ソードアート・オンライン〜Irregular player〜   作:mikuroさん

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第8話「緊急事態」

小さい頃に夜空を見上げれば星が無限に広がっていた。

よく父親と妹2人と自然公園に行き天体観測をしたものだ。

だから今でもよく覚えている。アインクラッドでも満天の星空を見たことを

 

 

 

―――「ふぅ・・・」

モンスターとの戦闘に勝利した俺は経験値とドロップアイテムに目を通しつつ近くの岩に腰を下ろす。

現在俺ことユイルが居るのは第50層の『冥府の空洞』というダンジョンに居る。

ここの敵は黒マントの亡霊やら死霊のようなモンスターが多く、本当にあの世に誘われるでは、と思うがここはゲームなのであの世にはいかない。

まあ、デスゲーム化した『ソードアート・オンライン』ではゲームオーバー、あるいは現実世界の『ナーヴギア』に外部からの何かがあった場合本当にあの世に行ってしまうが・・・

 

 

「しかし、まぁ・・・」

 

 

パーティーメンバー覧には俺の名前Yuiruしか表示されていない。いわゆるぼっちだ。

今までなら殆どダンジョンに行く時はミウがいたのだが、

数ヶ月前、血盟騎士団に突然勧誘されギルドに加入した。俺はミウに一緒に入ろうと誘われたが、

血盟騎士団のお偉いさん方々数名に歓迎されていなかったようなので断った。

もし、俺がいなくてもミウはやっていけるだろう、なんたって血盟騎士団にはアスナがいるわけだから安心の文字しか出ない。

そんなわけで、俺はソロプレイをしているわけで・・・

 

 

「さて、そろそろ帰るか」

 

 

俺は主観区へ足を向けた。

 

 

「うーむ…今日は肉って気分じゃないんだよなぁ…となると魚かぁ…でも今から4層に行くのも気がひける。うーーーん」

 

 

俺は今第50層主観区『アルゲード』で晩御飯選びに奮闘中だ。以前、アルゲードで肉の料理店が向かいあっている2つの店があり、片方は普通の店なのだが、もう一方はいかにも怪しくボロかったのだが、興味本意で後者の店に入って食事をしたら、とんでもない目にあってしまったのでしばらく肉は余り見たくない。

魚が美味しい店は第4層に余り知られてない店があるのだが

わざわざ転移門まで歩き下まで行くのもどうかと思うので無し。

ポーンという音が突然鳴った。インスタントメッセージが届いた音だ。宛名は

 

 

「お?」

 

 

俺が足を運んだのは先程同じくアルゲードに位置する料理店街から少し離れたパスタ…のようなものが結構いける店に来た。前々から行こうと思っていたがすっかり忘れていた。わざわざアルゴにお金を支払ってまで買った情報なのに…

 

 

扉を開けるとNPCが出迎える…訳ではない。

この店はたまにラーメン屋とかである「適当に空いてる場所に座ってくだせえ方式」なので、適当に座るのだが今回は座る席が決まっている。

 

 

「ユイルくーん、こっちこっち」

 

 

俺が良く知る女性プレイヤーが手を振りながら呼んでいる。ミウだ。

 

 

「よっ、ミウ。それと…アスナ」

 

 

特に驚く事は無いのだが、アスナは血盟騎士団に入団してから雰囲気がガラッと変わってしまった。毎日、攻略攻略と言わんばかりのスパルタ性格に変わってしまった。

何か棘があるというか、なんというか…

ま、その性格のお陰もあってか攻略が順調に進んでいるわけだが…

 

 

「久しぶりね」

 

「49層攻略以来だから久しぶりって程じゃないけどな」

 

何とも面白げの無い会話だ。これは俺が悪いのか、あちらが悪いのやら

取り敢えずミウ、アスナの向かいに座る。

 

 

「で、ご飯を奢る代わりに話があるとはなんだい軍曹さんよ」

 

インスタントメッセージに書かれていたのは、「ハナシ アリ アルゲード ノ トレック ニコラレタシ ゴハン ハ

オゴッテシンゼヨウ」と書かれていた。こいつは軍法会議でも始める気かと思ったが、話があるのだから何か大切な事だろうと思い行かない訳にはいかない。決して奢りの文字につられた訳ではない。断じて

 

 

 

「うむ、御苦労だった。まあ、料理でも頼んで食べながら話そうじゃないか」

 

髭を触るような仕草をして偉そうにしている。ま、彼女なりに場を和まそうとしているのだろう。

 

料理が届き、3人一緒にいただきますの合唱をし食事を始める。

 

 

「んで、話ってのは?」

 

「あのね。ユイルくんは第50層の地下に新しいダンジョンが見つかった事は知ってる?」

 

「あぁ」

 

実は数日前、とある4人パーティーが圏外でレベル上げをしていると地下へと続く扉を見つけたとか。

扉を開けた先は階段になっており、先が見えない状態だったが一度主観区へ戻り装備を立て直しに戻った際にパーティーメンバーの1人が疲れを訴え1人はその場に残り、他3人はその地下のダンジョンへ向かったという。

アルゲードに残っていたプレイヤーは案外早く疲れが取れたのでダンジョンに向かったパーティーに合流に向かった。インスタントメッセージを飛ばすと返信で「奥にデカそうな部屋があったからボスかもしれない。少し覗いて来るからダンジョンまで来てくれ」と帰ってきたそうだ。

