ソードアート・オンライン〜Irregular player〜 作:mikuroさん
――「うへぇ・・・何か疲れたぁ」
現在、寝泊りする宿屋にて休憩中である。
しかし、まぁ・・・
顔を横に向け、俺が寝る予定だった場所を向く。
「何でお前らが俺の部屋にいるんだよ!?」
「えーだって、私泊まるところ一日打ち間違えてチェックアウトしちゃったんだもの」
「いやいやいや、ミウよ。他の宿屋探せよ!!」
まず(ミウ)一人目なりー
「女の子を街中に放り出すの?最低な人ね・・・この鬼っ!」
「そうだぞ。女の子を夜に放り出すのはあまり感心できないな。」
「ま、まあ、そうなんだけどさ・・・って、何くつろいでんだ!!??」
(キリト)二人目なりー
「ま、世の中気にしたら負けなこともあるんだ気にするな。」
そんな事を言いながらキリトはコーヒーを飲む。
コーヒーは、まあ無限に貰えるから別にいいのだが・・・
「てか、キリトは宿あるだろ!あの牛乳無限に飲めるとこ!!帰れよ!?」
「いや、ムリ。」
「その心は?」
「アスナに追い出されました。」
まあ、キリトの頬を見れば ひと目で分かるのだが。
キリトの頬には赤く手の形がついている。
こんな時はだいたい何かしらキリトがやらかしてしまったのだろう。
「マ、あれは驚きだっタナー!まさか、キリ坊がアーチャンを連れ込んでるとはナー」
(アルゴ)三人目なりー
「なんで、アルゴまでいるんだーーー!!??」
「マ、ノリだナ!ニャハハハハハ!!」
「・・・」
もう嫌だコイツら・・・
結局、パーティーは俺、ミウ、キリト、アスナという事になった。
「さて、せっかくお前ら明日の作戦会議するぞー」
「「「エエー・・・」」」
取り敢えず、アスナ抜きに会議をする訳にもいかないので、メッセージを飛ばして宿屋に呼んだ。
まあ、案の定と言うべきか、キリトを睨み続けていたが…
「えー、これから作戦会議を開きたいと思います。まず、確認。俺たちの役目はE隊のサポート。取り巻きのコボルトが沸いたら倒す。という役目でオーケーだよな?」
「明らかに、邪魔だから引っ込んでろと言ってるような役目ね。」
アスナが恨めしそうに言っている。が、実際俺もそう思わざるを得なかった。
しかし、パーティ人数最大の6人ではなく、4人というのもまた事実。これでは、雑魚のコボルト潰しに回されるのも少し納得がいく。
「まあ、しょうがないさ。さっきも言ったけど、取り巻きのモンスターといえど危険性はある。俺たちがミスって本隊の方にコボルトが行けば、陣形が崩れ落ち、撤退または全滅の可能性だってあるんだ。だから頑張ろうぜ。」
キリトがアスナを納得させているが、アスナはまだ納得いかなそうな顔をするも、とりあえず良しとする。
「とりあえず納得いかない部分もあるけど、我慢しよう。で、アルゴ・・・」
「おっと、オレっちの出番カ」
アルゴがソファーから立ち上がる。
「お前たちに言っておかないといけないことがあるんダ」
――「じゃあ、昨日会議、の手はず通りで」
俺達は現在、第一層フロアボス攻略のため迷宮区まで移動していた。
「ユイルとミウが、コボルトの攻撃を受け止め、そこに俺、アスナがスイッチする。誰かがHP半分まで減った場合2人コボルトを引き付け、傷ついた1人はポーションで回復。もう1人は回復している人のガード・・・でいいんだよな?」
「そう、それで安全に対処出来る。」
それにしても今日の朝から緊張しまくりだ。朝起きると心臓がバクバクと音をたてていた。
こんな状態では・・・と思い自分に活を入れてはいたが、いまいちパッとしなかった。
(ある一つの可能性・・・か)
昨日の作戦会議でアルゴが言っていたことを思い出すが、頭を横に振り、頭の中から除外する。最悪の事態にならないことを祈りながら。
――午後十二時半、最上階踏破。
ひとまず、ここまで死者が出なかったのは本当に良かった。しかし、ここからが本番だ。
今から、フロアボスとの戦闘が待ち受けている。
キリトとアスナは二人で話している。大方、最終確認でもしているのだろう。
と、そんなことを思っていると隣に居た。ミウから声がかけられた。
「・・・私たち勝てるかな?」
「今更どうしたんだよ?」
ミウが顔を曇らせながら言う。
「昨日のアルゴさんが言ってた一つの可能性の事が頭から離れなくて・・・」
ミウも気にしていたか。まあ普通あれは不安要素になるよな。
「今は祈るしかないさ。そうならない事を」
「・・・うん」
