変身ヒロインは悪の組織に捕まりたい   作:牧村九天

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第6話 「女王蜂の誘惑」

モーゲン帝国の孤島基地の司令室。そこに新たなる幹部が着任していた。

 

「ルカニー・スタッグ将軍……」

 

イレーネは戦慄していた。

自分と同等の地位にある幹部の到着。すなわち自分がお払い箱になったということを意味する。

 

「皇帝の命によりただいま着任した」

 

『イレーネ、スタッグ……』

 

皇帝の声が響き、2人が跪く。

 

『たった今よりスタッグ将軍にラック・ラック討伐の指揮権を与える。

 ただし、イレーネよ。地球侵略軍司令はお前のままだ。

 あのアーマーを私は大変評価している。あれをさらに発展させ、帝国に貢献せよ』

 

「皇帝陛下のお心遣い痛み入ります。私にできることならばなんであろうと尽力させていただきます」

 

イレーネの声はどこか震えており、動揺を隠せていなかった。

 

「陛下……一つ報告したいことがございます」

 

『なんだ?』

 

「先日の戦いでラック・ラックが暗黒の剣を使いました。

 あの剣は陛下かその許可を得た者しか使えないはずです……」

 

そう言うとラック・ラックが暗黒の剣を振るってイレーネのアーマーを切り裂く映像がモニターに映される。

 

『なるほど……』

 

そう言うと皇帝は暗黒の剣を取り出す。

 

『私の剣はここにある……その娘が使ったのは我が帝国の剣では無い』

 

「暗黒の剣は複数あると言うのですか?」

 

「そうなのであろう……話は終わりか?」

 

イレーネは無言で頭を下げる。

 

「スタッグ、イレーネ、吉報を待っているぞ……だが、あまり長くは待てん」

 

そこで通信は途切れ、入れ替わるようにスタッグ将軍が口を開く。

 

「では早速だが、作戦会議を行う。まずは今回の敵について情報を共有しよう」

 

スタッグ将軍の指令により、スクリーンに様々な情報が映し出されていく。

 

「我々の当面の敵はラック・ラックとレディYです。ラック・ラックは幹部クラスに匹敵する戦闘力を持ち、レディYも実力を伸ばしつつあります」

 

イレーネが説明すると2人のヒロインの姿が映し出される。

 

「お前が苦戦するほどの奴か?」

 

「ラック・ラックに関して言えば単純な戦闘力は私と同等と言えます。

 しかし、手段を択ばなければ倒すことは出来なくもない……」

 

「ならなぜ早々に仕留めない?私が来るまで放置するとは何事だ!」

 

スタッグ将軍が怒気を含んだ声を上げる。

 

「あれほどの実力者なら、配下に加えたいと思うのは当然ではありませんか?」

 

「それが出来ないから私が来たのだぞ?」

 

「確かに……あの娘には敵に捕まって破滅したいという願望があります……それを利用して懐柔することを考えましたが、自分を実力で撃破しない限りは捕まらないという珍妙な拘りがあるのです」

 

「それでお前が負けたのか」

 

「えぇ、残念ながら……

 彼女が敗北すれば、私たちの軍門に降らせる方法はいくつか考えてあります」

 

前回の戦いでラック・ラックが暗黒の剣を使わなければ勝利は確実であったことを想うイレーネ。

 

「ならばさっさと始末してしまえば良いだろう!何を考えている!」

 

スタッグ将軍が苛立ちを隠しきれない様子で言う。

 

「それはできません……彼女は貴重な戦力になり得る。

 それに、我々に敵対しない可能性も僅かですが存在しています。

 そんな彼女を殺すわけにもいかないでしょう?」

 

「それで敗北を続けていはては世話が無い。

 お前はどうやってラック・ラックとやらを引き込むつもりだ?」

 

「私はあの娘の持ち物である原始的なコンピュータを入手しています。その中には彼女が書いた自分が怪人に敗北して拷問を受けると言った内容の小説がいくつも保存されていました」

