異世界転生したけど男として終わった件   作:ash.w

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模擬戦開始

658:去らば相棒

今日は地獄の模擬戦です

 

 

 

――実況を開始します――

 

659:名無しの異世界人

イッチ、本日はゴスロリなんだな

 

660:名無しの異世界人

何ぃ⁉

マジだ

 

661:名無しの異世界人

そっちもイッチに合ってるから問題無し

 

662:去らば相棒

バランサーには大なり小なり環境に適応しようとする能力があるから、防御力とか変わらんけど服装を変えることがてきる

私のはそれと固有能力の応用

 

イッチ「さて、事前の作戦会議の許可をもらったけど」

 

イッチ「ぶっちゃけ、十夜月聖ねぇ相手で私達が勝てる見込みは全くない」

 

お嬢「そこまでですの?」

 

イッチ「あの人は、人に怪我をさせること以外はなんでもできる努力家だ」

 

主人公「努力家ですか」

 

友達「どっちかと言えば天才じゃないのか」

 

イッチ「お姉ちゃんは0から一にした人、一を聞いて十を知る人達の説明を聞いて自分の使いやすい形にアレンジしてるだけだから努力家、これお姉ちゃん自身が言っていた事たからね」

 

イッチ「一つ確かなことは、そういう人達から教わって実戦で使えるということ」

 

主人公「私もお母さんに習っていますが、十全に身に付いたかと、聞かれるといいえと答えるしかありません」

 

イッチ「あと、お姉ちゃんに聖女、天才はNGワードだから注意ね」

 

お嬢「え?」

 

663:名無しの異世界人

おっとイッチ、お嬢様にダイレクトアタック

 

664:名無しの異世界人

味方にダメージ与えてどうすんの

 

665:名無しの異世界人

しかし天才の定義が0から十までを理解する人か

んで、そこにプラスアルファするから努力家ね

 

666:名無しの異世界人

天才、聖女と呼ばれたくないか

 

667:名無しの異世界人

何かなきゃ、どっちもいい称号だもんな

 

668:去らば相棒

お嬢「あ、あのまだ怒ってらっしゃるの」

 

イッチ「あはは、許す気はないだけだよ」

 

お嬢「ぐふっ」

 

友達「はぁ、そんな事より今は対あんたのお姉ちゃんとどう戦うかだ」

 

お嬢「そんなこととはなんです」

 

主人公「そんなことです、とにかくそんなすごい聖さんに一人で挑むのは無謀なんですね」

 

イッチ「基本はそう、ただし私だと他に人いるとその人が危ない」

 

主人公「そうなんですか?」

 

イッチ「お姉ちゃんの精神安定剤代りにされてるから」

 

主人公「そういえばあの時もそうでしたね」

 

669:名無しの異世界人

【百合か?】イッチ、歩く薬扱い【服薬か?】

 

670:名無しの異世界人

主人公も、ミノーちゃんもあの事件をそんなこと扱い

 

671:名無しの異世界人

確かにそうだな、しかしお姉ちゃんの扱いが呂布か本田忠勝に相対したときの対応なんだが

 

672:名無しの異世界人

人に怪我をさせること以外はなんでもできる

多分そういうこと

 

673:名無しの異世界人

初の模擬戦であたる相手でないのはたしか

 

674:去らば相棒

イッチ「作戦としては、前衛三人後衛三人の六人組つくって、必ず誰か三人、もしくは私がお姉ちゃんに接近戦を仕掛ける」

 

友達「皆で一斉にじゃないんだな」

 

イッチ「数の利は、生かす。ついでに即死コンボ封じの為」

 

主人公「即死コンボ?」

 

イッチ「テレポートからのドレインハグ」

 

友達「ドレインハグってなんだよ」

 

イッチ「文字通りの体力気力吸収の抱きしめ」

 

675:名無しの異世界人

おっぱいに埋もれてやられるのか

 

676:名無しの異世界人

オニィチャンキテ!

 

677:名無しの異世界人

やめろ、確定で即死を与えにくるんじゃない

 

678:名無しの異世界人

地獄だわ

 

679:去らば相棒

お嬢「それで連携はわかりましたが、うまく行くんですの?」

 

イッチ「それは私に秘策あり」

 

主人公「秘策ですか」

 

イッチ「うん、秘策。まあ、実働部隊が頑張れば勝率がでるんじゃないかな」

 

680:名無しの異世界人

勝てるとか勝率が上がるじゃなくて勝率がでるの時点でもう絶望感がある

 

681:名無しの異世界人

しかし、秘策ね

 

682:名無しの異世界人

我に秘策あり

 

683:名無しの異世界人

私にいい考えがある

 

684:名無しの異世界人

必ず失敗する人は来ないで下さい

 

685:去らば相棒

聖女「作戦会議は終わった?」

 

イッチ「はい、もう少し時間を下さい」

 

聖女「あんまり、危ないことしないでね」

 

686:名無しの異世界人

なんだろう心配のしかたが幼なじみのお姉さん感が

 

687:名無しの異世界人

わかる

 

688:名無しの異世界人

俺達には存在しなかったものだ

 

689:名無しの異世界人

ウッ

 

690:名無しの異世界人

止めてくれ、其れは俺たちによく効く

 