その後アルゲードに残っていたプレイヤーがダンジョンまで行き大きい部屋の前まで行くと、扉が閉まっていた。

周りを見渡してもパーティーメンバーの姿は見えなかった。まさかと思い扉に手を当て開けた、その中から1人のプレイヤーが飛び足してきた。仲間のプレイヤーだった。

ひたすら泣いていたという、事情を聴くとメンバーの1人が中に入って見ようと言ったらしく1人が扉の近くにたっていれば大丈夫と言い入ったらしい。しかし、急に鉄格子が降り扉がしまった。この扉は中から開く事は不可能で外からしか開けれない仕組みになっているそうだ。そして非情にも無謀な戦いを強いられてしまったらしい…

 

 

「そこのボスを倒すためにKoBが色んなプレイヤーに呼び掛けて討伐隊を編成したんだよ」

 

「マジか…良くそんな理不尽ボス部屋に行くやつがいるな…で、誰が声を掛けたんだ?」

 

「団長が直々にだよ。よくやるよねー…」

 

団長―――ことヒースクリフ。すば抜けたカリスマ性そして恐らくこのアインクラッドで唯一の『ユニークスキル』の持ち主。

一度訳ありで立ち会った事が過去にあるのだが、あり得ないくらいの堅さ、それに引きを取らぬ判断力の素早さ。まさに『最強』の言葉が相応しい人物だ。

今まで黙っていたアスナが口を開く

 

 

「あの人は別次元だから…言葉じゃ言い表せないくらい凄い人よ」

 

そう考えるとKoBは化け物級のプレイヤーが集まっている恐るべしだ。そんな事を考えるとミウが突然言い放った言葉が俺を現実に引き戻した。

 

 

「で、ユイルくんにはこのボス討伐戦に参加して欲しいの」

 

「…ま、大体予想出来てたけどさ。しかしなぁ、攻撃パターンとか割り出せてるのか?」

 

正直、この戦いはハイリスキーにも程がある。

攻撃パターンが分かっていたとしても撤退が許されないのだから倒す選択一択なのはちょっと…

 

 

「何とか情報を聞いてパターンは割り出したよ。後この戦いは団長も出るし、勿論私達二人も参加するよ。しかもこの依頼団長からの依頼なんだよ。どうかな?報酬もでるよ?」

 

「ヒースクリフが…」

 

まあ、ヒースクリフが出るなら…ともかく万全の体制で挑むなら勝率は高くなるが…しかし、この時点で俺は参加を決意してる訳で。報酬云々はともかくさっきのを聞いたからには出ない訳にはいかない

 

 

「…分かった。俺もその討伐戦に参加するよ。ヒースクリフがそこまで入れ込むということは何かあるかもしれないし」

 

「ごめんね。無理言っちゃって…」

 

ミウが申し訳無さそうな顔で謝ってくる

 

 

「気にしなくていいさ。さて、俺はそろそろ宿に戻るとするよ。二人はどうする?」

 

「私は一旦本部に寄っていくわ。団長に報告しないといけないから」

 

「そっか…ミウは?」

 

「私もアスナと一緒に寄ってから帰る事にするね。アスナが心配だからね」

 

少しアスナは恥ずかしかったのかミウから顔を逸らした。仲がいいことで―――突然店のドアが勢いよく開けられた。服装はKoBの服装だろう白と赤が基調になっている。

 

 

「報告します…!KoBの偵察隊が独断行動で例のダンジョンに向かい連絡が絶たれまして…その…」

 

「なっ…」

 

なんだと⁉︎偵察隊が何故独断でダンジョンに突っ込むんだ?連絡が取れないという事はダンジョンに入ったということだ。アスナが完璧に副団長に切り替わり状況を把握し始める。

 

 

「出撃したのはいつ?」

 

「さっき…いえ、先程10分前頃かと…」

 

10分ならまだ間に合う。今から全力で行けば扉の前くらいで間に合う可能性が高い。

 

「わかりました。あなたはこれを団長に報告しなさい。それから援軍を要請して万が一の事があります。」

 

「はっ…」

 

そのプレイヤーはメッセージの操作をし始める。

 

「今から私はダンジョンに向かいます。あなた達二人も来てくれるかしら?一刻を争うわ…」

 

「もちろんだ。ミウも大丈夫か?」

 

「うん。大丈夫。最悪門が閉まっていても外からはあけれるしね」

 

寧ろこれは到着時に門が閉まっている方が安心出来そうだ。門が閉まっている―――つまりは中で戦っていて生きているという証拠だ。急遽三人で偵察隊救助作戦を開始することになった。急ぎアスナ、ミウが店を出て行く。俺も後に続くべく二人を追いかける。現在もKoBの相当下位のプレイヤーがメッセージを打っている。その横を通ったとき、悪寒がした気がした。そのプレイヤーが…少し笑っていたような気がした。アスナとミウが既に店を出ている。

もう一度見るが特に変わらずメッセージを打ちつづけている。気のせいだったのだろうか…俺は二人を追うべく急ぎ店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様、遅まきながらあけましておめでとうございます。相変わらずのマイペースでのろのろとアップしております。私です。
今年の抱負は特に無いという悲しい状態なのはさて置き、
皆様はどのような年越しをされたのでしょうか。
家族と年を越したか、はたまた彼女と年を越したのか…
後者の方であれば私が直々に遅めのお年玉(物理)をお渡ししたいと思っております。
そんな事もさて置き、やっとですがこの「ソードアート・オンライン〜irregular player〜」の終わりのイメージというかそんなものを考えれた気がします…
というか、終わりを考えたとかこんな事発表して良いのだろうか…全く分かりませんが。
とにもかくにも、最後まで読んで頂きまありがとうございました。これからも投稿致しますのでよろしくお願いします。そして改めて今年もよろしくお願い致します…!
ではでは end
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