 

「理解できぬ趣味だ……」

 

「私も正直理解できませんが……その小説の内容を参考にした責めを行えば懐柔できるのではないかと思っています……」

 

「奴の望みを叶えてやるのか……」

 

スタッグ将軍が呆れた表情を浮かべると、イレーネは真剣な眼差しを向ける。

 

「彼女の願いを叶え、その上で仲間に引き入れることが出来れば帝国の発展に大きく貢献することができると確信しております」

 

「よかろう。捕縛を得意とするインセクトモーゲンを呼び寄せよう」

 

「それならとっておきの奴がいますよ……」

 

司令室のドアが開き、茶髪でセミロングの白衣姿で全身に蜂を模した装飾品を装備した女が入ってくる。スタッグ将軍の副官ラティシアだ。

 

「私が連れて来た戦闘員たちは毒針で武装した軍団です。数で押せば毒を喰らわせることは可能かと」

 

「なるほどな。すぐに手配しよう」

 

「感謝します。では早速準備に取り掛かりますね」

 

将軍の言葉を受けてラティシアは部屋を出ると、そのまま何処かに消えてしまう。

 

「他に何かあるか?」

 

スタッグ将軍の言葉に対し、イレーネは「私は飛行要塞の建設に専念します……後の事は将軍のご自由に……」

 

「分かった……好きにやらせてもらう」

 

一方の望は空上島のことを調べる為、島に住む従妹の糸塚(いとづか) 久美(くみ)に電話をかけていた。

 

『もしもし?』

 

「アタシだけど、ちょっと聞きたいことがあるんだけど今大丈夫?」

 

『うん。全然平気だけど』

 

「最近島で何かあった?」

 

『何かって?』

 

「変な奴らがいたとか……」

 

『こんな田舎にそんなのがいたらすぐにわかるよ』

 

「だよねぇ……てか久美……また酒飲んでるな?」

 

『バレた?』

 

「アンタねぇ……ウィスキーの密造は犯罪だよ?

 女子高生がウィスキー密造して自分で飲むなんてどういうことよ」

 

『酒はムーンシャインに限るのよ。

 この島の水で作ったムーンシャインは絶品よ。バレなきゃ犯罪じゃないんだから』

 

「まったく……捕まっても知らないよ」

 

『島が気になるなら遊びに来たら?』

 

「え?」

 

『うちの屋敷には空き部屋がたくさんあるから泊るとこはあるし……』

 

「暇が出来たら行こうかなぁ。船あったっけ?」

 

『一番近くの港から定期船が出てるよ』

 

「じゃあ船で行くことにするわ」

 

『はい。待ってますね』

 

電話を切ると、望は大きくため息をつく。

 

(久美の奴……すっかり不良娘になっちゃって……)

 

一方の久美の方では。

 

「望姉さんが何かに気づいた? まさか私たちのことを探ってる?」

 

そう、久美こそが空上島で暗躍する悪の組織、空上支配会の総裁マリオネイティストなのだ。彼女は望の従妹だが、中二病真っただ中の14歳の時に島の地下に隠されていた宇宙人の宇宙船を見つけたことで人生が変わった。宇宙船によって彼女は改造され、宇宙人の技術と知識を植え付けられた。

 

改造された自我と中二病が組み合わさって世界征服の妄想に取りつかれたのだ。

 

「あの女狐……一体何に気づくというの? まあ、別に問題ないか……余計なことに気づいたら捕まえて頭の中を弄繰り回してやるだけさ……」

 

電話を切った望は部屋のベッドに寝ころびながら考える。

空上島には望と同じ変身ヒロインやヒーローはいない。悪の組織が暗躍するには適した環境と言える。

 

 

「空上島に行くにしても……行ってる間にモーゲン帝国の連中がこの町で暴れたら困るんだよなぁ」

 