最後に自分の装備、アイテム、スキルを確認する。
アイテムは少し使ったが、フロアボス戦には問題ないだろう。背中から自分の愛剣『アニールブレード』を抜き手に取る。
(頼んだぞ・・・俺に力を貸してくれよ・・・)
チンッと音を立て鞘に収める。最後にスキル確認。結局ここまでこの文字化けスキルは消えなかった。まあ、ポジティブにこれも何かのお守りとしておこう。
そんなことを一人で思っていると、前の青いロングヘア、騎士ディアベルは銀の長剣を高々と掲げると、大きく一度頷き、四十五人のレイドメンバーも、同じようにそれぞれの武器をかざし、頷き返した。
青いロングヘアをなびかせて振り向き、騎士は左手を大扉の中央に当てて――
「――行くぞ!」
短くひと言だけ叫び、思い切り押し開けた。
広い。さすが今までとは違う。第一層のダンジョンの中では一番大きい部屋だろう。
全員緊張している顔をしながら時を待つ。
突然ボス部屋の左右の壁で、ぼっと音を立てて粗雑な松明が燃え上がった。
松明が次々と火を灯していき、徐々に部屋の内装のデザインが見えてくる。
部屋の最奥部には巨大な玉座がある。そこに居座る何者かの巨大なシルエット――。
騎士ディアベルが、掲げたままの長剣を、さっと前に振り下ろした。
そうして、俺たちの第一層フロアボスとの戦闘が始まった。
俺はコボルトの攻撃を弾く。
「スイッチ!」
そこで、キリトがソードスキル『スラント』を放つ、しかしHPはほんの数ドット残るが、
アスナがとどめで小さな動きでかかさず攻撃。敵のHPはゼロになり消滅した。
「GJ」
背後で、キリトが小さく囁いた。
その時、ボスのHPバーの一本目が消滅する。ディアベルが「2本目!」と叫ぶと同時に、壁の穴から、追加の『センチネル』が飛び降りてくる。
ミウは近づいてくるセンチネルの攻撃を避け、センチネルの武器を切り上げで弾く。
「スイッチ!」と叫び、アスナが飛び込んだ。
――しかし、すごく順調な戦いだ。現在はボスのHPバーは3本目のHPが半分を切った。
と、そこにサボテン頭のキバオウが俺の横を通り、キリトの後ろまで行き、話しかけている。いったい何を話しているのだろうか。
なにやら、キバオウが少し大きな声で言っているが、うまく聞きとれない。
「―――わいは知っとんや。ちゃーんと聞かされとんのやで・・・あんたが昔、汚い立ち回りでボスのLAをとりまくっとったことをな!」
キリトが驚きを隠せない表情をする。
―――LA。止めの一撃。
しかし、あれは最後の一撃を取った人が手にするものだ。いくら狙っていたとしていても、
恨んだり、怒ったりしてもそれはタダの『ネットゲーマーの妬み』だ。
だから、影で愚痴るのはともかく、本人目の前で言う事ではないとは思うのだが・・・
「ウグルゥオオオオオオオオ―――――!!」
『イルファング・ザ・コボルトロード』が、ひときわ猛々しい雄叫びを放つ。同時に、壁の穴から『センチネル』が三匹出てくる。
何かを言って、キバオウはE隊に走って戻っていった。
「ねえ、ユイル君。」
ミウが小走りで走ってきた。コボルト王はラストのHPバー半分を切る直前まできている。
先程出たコボルトはキリト・アスナが遊撃している。
余り任したままも良くないので早く戻らなければ・・・
「どうした?」
「あのね。あのコボルト王の持ってる武器タルワールのはずなのに・・・気のせいなのかな?何か少し細い気がするんだよね・・・」
「細い?」
そう聞きコボルト王に視線を向ける。確かにタルワールにしては少し細い気が・・・
あれはどちらかというと―――
「刀・・・?」
その時、キリトが突然叫んだ。
「だ・・・だめだ、下がれ!!全力で後ろに跳べ―――――ッ!!」
コボルドがソードスキルを発動させる。
虚しくもキリトの声はサウンドエフェクトでかき消された。
「な、なんで、刀なんだ・・・・」
俺はその場で立ち尽くしていた。
前々から知っていたが。この世界を作った茅場明彦は神という顔を持ち合わせながら、裏を覗いてみれば―悪魔―だったのだから―――
最近忙しくて中々書けません。私です。
さあさあ、第一層も後半を過ぎた頃でしょうか。
未だにある事に悩んでいるのですが・・・
第二層へと話を続けるか、第74層まで飛ばすかどうするかです・・・
むむむ・・・一応いろいろ考えたのですが、結局未定です。
ま、どうせ次回も少し先になりそうなのでゆっくり考えることにします・・・
ではでは、またー(:3[▓▓] end