691:去らば相棒

イッチ「さて、では私の秘策を話しましょう」

 

班長1「秘策ね、うまく行くの?」

 

班長2「皆で一斉に」

 

イッチ「かかって勝てるなら、そうしてる。でもお姉ちゃん的には今回の模擬戦も実際の前線医療現場でもやることはたいして変わらないの」

 

班長3「変わらない?」

 

イッチ「医療現場なら重症な人から今回の模擬戦なら、混乱を抑える人から叩くの」

 

お嬢「つまりは、指揮官やムードメーカーから倒すと」

 

イッチ「そう、基本お姉ちゃんは私以外は同じに見てるよ」

 

イッチ「あ、でもお嬢様は別かも」

 

お嬢「え?⤴」

 

イッチ「要注意人物として」

 

お嬢「え」

 

イッチ「NGワードって言ったじゃん、あと」

 

イッチ「お姉ちゃんもお父さん大好きだよ」

 

お嬢「ああぁぁぁ、あの頃の私を殴りたい」

 

692:名無しの異世界人

逃げられない地獄が口を開いてる

 

693:名無しの異世界人

なお、開いたのはお嬢様なもよう

 

694:名無しの異世界人

お嬢様、過去(数日前)の行いが祟る

 

695:去らば相棒

イッチ「こほん、話を脱線させちゃったけど戻して、これが秘策」

 

二十センチの妖精の姿をしたイッチが三人現れた

 

主人公「これが、秘策……わかった!」

 

主人公「伝令ですね」

 

イッチ「そう」

 

お嬢「随分古くさいやりかたですね」

 

イッチ「綿密な連携っていうとこれしかなかった」

 

普通の通信手段は不明瞭領域では軒並みアウトだからね

これで掲示板見ながら、あれこれできる

(見えない四人目より)

 

696:名無しの異世界人

イッチがすごいことやり始めてる

 

697:名無しの異世界人

その為だけに出しました

 

698:名無しの異世界人

前回は使ってなかったよな

 

699:去らば相棒

不用意に使うと出血するからね

 

イッチ「さあ、作戦名『雪山小屋の四人』開始」

 

主人公「あれ、それたしか――」

 

イッチ「進撃!!」

 

主人公ネタバレ禁止

 

700:名無しの異世界人

ああ、あの怖い話か

 

701:名無しの異世界人

しかしいったい何をする気なんだろうね

 

702:名無しの異世界人

おっと進撃と同時に多段攻撃

 

703:名無しの異世界人

色とりどりのエーテル弾らしきもので爆発

粉塵で全く何が何やらわからん

 

704:名無しの異世界人

おーっとイッチが飛び込んでいった

というかイッチいつの間にかツインテールになっとる

さらには、黒手袋をつけてる

更にさっきまで見えなかった足元は白いソックスに黒いパンプス

 

705:名無しの異世界人

両手にハンドガン

ツインテールの先にダガー

まさか

 

706:名無しの異世界人

懐かしい、あれか

四世じゃ、ない!か

 

707:名無しの異世界人

手数重視か

 

708:名無しの異世界人

土煙はれたと思ったらガンカタ対めちゃくちゃ光る両手の戦いですよ

 

 

 

 

side十夜月聖

私の世界には死が沢山あった。

 

1000人

 

私がある施設に来た当初にいた子供達だ。

やがて、私は子供達だ達がある目的でこの施設に集められたということを知った。

その頃には、子供達の数は半数をきっていた。

私は平凡だった。

唯一違いがあるとすれば、才ある者の話を理解し、その才を自分の力にできることだ。

私は生き残る事に必死だった。

施設の主達からすれば、必死な私は滑稽だったのかもしれない。

その数が更に半分になった頃には、私は聖女と呼ばれるようになっていた。

なにも知らない大人達が何もかもを知っている大人達が私を呼ぶ、聖女様と。

ああ、吐き気がする。

更には才ある子達が積極的に私に才を教えに来る。

まるで自分の行く末を悟ったかのように。

そうして才が増えて800を越えた。

子供達は十分の1になった。

やがて見えてきた、狂気の計画。

私達六人は、極端にエーテル反応の属性が偏っている。

この六人の少女――生贄――による、不明瞭領域浄化作戦『暁の福音』。

増えすぎたエーテルをたった六人に流し込む事で平常値に戻す狂った理想。

この偏りを見つける為の1000人。

そして、計画存続の為の資金源としての994人。

計画実行の前日、それを伝えられた私は、計算できた。

確実に失敗すると。

いや、ただの失敗ならばまだかわいい方だ。

下手をすれば爆心地以上の被害になる。

しかし、小娘一人が叫んだところで、多くの資金、人材が使われているのだ。

もう止まれない、止まるべきでないところまできてしまっていたのだ。

かくして破滅の計画が実行されようとしたその瞬間。

一〇部隊がやってきた。

その時、私は見たのだ。

母の才と父の才を持った二人を。

 




聖女と呼ばれたくない聖女様の地獄の始まりと終わり。
こうして、六人だけ残った少女たちは、十夜月の養子となりました。
なおそこまで地獄だったと理解できるのは、長女のみです。
そして、次回も模擬戦です 。
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