この状況で頼れそうな人間には1人だけ心当たりがあった。

 

「明日……隣町に行って見るか、どんな目に遭わされるかわからんけど……」

 

翌日、望は隣町に向かう為、家を出た所で弟2人を連れた幸子と遭遇した。

急ぎながらも3人とも表情は幸せそうだ。

 

「幸子、そんなに急いで何してるんだ?」

 

望が呼び止めると幸子が反応する。

 

「望さん、お母さんが妹を生んだんです」

 

「尚子って名前なんだよ望お姉ちゃん」

 

「妹に早く会いたい」

 

笑みを浮かべる幸子。直樹と幸典も口々に言う。

 

「そっか……呼び止めて悪かったよ……またね」

 

そう言って3人を見送った望。

 

「尚子か……なんか聞き覚えのある名前だな……」

 

そんなことを言いながら隣町にある大場るいの店である大場猫にやってきていた。

 

「いらっしゃい望……」

 

「るいさん……」

 

望を出迎えたるいは真剣な表情をしていた。

彼女はここに食事に来たわけではない。

妹分の後輩ではなく、現役の変身ヒロインとして来たからだ。

 

「明日美は奥の個室で待ってるよ……」

 

「それじゃあ……」

 

個室のドアを開けた望。

そこにはレディーススーツ姿の女性が待っていた。

スーパーロングのヘアスタイルが印象的だ。

 

 

彼女は(ひがし) 明日美(あすみ)。かつてはスピリットナイツのリーダー、ファイヤーフェニックスとしてスノーブラッド帝国と戦った女性だ。

 

「久しぶりね……望」

 

「はい……」

 

向かい合って席につく2人。

しばらく沈黙が続いた後。ようやく明日美が口を開く。

 

「お前がまだ悪の組織に捕まりたいと思ってると聞いてあきれたわ……」

 

「その件に関しましてはわたくしも最近、思う所がありまして……るいさんとも先日話し合いましてその……」

 

しどろもどろになりながらも答えていく望。

 

「そのことに関しては後でじっくり説教するとして……私に用とは何かな?」

 

「今度の休みに町を離れたいんだけど……その間に何かあったらファイヤーフェニックスの力を貸して欲しいんだよ」

 

「引退した私にまた戦えと?」

 

明日美のナイトモーファーはるいと異なり無傷の状態で現存している。

変身しようと思えばすることは出来る。

 

「もちろん、アタシの不在時に敵が現れた時だけで良いんだよ」

 

「何故町を離れたいんだ?」

 

「空上島を調べたい」

 

その単語を聞いて明日美の表情が変わる。

 

「あの島か……私も少し前に調べに行ったが……何も掴めなかったよ。

 だが、無数の悪の組織が出入りしていることは確かだ。

 連中があの島に何の目的で来たのかが分からない」

 

「アタシも行って確かめたいんだ。あそこには親戚もいる」

 

「わかった……望が不在の間は私が復帰して戦おう」

 

「本当!?ありがとう明日美さん!」

 

「さて……話は終わったから、説教と行こうか?

 悪の組織に捕まりたいなどと二度と思わなくなるようにな……」

 

明日美の眼光の前に望は動くことが出来ず、正座のまま震えるだけだった……。

 

数時間に及ぶお説教の後……すっかり疲れ切った望は家へと帰って行くのであった……。

 

翌日は平日なので学校である。

いつも通りの授業を受けた放課後、家に帰る前に空上島行きの船の時間を調べる望。

 

「今度の金曜の最終便に乗れば良いか……」

 

1人でブツブツと言いながら駅前のマンションに向かって歩いていると自分の背後で爆発が起きる。

モーゲン帝国の新型戦闘員。蜂型の女性戦闘員が何体も現れ人々を襲い始めたのだ。

 

(しまった……まだこの時間帯には来ないと思っていたのに……!)

