、さっきのは「骨ジョーク」って言って、本来はそこで笑うのがお決まりらしい。
「 わ、分かりました......じゃなくて、分かった、...?」
...勿論昔の僕はそんな決まりなんて知らなかったから、( 何言ってるんだろう...?)って思って、無視しちゃったんだけど。
何となく語尾が下がり気味になった返答に頷きながら、なんだか罰が悪そうにしていた彼の心情が、今なら良く分かる。
あの時はごめんね、Sansさん。
そしてその後、暫く僕の敬語が外れるように練習した後に、
「...じゃあ、そろそろ本題に入るぜ?この世界のことや、お前さん自身の事を聞きたいんだが...その前に。」
そう言って、Sansさんは話を切り出した。
Sans「 その...悪いが。
少し腕、見せてくれないか? 」
そう、少し気まずそうに僕に頼み込んだ。
なんで急にそんな事を...?と思いながら、僕は言われるままに服の袖を彼の前で捲った。
ーーそして自分の腕を見て、直ぐに後悔した。
Sans「 ......酷いな。」
痣だらけの、僕の腕。
自分自身の事なのに気を抜いて、忘れていた。
Sans「 .........お前さん、」
...それ以上は、聞かないで、
もし、聞かれたら。
Sans「 ...どうして、こんな目に遭ってるんだ?」
...何も知らずに、こんな僕に優しくしてくれる Sansさん。
そんな事を聞かれたら、そんな貴方に嫌われないために......
貴方の不幸が全て僕のせいだと知られないために。
「 ...何でもないよ、」
「 僕、おっちょこちょいだから、よく怪我しちゃうんだ!」
...僕は、嘘を吐かないといけなくなる。
皆さん、お久しぶりです!
...さて、長らく書いてきた過去回想編も、終わりへと近づいて参りました。
今まで「 また過去の回想かよ...」と思っていた方々、次話から漸く本編(まあ、今までのも本編だったけど)に戻ります!
どうかお楽しみに!