 

即座にメイデンブレスを実体化させた望は「求めよ! 女神の加護を!」と叫んでラック・ラックに変身すると剣を抜き戦いを始めるのだった。

 

蜂型の戦闘員たちは空を飛び回りながら腰に装備された装置から毒針を飛ばしてくる。

 

「くっそー、厄介な技を使う奴らが来たもんだな……」

 

何人かの戦闘員が急降下して殴り掛かってくる。何とかかわしたものの、腕にも毒針が仕込まれていることに気づくラック・ラック。

 

さらに戦闘員は細長いサーベルを取り出した。どうやらこれも毒針のようだ。

 

上と左右から襲い掛かる無数の毒針。毒針さえなければ戦闘員たちは敵では無い。ビームを放とうにもこんな街中では町の被害の方が大きい。

 

そんな時、前から飛んできた毒針を避けた瞬間、急降下してきた戦闘員の攻撃が命中してしまう。

毒針が刺さる事は何とか避けたがバランスを崩したラック・ラックに次々と戦闘員たちが襲い掛かってくる。

 

攻撃を避けようとするラック・ラックだが、数が多く避けきれない。

背後から現れた戦闘員に羽交い絞めにして拘束された状態となってしまう。

 

身動きが取れないラック・ラックの前に怪人体に変身したラティシアが現れる。

蜂の怪人であり戦闘員に似た外見だが全身の装備は大型になっている。

 

「僕が作った戦闘員は強いでしょ?」

 

「お前がこいつらのボスか……女王蜂かよ……」

 

「正解! 僕はモーゲン帝国インセクト軍団の副司令官ラティシアだよ」

 

「アタシが何者か知ってるんだろ?」

 

「もちろん、僕たちはイレーネ達に代わって君を倒す為に送り込まれたんだからね……」

 

そう言いながらラティシアはラック・ラックを怪しい色の光を放つライトのような物で照らす。

それと同時に彼女の体に激痛が走る。それはまるで、体の芯から熱されているような感覚。

 

「少しいい子にしててね」

 

そう言いながらラティシアはラック・ラックに光を浴びせ続ける。

悶えるラック・ラックは拘束していた戦闘員を振り払うことに成功したが足が動かず逃げることが出来ない。

 

「暴れないでよ……よし、終わったよ」

 

「一体何をしやがった!」

 

「君の体をスキャンしてデータを取っただけだよ。それじゃあ次は……」

 

そう言いながらラック・ラックのヘルメットを力任せに脱がそうとするラティシア。

 

「やめろ! 痛いだろうが!」

 

「どうやって外すのか教えてよ」

 

「教えるわけ無いだろ!」

 

拒絶するラック・ラックだが、戦闘員たちに毒針を突き立てられてしまう。

無言だが拒否すれば毒を注入すると宣告していた。

 

「うぐぅ……」

 

「さぁ答えなさい! どうやるの?」

 

「耳の下のあたりに金具があるだろ……それを外すんだよ……」

 

「へぇーこれかな?」

 

彼女は言われた通りに耳元を探ると、何か硬い物に指先が当たる。それを思い切り引っ張ると、バキンと音を立ててヘルメットが外れた。

 

「変身すると目の色が赤くなるんだね……まあ良いや、これからが本題」

 

そう言いながらラック・ラックの額に手をかざすラティシア。その直後、ラック・ラックが目を見開いて悶え始める。

 

「どう、僕の精神干渉能力は……君が捕まったらどんな目に遭うか頭の中に注ぎ込んであげたよ。どう? 実地で体験したいでしょ?」

 

ラック・ラックはラティシアの力により頭に焼き付けられたイメージに悶える。

 

そこには自分の理想の世界が広がっているのだ。人知を超えた能力のある悪の組織により自分が玩具にされるという。

 

(そうだ、アタシはそういう扱いを受けたかったんだ……)

 

しかし、ラック・ラックには実力で完全に敗北しなければ最後まで戦う主義だ。

まだ戦える以上、ここで降伏するわけにはいかない。

 

「ああそうだな、アタシもこういう風にされたかったんだな……でもお前に負ける気はないよ」

 

そう言うと手から火炎を放って戦闘員たちを怯ませ距離を取る。

 

そして、ヘルメットを拾い上げて装着するが、先程見た幻覚により、精神的ダメージを受けているようだ。

 

「簡単にはやられねぇぞ……アタシを玩具にしたかったら実力で倒してみな!」

 

そう叫ぶと、手に持った剣を横薙ぎに振り抜いて斬撃を放った。

 

一方、その様子を離れたビルから見守っている者がいた。明日美である。

 

「どうする望……このまま堕ちるか? それとも戦うか?」

 

 

そう呟きながら彼女の手にはナイトモーファーが握られていた。

 

ラック・ラックの放った斬撃をラティシアは難なくかわすと背後に移動し蹴りを放つ。

直撃を受け大きく後退しながらも何とか転倒を防ぐ彼女だがその隙を逃さず追撃を仕掛けるラティシア。

その攻撃を捌ききれないと判断したラック・ラックは大きく後方に跳んで回避行動を取る。

 

着地と共に体勢を立て直すものの、既に目の前まで迫っていたラティシアを見て即座に攻撃に切り替えるがその拳は空を切るだけだった。

 

 

「僕の精神干渉にここまで耐えるとは褒めてあげるよ。

 でも……僕のフェロモンを吸っても強気でいられるかな?」

 

ラティシアの全身からフェロモンが含まれたガスが噴射される。

このガスを吸ったものは彼女に逆らうことが難しくなる。

さらに精神干渉能力と組み合わせる事で効果は数段上がる。

 

「さあ、跪いて許しを請いなさい」

 

ラティシアの誘惑に必死に抵抗するラック・ラックは精神を集中して敵に一撃を加えようとするが幻覚とフェロモンの効果で動きが鈍ってしまう。

 

「その頑張りに免じて今日は引き上げてあげるよ……」

 

ラティシアはその言葉と同時に煙幕を張って逃走した。

去り際に"どうせすぐに会いたくなるけどね……"と言い残して。

 

残されたラック・ラックはそのまま膝をつくと変身を解除した。

しばらく肩で息をしていた周治望だったが、やがて落ち着いてくるにつれてある事に気付いた。

彼女の頭の中には先ほどラティシアが自分に見せた映像が繰り返し流れ続けていた。

 

まるで堕ちろ堕ちろと誘うように……

 

(アタシの欲望が満たされたらあんな感じなんだろうか……あれは……ダメだ、忘れるんだ)

 

だがそんなことは叶わないだろう。何故なら、ラティシアの精神操作を解く方法を望は知らないからだ。

 

つまり死ぬまであの幻覚から逃れることは出来ないということだ。それはすなわち破滅と同義だった。

 

しかし、先ほどまで頭を支配していた感覚が急に消えてしまう。これもまたラティシアの作戦。

24時間幻覚で苦しめるより、ランダムにフラッシュバックさせた方が精神的な負担は大きいからだ。

しかも徐々に効果を強めることでさらに大きなダメージを与える。

 

「大丈夫か……」

 

望に明日美が声をかける。

 

「明日美さん……」

 

「私の復帰戦が今日にならなかったことは喜ばしいよ……」

 

「助けてくれるつもりだったの?」

 

「当たり前だ。無論、お前が情けなくも悪に屈したら敵もろとも始末するつもりだったがな……」

 

明日美はそう言って手に持っていたモーファーを上着のポケットに仕舞う。

 

「望、うちの組織の施設で体を調べてやるからついて来い」

 

「明日美さんのところ……? 分かった、お願いします」

 

望が立ち上がり明日美の後を追う。

 

この先に待ち受ける運命を知ることもなく……

 

 

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